今回は短く、いろんな生徒が出てきます
メインの話が書けてない生徒も後々書きたいと思いますので、お待ちください
ネタは思いついてるのですが、間の文章を書くのに時間がかかってしまって…
文才が欲しい…
突然のワカモ襲撃、Rabbit小隊乱入事件から数日─
チヒロ達により当日起きた事が改めて全員へと共有された
その結果、これ以上時間をかけるのはまずいと判断され、予定が急激に早まることになったのだった
ゲヘナとトリニティは犬猿の仲のため、本当は頃合いを見て少しずつ顔を合わせていく予定だったのだが…悠長にしているとまた新たな生徒が乱入してきてしまう
それらを避けるために、風紀委員会と正義実現委員会から選ばれたメンバーとワカモを除いた事情を知る生徒達一同が先生の自宅へと集まっていた
遂に顔を合わせる風紀委員会と正義実現委員会
そこにミレニアムやRabbit小隊も合わせればその数、総勢23人
いつの間にやら、かつての事件を思い出すほどの大所帯になっていた
相性の悪い生徒達もいるため、スムーズに進むはずもなく─
「えっ?…ええっ!??えええ、エッチなのはダメ!!しっ、しけぇえーーーっっっ!!!!!」
少女の驚きが詰まった叫び声が家中に響き渡っていた
叫び声を上げたのは正義実現委員会一年生、下江コハル
補習授業部にいることの多い彼女だが、本来は正義実現委員会所属の生徒である
ではなぜ補習授業部にいるのかというと、一年生用のテストを受けずに上級生用のテストを受けて不合格になったりと残念な理由で入らされているのだ
今回は彼女を気にかけているハスミの強い希望により連れてこられたようだ
そんなコハルの指を刺す先にいるのはやはり、露出度がやばいあの少女
(ああ、良かった。やっぱりあの格好はおかしいよな…)
(自然体で堂々とされているので、私達の方がおかしいのかと思いました…)
コハルの反応を見て言おうにも言い出せなかった生徒達は自身の感性が間違っていなかったことに安堵していた
「…落ち着けコハル。失礼だぞ。」
「ツ、ツルギ委員長!でも、でもぉ…!」
気持ちはわかるのだがこのままでは話が進まないため、騒ぐコハルを落ち着かせようとする
─彼女は正義実現委員会の委員長を務める剣先ツルギ
トリニティの戦略兵器とも称されるほどの強さを持った存在であり、戦闘時の荒々しい戦いっぷりから様々な生徒達から畏怖されている
だが、それは戦闘時に限った話であり平時は大人しく常識的な部類に入る貴重な生徒だ
「浦和ハナコのようなものだろう。気にするな、コハル。」
「う、ぅうう……ま、まさかハナコみたいな人が他の学園にもいるなんてぇ…」
動揺していたコハルは皆から宥められて、ようやく落ち着いた
よその学園にも浦和ハナコに匹敵するほどの生徒がいるとは夢にも思っていなかったため、頭を抱えていた
(…ツルギ委員長、やけに落ち着いてるっすね?行き先が先生のご自宅と聞いた時は、凄く動揺してたのに…)
(2人きりではないことと仕事モードに入ったからでしょう。それに人間、自分よりも動揺している者を見れば落ち着くものですから。)
(なるほど…コハルを連れてきたのは正解だったみたいっすね。)
そんな状況を他の正義実現委員会の生徒達は冷静に分析していた
ツルギは戦闘時以外にも羞恥心が高まると暴走してしまうことがあるため恐れていたのだが、杞憂に終わり胸を撫で下ろす
「…すごい声だね。そんなに驚くようなことがあった?」
そんな騒ぎの中でもどこ吹く風
話題の渦中にいるはずのエイミはどこまでもマイペースだった
「いえ、貴方の格好は初対面の人なら誰でも驚きますよ。」
キヴォトスは独特なファッションをする生徒が数多くいるが、それでも上半身が下着だけという生徒はいない
やはり無理矢理にでもエイミに何か羽織らせておくべきだったかと後悔するヒマリ
これ以上着込んだら暑さで倒れると全力で抵抗されてしまったため、着せることができなかったのだ
「そうですね…流石にその格好は正義に反しています。」
そう言いながらエイミに話しかけにいった彼女は静山マシロ
正義実現委員会所属の一年生にして、期待のルーキー
高い場所にいることを好んでおり、趣味は人間観察
正義とは何か、という哲学を常に考え体現できるように行動している
そんな彼女の中ではエイミの格好は正義に則した格好ではなかったらしい
「…正義を体現した格好って何?それはそれとして貴方も暑がりなの?」
「?いえ全く。」
「?…そんな格好してるのに?」
「?…至って普通の格好ですけど?」
短すぎるスカートを見て、同類なのかと尋ねるエイミ
マシロ自身は自分の格好は至って普通の格好だと思っているため、エイミが何を言っているのかわからない
ハテナマークを頭に浮かべ、両者は困惑していた
「全く、ミレニアムも非常識ですね。服くらいまともに着れないのですか?」
なんとも微妙な雰囲気の場へ苦言を呈しながら割って入ってきたのは、ゲヘナ風紀委員会行政官の天雨アコ
血の滲むような努力の末に行政官の座を手にした努力家であり、後方支援や情報解析などを主に行なっている
実力は確かなのだが、プライドが強く自信家がすぎるためしばしば他生徒と衝突してしまうトラブルメーカー気質
ちなみに人のことを言えないくらい自身も変わった服装をしているのだが本人に自覚はない
「はぁ、ゲヘナの行政官ともあろう人が……
鏡、というものをご存知ないのですか?」
そしてそんな歯に衣着せぬ物言いに噛み付いたのはトリニティ正義実現委員会の副委員長、羽川ハスミ
生真面目で穏やかな性格をしており、面倒見の良い気質から多くの後輩達に慕われている
多くの相手には温厚なのだが、ゲヘナ学園相手にだけは別でありゲヘナ由来のものというだけで激しい嫌悪感を露わにしてしまう
場を収めようとするどころか喧嘩を売るような発言をしているアコにハスミはくってかかった
「知らないわけないですよね?
それにしても、あらまあ…以前に比べて随分とまた太ましく、いえ大きくなられたようですが…お洋服はまともに着れるようになりましたか?」
「おやおや…そちらこそ、口の悪さに磨きがかかっているようですね?人の体を気にする前にまず自分の品性というものを気にされては?」
青筋を浮かべながらヒートアップするアコとハスミ
相変わらず水と油のような存在であり、両者は非常に仲が悪い
光輪大祭で多少は和解したものの、その分暴言にも遠慮がなくなったためヒートアップしやすくもなってしまった
悲しいかなこれがゲヘナとトリニティ間の常
険悪な空気に、このままではまずいと判断した先生はこういう時のために用意しておいた切り札を切った
「アコ、ヒナの新しい演奏動画があるんだけど見る!?
ハスミ、外の世界特製スイーツがあるよ!?」
「なっ!?ヒナ委員長の演奏動画ですって!?」
「せ、先生!?そんな、私を食いしん坊扱いしないでください!」
こんなこともあろうかと、2人が特に好ましく思うものをすぐに出せるよう事前に用意していたのだ
ヒナの動画に関しては偶然ではあったのだが、効果はテキメンだった
「ヒ、ヒナ委員長!?なぜミレニアムの制服を!?
ですが…とても素晴らしい演奏です〜!!」
「これは…!とても美味しいですね…!!」
ぶつぶつと文句を言っていた2人だが、いざ目の前に出されればアコは動画を食い入るように見つめ、ハスミはケーキに舌鼓を打っていた
「アコ…」
「ハスミ…」
数分もしないうちに粗相をしでかしそうになった上にあっさりと懐柔させられた副官に、委員長達はなんとも複雑な気持ちを隠せなかった
「…久しぶりだな、正義実現委員会の。」
「あ〜、えっと…以前はその、申し訳ないっす…」
一難去ってまた一難
ホッとしたのも束の間に、今度はつい最近因縁ができてしまった2人が対峙していた
銀鏡イオリに仲正イチカ
それぞれ風紀委員会、正義実現委員会次の代を引っ張って行く委員長候補であり、実力も確かな2年生
イオリは風紀委員会の切り込み隊長として先陣を切って突っ込み、後輩達を引き連れては日夜規則違反者を検挙している実力者
イチカは要領が良く大体のことは人並み以上にこなせる才女であり、面倒見の良い優しい先輩として後輩達から頼りにされている
それぞれの学園における貴重な常識人枠でもあるのだが…
「謝るな!今度は、ああはいかないからな!」
「…ん〜、なんて答えればいいんすかね。これ…」
憤るイオリにイチカは困っていた
こうなってしまった原因はとある列車で起きてしまったことに由来する
あの時は止むに止まれぬ事情があり、テロリストに味方してしまった以上全面的に悪いのはこちらであったことを理解していた
だからといって今のイオリには下手に謝っても火に油を注ぎそうだし、挑戦的な発言は論外である
結局イチカは先生に視線で助けを求めることにした
イチカからのサインを受け取った先生はイオリに落ち着いて貰えば大丈夫そうだと判断し、いつもの調子でイオリを和ませようとした
「まあまあ落ち着いてイオリ。慣れない場所だから緊張してる?マッサージしようか?」
「急に何言い出すんだ!?そんなこと言って変なとこ触る気だろ、この変態!」
善意100%の発言だったのだが、普段先生からセクハラまがいのことを受けているイオリは信用できずに憤りを見せる
怒らせてはしまったが、イチカから先生へと意識を逸らすことに成功した
このまま行けばいつものような流れになるため問題なかったのだが、今日だけは状況が違っていた
「え、エッチなのはダメ!死刑!」
突然声を上げてきた正義実現委員会の一年生に驚くイオリ
…本来コハルは人見知りのため、こういった知らない人ばかりの場では積極的に声を上げたりしない
だがエイミというとんでもない存在に出会ってしまった結果、冷静な判断力を失い暴走してしまっていた
「あ、あぅう…その、ふ、風紀委員会なのに風紀を乱しちゃダメ!先生と一体何しようとしてるの!!」
「おい指を刺すな、私は被害者側だ!私が率先して風紀を乱してるみたいな言い方をするな!」
「ちょちょ、イオリ落ち着いて!」
「コ、コハル…どうどう、落ち着いてほしいっす〜。」
口論する両者の間に入り宥めにかかるイチカと先生
─イオリとコハルは最終的に「変態すぎる先生は死刑」という形で意気投合したことでなんとか騒ぎは治った
「お騒がせしてしまって、すみません。」
そして各代表者達に謝っているのはゲヘナ風紀委員会の火宮チナツ
ゲヘナ生徒にしては珍しく秩序を重んじており、良識を持った貴重なブレーキ役
元々は救急医学部所属の生徒だったが、風紀委員会へと移籍した過去を持つ縁の下の力持ちだ
「ああ、そんなに気にしなくて大丈夫よチナツさん。光輪大祭の時もこんな感じだったし、いつものことみたいだから。」
そんな彼女をゲヘナとトリニティの仲の悪さを身を持って体験しているユウカがなだめていた
─癖の強い生徒が多いゲヘナの中において物腰の柔らかい彼女はやはり安心感がある
色々な噂の絶えないゲヘナ風紀委員会だが、礼儀正しく誠実な彼女なら先生との間に間違いが起こるはずがない
これからも風紀委員会の良心として頑張ってほしい、とユウカは思った
ようやく全員が落ち着いた頃、今回初めて訪れる者達へ何故集められたのか、事の経緯を話し始めた
「本当はもう少し順序を踏んでから、交流するつもりだった。
けれど、そうもいってられない事情ができてしまったの。」
ゲヘナ学園とトリニティ総合学園の仲の悪さを考えて本当は少しずつ丁寧に交流していくつもりだった
しかし、そんな悠長にしていられなくなってしまったのだ
その際たる原因は厄災の狐、狐坂ワカモの襲撃があったからだ
「あの日、トリニティに過去検挙した犯罪者達が集まってきたことは皆さんの記憶に新しいと思います。あれも狐坂ワカモの仕業だったことが判明いたしました。」
「トリニティだけじゃありません。ゲヘナでも私達のミレニアムでも似たような事件が起こっていました。」
「たまたま私達がいて、Rabbit小隊が乱入してきてくれたからなんとかなったけど…来てなかったら先生が連れて行かれてしまってたね。」
聞けばヒナ達が駆けつけることができなかったのもワカモの策略によるものであり、事実各学園の有力な実力者は誰もシャーレを訪れることができなかった
七囚人切手の武闘派相手にチヒロやイロハ、セリナでは武が悪く、Rabbit小隊が乱入してこなければ危なかった
もっと言えば、ワカモが先生に惚れていなければ命が危なかった恐れがある
そして、新たに判明した事実を皆に共有する
「先生はさらなる七囚人の一人、慈愛の怪盗とも面識があるそうです。」
─この際、先生の交友関係を洗いざらい聞き出したほうがいいのでは?
そんな疑惑をもったチヒロが他のミレニアム生達とともに先生へ問いただしに向かったことで判明したのだ
災厄の狐のみならず、慈愛の怪盗とも交流していたことを聞いて生徒達は眉間に皺を寄せた
「また、七囚人ですか…」
「くひひ、怪しい繋がりがたくさんあるんだねぇ先生?」
(何も悪いことはしてないはずなのに、何故か後ろめたさを感じるなぁ…)
「コホンッ…お気持ちは大変わかりますが、追求は後にしましょう。今は、話を戻していただけますか?」
ジト目で見てくるミヤコ達からスッと視線を逸らす先生
サクラコが咳払いをして圧をかけると*1何か言いたげだった生徒達も従った
「ただ遭遇しただけならば何も問題はなかったのだけれど…」
「先生は慈愛の怪盗の名を知っていました。それも本人の口から覚えていてほしいと教えられて。」
問い詰められた際先生は「アキラは悪い生徒じゃないよ」と弁明をしたのだが、それが良くなかった
─なぜ慈愛の怪盗の本名を知っているのか?
ここで矯正局で情報を調べたといえばまだ誤魔化しが効いただろう
しかし先生は馬鹿正直に「本人から教えてもらった」と言ってしまった
「追われる立場であるにも関わらず自ら本名や自身の思いを明かした…?」
「限りなく黒に近いグレーです。災厄の狐と同じ匂いがします。」
証拠や確証がないだけでほぼ間違いなく黒
特に先生への想いが強い生徒ほど、間違いなく先生はロックオンされていると確信があった
─その根拠は先生に惚れている自分自身
「人たらしなのは知ってたけど、まさかここまでだったなんて……」
「どんな生徒さん達にも優しい先生だからこそ、というのはわかりますが複雑なきもちですね……」
全ての話が終わると深刻そうな顔をしたり、頭を抱えたり、苦虫を噛み潰したような表情をする生徒達に先生は戸惑っていた
悩む生徒達を見て先生はワカモ達など素性が素性のために、今後命を狙われる機会が増えることを危惧しているのではないかと勘違いした
「大丈夫だよ、皆!」
皆を安心させるように声を張り上げる
彼女達はそれほど悪い子達じゃないということを伝えなくてはならない
「話してみれば、心配するほど悪い子達ばかりじゃなかったよ!
中には説得しきれなかった子もいたけど……今はダメでも、いつかきっとわかってくれる時が来るはず。
私は先生として、生徒達皆のことを信じてるから!だから大丈夫だよ!」
そう笑顔で告げる
──駄目だこの人、早く何とかしないといつか襲われる
意見が一致してからの彼女達の行動は早かった
「では、この週は我々正義実現委員会担当します。もし、トラブルがあって向かうことができない時には…」
「皆まで言わずとも構いません。やむを得ない事情があった際はゲヘナ風紀委員会が引き継ぎます。その代わり私達も手が離せない場合はそちらに連絡しますので。」
「なるべく秘密裏にお願いしますよ、マコト先輩に気取られたら面倒なので。あの人情報収集能力は確かなんですから。」
「どうしても空きが出てしまう場合、穴埋めは我々rabbit小隊が担当します。」
「怪我をされた時などに備えて医療品の準備が必要です!
ここは近くに病院もないですし、私達が外の世界の病院に行くわけには行きませんから。」
「緊急時の連絡網も必要ですね、キヴォトスに戻ったらこのグループに登録をお願いします。」
先程までのギスギス具合が嘘のような連携っぷり
スケジュールに穴ができないようぎっしりと敷き詰め、上から見た自宅周辺の地図にミレニアムの用意した防犯装置の設置場所を決めていく
警報装置に監視カメラ、捕縛ネットにさすまたと外の世界で使用できる物をまとめていった
「先生も戻ったらこちらのグループに登録を。それと改めて自宅周辺の調査をさせていただいてもよろしいですか?」
「うん、大丈夫だよ……まあ、仲良くなってくれたならいっか。」
突然上手くいき始めた理由が分からず、先生は首をかしげたままだった
元々が優秀な生徒達ばかりが集められていたこともあり、準備は想像以上の速さで終わり後は防犯装置の設置を待つだけの所まで進んだ
会議は終わり、最後の総括へと話は移る
「人の口に戸は立てられません。どれだけ隠し通そうとしても…この場所がいずれバレてしまう日が来るでしょう。大事なのは、いかにしてこの場所を守り切り、外に出さないよう死守するかということです。」
「そう…つまりこの場所は絶対防衛ライン、ということよ。ここを越えられることは絶対に許されない。」
ナギサとヒナの言葉に、集められた治安維持を担う生徒達が頷く
そのために自分達は招集された
そのためにこれほど多くの生徒達へ協力を仰いだのだ
「勘の鋭いヒトだったり、強引に突っ込んできたり、こっそり忍び込んできたり…
一筋縄ではいかない人達がたくさん来てしまうでしょうね…準備しておかないと。」
「ふふ、不安な気持ちはわかりますが心配しすぎるのもよくありませんよ?これだけの精鋭達が揃っているんです。
シャーレや連邦生徒会へ生徒達が暴動を起こすような緊急事態でも起きない限り問題ないでしょう。」
「…部長、それフラグじゃない?」
これから先必要になりそうものを考え計算するユウカ
あまり深刻に考えすぎるのも良くないため、よほどのことがない限り心配はないと胸をはるヒマリだが、エイミにはフラグにしか聞こえず不安を覚えた
「これから先、追求されて逃げることが難しかった場合……信頼のおける方にでしたらお話ししても構いません。
味方は多ければ多いことに越したことはありませんから。先生の判断に委ねます。」
「そうだね、正直にいうと誤魔化したりは得意じゃないから…そう言ってくれると助かるよ」
先生にも無理はしないよう声をかける
変に隠し事をした結果余計に拗れてしまったり、先生の秘密を探ろうと団結されてしまう方が困ってしまう
味方にできそうならば遠慮なく引き入れてほしいとお願いした
最後にせっかくの機会だから、と先生の希望により会議とは関係なしに交流会が行われる
「こうして集まると、光輪大祭の時を思い出しますね。」
「そうですね、後はマリーさんもいれば完璧でした。」
「ふふ、以前はマリーがとてもお世話になったようで…いつか"お礼"をさせてください。」
「いえ、お礼を言わせてもらうのはこちらこそですよ。ミレニアム主催の光輪大祭が成功できたのも、マリーさんの協力があってこそでしたから。」
(アコ、ちゃんと言葉通りに受け取ってね!サクラコに他意はないから!)
(本当ですか先生!?あの影の深い顔をちゃんと見たのですか!?とても信じがたいのですが!?)
「鉄帽の匂いを嗅がれそうになった…?何をしてるんだ、あの大人は…」
「それ、全部本当なのか?少し度をすぎてないか?」
「や、やっぱり先生は変態だったんだ…!」
(明らかに先生の彼女達と私に対する対応が違います…原因はいったい、何が先生をそこまで駆り立てているのですか?それがわかれば…)
「ミ、ミヤコちゃん…?顔が怖いよ…?」
「SRTのモエさん、だよね?最近パソコンのプロテクトを強引に突破しようとしたよね?」
「くひひ、なんのことかなぁ?」
「隠そうとしても無駄ですよ?この超天才清楚系病弱美少女ハッカーの手にかかれば〜(略)」
「特殊部隊なのに、メイドさんの格好…?」
「私の身におかしな点は全くないと思いますが何か?メイド服は正義、ですから。」
「トキ、あまり他校の生徒に出鱈目吹き込まないで。」
「マシロ、落ち着け。あまり、急に踏み込みすぎるな。」
「チナツさん、セナさんには以前大変お世話になりました!どうかよろしくお伝えください!」
「いえ、セナ部長の方からセリナさんにはお世話になったとお聞きしていました。こちらこそありがとうございました。」
「万魔殿の人とまともに会話するのは初めてかもしれないっすね。何はともあれ、よろしくお願いするっす。」
「(はぁ〜、あまり深く関わりたくないのですが…仕方ないですね。)
…こちらこそ。あなたからは同じ苦労人としてシンパシーを感じますね。」
「やはりこうして顔を合わせると、いつかのエデン条約の時を思い出しますね。」
「ええ、エデン条約が結ばれることはなかったけれど…今回こそはきっと成功させましょう。」
一部危うい雰囲気を醸し出していたが…大事にはならず、無事に生徒達は交流し、協力することを約束してから解散していった
─その後キヴォトスへと戻った後関係者は皆連絡網へ登録し、後日警報装置が先生宅へ設置された
色々と苦労はあったが、ようやく準備は整った
ついに問題児から外の世界を守るための作戦が始まる──!
次章、動乱編
─ えへへ、久しぶりだね先生…来ちゃった⭐︎
─ ごごご、ごめんなさーい!!!外の世界の食べ物で作ってみたら、もしかしたら大丈夫かもしれないと思ってぇ…!!
─ うへ、そんなわけだからよろしくね先生?
─ はっ、面白そうなことしてんじゃねえか。アタシも混ぜろよ?
─ これは…新しい冒険の予感がします!