オメガでバースでブルーなアーカイブ   作:オルフェイス

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出したい人たちは出したし、これでいいかなって。
これが連載だったなら完結になってた。

 セクシャルです、今回。


オメガでバースでブルーなアーカイブ:RE

 

「……ふぅ」

 

 どうもこんにちは、私です。白尾シズクです。

 

 今日は珍しく一人です。普段イチカが一緒にいて、たまにミカ先輩がやってきたり、あと夜中にアツコが来ることもあるけど、今は一人っきり。

 

 ……かといって、何か一人の時にしたいことがあるわけではないんだけど。

 

 夜中……というより、誰かと寝泊まりする時は寝ようにも眠れず、精根尽き果てた状態で遅刻なんて珍しくもないくらい寝過ごしたりしてる。

 

 なんであの人たち、同じ時間寝てないはずなのに体力尽きないんだろ……種族の差?

 

 まぁともかく、一人でいるのは珍しいので、今日は屋根に登って月を眺めてる。今日は三日月である。ちなみに月を見たからって本能が刺激されたりはしない。

 

 別に月に拘りがあるわけではない。なんなら時間帯が違えば夕日でも朝日でもいい。山でもいいかなぁ。海は……まだ見たことないか。

 

 ただなんでもいいから、一人で遠くを眺めていたくなる。

 

 うーん……昔から変わってないなぁ。

 

 アリウスにいた時も、学校に通うことが出来なかった時も、トリニティにいる時も……一人っきりになって、何かを眺めたくなることがある。

 

 ……なんでだろうね?

 

「ふわぁ」

 

 欠伸を漏らす。

 

 流石にずっと見過ぎだったかな。

 

 今は……うわ、一時間くらい眺めてた。すごいな、時間が過ぎるのって速い。

 

 ……でも、もうちょっと見てみたかったり。このまま眺めて、寝落ちするのも悪くは────

 

「シズク!」

「ひゃ」

 

 至近距離から……というか耳元から声が届いて思わず跳ねる。なんか変な声も出た気がする。

 

 驚き過ぎて声の判別も出来なかった。声のした方へと顔を向ければ、愛しい恋人の一人がこちらをじっと見つめていた。

 

「……イチカ?」

「意識はあるっすか?」

「えっ、あ、うん」

 

 真剣そうに、こっちを観察してくる。

 

 普段薄目なのに、今はばっちり開眼してる……こんなの夜の秘事する時とか、怒ってる時とか、驚いた時とか……いや結構開けてることあるな。

 

 イチカはひとしきりこちらを見つめていると、納得したのか少し離れてくれた。

 

「どうしたの?」

「えっと……なんだか、シズクが消えちゃいそうだったっすから」

「えっ、私消えそうだったの!?」

「いやあくまで例えっすよ? 実際にそうなってたわけじゃなくて……前も、似たようなことがあったから」

「前?」

 

 イチカの話を聞いてみたが、なんだか要領を得ない。

 

 前……いつのことだ? イチカとは前から話してたけど、そんな風に心配してたことは……ない、はず。

 

 口に出してなかったとか、そういうことだろうか? それならわかりようがないけど……

 

「でも、大丈夫そうっすね。もうそんな感じはしないっす」

 

 イチカがそう言うのなら、本当に心配いらないのだろう。

 

 けど本当に良かった。本当に消えそうだったのならどうしようかと……思わずホッとした。

 

「そ、そっかぁ。それなら、」

「……でも、少し不安だから」

 

 そう言ったイチカの雰囲気が、一瞬で変わる。

 

 先程までの真剣で、こちらを心配する優しげな雰囲気から。こちらを見据え、捕食しようとするような、肉食獣のような雰囲気に。

 

「確かめさせて」

 

 私が反応を見せる前に、イチカは私の顔を両手で優しく、けれど決して離さないようにして。

 

 そのまま、私を貪った。

 

 

 

 

 

「っ、こら、逃げるなぁ」

「んんっ、ふっ、ぅ」

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

「うぅ……」

 

 あのあと、なんとかイチカに我慢してもらって部屋の中に送ってもらった。

 

 正直食べられると思ったし、あの時の私は頭がドロドロになってたから……もういいかなって思っちゃったんだけど。

 

 イチカは散々私を貪ったあと、途中でやめてくれた。

 

 なんでも「今日はシズク休みの日だから」らしい。

 

 ……シズク休みの日って何? 私知らないよ? 聞いてないんですけども?

 

 イチカに問いただそうにもドロドロになった頭はろくに働いてくれず、何も言えずに部屋に送り届けてもらった。

 でもイチカもすごく我慢してくれたんだと思う。だって顔が……いややめておこう。思い出したら歯止めが……

 

「やっほー☆ シズちゃん元気っ?」

「え、あれ、え?」

 

 そこに、ミカ先輩がやってきた。窓から。

 

 え、なんでここにいるのこの人。確か今のミカ先輩は寮暮らしで門限が……え?

 

「ふふ、驚いた? なんと今日はシズちゃんのために抜け出して来たんだ〜☆」

「え、え……えぇ? だ、大丈夫なんですか?」

「大丈夫だよ?」

 

 いや大丈夫なはずが……確か門限破ったら最悪……

 

「大丈夫だよ?」

「あの、」

「だ・い・じょ・う・ぶ」

「……はい」

 

 押し切られた……

 

 なんて圧の強い……やはりミカ先輩はトリニティ1のパワーを持っているのか……

 

 ……まぁふざけた考えをするのはここまでにして、と。

 

「その、なんで態々この時間に……?」

「なんでだと思う? そうシズちゃんに会うため!」

「……確かに最近、会えてませんでしたよね」

 

 テンション高めなミカ先輩。久しぶりに会えて嬉しい、ということなのだろうか。

 

 イチカと、たまにアツコには一定数会う機会はあるけど、ミカ先輩は立場が危ない状態にあるから、ミカ先輩からは合わないように気遣ってくれていた。

 

 モモトークでは積極的に話すし時間を作って、誰にも見られないように逢瀬を重ねることはあった。

 

 けどここ最近……数週間ほどはミカ先輩と直接会ったりはしていなかった。

 

 その反動が今来た、ということなのだろうか。

 

 ……言ってくれれば私の方から行ったのに。

 

「それじゃあ、何をしますか?」

「ん〜……そうだ! ね、抱きしめていい?」

「えっ」

「えっ?」

 

 何がしたいかを聞いたら、抱きしめたい、と返された。

 

 ……普段なら、問題なんてないしそれもいいんだけど。

 

 今は……イチカとのアレがあったから、今だけは、駄目。

 

 ……駄目、なんだけど。でも、ミカ先輩は久しぶりに会えたわけだから、お願いは聞いてあげたい。

 

 ………………なんとか、耐えよう。

 

「ど、どうぞ」

「……シズちゃん大丈夫? 尻尾がブワってなってるよ?」

「だ、大丈夫ですから! さぁどうぞ!」

 

 図星を突かれて動揺したけど、だからといってやめたくない。

 

 ……イチカもアツコもいたけど、ミカ先輩と会えなかったのは、寂しかったから。

 

 私も、ミカ先輩に会えて嬉しかったから。

 

 先に驚きが表に出ちゃってたけど……

 

「それじゃあ……ぎゅぅ〜」

 

 ミカ先輩が、抱きついてくる。

 

 強くて……けど、苦しめないようにしてくれてる。そんな抱きしめ方。

 

 ミカ先輩の翼も私を包みこんで、なんだかくすぐったい。

 

 ………………………あぁ、まずい。

 

 これ、やっぱりやめといたほうが良かったかも。

 

 ミカ先輩の感触、匂い、体温……全部が心地良い。

 

 このまま、はっきりとしてきたはずの頭の中が、またドロドロに溶けていって……ぼんやりと、してくる。

 

「シズちゃんって、ここ、好きだよね」

 

 ミカ先輩の、そんな声が聞こえてきたと同時に。

 

 トン トン

 

 と、尻尾の付け根あたりを軽く叩かれて。

 

「ぁ」

 

 頭が、弾けた。

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

「ぇ」

 

 いつの間にか、ミカ先輩はいなくなっていた。

 

 ……気絶してたのかな。ベッドに移されてるし……ミカ先輩がやってくれたのだろうか。

 

 夢、とかではない。あそこがまだジクジクとしてるし、それに身体もちょっと熱いから……あっ。

 

 私、ミカ先輩を放って気絶して……うわぁ。

 

 ミカ先輩の突然の行動もあったとはいえ、いつも受けてることだ。それに耐えられず、ミカ先輩を……

 

 すごく、ショックだ。ミカ先輩に申し訳ない。

 

 今度会ったら、ちゃんと謝っておかないと……

 

「シズク」

「えっ?」

 

 そんな時、ヒョコリとアツコが顔を出した。

 

 ……天井から。

 

「どこから出てるの!?」

「予め通れる道を作っておいたの」

「え、や、確かに私の部屋は一番上にあるから……ってそういうことじゃなくって」

「お邪魔するね」

「あ、うん……」

 

 そのまま流れるように部屋の中にお邪魔された。

 

 ……そういえば、アツコを部屋の中に入れるのは初めてかもしれない。殆どは外で、誰にも見つからないように廃棄された場所で会うことが多いから……

 

 アツコは部屋の中を不思議そうにきょろきょろしながら歩き回っていた。

 

 あの、見るのはいいけど引き出しを探したりするのはやめて……?

 

「初めてシズクの部屋に入った」

「そういえば、初めてだったよね。普段は外で会うから」

「うん」

 

 ……会話が途切れてしまった。

 

 アツコと二人っきりの時は、どうしても会話が途切れてしまう。

 

 アツコは最近まで喋ることすら禁じられていたから、特に気にしてはいないみたいだけど。

 

 ……私は多分、負い目があるから。

 

 アツコと会う時は、いつも緊張してる。

 

 いつもなら、会話が途切れたのを合図にアツコが近寄ってくる。そこから流れでアツコと……

 

 そう、例えばこんな感じに……

 

「ん」

「ぇ」

「恋人がするようなキス、してみたかったから」

「……そうなの?」

 

 ……そのまま押し倒されるのがいつもの、なんだけど。今日は違うみたい。

 

 アツコは軽く口付けると、そのまま私を見つめ始めた。

 

 軽いキス。アツコと愛を確かめ合うようなキスをするのは、確かに初めてのことだ。

 

 いつもなら、何も考えられないくらいめちゃくちゃにされるけど……

 

 うん、こういうのも、良いかもしれない。

 

 ……代わりに、色々と熱くなってきたけど。これ以上するのは危ないかも……

 

 けど、どこか嬉しそうなアツコに応えてあげたくて。

 

「……もっとする?」

「うん、したい」

 

 私は、自分からアツコに口付けた。

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

 アツコは帰った。

 

 もういない。

 

 今は一人で。

 

 だから。

 

 だから……

 

 我慢しなくても、良くて。

 

「ぅ……」

 

 涙が溢れてくる。

 

 身体が熱い。

 

 崩れて溶けて、壊れてしまいそう。

 

 触りたい。触って欲しい。

 

 ベッドにうつ伏せになって。

 

 そのまま、腰が上がる。

 

 息も荒くて。

 

 視界がぼやけて見えない。

 

「っ……ズル、い」

 

 思わず口に出していた。

 

 狡い。酷い。

 

 私は、あんなに、我慢して。

 

 上げるだけ上げて、そのまま放って。

 

 満足したら、帰って。

 

 こんなに辛いのに。

 

 何もしない、なんて。

 

 ……手を、出してほしかったの?

 

 でもそんなの言えない。

 

 恥ずかしい。

 

 皆も、我慢、してるから。

 

 私も我慢、しないと。

 

 だから、これは、自分で……

 

 でも、やり方がわからない。

 

 どうやってたのか、わからない。

 

 苦しい。

 

 「アツコ………ぁ………イチカ……ミカ……っ」

 

 三人を思い出しながら、私は─────

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

「「「……」」」

 

「もう行くから。二人は帰って」

「いやいやいや! それは無理っすよ!」

「そうだよ! シズちゃんは私のこと呼んでたし私が行く!」

「そういうことじゃないから! というかそれなら─────」

「……」

「「抜け駆け禁止!」」

「……じゃあどうするの? シズクは発情してる。私が行きたい」

「いやそれは私も行きたいっすけど……言い争ってるだけじゃ不毛っすね。この際みんなで行きましょう」

「皆で?」

「そうっす。皆で行けば、公平っすよ。その後のことは……シズクに決めてもらうっす」

「ふーん?」

「……なるほど」

「決まりっすね? それじゃあ早く行くよ。シズクが待ってる」

 

 

 

 

「……ところで、シズクの性感帯って何処だと思う?」

「口っすね」

「尻尾の付け根あたりかなぁ」

「「……んん?」」

「……私はうなじだと思ってた」

 

 

 

 

 




『シズク』
 性感帯は触られたところ全部。人との接触が心地良い。でも敢えて言うのならうなじ。
 三人によって昂りが最高潮となり限界を迎えた。
 その後、実は隠れて他二人を牽制していた三人が現れて美味しく頂いた。
 大変満足したそうな。

『アツコ』
 うなじを噛んだら見せてくれる反応が好き。噛む強さに応じて反応も変わるそうな。
 序列1位。下から登らせないようにしている。

『イチカ』
 キスをしたら可愛い反応が間近で見れるので好き。
 序列2位。下を牽制しつつ上に登るため隙を見ている。

『ミカ』
 尻尾の付け根を叩いたらすぐに達する。その後に見せる顔がたまらないらしい。
 序列3位。下剋上を狙っている。




……さて、書きたいところは書いたし番外編書くかぁ。
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