これからこの方向性で進めていいか悩みましたが、書きたいことを優先しました
今回のお話は説明ばかりで正直面白くないと思います…
なので一番下に要約を載せました
それだけ読んでも大丈夫です
このお話を書かないと安全な生徒達しか書けないので…
シリアス、なんでしょうかねこれ…
「運命って随分大袈裟だね部長。」
「いいえ、まったくもって大袈裟などではありません。このままではあの襖は封印か破壊する他なくなってしまいますから。」
ヒマリの不穏な発言に全員の意識が引き締まる
こういう時ヒマリはタチの悪い冗談を言う生徒ではないからだ
「先生、トキ。お2人が隠れて行ってきたことはもうすでにたくさんの学校、生徒達に感づかれています。私達のように直接接触を測ってくるのも時間の問題でしょう。
まさか私達も、これほどすごいものが隠されているとは思いもしませんでしたから。」
やはりかと先生は思った
キヴォトスには勘の鋭い、先生よりも圧倒的に弁が立ち頭も回る優秀な生徒達が数多く存在する
ずっとこのまま隠し通すのは難しいだろうと感じていたのだ
──キヴォトスには数え切れないほどの問題児達が数多くいる
自分達の我を貫き通して、絶対に止まらない問題児達が
例えばゲヘナのテロリスト達
美食研究会が現れれば飲食店街はめちゃくちゃに荒らされてしまい、温泉開発部が解き放たれればどうなるか想像するのも恐ろしい
例えばミレニアムのハッカー集団ヴェリタス
国家機密に関わる重要なものを面白半分でハッキングしてしまえば国際問題につながる
外の世界にいるだけでネット世界を滅茶苦茶に荒らし回る危険性が常に存在し続ける
例えばレッドウィンターのデモ隊
世界には独裁国家や邪悪な権力者が存在する
そんな存在を見つけた時、果たしてデモが趣味の彼女達は自分達を抑えられるのか
絶対無理である
例えばトリニティの救護騎士団
貧困や飢え、病気に苦しむ人々を彼女達は放って置けないだろう
しかし、ヘイローを持ち神秘の力を扱うキヴォトス人は争いや災いの種になりかねない
彼女達の善意を利用して騙そうとする邪悪な大人達に目をつけられてしまう恐れがある
「このままなんの計画もなく、襖を封印することもせず使い続けるのは非常にリスクが高いです。問題児たちがいつか現れて、やらかしても問題なく対処できるような防衛部隊を早急に作る必要があります。
ミレニアムの力だけでは実現不可能です。他の学校の力を必ず借りる必要があります。
それが出来上がるまでは秘密裏に行動し、各校と連携を取らなくてはなりません。」
このまま外の世界とキヴォトスを行き来するのならそんな問題児達を食い止めるための防波堤、抑え込むための防衛部隊が必要不可欠だ
彼女達にこの襖の存在を気づかれる前に一刻も早く、なんとしてでも完成させなくてはならない
「それまで皆で誤魔化し続ける?」
「もう既にバレているのなら難しいですね…」
だがもう既に多くの者たちに感づかれているのに今更何もないと言い張っても難しいのではないか
不安がる皆にヒマリは告げる
「いいえ、ここは逆転の発想です。こそこそ隠そうとするからいけないのです。いっそ大々的にミレニアムはシャーレに設備を作っていると公表しましょう。もちろんでっち上げの嘘のプロジェクトです。
ダミーの情報を流して本命である襖を隠すのです。」
大嘘のプロジェクトをでっち上げて、周囲の視線を逸らす作戦をヒマリは提案した
そのためにはミレニアムの生徒会であるセミナーの協力が必要になる
「そのためにまずはセミナーを抱き込みましょう。あの頭でっかちがいない今、ユウカとノアなら話は通じます。コユキにバレないよう行う必要がありますが。
無事セミナーに話を通せたら次にちーちゃんを引きこみます。他のヴェリタスは怪しいので、彼女だけに話します。」
セミナーにもとんでもない問題児がいるため細心の注意を払いながら接触する必要がある
また、その間ヴェリタスがこちらにちょっかいをかけてこないよう唯一の良心であるチヒロに手助けしてもらわなければならない
「これはあくまでも例ですが…そうですね。ストーリーとしてミレニアムはシャーレ内部の機材の一新、業務向上を口実にシャーレ当番優先権のようなものを手に入れシャーレ当番をひいては先生を独占しようとしていた…
一人勝ちを狙っていたミレニアムは哀れにもその目論見を全て看破され、他者の介入を余儀なくされる…むしろ、一人で抜け駆けしようとしていたことを責められ後手に回ってしまった、なんてシナリオまで進められればベストです。
大事なのはこちらを出し抜いた、と思い込ませて相手を気持ちよくさせること。これ以上の追及が来ないようギリギリまで騙し切らなくてはなりません。」
とはいえこのままの作戦だとミレニアムがあまりにも損をしてしまい、評判も悪くなってしまう
そんな苦しみを味わわせるわけには行かないので、これから大勢の者達と話し合って大幅に修正する必要がある
「そうなるとこれからたくさんの人がここにくることになるね。」
と、その時先生はトキの方を見る
最初は2人だけの秘密だったのに随分と多くの人々に知られることとなってしまった
申し訳なさそうにこちらを見る先生にトキは気がついた
「正直に言えば、私達だけの秘密ではなくなってしまうことはとても残念です。ですが、構いません。」
トキの顔は無表情ながらもとても晴れやかに見えた
「私が、先生の初めてをいただいた生徒であるという事実は変わりませんので。」
「誤解を招く言い方はやめて!?」
慌てて振り向けば白い肌を真っ赤に染めてわなわなと震えるヒマリとジト目でこちらを見つめるエイミ
「ト、トキに何をしたのですか先生!!?」
「何もしてないよ!!」
「やっぱりいかがわしいことしてたんだ。」
「誤解だって!!!」
誤解を解くのに少し時間がかかってしまった…
「こほん!ともかくミレニアムの協力者は全てこちらがなんとかしましょう。」
これから先生とヒマリ達は部隊を分けて動くことになる
先生の説得があれば確実なのだが時間があまりないため、先生抜きで話を進めないと間に合わない
ヒマリ達はミレニアムを担当し、先生には別の学園に向かってもらう
「そのかわりに先生、先生の人望を見込んで少々無茶なお願いをします。
先ほども言いましたが、ミレニアムだけで防衛部隊を構築することはできません。それぞれの学園からの協力者が必要不可欠です。
まずゲヘナ学園とトリニティ総合学園それぞれの知り合いの中で、
それなりの地位についていて、周囲を動かす影響力を持ち、
脅しを受けても口を割らないほどの戦闘力か強い心を持っている、
信頼に足る生徒さんはいませんか?
先生の選ばれた生徒を我々の協力者として引き込みます。」
まずはキヴォトス三大学園の残り二つ、トリニティとゲヘナから協力者を募る必要がある
この二つの学校を抜きにして防衛部隊を作ることは絶対に叶わない
規模も影響力も何もかも段違いなのが三大学園たる所以なのだ
「トリニティは色んな派閥にわかれていて、とても複雑な状況になっているんだ。だからすぐに決めるのは難しいかな…時間がかかると思う。ごめん。」
しかしトリニティはとても難しく時間がかかると先生は語る
トリニティは総合学園の名の通り元はバラバラだった学園が集まって作られた歴史を持つ
今現在でもティーパーティ、シスターフッド、救護騎士団と様々な所属に分かれており、さらには生徒会たるティーパーティも「パテル」「フィリウス」「サンクトゥス」と派閥が分かれ、交代制で運用しているのだ
トリニティの協力者は慎重に選ばなくてはならない
「先生1人に背負わせたりはしません。先生の持つ情報をすり合わせて、今度皆で一緒に考えましょう。」
「ん…?そのいい方だとゲヘナの方は大丈夫なの?」
エイミは先生がトリニティ「は」難しいと語っていたことに気がついた
エイミの疑問に先生は強く頷いた
「うん、ゲヘナには条件ぴったりな子がいるよ。すごく頑張り屋さんで優しくて強い子。彼女ならきっと力になってくれると思う。」
先生の脳裏にはモフモフの白い髪をした小柄な生徒が映っていた
先生の命の恩人でもあり、彼女には幾度となく助けられ、力を貸してくれていた
いつかお返しをしなければならないと常々思っていたがお礼もできないまま、また力を借りることになりそうだ
「ただ問題があって…いつもものすごく忙しそうなんだよね…会いたいって言っても、私と会う時間があるかどうか…もしかしたら何週間も先になっちゃうかもしれない…」
彼女はとんでもなく忙しかった
毎日毎日終わらない業務に追われ、その仕事量は徹夜する先生に匹敵するかそれ以上だった
早いうちに話をつけておかないと協力はおろか、いつ会えるかどうかすらわからない
「なるほど…ではその間にセミナーに話をつけてミレニアム側の準備を整えておかなくては。これから忙しくなりますよエイミ、トキ。ゲヘナの協力者が到着するまでが勝負です!」
「了解。」
「イエスマム。」
ゲヘナの協力者が到着する前にある程度の下地、シナリオを準備してから迎え入れるため気合を入れるヒマリ、エイミ、トキ
『これから忙しくなりますね!頑張りましょう皆さん!』
『絶対に先生の実家も外の世界も護り通してみせましょう。』
アロナとプラナも先生達を全力でサポートするため気合十分だ
「ありがとう皆…!」
「お気になさらず、これは先生のためでもありますが私達のためでもありますので。」
「ここに二度と来れなくなってしまうことはとても悲しいことですから。」
「先生の大切な思い出の詰まった、大切な場所だからね。」
「うん、皆で協力して絶対に成功させよう!」
こうして先生の実家、ひいては外の世界とキヴォトスの平穏を護るための作戦が幕を開けた
だがしかし、計画を決めた次の日から早くも想定外の事態が起こる
朝メールを送った日のうちから、夜にはゲヘナの協力者が到着していた
ミレニアムの準備が整うよりも早く、時間がかかると思われたゲヘナの協力者が誰よりも早くシャーレに到着してしまったのだ
今回のお話の要約
「先生とトキがこそこそしてるのもうバレてますよ。」
↓
「無計画のまま問題児達がきたら外の世界が大変な事になりますよ?なので今のうちに対策しましょう。」
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「今までのことは秘密裏に進行してたミレニアムの大規模プロジェクト、ということをでっち上げて誤魔化し、本命の襖を隠します。」
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「ミレニアムの協力者はこっちでなんとかするので、先生はまずトリニティとゲヘナから協力者を連れてきてください。」
↓
「トリニティはすぐ決めれないけど、ゲヘナならぴったりの子がいるよ!でもすごい多忙だから来るまでに時間かかりそう!」
↓
「じゃあその間にセミナーに話をつけて、ミレニアム側の準備を整えておきましょう。」
↓
次の日の深夜
ゲヘナの協力者「来たよ。」
「「「「『『早すぎない????』』」」」」
次回
(不良生徒達にとって)荒れ狂う白い悪魔
これでミレニアム以外の学園の生徒が書ける…
そして防衛部隊ができれば問題児達も書けるようになる…
トリニティ側は誰にすればいいかな……