独自設定だらけです
外の世界も生徒達の強さも盛られてます
ブルアカの数ある並行世界の一つ、ここだけの設定としてどうか生暖かい目で見てください…
『本当に大丈夫なんですか、先生?』
『…今日一日は休み続けることをお勧めします。』
「しっかり寝て疲れも取れたから大丈夫!それにお腹も空いたしね…」
その後、ぐっすりと眠ることのできた先生が起きるともう外はすっかり夜になっていた
これ以上眠ると逆に疲れてしまいそうなのでシッテムの箱を手に持ち生徒達の元へと向かう
「皆おはよう!ごめんね心配かけて…もう大丈夫だよ!」
「先生!?起きて大丈夫なんですか!?」
「…今日一日はお休みしていた方がよろしいのでは?」
「ありがとう、でもこれ以上寝てたら夜に起きちゃうと思って…それにすごくお腹が空いちゃったから…」
心配する生徒達をなだめて夕食を共にすることにした
お粥などの体にいいものを勧められたが、お腹の空いた先生はやんわりと断り、皆と同じようにカレーを食べる
自分の家なのだが、先生はなんだか修学旅行に来たみたいでとても楽しかった
「…そう言えばトリニティは高級料理しか身体に受け付けないと聞きましたが、貴方は大丈夫なんです?」
食事中にゲヘナでよく聞く噂が本当かどうか気になり、イロハがセリナに尋ねた
曰く、お嬢様学校のトリニティ生達は高級食品、料理しか受け付けず市販のペットボトルを飲んだだけで身体を壊してしまうとか
「私は大丈夫ですよ!ありがとうございます。
…でも、そうですね。悲しいことに一部トリニティの生徒達の中にはそういった方達もいらっしゃいます…」
「ふむ…そうなると下手なもの出すわけにはいきませんね…」
トリニティの生徒達全員がお嬢様というわけではないため全員がそうというわけではないのだが、ティーパーティー等の超がつくお嬢様にはその傾向が多いとセリナは語る
セリナから得られた有益な情報をもとに、今後トリニティ生を含めた時の食事の内容について話し合いながら夕食を過ごした
「先生!凄い、凄いです!」
食後、寝る時間まで皆でのんびりしているとセリナがとても興奮した様子で駆けてくる
外の世界には見たことがないのも多く、好奇心旺盛な生徒達が交代交代でパソコンを使っていた
どうやらセリナはいいものをネットの海から見つけたらしい
「鎮痛剤と火傷の塗り薬や軟膏がこんなにあるなんて!!私達の知っているものとはぜんぜん違います!外の世界の医療技術は凄いです!」
興奮冷めやらぬままパソコンの医療品サイトを見せてくる
そこには多種多様な薬の数々が映し出されていた
なぜセリナがこんなにも驚いているのか
それはキヴォトス人の持つ治癒能力の高さに由来していた
弾丸の当たった後は傷跡も残らず完治し、骨が折れてもすぐに治る
車に轢かれようと、落下するヘリに巻き込まれようと、爆発する戦車の中にいようと、弾道ミサイルの直撃に巻き込まれ崩落する大聖堂の瓦礫に押し潰されようとも生きており、傷を治すのがキヴォトス人
何日も残るような火傷傷を負うことなんてほとんどないのだ
神秘の力で守られたその身体は、火炎放射器にさらされようと大爆発に巻き込まれようとも、何日もたたないうちにすぐ治る
手榴弾が日用品扱いで、火炎放射器を使うことに皆抵抗がないのはそのためである
花の女子高生に一生残るような傷を負わせてしまうものは、もっと非難されて然るべきなのだから
また痛みに対しても高い耐性を持っている
本来銃を撃ち、撃たれると言う行為は女子高生ならトラウマになってもおかしくはないのだが彼女達は全く気にしていない
ヘッドショットを決められたり、ワンマガジンほど叩き込まれても気絶しても気にせず、いつも通り生活する
日常生活の中で当たり前のように銃をぶっ放し戦闘に参加しているキヴォトス人は外の世界の人間とは価値観が何もかも違うのだ
銃で撃たれた痛みが何日も残ったり、傷跡が痛むなんてこともない
そのためキヴォトスでは鎮痛剤や火傷を治す物に需要がないため、外の世界ほど種類が少なかった
「それに摘出手術の技術も凄いです…!」
簡単な単語で調べるだけで、実際に銃弾を取り除いた時の記述がいくつも出てくることにセリナはとても驚いた
キヴォトス人は銃弾を絶対に貫通させない
皮膚の表面で跳ね返し、弾どころか針が身体に埋め込まれることは基本的にあり得ないのだ
そのためエデン条約の時のように、銃弾が身体に入った時の摘出手術に対する経験値が圧倒的に足りてない
外の世界の医療技術はまさに宝の山そのものだった
「逆に外の世界では、解毒薬があまり発展してないみたいで…これはキヴォトスの技術が役に立てると思います!」
「そっか…解毒薬か。うん、そうだねたしかにキヴォトスの解毒薬は凄いよね…」
セリナはキヴォトスの技術もまた外の世界の役に立てると話す
確かに外の世界とキヴォトスは似通っているようで、発展してきた技術や文化がまるで違う
先生は遠い目をしながら、毒に対する文化の違いを痛感した日を思い出していた
それは数ヶ月前、とある合同火力演習に参加した時のことだった
──合同火力演習
キヴォトスに住む生徒達全員が参加しなくてはならない演習のことである
強制参加ではないため一部生徒はばっくれてしまうこともあるが、基本的には皆真面目に演習に参加している
先生もキヴォトスに来てからは様々な演習に参加し、生徒達を応援してきた
その日の演習はトリニティの生徒達が中心となって参加しており、訪れていた先生にも演習のスケジュールが渡された
内容を確認すると、これから行われる演習は
「毒ガスによる中毒を起こした上で、素早く目標を倒してタイムを競う射撃演習」
と書かれていた
演習の内容を確認した先生は自分の目や耳を疑った
これは夢かと思って頬もつねった
とても正気の沙汰とは思えない訓練である
だが、何度確認しても訓練内容に間違いはなかった
見れば既に毒ガス散布の準備を始めており、生徒達はガスマスクもつけずに演習開始を待っている
異常すぎる光景に先生は、これはゲマトリアの陰謀だと思い至った
こんな理不尽で危険なことを画策するのはゲマトリアの様な悪い大人を除いて他にいない
─ゲマトリアめ、なんてことを!生徒達をデスゲームに参加させて実験するなんて許せない!!
これも生徒の"神秘"というものを探究する実験の一環なのだろうか
とにかく生徒達の命を護るべく、演習の中止を訴えた
先生の危機迫る勢いに生徒達は演習を中止せざるをえなかった
先生は今回の演習がゲマトリアという組織の陰謀かもしれないことを伝えて、計画書から会場の設備等何もかも全てを洗いざらいチェックする
しかし、どれだけ調べても会場に問題は見当たらないと言う
先生は生徒達に何かおかしいと思わないのかと尋ねて回った
正義実現委員会からは何も問題ないと言われ、なんの疑問も抱いていなかった
シスターフッドからは先生は本当にお優しい人だと手を握られた
待機していた救護騎士団からは、先生は仕事のしすぎで錯乱していると逆に救護されかけた
係に連れられて、先生は過去の演習の様子を撮ったレコーダーを見せられる
なんと今と全く同じ内容の演習が、彼女達の言う通り昔から続いていた
…どうしても納得のいかない先生だったが、清らかで優しいマリーに諭されたことでついに諦めた
その後いつも通りに演習が開始され、毒に侵されながらも射撃演習を行い、終了後解毒薬を飲んで何の後遺症もなく普通に帰っていってしまう
その後不安になった先生は、彼女達の元を訪れたが皆元気にしていた
キヴォトス人にとって毒は治せるものなのだ
しかし外の世界の人にとってはそんな便利なものはファンタジーの世界にしか存在しない
急に大袈裟なことを、と思う生徒達に向けて外の世界のとんでもない真実をセリナは言い放つ
「落ち着いて聞いてください。外の世界の方々は…
毒キノコを食べると死んでしまうんです!」
「えっ!!!??」
「それは本当なのっ…!!!??」
先生を除く全員から驚きの声が上がる
物によっては気絶するものもあるが、キヴォトス人が死ぬほどの毒キノコなんてよっぽどのものである
…本人には申し訳ないが、ゲヘナ給食部に所属するジュリの作った料理の方がよほどやばかったりする
そして美食研究会に所属するイズミは悪食で知られており、ジュリの出すとんでも料理を平気で平らげることができる
この間も、うっかり毒キノコ食べちゃったと笑っている所を目撃した
個人差はあるがキヴォトス人は基本的によほど強い毒性のものでなければ死ぬことはないため、ヒナは驚きを隠せなかった
「…それは私のような病弱な人だったり、持病をお持ちの方だけではなく?」
「正常な大人の男性の方でも、です。」
「ああ、なんということでしょう…」
超天才清楚系病弱美少女ハッカーですらお腹を壊すくらいで、死んでしまうことはないというのに
外の世界の人々はヒマリが霞んで見えてしまうほど弱々しい存在だったのだ
「…それだけではないんです。他には
魚の中に残っている毒素を完全に取り除かないと死んでしまうんです!」
これもまた生徒達には信じがたい事実であった
腕の悪い料理人の作る、評価の悪いお店だと毒が完全に除去されていないことはザラである
そんなお店は美食研究会に爆破されるので長続きしないが
逆に毒の残ったピリピリとした味わいを好む、悪食な客向けの店がブラックマーケットに存在するくらいである
「で、でもすぐに解毒薬を飲めば…」
ユウカの言う通り、高い毒耐性を持ったキヴォトス人の免疫を元に作られた解毒薬が一般人の手に届く量と値段で売られている
体の弱い人がお腹を下したり、腹を痛める程度で死ぬなんて言うことは滅多になかった
致死量に至るまでよほどの量の毒素を摂取しない限り問題ない
「外の世界に解毒薬はないそうです。」
「そ、そんな…!!」
外の世界のサイトを見れば、基本的に毒性の物を食べてしまえば治す手段はないと書かれている
人工呼吸器が必要なほどに苦しむなんてとても考えられなかった
「そして、
蜂の毒液が目についてしまうと失明してしまうんです!」
「専用の目薬とかは…解毒薬がないなら、ないんですね…」
好奇心旺盛な生徒、金儲けを企む大人が森に入って刺されたり毒液が目に入るといった事例はまああることだ
水で洗い流すか、目薬を使えばすぐに治る
キヴォトスではクロノスがわざわざニュースにする必要がないほどありふれた出来事だった
「…ああ、わかりましたよ。外の世界固有の猛毒蜂のことを言ってるんですね?」
イロハはポンと手を打った
もしかして外の世界の蜂はキヴォトスとは独自の進化を遂げた凶暴な蜂なのではないか
しかしセリナの見せてくれた、外の世界の蜂の詳細を見せられたことにより事態の深刻さを理解させられる
「いいえ、いたって普通の蜂です。毒成分もキヴォトス産の蜂に比べて少ないのにも関わらず、です。」
「本当ですね…毒成分に含まれている化学物質の量は、キヴォトス産の蜜蜂程度しかないのに…」
科学に詳しいミレニアムの言うことならば間違いはない
完全記憶能力を持つノアの記憶の限りでは、キヴォトス産の毒蜂の持つ化学物質の量はこんなものではおさまらない
「うーん…改めて聞くとよく生きてるなぁ、私。」
キヴォトスの人外魔境っぷりを改めて認識する先生
生徒達のためならと覚悟ガンギマリの先生は今まで細かいことは気にしていなかった
だが、改めて言葉にされると流石に感じるものがある
『安心してください先生!今後ともスーパーアロナちゃんとプラナちゃんにお任せあれ!』
『私達がいる限り、先生のことは絶対に守ってみせます。』
「うん、いつも本当にありがとうね二人とも…!」
先生はシッテムの箱を用意してくれた連邦生徒会長、ひいてはアロナとプラナには本当に頭が上がらない気持ちだった
衝撃的な事実の数々にお通夜のような雰囲気になってしまった
先生は呆然とする生徒達を励ますように明るく振る舞ったが、先生は今まで大丈夫だったのかと逆に心配されてしまった
「先生達の言っていたことがよくわかりました…これは団長達には見せられません…」
外の世界の人々はキヴォトス人なら平気で治せるものに苦しみ、時にその命を奪われている
そんな事実を知ればミネはわき目もふらずに飛び出していってしまうだろう
「私達の世界の常識が、こちらの世界では全くの非常識…きちんと知識を得てから訪れないと大変なことになってしまいます…!!」
外の世界にキヴォトス人が出てきてしまうことのリスクを改めて認識したセリナ
逆にもしも外の世界の人々がキヴォトスに来てしまっても大変なことになってしまう
皆で正しい知識を身につけなくては取り返しのつかない事態になることが目に見えた
──絶対に失敗するわけにはいかない
外の世界とキヴォトス、二つの技術が合わさればより多くの苦しむ人々を助けられる
硬い決意を胸にセリナは宣言した
「改めて言わせてください…これからの作戦、絶対に成功させましょう!私、全力で頑張ります!平和な世界のために、お手伝いさせてください!」
rabbit小隊が食べてたキノコが色めちゃくちゃやばそうなのに、気絶して起きて少しダルい程度ですんでる所から発想を得ました
モエの集めてた発言と夢でいっぱい出てきた所を見るに1個や2個じゃなくて相当数食べてますよねあれ
悪い水でお腹を壊している描写もあれば、致命的な中毒を受けた状態で演習させてたりするので、毒は効くけど死ぬことはなかったり解毒薬があるから大丈夫なんじゃないかなと
ゲームの都合といったらそれまでですが、それだと面白くないので…
生徒達の描写が盛られれば盛られるほど際立つ、ヘイロー破壊爆弾やシロコテラーの異常さ
逆に言えば、概念干渉するくらいしないと基本死なない生徒達が硬すぎるのもありますが