セイアちゃんエミュむっず…
なので諦めましたごめんなさい、筆者に頭の良いキャラは書けません
そしてミカに、じゃんねって言わせようとするのを頑張って抑えました
実は原作ではほとんど言ってないんですよね、驚きました
先生の祈りが届いたのか、助けに駆けつけた生徒達
その生徒達とはトリニティの聖園ミカと百合園セイアだった
2人は美食研究会に攻撃される前に素早く行動に移す
「さてミカ、まずは先生を救出しようか。」
「そうだね。じゃあ先生!動かないでじっとしててね!」
ミカはセイアを降ろすと、荷台を掴んだままの手を思い切り振り下ろした
給食部の車が空き缶のように容易く潰されていく
凄まじい圧力に給食部の車がひしゃげて地面にめり込んだ
「むむむーーっっ!!!!!!!」*1
猿轡越しのフウカの悲鳴と共に車はひしゃげていってしまった
タイヤは潰れてパンクし、地面に埋まってしまうことで完全に身動きが取れなくなってしまった
「あらら〜、これはもう動けませんね〜…」
「ちょちょちょっ、こっち来てるよ!?」
「えーいっ!!」
美食研究会はあまりの力技に呆然としつつ、急いでシートベルトを外した
そんな間にも車に乗り込み、迫り来るミカ
可愛らしい掛け声から想像もできない破壊力の拳を持ってして運転席を粉砕する
「むむむあぁーーっっ!!!!!!!」*2
「気持ちはわかるが、今は危険だからこちらに来てくれ。」
間一髪で美食研究会は難を逃れるが、運転席部分は木っ端微塵に吹き飛んでいく
給食部の車は完全に破壊されてしまった
セイアに連れられたフウカのくぐもった悲鳴が再び街に響き渡った
「では先生と…もう1人の君はここに隠れていたまえ。私はミカの援護に行ってくる。ことが片付いたら、改めて話をしよう。」
「わ、わかった。気をつけてね、セイア!」
美食研究会に再び先生が捕まらないよう物陰までなんとか誘導したセイア
安全な場所であることを確認すると、すぐにミカの援護に行ってしまった
…その間フウカは車を破壊されたショックで放心状態になっていたため何も反応がなかった
「…とはいえ、私も行かないと。ハルナ達には申し訳ないけど、流石に4週間つきっきりは難しいからね…私もミカ達の援護に向かわなきゃ。」
できうる限り中立の立場でいたい先生はなるべく贔屓するようなことはしたくなかった
だが流石にほぼ一ヶ月遊び呆けるわけにはいかないため、ミカ達に何としても勝ってもらうべく指揮に向かおうとする
先生の指揮能力は凄まじく、先に先生を味方につけた方が勝つというのが生徒達の認識だった
確実に勝利するため美食研究会には悪いが、ミカ達の援護に向かおうとしたその時…
「ご無事ですか、あなた様!?」
「ワカモ!?」
次に現れたのはワカモだった
凄まじい速度で駆け寄ってくると、手際よく先生の縄を解いていく
なぜワカモが来てくれたのかと思ったが、それもそのはず
ここはブラックマーケットの目と鼻の先
基本的に警察の手の届かない場所を根城とする彼女が出てくるのは必然だった
「はぁ…本当にご無事でよかったです。どこかお怪我をされていないかと心配で心配で……
…では、あなた様はここで少々お待ちください。
向こうで暴れている狼藉者達を1人残らず叩きのめして参りますので…!!」
「待って待って!今ワカモまで参戦したらややこしいことになっちゃうから落ち着いて!」
ワカモは完全にブチギレており、目に映るもの全てを敵と見做し破壊しようとする災厄の狐モードに入っていた
そんな所にワカモまで参戦してしまったら収拾がつかなくなってしまう
三つ巴の戦いが始まらないよう、先生は全力でワカモを宥めなくてはならなくなってしまったのだった…
新たな危機が発生しかけていることなど知らず、戦闘する美食研究会とティーパーティの2人組
「あーもう、ちょこまかと鬱陶しいなぁ!」
「ふむ、想像以上の強敵のようだね。それだけ彼女達も本気ということか。」
ぱぱっと倒して先生に褒めてもらうつもりだったミカは憤慨する
ミカがあっさりと倒せない、予想以上の難敵にセイアは渋い顔を浮かべていた
「あの人達格好からしてお偉いさんだよね?なんであんなに強いの〜!?」
「いつぞや、トリニティで襲われた委員長さんを彷彿とさせる方ですわね…!」
そして美食研究会もまた、突然現れた強敵に戸惑っていた
高貴な立場にあるであろう生粋のお嬢様がまさかこれほどの強さを持っているとは驚きだった
迂闊に攻め込めばあっさりと蹴散らされペシャンコにされてしまうだろう
それほどの強者にあったのなら、いつもの美食研究会であれば撤退しているところなのだが…
今日の美食研究会は今までと本気が違った
「ですが、今日ばっかりは簡単に引くわけにはいきませんね。ジュンコさん!」
「了解っ、これでも喰らえ!えいっ!」
(なにあれ爆弾?そんなのが効くわけないじゃん。)
アカリから合図されたジュンコが少し大きめの手榴弾を投げつける
迫る爆弾にミカは全くもって動じなかった
そんな爆弾なんて何個投げられようがへでもないと気にせず、そのまま強引に突破して倒そうとするが…
「嫌な予感がする…避けろミカ!」
「えっ?…ぶわっ!?」
虫の知らせを感じたセイアが避けるように叫んだが、時すでに遅し
ミカは爆弾から出た、茶色い煙に包まれてしまう
「ケホッケホッ!なにこれ、胡椒!?」
「どーよ!期限切れで使えなくなった調味料を利用した特製爆弾のお味は!」
「うぅ〜、大安売りしてたから買ったのにぃ!まだ使えないかなぁあれ!やっぱり勿体無くない!?」
「さすがに何年も過ぎているものは使えませんよ。お腹を壊してしまいますし、美食とは程遠いものですわ。」
美食研究会は万が一遭遇した時のため、対ヒナ用の武器をいくつも用意していた
今放った胡椒爆弾もその一つ
銃撃の雨霰にさらされようとも、気にせず圧倒する異常なタフネスと強さを持つヒナ
しかし、どれほど最強の存在といえど状態異常の効かない戦闘マシーンというわけではなく普通にくしゃみはするし、臭いものには顔を顰める
そんな最強勢にも通じるような搦め手をいくつも考えてきたのだ
なお利用しているものは全て料理には使用不可のものばかりであり、そんなものを取り扱っていた店はことごとく爆破している
─ちなみに現実でも使用できなくなったスパイスを芳香剤や消臭剤として使ってたりしている
「そして、その隙は逃しません…!」
むせてしまって隙だらけのミカの頭をスコープが捉える
ハルナは息をすぅっと吸い込み、銃に力を込める
「スコヴィル値一千万級の激辛ですわ!!!」
「ぐっ!?」
「ミカ!!?」
ハルナ必殺の一撃が見事ミカの頭へとクリーンヒットした
さすがのセイアも心配の声をあげる
よろめくミカはそのまま倒れ…ずに地面が大きく割れるほど力強く踏み締めた
「いっ…たいなぁ、もう!!!」
常人ならば気絶するような一撃にミカは耐えていた
彼女はツルギやヒナといった学園各学園最強格の生徒に匹敵するポテンシャルを持つ
サーモバリック弾を余裕で耐える耐久性を持つミカだからこそ、ハルナの一撃も耐えることができたのだ
「耐えた!?今のクリティカルヒットだよね!?ハルナ、手を抜いたわけじゃないよね!?」
「ええ、ドンピシャの一撃のはずですが…」
普通に反撃してくるミカに美食研究会は動揺を隠せなかった
決まっていたはずの攻撃を普通に耐えられてしまってはたまらない
「うーん、想像以上に強いですねぇ。ハルナ、撤退します?」
「…いえ、戦況は以前こちらが有利です。このまま押し切りましょう。そしてなんとしてでも先生と特別なディナーを!」
それでも美食研究会は自身を奮い立たせ、士気をあげる
全ては先生との豪華ディナー、めくるめく美食探訪の旅を実現するために
「杞憂だったか…やはり呆れるほどに強いな君は…」
「んもう、結構痛かったし!久しぶりにたんこぶできちゃいそうなんだけど!?」
「…必殺の一撃で気絶もせずに、たんこぶだけですんでるのは人間離れしていないかい?」
そしてミカ達もまた、多少痛い思いや危険な思いをしたからといって怯むわけもなく
先生を助け出す強い思いで戦場に立ち続ける
両者譲れぬ思いで戦闘を続行した
再び膠着状態に移る両者
美食研究会はミカよりも先に後ろのセイアから倒そうとしたが、攻撃の気配を察知したミカが素早く盾になることで攻撃が全く通らない
生半可な攻撃では傷一つつかないため、ろくにダメージを与えられなかった
ミカの方も先ほどの教訓から、迂闊に近づくことができず有効打が与えられない
セイアもミカよりも前に出ることができないため、ハンドガンでは距離が足りず上手く当たらない
─それでも、美食研究会の方がわずかに優勢だった
理由は対人経験の違いによるものだ
はるか格上の存在である空崎ヒナと長年戦ってきた美食研究会
瞬殺されてばかりではあるが、数の不利をものともしないような圧倒的な強さを持った個人との戦いには一過言ある
他にもトリニティの戦略兵器、剣崎ツルギとも交戦した経験もあり、とにかく強者に対する戦闘経験が豊富だった
対して、ミカは治安維持組織に属していたわけでも毎日戦闘を行っているわけでもない
アリウスというゲリラ戦に特化した相手を難なく撃破するだけのセンスやポテンシャルを秘めているが、いかんせん戦闘の機会は多くない
蓄積された戦闘経験値の差でくらいつき、ミカを翻弄しているのだ
「ふむ、見事な連携だ。悔しいが敵ながらあっぱれと言った所だ。それに比べて…まったく、君は実に馬鹿だなミカ。」
「はぁっ!?セイアちゃんはどっちの味方なのかな!?
応援してくれないなら黙っててくれると嬉しいんだけど!」
敵を褒めつつも、こちらには罵倒の言葉を吐くセイアにキレながら返すミカ
セイアは怒るミカを意に介さず前に出ようとする
「なら、無理に私の盾になろうとしなくていい。今、私達は共に戦うチームではないのかい?おもりを抱えたまま勝てるほど甘い相手ではないとわかっているだろう?」
「わかってるよ、わかってるから。頭引っ込めてて。」
顔を出そうとするセイアを制して、再び自身の背中に隠すミカ
彼女自身の大きく頑丈な翼を広げてセイアの道を塞ぎ守ろうとする
「万が一にも怪我とかさせたくないから。こんな所まで無理やり連れてきて何だけどさ。
セイアちゃんのことは絶対に守ってみせるし勝ってみせるから。だから任せてほしいな。」
「…まったく、だから君はお馬鹿だと言っているんだミカ。」
かつてミカの犯した過ち、セイアを傷つけてしまったという後悔が後を引き過保護に振る舞ってしまう
気持ちは嬉しいが、その件はもう悪かった点を認め仲直りしたはずだ
これからは対等な友達同士として絆を深め会おうと誓ったはずなのにとセイアはため息をついた
「友を助け勝ちたいという気持ちは同じなんだ。私とて君の傷つく姿が見たいわけじゃない。」
そういうと、セイアは一歩前へ踏み出す
そのままぴょんとミカの背中に飛び乗った
「ちょっ、セイアちゃん何!?」
「君の気持ちを鑑みつつ、協力して戦う。そう考えた結論がこれだ。
こうしてそばで援護して、罠に奇策は全て私が見破って見せる。私が指示をしたらその通りに行動してくれ、君ならできるだろう?」
「ああ、なるほどね…後ろをちょろちょろと動かれるよりは背中の方がマシか…重いけど。
にしても、セイアちゃんってほんとわんぱくさんに変わっちゃったよね…」
「そういう君は随分と心配症になってしまったじゃないか。たまには昔みたいにもっと気楽に行ったほうがいい。
直感に任せて考えるよりも先に動いてしまうことは君の短所でもあるが、場合によっては最大の長所にもなりうるのだから。あと重くないから。訂正したまえ。」
突然の奇行に納得がいったミカはため息をつきながらも、不器用に励ますセイアに対して笑みを浮かべた
「セイアちゃんさ、いちいちディスってからじゃないと褒められないのかな⭐︎……それじゃあセイアちゃん、絶対に背中から落ちないでね!」
「君が無茶苦茶な動きを連発しなければ落ちないさ。…では行こうミカ、私達の力を見せるときだ。」
セイアがしっかりと掴まったことを確認してから勢いよく飛び出した
「遮蔽物から出てきたよ!そのまま突っ込んでくる!」
「痺れを切らして、出てきましたね。」
「後ろの人は…あれ、おんぶしてる?なんで?」
ぱっと見セイアの姿が見当たらず見失ったかと思ったが、すぐにおんぶされているのを発見する
ふざけているように見えるが本人達は真面目だ
疑問に思いつつも接近してくるので仕掛けた罠を作動させる
今度は目に染みるスパイスの煙が彼女達を包み込む、はずだった
「っ!右に飛べミカ!」
「オッケー!」
セイアの指示により飛び退いて危機を脱するミカ
最初はまぐれかと思っていたが…
「待て、それ以上踏み込むな!近づく前に作動させる。」
「はいはーい!」
拳銃で刺激を与え、安全が確保できてからミカを進ませるセイア
以降も罠や奇策が全く成功しないことに美食研究会は焦りを覚え始める
まるで最初から知っていたかのように何もかも見破られて突破されてしまう
「罠が決まらない…!?」
「えーっ!なんでなんで〜!?」
「私とてただのお荷物ではないということさ。勘が鋭くてすまない。」
元々の勘の良さに加えて、かつてミレニアムエキスポで体験した経験が生きる
数々の監視カメラ、警備を潜り抜けたセイアは敵意や視線に対して非常に敏感になっており、自然と相手の位置や射程を把握する能力が鍛えられていた
ミカの背の上で司令塔になり、的確に敵の動きを阻害していた
「ねぇねぇ、まずは後ろの金髪の人をなんとかしたほうがいいんじゃない!?」
「そうね!じゃあイズミ!アンタ突っ込んできなさい!」
「えぇーっ!?無理無理、ぺっちゃんこにされちゃうよぉ!」
美食研究会はこれまであった隙がなくなり、じわじわと追い詰められていくのを感じていた
セイアという司令塔がついたことで高い身体能力にものを言わせたゴリ押し戦術をやめて、洗練された動きに変わったのだ
元々地頭の良いミカはセイアの意図することをすぐに理解し、その通りに行動する
セイアは自身の話し方が難解で伝わりづらいことを認め、できる限り端的にわかりやすく指示を出す
かつてのエデン条約をめぐる事件を超えて和解した2人のコンビネーションは凄まじく、罠や奇策をことごとく打ち破り美食研究会の眼前へと迫ってくる
「あともう少しの距離で…!」
「ああ、私達の有効射程距離だ…!」
「あーもうっ!この野郎〜!」
あっという間に距離を詰められヤケクソになったジュンコがアサルトライフルを両手に持ち、直線方向へ弾をぶっ放す
怒りと共に放たれた弾幕を前にミカ達は…
「あははっ!無理無理〜!」
「ミカ!もう少し余裕をもって躱してくれ!!弾が耳を掠ってる!」
ミカは踊るようにその弾幕を避けていき
最小限の動きで躱しているため大きな狐耳に弾が掠ったセイアが悲鳴をあげていた
コミカルなやり取りをしながらも、的確に弾幕を躱されきってしまった
そうして大技をいなし切った後、反撃だとセイアとミカは力を込める
「はぁ、まったく……では今度はこちらの番だ。
今、こうして君と共に戦える時間を讃美しよう。」
「あははっ!それじゃ終わりにしよっか…貴方達の冥福を、祈るね?」
その時、聖園ミカが凄まじいオーラを纏い始める
彼女から放たれる神秘の本流に美食研究会は身震いする
この感覚は、言わずと知れたゲヘナ最強空崎ヒナが本気を出した時の物とよく似た──
「っ!逃げますわよ!」
「賛成です!!」
「えぇっ!そんないきなり!?」
「わっ、わわっ、待ってよー!」
美食研究会はすぐさま撤退を選択した
脱兎の如く駆け出す3年生達は躊躇なく後輩達を置き去りにする
慌てて追いかけようとする一年生にミカは容赦なく銃口を向けた
「「ぎゃあぁああああーーっっ!!?」」
囮にされた一年生二人組の悲鳴が響き渡り、辺り一体が爆風に包まれる
砂煙が晴れた後美食研究会の姿はどこにもなく、この戦いはティーパーティの2人の勝利で終わったのだった
「お待たせ〜、やっと終わったよ〜!」
「あ、お疲れ様。2人とも大丈夫だった!?」
「ああ、無事追い払って見せたとも。」
先生達の隠れていた場所に戻ってきた2人
先生はミカ達がくる前になんとかワカモに撤退してもらっていた
怒ったワカモを宥めるのには苦労したが今度時間を作って2人でデートしようと約束すると、機嫌を取り戻すことに成功する
…そんな風に説得していると隣にいるフウカから物凄く視線を感じたが、気がつかないふりをした
間に合わなかったら、また騒動になっていそうだったと冷や汗が止まらなかった
「えへへ、久しぶりだね先生…来ちゃった⭐︎」
「うん、久しぶりだねミカ、助けに来てくれてありがとう。」
再会の挨拶を交わしたミカと先生
まっすぐに感謝され、照れくさそうにするミカ
積もる話もあるので色々と話したい所だったが…
「あの、ごめんなさい!ちょっといいですか?」
そんな2人に復活したフウカがおずおずと話しかける
あまり邪魔をしたくはなかったがそれよりも気にしなければならないことがあった
残された給食部の車である
「助けてくれてありがとうございます。すみません、私達給食部の車がどうなったのか知りたくって…」
「捕まってたゲヘナの子?今いい所だったのに…」
「まぁまぁ落ち着いて!そうだね、給食部の車がどうなったのか見に行こうか。」
正直に言って希望はなかったが、それでもほんの僅かな可能性にもすがりたかった
なぜなら給食部にとってあの車は生命線であり、新しく支給されたばかりだったのだから
一行は再び元の場所へと戻ってきた
そこには先ほどと変わらずぶっ壊されてしまった給食部の車が出迎える
「せ、せっかく…せっかく新しくきたばかりだったのに、もう…壊れて…」
「先生、彼女は…」
「ごめん、今はその…そっとして置いてあげてほしい。」
新しく支給されたばかりの車が無惨にもスクラップにされてしまい打ちひしがれるフウカ
セイアは何か言葉をかけるべきかとも思っていたが、先生は今は話しかけない方がいいと制した
ゲヘナ生徒相手には棘の多いミカもガチ泣きしている姿には思う所があったのか、何も言わなかった
「うわぁ…ナギちゃんから鬼電きてる…」
「私も同様だね。」
その時スマートフォンの震えに気がついたティーパーティの2人は苦い顔を浮かべる
見ればナギサからの着信履歴がずらりと並んでいた
2人は顔を見合わせるとその場でじゃんけんをする
─負けたミカが嫌そうな顔をしながら、代表して電話にでた
『ようやく繋がりましたね、ミカさん!!セイアさんもそこにいるのでしょう!?2人ともそこになおりなさい!お説教のお時間です!!』
激怒したナギサの声を聞いた2人は電話越しにも関わらず素直に姿勢を正した
『──わかりましたか、2人とも!?』
「はい、反省してます…」
「著しく配慮に欠けていたことを謝罪する、申し訳ないナギサ…」
数十分にも及ぶナギサのお説教ですっかり絞られてしまった2人
続きはトリニティに戻ってきてから行う、ということでようやくお許しを得た
そのまま通話を切ろうとしたナギサをまだ話したいことがある、とミカが呼び止めた
「それでさ、その〜ナギちゃん?…今度は私からも聞きたいんだけど、記念品とかのことだけどさ…他にもまだ隠してる事あるよね?」
この大切な幼馴染はまだ何か隠していると、ミカの長年で培われたカンが告げていた
元々セイアからの虫の知らせがなければナギサに問い詰めにいくつもりだったのだ
それを聞くまでは、という姿勢をとるミカにナギサは…
『……なんのことでしょう、隠し事なんてありませんよ?』
ナギサはシラを切った
なぜならばこの大切な幼馴染の性格を熟知しているからだ
セイアの方は、最近わんぱくな面が増えてきているがおそらく問題ないだろう
ならばミカが知ればどうか
舞い上がるように浮かれる
誰が見てもわかるように浮かれる
そのままの勢いでついポロッと言ってしまう姿が想像できてしまうので、もう少しなんとか隠しておきたかったのだ
「…ナギサそろそろミカ達にも話して大丈夫じゃないかな?味方は多いほうが良いと思う。」
ナギサは知らぬ存ぜぬを通そうとしたが、不満そうなミカの顔をみて先生は明かしてもいいんじゃないかと投げかけた
ようやくわだかまりも解けて、心の底からわらえるようになったティーパーティが自分のせいですれ違ってしまう姿を見たくなかったからだ
『先生!?…それは、その…まだもう少し時間が必要と言いますか…』
「んもうっ!いい加減何を隠してるのか教えてよナギちゃん!!」
「ナギサ、ここいらが潮時じゃないかい?こうなったミカが止まらないことは君もよく知っているだろう?」
ミカに強く問われて今度は逆に言葉に詰まるナギサ
そこに加わるセイアの援護射撃に逃げ道がなくなっていく
『他人事のようにおっしゃっていますが…一番の理由はセイアさん自身も知りたいからですよね?』
「ふむ、そうとも言えるね。」
開き直るセイアにナギサはため息をついた
確かにこれ以上は実力行使に出てきそうなのでここが潮時かもしれない
『はぁ…ミカさんは口が軽いというか、失言が多いので、ギリギリまで秘密にしておきたかったのですが…』
「確かに、それには同意するよ。
では、ナギサ。私にだけ話してはくれないかい?口の硬さには自信がある、絶対に外部には漏らさないことを誓うよ。」
「ちょっちょっ、それはずるくない!?私にも教えてよー!絶対秘密にするからさ!!」
あっさりとミカを裏切り、自分だけ教えてもらおうとするセイア
いつも通り揉める2人にナギサはため息を吐きつつ、秘密を共有することに決めて先生も同意した
『では先生、お2人のことをよろしくお願いします。時期に正義実現委員会の方が迎えに来ると思います。人質になっていた方もゲヘナ風紀委員会が対応してくださるとのことだったので。』
「わかった、任せておいて!」
話は決まり、口で説明するよりも実際に体感するべきだと通話を終了する
正義実現委員会が来るまで、どうしようかと考えていた所…
「わ、わたしにも…わたしにも教えてください先生ぃ〜…!!」
そこに涙声で懇願する少女の声が聞こえてきた
美食研究会に拉致られ、車は破壊され、さらには自分の知らぬ所で秘密を共有し仲良くなろうとする生徒達
踏んだり蹴ったりのフウカはせめて自身も先生の秘密を教えてもらわねばやってられなかった
「ああ、そういえばこの子もいたっけ…えーと…」
「先生、彼女はどういった人物なんだい?」
「大丈夫、仲間はずれにしないからこれで涙吹いて…はい、ハンカチ。
私が代わりに紹介するね。この子は愛清フウカ。ゲヘナ学園の給食部部長を務めていて──」
本人は泣き腫らしていて説明が難しそうなので、代わりに先生がフウカという生徒について説明する
真面目で心優しい生徒であり料理を作るのが好きなこと、
ゲヘナ学園の給食部の部長を務めており毎日数千もの給食を作り続けていること、
美食研究会や不良生徒とのトラブルに巻き込まれてしまいがちなこと、
生徒会である万魔殿から部費をもらうため日々苦労していることなどを説明した
全て聞き終えた後はミカもセイアも同情の念を禁じ得なかった
「事情も知らずにすまなかった。よければ、私の方で新しい車を弁償させてもらえないかい?」
お金持ちのお嬢様であるセイアが車の弁償を申し出た
万魔殿にいちゃもんをつけられる前に内密に解決したかったというのもある
すると、フウカは差し出されたセイアの手をがっしりと掴んだ
「あ、ああ、ありがとうございますぅぅ…!」
「…ゲヘナにもこんな子がいるんだね。」
壊した側であるにも関わらずフウカは心から感謝していた
それもそのはず、給食部の車が壊されてしまうことは何度も何度もあったが、一度たりとも弁償されたりすぐに代わりのものが用意されることなどなかった
ゲヘナかトリニティかなど関係ない
フウカには今のセイア達が女神様のように思えた
そんなふうに本気で泣きながら感謝する姿には、さすがのミカも同情を禁じ得なかった
このままミカ達と一緒にフウカもシャーレへと向かいたかったが、仕事中の所を無理やり攫われていたため断念した
残されているジュリをほっぽり出すわけにもいかない
後日説明することを約束して、フウカは駆けつけた風紀委員会に連れられてゲヘナへと帰って行った
次に事情を知っている正義実現委員会のメンバーが到着する
先生達はハスミ達に護衛されながらシャーレへと移動した
「コハルちゃんだ〜!久しぶり、元気だった!?」
「ミカ様!?お、お久しぶり、です…!」
(ミカさんは本当にコハルのことを気に入っていますね。)
(要因はやっぱり…あの時のアクセサリーの件っすかね?)
その際一緒にいたコハルにミカは嬉しそうに話しかけていた
その後はトラブルもなく、無事にシャーレへと辿り着くことに成功したのだった
─そして、2人は地下室の襖を超えて外の世界へと訪問した
「皆が秘密にしていたものが、これほどのものだったとは…私も驚愕を禁じ得ないよ。確かにこれは公にすることはできないね。」
ついに全ての秘密について知ったセイア
前に全てを明らかにするべきではないと感じていた直感がやはり正しかったことを知って身震いした
これは公に晒されたのなら、キヴォトスを大混乱へと招くとんでもないものだ
事の深刻さを理解し、いかにしてこの秘密を守り抜くか自らも知恵を貸すべく思考を巡らせる
(うそうそうそ!こんな秘密だったなんて!ここが、外の世界!先生のお家!
…いや、私の前にもたくさん来てたみたいだけど…私が一番最初じゃないんだけど…
だけどでも私、先生の実家に来ちゃった!故郷に来ちゃった!!きゃーっ♡♡!!)
そんなセイアに反してミカは舞い上がっていた
既に自分よりも先にたくさん来てはいるが、それでも意中の人の実家へ訪問するというのは乙女の一大イベントに間違いなかった
先生との関係性をまた一歩深められたことに歓喜する
「ミカ…くれぐれも口を滑らせないでくれよ…」
「大丈夫!この秘密は絶対に守るよ!」
「…………」
自身たっぷりに言っているが、ミカの顔は喜びの感情で緩みまくっている
セイアにもう未来予知の力はないはずなのに、いつの日か絶対に失言するであろう未来が目に浮かんでくるようだった
「見ての通り、というわけだったんだ。今まで秘密にしていてごめん。代わりに聞きたいことがあればなんでも答え─」
『先生、お電話ですよ!』
「おっと、2人ともごめんね。ちょっと連絡しないといけないことができたみたい。少しだけ待ってて!」
「全然大丈夫!」「我々は気にせず行ってくるといい。」
秘密にしていたお詫びになんでも疑問に答えようとしたのだが、先生のスマホに電話がかかってくる
謝りながら先生は席を外し、通話しに行ってしまった
「セイアちゃんセイアちゃん!先生が来るまでの間、パソコンとかテレビ使ってみない!?私、外の世界について知りたい!」
「ふむ、本来なら諌めるべきなのだろうが…かくいう私も好奇心が抑えられない。少し調べ物をする程度ならバチは当たらないだろう。」
「そうこなくっちゃ!えっと、何を調べてみようかな〜…と。」
手持ち無沙汰になった2人は外の世界について調べてみることにした
セイアからの許しも得たので早速、外の世界のトレンドやファッションなどを検索し始めるミカ
外の世界に合わせた、先生好みの姿になれればと思ったからだ
「先生とおんなじで本当にヘイローがないんだね〜。」
「キヴォトスでも全員がヘイローを持っているわけではないが…誰一人として持っていないというのはやはり異質な感じがするね。」
生まれた時からあって当たり前のものが存在しないというのは不思議な感じだった
また見渡す限り銃火器を所持せずに歩き回っていることにも驚きだった
そうこう調べ続けているうちに2人はまた別の違和感を覚え始める
「…なんか、出てくる人出てくる人黒髪の人ばっかりだね?黒髪ブームなのかな?」
「…いや、そういうわけではないようだ。これを見たまえミカ。」
ネットの情報は偏っていることも多いため、テレビにも目を向けていたミカが疑問を口にした
どこを見ても、異様なまでに黒い髪の人しか出てこないのだ
そんな疑問の答えを見つけたセイアが、"人間の髪の色"と入力した結果を見せてくる
長い文章がずらっと並んでいたが、要約するとこのような内容が書かれていた
─人の髪の色は黒、茶、金、赤の4種類が基本である
「えー!外の世界には髪の色って4種類しかないの!?」
「プラチナブロンドなど細かく分類すればその限りではないが、白髪をのぞいて大雑把に分けた場合はこの4種類だけのようだね。そして…ふむ、今私達のいる場所である日本。この国ではほとんどが黒髪ばかり、茶髪が何割かいる程度だから実質2種類だけのようだ。」
「不思議だね〜…それしかないなんて見分けるの大変そう…」
キヴォトスに住む人全員が黒、もしくは茶髪になった姿を想像する
キヴォトスの人はヘイローの形を個別に認識することが難しいため、髪の色も皆同じの場合見分けるのは確かに大変そうだ
「それじゃあ私のピンクの髪とかは空想の世界にしかないんだ〜…どんなふうに思われてるのかな?」
ミカはくるくると自身の髪の毛を触りながら考える
当たり前だが、空想上の存在扱いなどされたことがないためどんな風に思われているのか想像もつかなかった
「どんな感想があるか、調べてみようか。地毛としては存在しなくとも、髪の色を染めて仕舞えばいいわけだしね…
ほら、何件か検索結果が出てきたよ、ミカ。」
セイア自身の知的好奇心を満たすためにも調査を続け、ピンク髪に対する検索結果を画面に表示した
少し奇抜だと思われているせいか、現実にやっている人よりも二次元のキャラクターに関する感想も多く出てきてしまったが…
「どれどれ…えぇ〜そんな〜!ピンク髪は可愛らしさ、優しさ、女性らしさといったポジティブな印象を与えることが多いです…だって!!だって、セイアちゃん!
やだもー照れちゃうな〜♪うふふふふ…」
「……………」
概ね好意的な意見を見て照れくさそうにしながらくねくねと喜ぶミカ
現金な姿にイラッとしたセイアは何かこの真っピンクなお嬢様を黙らせられる情報はないかと無言でマウスを動かし続ける
「…………おや、他にも検索結果があるようだ。」
「えー、ほんと!?今度は何かな〜?
…ピンクは淫ら…はぁああっ!!?」
思わぬ誹謗中傷にミカは羞恥に顔を染めて怒った
当然だがキヴォトスにそんな概念はない
現実に地毛がピンク色の人など存在しないから成り立っている言葉であり、ピンク髪の子がそれなりに多いキヴォトスでは普通に差別発言になってしまう
「なるほど…君やハナコを見る限り一理あるかもしれないね」
「ひどい風評被害だよ!?浦和ハナコなんかと一緒にしないで!そんな不純なこととかいやらしことを私が先生とするわけ──」
あった
先生を部屋に連れ込んで閉じ込め、一晩を過ごしたことがあった
思いっきり心当たりがあり言葉に詰まってしまう
「……ミカ、まさかとは思うが心当たりがあるのかい?」
「えっ!?そそそ、そんなことあるわけないじゃん!?やだなー、セイアちゃんったらもう!」
「…動揺しすぎだろう、完全に図星じゃないか。」
ミカを非難するような視線を向けるセイア
話題を逸らすため、今度は金髪に関するマイナス意見を探すミカ
「えーとえとえと、あっ見てセイアちゃん!金髪の人に対するイメージがこれみたいだよ!」
咄嗟に調べた結果をセイアの前に持ってきて見せつける
そこに書かれていたのは…
─金髪髪は不良やギャルが多く、チャラいイメージ
「はぁ〜……やれやれ、どうしてそう短絡的な思考に移れるのか理解に苦しむよ。
確かに人の第一印象は見た目9割で決まるという説もあるが、外見だけで人となりを判断するなど愚の骨頂だ。大事なのは中身、精神の形でありどのような思想、価値観を持って行動する人物なのかということを見極めるべきだ。それを怠った結果、自身は愚か組織そのものさえも破滅へと導いてしまうかもしれないのに。
かくいう私でさえまだ先生という存在の全てを知っているわけでないというのに。ほんの一瞬にも満たない邂逅で何を理解したつもりになっているのだろうね?レッテルを貼り付けてしまうというのは本当によくないことだ。
まあ所詮は再現性も確実性もないネットの与太話の一つということだね。」
「話長いし、ブーメランが頭に刺さってるよセイアちゃん?」
先ほどまで人を淫乱呼ばわりしてたくせに、と青筋を浮かべるミカ
キヴォトスのギャルは千差万別であり、金髪に限った話ではない
「だいたい、その理論で言えば私だけでなくナギサだってギャルということになるだろう。」
「それもそっか。うーん、ナギちゃんがギャル…
ナギちゃんが、ギャル、かあ…」
礼儀正しく優雅に紅茶を嗜むトリニティの模範的な生徒である呼べるナギサが、ギャルだったら
そんなもしもの姿を2人は想像する─
『ミカっち、セイアっちもおっはー!!
2人とも元気〜?あーしは超元気!
今日もテンションMAXでばっちし頑張ってこーね⭐︎よろしくぅ!!』
「あはははははははっっっ!!!」
「ふ、ふふっ…ぷふ…くっくっくっ…!!」
普段の姿とはかけ離れたありえない妄想に、2人は笑いを堪えることができずに爆笑した
本人が聞けばロールケーキを口にぶち込まれること間違いなしの、ギャル藤ナギサを想像することでミカは辛くもセイアの追求を逃れることに成功したのだった
「ごめんね、待たせちゃって!楽しそうな笑い声が聞こえたきたけど何か面白いものでも見つかった?」
「あっ!先生おかえりなさい!」
「ああ、それなりに楽しいものを見つけていたよ。」
そうこうしているうちに通話を終えた先生が戻ってきた
先生は2人の楽しそうな声を聞いて、退屈させていなかったことに安堵する
「あっ、そうだ先生聞きたいことがあったの。
あのね…先生は髪の色が違うこと、どう思ってる?」
ミカは意を決して先生に問いかけた
もしかして、気持ち悪いなんて思われていないだろうか
ないだろうとは思っているが、それでも不安になってしまったため聞かずにはいられなかったのだ
「私?そうだね、私が初めてキヴォトスに来た時は…凄く素敵だなぁ、って思ったよ」
先生は初めてキヴォトスを訪れた日に思いを馳せる
見たこともない髪の色をなびかせて、街を歩く角や翼、ケモ耳をつけた生徒達
そんな彼女達をどこかワクワクした気持ちで見ていたことを思い出した
「空想上の異世界に来たようで凄くワクワクしたよ。
こっちの世界じゃ漫画やアニメの中でしかみたことない色ばかりなのに、その人それぞれに似合っててさ。だからミカの髪もとっても綺麗で素敵だと思ってるよ。」
「ほんと!?えへへ…」
好意的な印象を持たれていて安心したミカ
ここで、やっぱり変な髪の色の子はちょっと…なんて思われていたら急いで髪の色を黒く染めなければならないところだった
そんなこととはつゆ知らず、ああでもそういえば、と先生は思い出したことを補足した
「日本人は銀髪のキャラが好きだって一時期話題になったことはあったね。キャラクターの属性として、出てこないことがほとんどないとも言われていたなぁ。
銀色の髪に赤い瞳が男心をくすぐって…かくいう私も中二病の頃にすごくハマってたなぁ、ははは。」
「中二病か…先生にもそんな時期があったのだね。」
「へぇー、銀髪かぁ。あれ?銀髪…?」
ふとミカは何か引っかかるものを感じた
何かと考えているとそういえばさっき戦ったゲヘナのテロリスト達、首謀者の女の髪の色を思い出す
銀髪かつ赤い瞳をしていた
「先生は今でも銀髪赤眼を好ましく思っているのかい?」
「もちろん!やっぱりかっこいいからね!」
どこか嬉しそうに語る先生の姿を見て、ミカは嫉妬に頬を膨らませた
(やっぱり私…ゲヘナは嫌い!!!)
ミカは知らなかった恋のライバルがまた1人増えてしまったことを知り、不満が爆発するのだった
「ところで先生、黄金色に輝く美しい髪についてどう思う?
朝焼けを思わせるこの美しい瞳と合わさった姿はとても魅力的だと思うのだが…」
「ちょっ!?ちょっと待って!
ピンク!優しいピンクの髪に輝く金色の瞳も素敵だとは思わないかな先生!?」
ど直球に先生へ自身の髪と瞳の色をアピールするセイア
そんな姿に負けじとミカも自分の髪と瞳の色を一番に気に入ってもらえるよう先生へとアピールするのだった
アニメキャラの髪色について
今は分かりませんが、昔は絶対銀髪キャラ人気だったと勝手に思い込んでます
ほ、ほら中国の人にも人気みたいな情報見ましたし…
もう情報が古いかもしれませんが…
─それぞれの顛末
トリニティ学園
「んもーっ!ナギちゃんったらあんな秘密を隠していたなんて!私、言いたいことが色々あるんだからね!?」
「それは奇遇ですね、ミカさん。私もあなた達に聞きたいことがたくさんあるんですよ?」
「えっ、なになに?…ナギちゃん顔怖くない?」
「トリニティへ壁が破壊された、と複数件の被害報告が届いているのですが…何かもうし聞きはありますか?」
「あっ…えーとその、それはね…」
「ああ……すまないが事実だ。説明すると私達は先生を救助するために向かい、道中時間を短縮するためにミカが壁を破壊した。
まあ、正直に言ってやりすぎだとは私も思ったが…」
「ちょっ!?はぁあああっ!!?
その中の何個かは、ここをぶち抜いた方が早いって言ったセイアちゃんのせいじゃん!?」
「そうですか、やはり事実でしたか」
「ま、待ってナギちゃん!これはその、しょうがなかったってやつだよ。だって私達が駆けつけなかったら…!」
「せめて一言相談してからにしてください!問答無用です!!」
「むぐーーっ!!?」
「…いつみても、あの量のロールケーキを口に入れられるのは大変だな…」
「何他人事のように振る舞っているのですかセイアさん?あなたも同罪ですよ?」
「わ、私もかい?だがミカと違って、私はほとんど問題を起こしていないだろう?今回は初犯ということで情状酌量の余地を…」
「ではダンボールをかぶって奇行を繰り返している、という生徒の報告も上がっているのですが…これ、セイアさんですよね?
周囲にシマエナガがいたことと、金色の尻尾が見えたとも報告が来ています。これについてはどう弁明するのでしょうか?」
(…なぜばれたんだ…?そうか、しまった!トリニティにはミレニアムのような化学薬品の入ったダンボールがそう多くない!
もっとこの場所に合わせたものを用意するべきだった!)
「では、ぶち込ませていただきますね?…ミカさんのよりは細く短いものなので安心してください。」
「いや待て、待って欲しいナギサ、別の方法にしてくれないかい?何もミカと同じ方法じゃなくていいだろう!?
かつて私の言っていた、対等に見てほしいというのはそういう意味じゃない!むぐぅうううっ!?」
ゲヘナ学園特別牢
「あら、先生。ごきげんよう。」
「うぅ〜、捕まっちゃった〜…」
「こんにちは皆。その、今回はごめんね。色々と考えてくれてたのに…」
「いえいえ〜♡こちらこそ不甲斐ない結果になって申し訳ないですね〜…」
「そのことなんだけどね…今度は私にも皆のことをおもてなしさせてくれないかな?」
「えっ!?」「先生が?」
「うん、今は忙しくて無理なんだけど…皆にもぜひ食べてみて欲しいものとかがいっぱいあってね。
いずれ必ず私おすすめの料理を皆に紹介するよ!だから、準備ができるまで待ってて欲しいんだ。」
「なるほど…わかりましたわ。でしたらどちらがより相手を満足させられるか勝負ですね?ふふっ、予期せぬ楽しみが増えて増えてしまいましたわ♪」
「そういうことなら、先生!なるべく早く準備を終わらせてよね!楽しみにしてるから!」
学生食堂
「…戸締りよし。さて、ジュリ。準備はいい?出かけるわよ。」
「はい、フウカ先輩!それで、今からどこに行くんですか?」
「もちろん、シャーレによ!」