ティーパーティーの親友としてトリニティ全体の脳を焼畑する一般(?)生徒   作:うどんそば

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お仕事

 さて、早速近衛部長官としての仕事が始まったわけだけど正直なにか変わったかと言うと、特に変わりない。強いて言うならただでさえちょっと謎の目線を向けられてたのが、より顕著になったくらいかな。あ、でも元々仲良かったセリナちゃんとかレイサには祝ってもらったよ。二人共自分のことみたいに祝ってくれた。

 

 あ、あと治安維持という方面で、正義実現委員会とスズミちゃんのところにも挨拶に行った。仕事が被ったりするところもあるからね。

 

 まず正実。割と歓迎された。もともと仲悪くないしね。どころか、ハスミさんからは、「もし近衛部が復活するなら貴方が良かったので、私としても嬉しいです」とまで言われてしまった。照れるじゃん。

 ツルギ先輩からは「……これからは同じ治安維持組織のトップだ。何かあったら頼ってくるといい」と言われたけど、その後えげつない笑い方をしながら戦闘訓練に誘われた。無理! 私は銃主体でも近接戦主体でもないし、手加減できるタイプの戦い方じゃないんだって!

 

 他で言うと、イチカちゃんからは、「……いつかそうなるとわかってたっす。これから忙しくなったら遠慮せずこっちに助けを求めてくれていいっすからね」と頼れることを。去年から今の二年生の正実の部員とは割と仲いい子が多いし、新入生にも友だちが多いからか、イチカ先輩からも結構目にかけてもらってるんだよね、私。

 あ、一年生部員の友達にはわちゃわちゃされながらお祝いされた。皆ちっこくて可愛い子ばっかりなんだよねえ。まあ私もちっちゃいから何も言えないけど。二年生の先輩たちは、そうなると思ってましたよと言わんばかりの後方腕組理解者面されてた。

 

 ……もしかして、私が投票でこの役職になった理由の中に、正義実現委員会の組織票があったりするんだろうか。そんな気がしてきた。

 

 さて、次は自警団だけど、自警団はだいたいどこにいるのかわかんないので、レイサを経由して会った。

 スズミちゃんと会うのは結構あって、それこそ中等部の時、問題が起きたら手助けするモットーから、レイサと一緒にいろいろなことに首を突っ込んでは解決してたから、似たようなことをしてたスズミちゃんとは会うことが多かったのだ。

 その結果レイサはスズミちゃんに憧れて自警団に入ったし、私の今の活動にも繋がってる。やっててよかったな。

 

 そうそう、スズミちゃんも一言にはお祝いの言葉をくれた。あと、「自警団はこれまで通り自警を目的にやってくが、あくまで自警の範囲内にあるものは勝手にさせてほしい」とのこと。まあ、レイサやスズミちゃんみたいに、他に迷惑をかけず、迷惑をかけているものを討伐するのは許せってことだね。

 「いいけど、問題があるようなら普通に征伐するからね?」と言ったら、「あまりにひどい子達は、自警団を名乗っているだけの不良であることもありますからね」と苦笑いしながら了承してくれた。

 

 ちなみに、もし対象がかち合ったら、協力することになった。スズミちゃん曰く、正実とはこの約束を交わしてないらしいから、初めて公式な機関から権利が認められた形になるらしい。

 

 ……セイアちゃんに話したら、「もし善性を保証できると判断したなら、自警団を近衛部に入れればいいじゃないか。君にはその権力があるだろう?」って。

 

 あ! その手が! と思ってスズミちゃんとレイサに話したら、レイサはすぐに賛成してくれたけど、スズミちゃんは少し難色を示した。というのも、まだ近衛部はティーパーティー傘下ではあるので、権利に縛られてしまうのではないかと言うこと。

 私的にも、そもそも自警団を名乗る組織の全容が把握できてない上に、スズミちゃんとレイサ以外の自警団の子がわからないので、これからお互いの組織を見ていきながら検討するということになった。

 

 ちなみに、これ以外でしたことは、お茶会、お茶会、お茶会、お茶会である。ティーパーティーの会議です本当にありがとうございました。

 私は決定権こそ無いし、三派閥トップだけが持つ拒否権もない。それに、もちろんホストになることもないけど、話し合いには参加することになった。私暗殺とかされないよね? 怖いんだけど。

 

「ねえ、これ本当にいいの?」

 

「何がだい?」

 

「私三派閥じゃないよね? この会議に出ていいの?」

 

「やだなあこれは『お茶会』だよ? 秘密裏な会合なんかじゃないんだからいいに決まってるじゃんね?」

 

「そうですよ。これはあくまで招待制の『お茶会』に過ぎないのですから」

 

「……ハイ」

 

 有無を言わさぬ圧。もちろんこの学校でティーパーティーの会議をただの『お茶会』だなんて思ってる人はいないけど、対外にはそういう事になってるし……というわけだ。まあ、流石に大切な話がない日だけだけど、ヒフミちゃんとかもたまに来てることもあるし、そこら辺は割と……って思うけど。

 

「ちなみにさ、近衛部の仕事って?」

 

 まあなんとなく治安維持はわかるんだけど、詳しくはまだ聞いていなかった。それ関係の情報が閲覧できるのは、派閥トップ、図書委員会、ティーパーティーと結構限られている。私は派閥トップになったから一応閲覧できるけど、それ関係はセイアちゃんが強いので聞いてみる。

 

「まずは近衛というだけあって、私達の身辺警護だね。これが最優先任務になっている。あとは警察……まあこれは正義実現委員会とこの前言っていた自警団と協力して行えばいい。あとは派閥の運営やらだな。まあこれはアマネはしなくてもいいことだろうが、そのうちメンバーが増えたら少しは気にしたほうがいいだろう」

 

「三人も、派閥の運営には苦労してるの?」

 

「私は副官に任せております。が、稀には私自ら派閥の指揮を行うこともありますね」

 

「私は皆に任せてるかなー、でも暴走しそうになったら私のところで止めてるよ」

 

「……まあ基本は副官たちだな。私は病弱だからな。最悪私がいなくても派閥を私の思いと同じ方向に動かせるように、最低限してあるが」

 

「大変そうだねー」

 

 他人事のように言うと、三人は私をジト目で見つめた。

 わ、わかってるよ! まあできないとは思うけど、もし派閥ができたらちゃんと運営するよ!

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