あとこれとは別に曇らせ(予定)ブルアカも書いてるが、投稿はいつになるのやら。
ブルーアーカイブに転生!
日頃の行いが良かったからかな、俺はブルーアーカイブの世界に転生できたようだった。
女の子にTS転生してたし、頭の上にヘイローもあったから間違いないだろう。どうせなら男のまま転生したかったけど、流石に望み過ぎか。
俺の名前は……あー……まぁ前世の名前は今後もう使わないだろうし良いか。今世の名前は、機会があれば言おうと思う。
ブルーアーカイブ。多分、スマホ使ってるやつなら広告とかで一度は見たことがあるはずだ。特にUnWelcome SchoolというBGMは様々な動画で使われてるから知名度も高いはず。
あと陸八魔アルとか、ブルーアーカイブの顔(ネタの方)の一つと言っても過言ではない。
透き通るような世界観で送る学園RPG。それがブルーアーカイブだ。
いやまぁ、内容とか騒動とかは透き通るようなっていう感じでは全然ないんだけど。むしろ殺伐とした……俺の今の環境も殺伐としてんな?
特に目標とかないけど、まぁ前世で見たブルーアーカイブのキャラクターたちのことを見れれば満足、かなぁ。俺がいることで原作崩壊とか起こしたくないし、やるなら一般モブ生徒だろう。
……今の環境を考えれば、その一般モブ生徒すら難しそうだとは思うが。
さてさて、俺はブルーアーカイブの世界に転生したとは言ったが、ブルーアーカイブ世界の何処に転生した、とかはまだ説明していなかったな。簡潔にお答えしよう。
アリウスだ。アリウス分校の自治区、そこで生まれた。
……幸いにも、と言うのか。アリウスの貧民街ではなく上位階級に生まれたのは良かったと言える。少なくとも今すぐに餓死することはない。
内乱が激しすぎて、いつか人質として差し出され野垂れ死ぬかも知れないが。
なんというか、今世の俺は血筋は良いらしい。血筋は。
だからって自分のことをすごいとは思えない。才能とかそういうのないし……俺、ベータだからさ。血筋が良いだけの一般人だよ。
他にもアルファ、オメガなどの用語を耳にしたことがあった。その時点で、まぁ察せられたよ。
この世界、
オメガバース。実は俺も大して知らない。ただ、BLで人気らしく広告で流れてくることがあった。あと知ってるのは男女という二つの性別に加えて『第2の性』という概念があることくらい。
さっき言った単語にアルファ、ベータ、オメガというものがあるが、これが『第2の性』にあたるものだ。俺の知ってる範囲でざっくり言うと……
『アルファ』エリート。支配階級。
『ベータ』中間層。一般人。
『オメガ』最下層。冷遇されがち。
ということらしい。それ以外は知らない。あとは、オメガは発情期というものがあるらしい……くらいかぁ?
この基準で言うと……ブルアカの特記戦力であるヒナ、ツルギ、ネル、ホシおじはアルファということになる……のか。多分。あとは知らん。
あ、いや、ゲヘナバカマコトはアルファか。ミレニアムの生徒会長にトリニティのティーパーティー……案外アルファは多そうだな。
ちなみにアツコはアルファだった。血の繋がりのある従姉妹だからか、仲良くなれた。
さらっと原作キャラと仲良しになってるが、この関係も年月が経てば彼女も忘れるだろう。なにせ俺は人質として相手方に送られそうになってるので逃げ出そうとしてるところだし。
逃げられるのならそうするよ俺は。だって死にたくないし、苦しいのも嫌だ。
けど、アツコは連れていけない。
俺とアツコの血は比較的近い繋がりがある。つまり、俺もアツコと同じロイヤルブラッドと呼ばれるものを持っているということになる。
そしてロイヤルブラッドは、いずれ来る『悪い大人』が欲しているもの。つまり俺かアツコ、どっちかを求める。もし使うのならばより優秀な方を、と考えることだろう。
その場合、俺はどうなるか。予備になるだろうなぁ。もしくは実験体として半死半生を彷徨う、とか。
俺はそんなの嫌だ。それに今まさに人質にされそうになってるし、逃げるには丁度良いタイミングだった。
アツコを連れて行かないのは、俺とアツコがいなくなれば『悪い大人』は間違いなくアリウスの外に手を伸ばす。そうなるとどうなるか。
─────原作崩壊の始まりだ。
それは俺の望むところではない。下手すれば世界が滅ぶ。いやマジで。
だから……俺は、アツコを見捨てる。
最低だ。クズだ。人の心はないのか。俺の中にある良心が、彼女も連れて行くべきだと訴えかける。
でも、彼女もいずれここを出る。俺の知ってる限り、アツコの育った環境はアリウススクワッドの皆と同じだったはずだ。だから、いずれは大切な仲間と出会って……いつか『悪い大人』から解放されるのだ。
もし、その未来が訪れなかったら。俺の選択で全てがひっくり返ったら。
俺は、後悔してもしきれない。
だから……こうするしか、ないんだ。
そうして俺は、別れも告げずにアリウスを出た。
アリウスの外……地上にあるキヴォトスに向かって。
■■■
そうして、何年が経過したのか。
俺は今年、十六歳になった。
……正確な年齢はわからないから、多分と付くけど。
あの日、アリウスの外に出た俺はトリニティの孤児として過ごしていた。
食中毒覚悟で残飯を漁り、いつ捕まるかもわからないスリや窃盗をして、なんとか命を繋いでいた。
仕事でもすれば良いのかもしれないが、こんな子供を雇ってくれる場所なんてブラックマーケットぐらいだ。そしてブラックマーケットは信用ならない。つまり働ける場所なんてない。
だから……まぁ、いつ死ぬかもわからない日々を過ごしてたと思う。
でも、ある日転機が訪れた。それは俺がなんとか命を繋いでいた十五歳の時のこと。
なんか保護された。
んで、トリニティに入学させられた。
いやぁ、早業だった。気が付けば制服着せられて入学だよ? 驚くというか、もう呆然としたよね。
誰がそんなことを、って思うかもしれない。
意外にもそんなことをしてくれたのは、当時のティーパーティーのホストであったパテル分派の首長だった。
名前は知らない。少なくとも原作では出てきたことのない人だった。
ホストとしての権力を使って書類を偽装、そのまま俺を入学してくれた、というのが経緯だ。俺は不思議に思ってどうしてこんな事を、と聞いたんだ。
そしたらなんて言ったと思う?
「友達が欲しかった」と、彼女はそう言ったのだ。
思わず呆けた。聞けばトリニティは陰謀渦巻くドロドロとした場所だから、友達を作ることすら難しい。そんな中で俺を見つけて、事情を聞いて、都合が良いと思ったのだそうな。
彼女が卒業するまで、彼女の友達として過ごすこと。それが俺がトリニティの生徒になる条件だった。
とりあえず引き受けた。
断る理由が一つとしてなかったから。
そうして俺はトリニティの生徒になり……1年が経過して、俺の恩人はトリニティを卒業していった。
それからは、特にやることもなかったので休日に他の学園を見に行ったりしたくらいかな。あの人がいた頃は休日も空いてる日はなかったからな。でも楽しかったよ、あの日々は。
……でも最後の最後に「恋人候補として狙っていた」なんて言われ、肉食獣の目で見られた時は思わず身震いした。
え、そんな風に思ってたの? もしかして貞操の危機だったのか? と。
そういえばこのブルアカ、オメガバースが混ざってることをすっかり忘れてた。
そうだよな、あの人もティーパーティーになるだけあって当然の如くアルファだし、そりゃそうなる……のか?
いや知らないわ。だって『第2の性』って小学生の頃に習うから一般常識らしくて全然わかんないし誰も教えてくれないし……何がどう違うのか何もわからん。
でもまぁ、あの人も襲って友達を失いたくなかったのか、不埒な真似は謹んでくれたようだ。今でもモモトークは続いている。
……ただ、内容が「卒業したら覚悟しておいて」なので俺の未来はどうなるのかなぁ。
ちょっとした不安要素はありながらも、俺はこの透き通るような世界を堪能していた。
─────自分が仕出かした罪も忘れて。
そんなこと、許されるはずがなかったのに。
曰く。
ある地獄では、最も重い罪は『裏切り』であるという。
では。
アツコの心を裏切った俺は。
いつか、抜け出すことの叶わない永遠の地獄を味わうことになるのだろう。
■■■
後に。
正義実現委員会は性に合わず、非公式のトリニティ自警団に所属し。
なんやかんやあって原作キャラの仲正イチカと仲良くなり。
入学した経緯が経緯であったために補習授業部の仲間入りを果たし。
ベータであったはずのヒフミがオメガとなって騒動が起こり。
エデン条約でアズサと共に行動してたらアリウススクワッドと遭遇してアツコと再会し。
生贄となるアツコを救うために先生とスクワッドの皆と共に『悪い大人』に襲撃を仕掛けたり。
実は自分がヒフミと同じくベータからオメガに変わっていたことが判明したり─────などなど。
様々な事件・騒動が起こったりするのだが。
語られるかどうかは、また別の話。
「……!」
「待ってオーラが怖い」
「……」
「あの、やめ……せめて声出して?」
「(スッ、ススッ)」
「わかんないよ!?」
「……喋っていいんだった」
「ア、アツコ……さん?」
「いただきます」
「アッ」
なおこうなる(確定演出)
『主人公』(オメガ)
ブルアカは動画や気になればウィキで調べる程度の知識。オメガバースも同様である。
ベータであったが、後にオメガとなる。その話が書かれるかは不明。
『アツコ』(アルファ)
主人公に脳を焼かれた子。突如いなくなられたので精神不安定のところで後のスクワッドと合流するが、焼かれた脳は治らなかった模様。
騒動が一段落ついたあとは主人公を見つけて番にするべく行動。
美味しくいただいた。
『???』(アルファ)
何人いるのかは作者自身わかってないが、主人公を狙うのはアツコだけではない。
アツコが主人公と二人だけの恋人でいられるかは今後次第。