書きたくなったので、やるべ。
あと時系列無視とか前にアンケートで書いてたけど、別に無視しなくてもストーリー順的にアツコとか出せそうだったので訂正しますね。
競技は全部の学園がやっている、という前提でいきます。
こんにちわ、シズクです。
今日はキヴォトスにとって特別な日。
全学園合同体育祭、その名を晄輪大祭。それが行われる日が、今日となります。
この日だけは、どのような関係が学園間にあろうとも、武器を置き、協力し合うのが不文律となっている……らしい。ミカ先輩から聞いたので間違いないはず。
学園共同の体育祭というだけあって、やるのは前世で言うところの体育祭とほぼ変わりない。ただ時代が時代なだけあってだいぶ物騒なところもあるけど。
ちなみに今回、私が特にやるべきことはない。競技に出たりするくらいだろうか。
ミカ先輩は元とはいえティーパーティー……ということは関係なく普通に競技に参加。
イチカは正義実現委員会として晄輪大祭の安全維持のために活動。
アツコは……意外も意外、参加できるらしい。アリウスではなくトリニティ所属として、だけど。それに合わせてスクワッドもサオリを除いて参加することになったらしい。
どうしてそのようなことに、と思うかもしれないけど。
そこら辺はまあ、先生がなんとかしてくれた。
廃校してるSRTもシャーレ名義で特別に参加させていた先生のことだから、アリウスも……やってることがことだから名義こそ隠してトリニティ所属としてだけど、参加できるように。
……多分だけど、サオリも理由は何であれ晄輪大祭に来そうな気がする。そしたらスクワッド全員集合になる。
普通にありそうだなぁ。
■■■
「……? 鼻がむずむずする……」
「おい新人! 準備急げ!」
「ああ、すまない」
■■■
さて。
始まってしまいました、キヴォトス晄輪大祭。
……始まっちゃったなぁ。
「あれは、嫌な事件だったね」
「あはは……」
「ハナコらしいと思う」
「うふふ♡」
「死刑っっ!!」
えー、状況を説明しますとですね。
晄輪大祭の選手宣誓に、二人の生徒が選ばれました……まあお察しの通り、そのうちの一人がハナコで……
で、まあ、やらかしましたと。
テレビで生放送される状況の中、まったく臆することなく■■■■とか■■とかを口にするとか、流石ハナコというか、なんというか……
その感想を、我々補習授業部が言い合ってるところです、はい。
先行き不安な中で始まってしまった晄輪大祭。まあ大丈夫でしょう、先生もいるし。
……大丈夫かな本当に。
「あ、私の番だ」
しばらく時間を潰していると、ついに選手として呼ばれた。確か……ああそうそう、『借り物競争』だ。
正直、楽そうではあるしオメガの私でも頑張ればなんとかなる競技で良かったと思う。単純な身体能力だと他の生徒に勝ち目ないからね。
そうして並んだ私は、クロノス放送部の……なんだっけ、名前忘れちゃった。ま、まあとにかく、クロノスの生徒の合図と共に走り出した。
ルールは……トラックの上にある紙を取って、書かれた内容のものを誰にも言わずに持ってくる、というもの。言ってしまったらアウトで即失格なので、誰にも他言できない。
他の生徒が先に紙を取っていく中、私も遅れて紙を取る。
幸いだったのはSRTの空井サキがルール違反して失格したことか。あの人一着だったけど、良かった。
「えーっと、中身は……」
拾った紙の内容、は……
「……え、どこにいるんだろ」
内容は『好きな人』だった。
……確か、聞いたことがある。晄輪大祭の『借り物競争』には必ず『好きな人』という内容の紙が入っていると。
そっかぁ、引いちゃうかぁ。
でもどうしよう。イチカは正義実現委員会のパトロールでいないし、ミカ先輩は……ここからじゃ何処に居るのかわからない。
アツコは……あ。
「いた!」
思わず叫んでしまった。ちょっと恥ずかしく思いながらもアツコの方に走って……いやごめん、ちょっと遠い。
ここからじゃ1位は無理だな、と思っていると。
「どうしたの?」
「えっ、アツコっ!?」
気付けばすぐ近くにアツコがいた。え、あそこからどうやってここまで……?
や、話はあとにしよう。今はアツコを連れて一刻も早くゴールを……せめて最下位は免れたい。
「実は、借り物競争で……アツコ、来てもらっていい?」
「いいよ。手、繋ごう?」
「あ、うん」
差し出された手を握って……あ、これ恋人繋ぎ……ま、まあいいか!
そうして走り出そうとしたところで、ぐいっと強く引っ張られた。アツコの方からじゃなくて、反対の方の手を掴まれた。
誰かと思えば、それはミカ先輩だった。
「二人とも、何してるの?」
「ミカ先輩? どうしてここに……」
「私はシズクに呼ばれた。借り物競争で」
「ふーん? ね、シズちゃんは何を借りてこようとしたの?」
「えっ? そ、それは……」
思わず口吃る。いや、というかそれルール的にダメなヤツ……
あ、どうしよう。どんどん順位が……こ、こうなればミカ先輩も連れて行ってしまえば……最悪審判たちにはバレるけど、そこは仕方ないということで。
「じゃあミカ先輩も一緒に、」
「え! 行く行く! ほら二人とも、早く行こうよー!」
「あのミカ先輩、そんなに強くなくても……」
「やっぱり、パワーだと勝てない……」
そうしてミカ先輩のパワーに負けて……いやそれでも良かったんだけど、三人一緒に『借り物競争』にゴールすることができた。
順位は、4位。まぁまぁの結果となった。
そこまでなら、良かったんだけど。
「お二人を連れてきたのは?」
「え、っと……その、紙の内容的に……一人じゃなくてもいいかな、と」
「なるほど。つまり二人とも……そういうことですね?」
「……はい」
「ふふ、これからも頑張ってくださいね」
審判のノアさんに根掘り葉掘り聞かれたのは、恥ずかしかったかなぁ。
そうして私の『借り物競争』は終了した……んだけど。
「シズク、ご褒美が欲しい」
「……え、ご褒美?」
「うん。シズクからキスしてほしい」
「……わかった。他の人にバレちゃいけないから、向こうでね?」
「シズちゃん?」
「ミカ先輩? どうしましたか?」
「アツコと、何してたの?」
「えっ」
「イケないことしてたよね?」
「それ、は……」
「私もしてほしいなぁ……ダメ?」
「…………向こうに、行きましょう」
「やった☆」
二人とも、終わったらキスを求めてきて……私から、したんだけど。
思い出すだけでも恥ずかしくなる。あー、顔が熱い……
しかしそんな私の思いなど知ったことではなく、晄輪大祭は続いていく。
■■■
「えーい☆」
『おおっと聖園ミカ選手、いきなり大玉を進ませたぁ! なんという怪力っ! 噂では壁を素手で破壊したという話は真実だったのかぁ!?』
「アリスも負けません!」
『それに続いて天童アリス選手も大玉を─────あっ』
『えー、天童アリス選手によって玉が場外に吹き飛んでいってしまったとのことで、実行委員が回収のために一時中断すると─────』
「……わーぉ」
■■■
「騎馬戦……って、何?」
「えっと、三人で馬役になって組んで、一人がそれに乗って……あ、例えばあの人たちみたいにして、他の騎馬のハチマキを奪って最後に残った人たちの勝ち、っていう感じの競技」
「ふーん……じゃあ下の人が馬で上の人が騎手ってこと?」
「そうなるのかな」
「それなら先頭は私で……姫とヒヨリが左右の後ろか。身長的にそうしないと合わない」
「が、頑張ります……!」
「うん、皆で頑張ろう」
「で、シズクが一番小さいから騎手で」
「よーしがんばるぞー」
■■■
「あ、サッちゃん」
「……姫? どうしてここに」
「先生に誘われて晄輪大祭に参加してるの。サッちゃんは?」
「私は……アルバイトでここの護衛だ。詳しい詳細は聞かされていないが……」
ドゴォォォォン!!
「すまない姫、急用だ」
「うん。またね、サッちゃん」
「……あぁ」
■■■
「イチカー」
「あれ、シズク? どうしたんすか?」
「ちょっと他の正義実現委員会の人から渡し物を……今は手が離せないらしくて」
「なるほど。それじゃあ、その手に持ってるものが……なんすかそれ? 箱?」
「私も詳しくは聞いてなくて……あ、イチカに渡すまで開けちゃダメだって」
「どれどれ……? んー?」
「?」
「……粋な計らいをしてくれるじゃないっすか」
「え?」
「シズク、お昼は一緒にどうっすか?」
「え、う、うん? いいけど……イチカは大丈夫?」
「大丈夫になったから、良いっす。ほら、行くっすよ〜」
「わわっ」
■■■
─────晄輪大祭は続き。
そして、ついに終わりを迎えようとしていた。
「あー、疲れたー」
今や夕日が見える頃。
私は一人、大の字になって寝転がっていた。
もうあらかたプログラムは終了し、あと残すところは後夜祭のキャンプファイヤーのみ。
障害物競争でなぜか戦車という名の応援ロボット()の暴走があったり……
大玉転がしで玉を吹き飛ばして一時中断したり……
それはもうおもしろおかしなことがあって……正直、見てるだけで楽しかったと思う。
私も、動きに動いて疲れ果てている。オメガだし、体力ないのが原因だろうけど。
「んー……」
あ、なんだか瞼が落ちてきた。
眠気が襲ってきて……あーこのまま寝落ちしてしまいそう……
もうそれでも良いかなぁと逆らうことなく眠りにつこうと─────
「シズク」モグモグ
「んぁ……?」
声をかけられたことで、落ちきろうとした意識が浮上を始めた。
ゴシゴシと目をこすり、声をした方に顔を向ければ……そこにいたのはアツコだった。
……なにやらたこ焼きを頬張っていた。美味しそう。
「おはよう、たこ焼き食べる?」
「食べる〜」
差し出されたたこ焼きを一口─────あ。
これ熱いのでは、と気付いたところで時すでに遅し。
「あっふ!」
「あ、ごめん。大丈夫?」
「あふあふ……ごくん。美味しい!」
「そっか。それなら良かった」
熱かったが、しかし許容範囲内だったのでそのまま咀嚼して飲み込んだ。
そのまま話をしようとしたところで、アツコが新しいたこ焼きを差し出したので、思わず一口。
飲み込んで、さらにもう一つと食べていく。ぱくぱくと口にしていくが、しかし一体どれだけ多いのだろうか。食べてもきりがないような……と思ったところでおかわりが消えた。
「……なくなっちゃった」
「ごちそうさまでした! ありがとね、アツコ」
「うん。私も多すぎたからどうしようかと思ってたから、食べてくれて助かった」
そういうことらしい。
なんでそんなに買い込んだのか……多分ヒヨリかなぁ。今は見当たらないけど、別行動中かな。
……でもそっか、もうすぐアツコたちも帰らないといけないのか。
「アツコは、いつまで居られるの?」
「……後夜祭は終わるまではいようかなって、皆で話してた」
「そっか。それじゃあそれまでは一緒に居ようよ。こうして大手を振っていられるのも、今くらいだろうから」
「うん。じゃあ、あっちに行こう?」
「あっち?」
アツコに手を取られ、歩いていく。
そこまで歩いたわけではないので、到着するのもすぐだった。
そこでは薪が組まれていて、もうすぐキャンプファイヤーを行おうとしているのがわかった。
「ここって、」
「キャンプファイヤーをするんだって。フォークダンス? を踊るみたいだから……一緒に踊ろう?」
「いいね、それ」
アツコと一緒にフォークダンスかぁ……でも私、フォークダンス踊ったことないんだよねぇ。
そこはまあ、いいか。
何も上手く踊る必要はないんだから。
楽しければそれでいいんじゃないかな。
「ねえ、シズク」
「んー? 何?」
アツコが、こちらを覗き込む。
なんだか真剣で……引き込まれそう。
ゴクリと、知らず知らずの内に飲み込む。
「シズクは今、幸せ?」
そんなことを、アツコは聞いてきた。
その問いへの答えを、私は迷うことなく口にした。
「幸せだよ。アツコもいて、皆もいるから」
本当にそうだ。
アツコ、イチカ、ミカ先輩。
アズサ、ヒフミ、コハル、ハナコ、レイサにサクラコ先輩。
そして先生。
皆がいるから、私は幸せなのだと答えることが出来る。
そんなの、悩むまでもないことだから。
「そうなんだ」
「うん」
「……ふふ」
そして、アツコは微笑んだ。
「これからも、幸せにするからね」
その言葉と共に、私はキスをされた。
思わずキョトンとして……なんだかおかしくなって、笑ってしまって。
抱きしめ合って、見つめ合って。
ダンスはまだ始まってなかったけど。
私達は二人で笑って、後夜祭を迎えた。
なお残る二人の恋人が乱入してくる模様。
『シズク』
出た競技はあまり多くはない。
最後は皆でフォークダンスを踊って、笑い合って幕を閉じた。
ちなみに最後のキスシーンがばっちり様々な生徒に目撃されたことには気付いていない。
後に質問攻めされたことで気付き、恥ずかしさに悶えることになる。
『アツコ』
先生の計らいでスクワッドの皆で晄輪大祭に参加。サオリもアルバイトでのついでではあるが参加したようだ。
色々と新鮮で楽しめたようだが、一番楽しかったのはシズクとの共同作業である。
『ミカ』
実は競技では借り物競争以降はぱったり会えてなかった。
最後はなんとか一緒に踊れたが、ゲヘナの温泉馬鹿や美食馬鹿のせいで滅茶苦茶に。ミカはキレた。
その後のシズクとのスキンシップ(意味深)で機嫌を直した。
『イチカ』
実は所々でシズクと遭遇し交流を深めていた。
誰にも見えない場所でキスをしたり、シズクをはだけさせたりした。可愛いのでやめ時がわからなかったそうな。
ちなみにその光景をとある正実モブに目撃されてるが、そのせいで新しい扉を開いてしまったらしい。
フォークダンスはシズクをリードして王子様みたいだと周りの生徒からは思われている。
えー、報告です。
ネタが、切れました。
ので。
R18を書きまーす。
4月10日に予約投稿したので、よろしければどうぞー