皆、思いつかなかったわけじゃない
考えはした
でも、誰も実行に移せなかった
だってそれは、いくらなんでも──
三大学園が記念品を贈呈したというニュースから数日──
シャーレの先生と深く関わりのある学園は大騒ぎになっていた
自分達は完全に出遅れてしまったことを理解して、大急ぎで記念品を準備している
百鬼夜行ではてんやわんやの大騒ぎ
山海経は果たしてどれくらいのものを送るべきか、いや余所者たる先生にそこまでするべきかと意見が割れており
レッドウィンターでは肖像画か銅像、どちらを送るべきか悩み、悩んでいるところをデモ隊がクーデターを起こすべく騒ぎが起こっていた
まだあまり深い関わりのない学園からは簡単な物が送られてくる
ヴァルキューレやハイランダー、ワイルドハントなど深い関わりにあるのが一部の生徒だけの学園は個人個人がまた別に何かを送ろうかと考えていた
なんにせよ空が赤く染まった日の大事件を解決した先生に何も送らないという選択肢はない
──そんな中、お金のないとある学校もまた、大きく頭を悩ませていた
──アビドス高等学校
「それではこれより会議を始めます!」
アビドス高等学校一年生、奥空アヤネの一声で対策委員会会議が始まった
─アヤネは対策委員会の書記を務めている真面目な優等生の眼鏡っ娘少女
暴走しがちな先輩達のブレーキ役を担い、戦闘時には優秀なサポート役として活躍している
ホワイトボードに書かれている議題はもちろん…
アビドスから先生へ送る記念品について
「ん!」
「はい、シロコ先輩!」
そんな会議が始まってすぐ、砂狼シロコは誰よりも早く手を挙げた
─砂狼シロコはアビドス高等学校の2年生であり、サイクリングが趣味の狼耳の少女
常にクールな印象を崩さないが、先生やアビドスの仲間達に対する愛はとても深い
ふんすと鼻息を鳴らしながら自信満々に自らの考えを話し始める
「それぞれの学園はそれぞれの得意分野、学園ならではの物をプレゼントしている。私たちもアビドスならでは、というものを先生に見せるべき。例えば…かつてアビドスにあった砂祭り、あれを復活させるとか。そして復活させた砂祭りのプレミアムチケットを先生にプレゼントする!」
「なるほど、砂祭りですか…」
アヤネは失礼だとは思うが、関心していた
てっきり銀行を襲って高価な物を用意する、なんてものが飛び出してくるのではないかと考えていたからだ
砂祭りの復活…確かに、それが再びできるのならばとても良い
具体的にどう復活させるべきなのかと思考を巡らそうとした所でシロコが続きを話しだす
「そのためにはたくさんのお金が必要。だから…」
シロコは自身のバックに手を伸ばし、中から何かを取り出した
─新しく準備した、2という数字の書かれた覆面だった
「銀行を襲う。」
「却下です!!!」
─結局銀行強盗なのか!!
途中まで真面目に聞いてしまったことを些か後悔しながら、アヤネはシロコの意見を切り捨てた
「は〜い⭐︎」
「はい、ノノミ先輩!」
次に手を挙げたのは同じく2年生の十六夜ノノミ
─ノノミはゆるふわな外見と大きな胸が特徴的なおっとり少女
誰かのお世話をすることを好いており、よく同じアビドス生徒達へ世話を焼いている
またその外見からは想像できないほどの力持ちであり、戦闘時にはミニガンを軽々と操り活躍する
一番手がアレだったため、若干の不安を覚えながらアヤネは指名した
「私が思うにおそらく高価な物だとか仕事に役立つ物はこれまででたくさん送られてると思うんです。
ですので、ここは物ではなく一生に残る体験…思い出をプレゼントするのはどうでしょうか?」
「なるほど、具体的にいうと…?」
いつものような安易にゴールドカードを使った案ではないことに良い意味で期待を裏切られた
すでにわかっている範囲でもパソコンや茶器などの高価なもの、役に立つものが送られている
ここからさらに贈り物をしたら大変だし、インパクトで叶わず埋もれてしまいそうというのは的を得ている
「先生をアビドスに招待して特別な祭典を開くんです!私達で先生をもてなして皆で楽しい思い出を作りましょう!」
「おお…!どんなことをする予定なんですか?」
先ほどまでの意見とは比べ物にならない良案にアヤネの期待が高まる
ノノミはよくぞ聞いてくれましたとばかりに語っていく
「私たちが色んな衣装に着替えてご奉仕するんです♧ガイドさんとして登場したり、メイドさんになったり…果てはバニーやアイドル、魔法少女とそれはもう色々と♡
最後にはアヤネちゃんとセリカちゃんのアイドルグループが奇跡の大復活を…」
「はぁああああっ!!?」
「そ、そんな恥ずかしいことできません!」
そんなノノミの案は顔を真っ赤に染めたセリカとアヤネによって却下された
こんなことが世に知れ渡ったら、アビドスがいやらしい学園だと勘違いされてしまう
アイドル姿でさえ恥ずかしかったのに、バニーや魔法少女なんて恥ずかしすぎてできるわけがない
…一年生組が却下したことにシロコ達も胸を撫で下ろしていた
「次は私!色んな案を考えてきたわ!」
「セリカちゃん、お願いします…!」
次に案を出すのはアヤネと同じ一年生、黒見セリカだった
─セリカはとても感情表現の豊かな猫耳少女
ツンデレ気質であり、よくツンツンしているが本当は心優しく誰よりも借金対策のためのアルバイトを頑張っている
同じ一年生であるアヤネとはとても仲が良い
どこか感覚のズレている2年生組に変わって、頑張り屋で真面目な同期にアヤネは思いを託した
「さっきのノノミ先輩の言ってたように思い出をプレゼントするっていうのは凄くいいと思うの。まず最初に私が考えたのは宝探しよ!
この埋蔵金の地図を使って秘密の宝がある場へ向かうの!そして、道中もこの幸運をもたらすブレスレットがあれば完璧だわ!」
「セリカちゃん、それ全部詐欺です!」
しかし、頑張り屋で真面目なセリカには欠点があった
彼女は詐欺や儲け話に引っかかりやすいのである
現在キヴォトスでは困ったことに詐欺商品が横行しており、それに騙されてしまったらしい
先生への贈り物合戦を稼ぎ時と考えた悪い大人達がこぞって広告を出し、何の効果もないガラクタや石ころを売りつけている
そういった連中の逮捕や襲撃が後をたたない
こないだも某便利屋が自分達を騙した企業を襲撃しビル一つ倒壊したというニュースが流れてきたばかりだった
「だ、大丈夫よ。まだまだ案はあるから!こないだたまたま見つけたあの高価な鉱石!地図とか必要なものは紙にまとめたから、あれをもう一度見つけにいきましょう!」
「あの鉱石はとても貴重な物で見つけるのに何年もかかっちゃいます!それに遭難しちゃったら元も子もないですよ!」
「最近は人も戻ってきてお店も増えたし、アビドスの名物を回るツアーとか!」
「確かに段々と人も戻ってきたけど、胸を張って美味しいと言えるのは柴関ラーメンだけだねぇ…」
その後もセリカは矢継ぎ早に色々な意見を出していく
色々な企画書を出してはしまい、出してはしまっていく
「お、落ち着いてくださいセリカちゃん!焦らなくても大丈夫ですよ!」
「ん、今日案が決まってもすぐに用意できるわけじゃない。締め切りがあるわけでも、先生が逃げるわけでもないんだから安心するべき。」
どこか焦っているセリカをアヤネ達は宥める
早く決めるに越したことはないが、タイムリミットがあるわけではない
じっくりと悩んで案を煮詰めてから決めた方が安心だ
だが、セリカは落ち着いてなんていられないと声を荒げた
「だってだって、悔しいじゃない!」
セリカは強く拳を握りしめながら、心底悔しそうに歯を食い縛った
「先生と仲良くなったのは、他の学園よりも早かったのに…先生との仲の良さなら私達が誰よりも負けていないのに…!!」
─シャーレの先生が大きく注目され始めたのはアビドスの事件を解決してからだ
アビドスでの一件を機に先生はゲヘナやトリニティとの接点が生まれ、存在を知った様々な学園もコンタクトを取るきっかけになった
シャーレ奪還組と違って一番最初に会ったわけではないにしても、そんじょそこらの生徒達よりは長い付き合いだと自負している
「今はいろんな学園の対応で忙しいみたいだし、シャーレ当番も回ってこないから全然先生に会えないし…このまま他の学園ばかりと親しくなったら、アビドスへ本当に来てくれなくなっちゃうかもだし…」
だが、現状はお金も時間も生徒数もないアビドスが誰よりも劣ってしまっている
アピールしようにも次のシャーレ当番まではまだまだ期間があって何もできない
それがセリカには悔しくて仕方がなかった
このまま無難な物を渡して、他の強烈な贈り物の影に埋もれてしまうなんて許せるはずがなかった
「うへ〜、それなんだけどね…実はおじさんに良い考えがあるんだ。」
そんな思いを秘めていたのは決してセリカだけではなかった
ここでついに最後の1人、三年生の小鳥遊ホシノが口を開いた
─ホシノはアビドスで最年長の小柄な少女
普段はのんびり屋さんでまったりとした姿を見せているが、かつては凛々しく好戦的だった
その本質は変わっておらず、本気を出せば空崎ヒナに匹敵するほどの高い戦闘力を秘めている
また大人に対して強い不信感を持っており、出会ったばかりの先生にも強い警戒心を持っていた
初めは疑い、信用できないと思っていた先生に幾度となく救われた
先生や後輩達と共にアビドスを巡る様々な事件を解決していき絆を結んでいった
かけがえのない後輩達、そして先生のおかげで今のアビドスと自分自身がある
そんな小鳥遊ホシノは今、どの生徒にも負けないくらい強い感情を先生に抱いている
故にホシノはどの学校にも負けないような秘策を考えていた
「ホシノ先輩?」「…良い考えって何よ?」
晴れてアビドスの生徒会長となった少女は一体どんな意見を出すのかと皆耳を傾けた
「それはねーーー
ーーーーっていうのはどう?」
ホシノが説明を終えると後輩達は皆黙り込んでしまった
流石に突然すぎたかとホシノは少し焦りながら弁明する
「うへ〜。ちょっと悪趣味すぎたかな〜…でもね、先生相手なら絶対に大丈夫でしょ?
連邦生徒会には直接おじさんが行って交渉してくるから─」
「「「「ずるい!!!」」」」
その時黙っていた後輩達四人から大きな大きな声が上がった
「ん、その役目は私にこそふさわしい。私が代表として先生の元へと向かうべき。」
「ちょっとシロコ先輩、勝手に即決しないで!まだ会議の途中なんだから…ここは多数決で決めるべきよ!」
「ですが、皆気持ちは同じですよ〜?多分全員自分を推してしまって、決まらないんじゃないでしょうか?ここは公平に、恨みっこなしのじゃんけんで決めませんか?」
「待って待って皆!普通に言っても却下されちゃうだけだよ。」
自分こそがその役目にふさわしいと盛り上がる後輩達
だが、馬鹿正直に連邦生徒会へこの案を持っていってもすぐに追い出されてしまうだろう
このまま突っ込んでいきそうな後輩達をホシノは静止した
「確かに、普通に考えればこんな案通るわけありません…まさかホシノ先輩ふざけて…」
「いやいや、ふざけてないって至って本気だよ〜!」
メガネをきらりと光らせて怒りを露わにするアヤネに焦りながら再び弁明するホシノ
アヤネが噴火する前に単なる思いつきではなく、ちゃんと勝算を持った上で発言していることを説明しなくてはと早口になる
「連邦生徒会に関しては、おじさん昔から色々と言いたいことが沢山あったからさ。一年の頃からどう詰めてやろうか、なんてことを想定して準備してたんだ…もちろん弱みとかゆすれそうだな〜、なんてことも幾つか知っててさ。」
正直にこの案を連邦生徒会へ持って行って、承認されるのは難しい
なので、この案を通すための準備をしっかりと整えてきた
アビドスの公にできないことを突かれては弱いが、それは連邦生徒会も同じこと
…一年生の頃からずっとずっと溜め込んできたものをついに解放する時が来た
「確かに、私達じゃ説得できないかもですね〜…」
「みんなにもちゃんと埋め合わせするから今回は──」
「…私はまだ、納得していない。」
ホシノのいうことに渋々納得する中1人、どうしても納得できない者がいた
同じく先生に対して並々ならぬ思いを抱えた砂狼シロコは諦めきれなかったのだ
「シロコ先輩!?」
「理解した、けど。それでも私はその役目を諦めたくない。だから、勝負して。」
「そっか…そうだよね。うん、でもねシロコちゃん。」
─彼女もまた自分と同じなのだろう─
可愛い後輩のために譲ってあげたい気持ちもある
けれど、譲った後のことを想像するとモヤモヤが止まらなくなってしまう
なら、勝負するしかないだろう
「おじさんも簡単に負けるわけにはいかないし、譲れないとも思ってるんだ。だから、どうしても変わって欲しいって言うのなら…勝負だよ。」
「ん、望むところ。今日こそは私が勝つ。」
「ちょちょちょっ!?えぇ〜っ!?」
「わぁ〜、懐かしいですねぇ…一年生の頃に戻ったみたいです⭐︎」
「と、止めなくていいんですか!?」
譲れない思いを持っているのはホシノも同じことだった
2人は並んで校舎を出ていき、グラウンドに降り立つ
程なくしてグラウンドでは激しい戦いが繰り広げられた
勝利したのは──
──その日キヴォトスに激震が走った
「な、なにぃっ!?ば、ばかなあぁっ!?」
「…確かに思いつく者もおったじゃろう。だがまさか、本当に実行に移す者が現れるとは……」
「…反吐が出る。」
「…これより我々は新たな闘争を開始する!」
「んなっ、な、ななな、なんですってーーッ!!?」
思惑通りに進むと思われた記念品合戦だったが、お金のないアビドスがとんでもないことをしでかしたことにより大きく崩れることとなってしまう
誰もが思いついても絶対に実行しないような、禁じ手を使うことによって
この日を境に記念品を巡る騒動は更なる激化の一途を辿ってしまうことになることを、先生達は知る由もなかった
─その日、先生は執務室で待機していた
「なんだかこの4人でいるのも久しぶりだなぁ。」
「最近はいろんな人がひっきりなしに来るからね。」
「ふふ、確かにこれまで様々な生徒さんが来ましたが…この超天才清楚系美少女と共にいる今が一番心が安らぐのではないですか先生?」
「いえ、リラクゼーション効果なら私の添い寝に勝るものはありませんよ、ヒマリ先輩。」
「トキはこっそり布団に紛れ込むのやめてね?」
そんなふうに雑談しながら仕事を片付けていく
今日は外出せず、一日シャーレ内で仕事をする予定だった
連邦生徒会から、アビドスからの記念品が届くと連絡があったのだ
贈り物が来てくれるのはとても嬉しいが、自分達の借金問題等大変なこと、解決すべきことに使って欲しい想いもある
不安半分期待半分といった気持ちだった
『先生!ホシノさんとノノミさんが来たみたいですよ。』
仕事中もどこかそわそわしながら待っていると、アロナからシャーレにホシノとノノミが来訪したことを知らされる
どうやらこの2人が代表して持ってきてくれるらしい
「先生っ!こんにちは〜⭐︎」
「やほー。久しぶりだね〜、先生。」
「ノノミもホシノもいらっしゃい。来てくれて嬉しいよ。」
先生の前にいつも通り元気なホシノとノノミが顔を出した
ノノミの手には大きな紙袋が握られており、その中にプレゼントが入っているのだと思われる
このままプレゼントを手渡されるのかと思っていたが…
「先生、少し更衣室をお借りしてもいいですか?」
「別にいいけど…どうしたの?」
「ふふふっ、秘密です⭐︎さぁ、いきますよホシノ先輩。」
「うへ〜、ほんとにやるのぉ?おじさん恥ずかしいんだけどな〜…」
「だめです!こういうのはちゃんとやらないと!ほら、いきますよ!」
ノノミはシャーレの更衣室を貸して欲しいと言い始めた
先生が快く了承すると、ノノミは少し嫌がるホシノの手を掴んで連れて行ってしまった
「…アビドスは一体何をするんだろう?」
「ふむ、このパーフェクトメイドのような姿に着替えてご奉仕するのかもしれませんね。」
「まあ…更衣室を借りるのであればそういった感じのものでしょうね。」
─この時まではトキ達3人もけっこう呑気に構えていた
それから数分後
更衣室に行っていたノノミとホシノが帰ってきて…先生達は目を丸くした
「え?」
「…?……!?」
「…うそでしょ…」
「なんと…!?」
皆、揃って困惑した声を上げていた
なぜならそこにいたのは
「じゃじゃ〜ん!!⭐︎」
「う、うへ〜、やっぱり恥ずかしいなぁ〜…」
出てきたのは、リボンで可愛らしくラッピングされたホシノだったからだ
真ん中にあるリボンの結び目には
プレゼント フォー ユー♡
と可愛らしいメッセージが書かれている
「ホ、ホシノ?とっても可愛らしいけどその格好は一体…??」
「まあ、その…説明するよりもこれを見てよ先生。」
照れ臭そうに頰をかきながら紙を取り出すホシノ
先生はホシノから渡された手紙に目を通した
「…………はっ?」
間の抜けた声をあげる先生
一体何が書かれていたのかとトキ達3人も後ろから覗き込む
そこに書かれていたのは──
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お久しぶりです先生、お元気でしたか?
奥空アヤネです。
アビドス対策委員会含め、アビドスの代表代理として記念品を送らせていただきたく思います。
先生にはこれまで幾度となくアビドスを救っていただき本当に感謝の言葉もありません。
ぜひ私達の気持ちを受け取ってください。
記念品の内容としましては、アビドスが出せる最高の者を先生にお預けいたします。
具体的に申しますと、期間限定でホシノ先輩をシャーレ専属生徒とするよう連邦生徒会に書類を提出しまして、無事受理されました。
これからしばらくの間、ホシノ先輩をどうかよろしくお願いします。
遠慮なくシャーレ専属生徒として使ってください。
ホシノ先輩がサボってないか私達も頻繁に様子を見に行きますから!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(……やっぱり、プレゼントは私ってことだった!)
(ななな、なんということをしてくれたんですか、アビドスは!!?
これでは、先生を慕う大勢の生徒達が負けじとシャーレへ押しかけてきてしまうではありませんか!?)
(だから前にフラグだって言ったでしょ!?どうするの部長!?)
(盲点でした…まさかそのような手を使ってくるなんて、このパーフェクトメイド一生の不覚です…!今からでも私自身をプレゼントしなければ…!)
「ホ、ホシノさん?…え、マジ…?」
状況を理解した3人はあまりにもまずい状態に大混乱に陥り、未だ状況を飲み込めない先生が思わず震えた声を出しながらホシノを見る
ホシノはいつも通りのふにゃりとした笑顔で先生に笑いかけた
「うへへ、そういうことだからよろしくね〜先生?」
アビドス高等学校からの記念品
生徒会長の[小鳥遊ホシノ]さんが届きました!
「今回ばかりはおじさん…いや、"私"。先生のために全力で頑張るからね〜。」
『あ、あわわ…ネットやらニュースやら物凄いことになってますよ先生!』
『絶望…これはキヴォトスにかつてない嵐が吹き荒れるでしょう…』
連邦生徒会での一幕
「いや冷静に考えてください、ダメですよ。」
「ふーん、そっか〜…でもさー、ついこの間も失態をおかしたばかりでしょ──
─同じようにカイザーにしてやられて──
─今まであれだけ書類を送ってたのに無視して──
─昔の連邦生徒会の失態とか知ってるよ──
─他にも公になったらまずい件とか色々あるよね〜?──
─超法規的組織のシャーレなら問題ないんじゃない?──
─前回の事件であんなに活躍したのに──
─シャーレで謎の爆発事故があったよね?それも不安─」
〜数時間にわたる口論の末〜
「お互いに公になったらまずいものを暴露しあっても、互いに痛い思いするだけ。だったらこれくらい許してよ。別に難しいことは何も言ってないでしょ?
ただ先生へのお礼としてシャーレで働くってだけなんだからさ。ね?」
「…………わかりました。今回だけ、特例ですからね。」
現在
「プレゼントは、わ・た・し♡しばらくお時間もらうね〜?」
(((まさか、そんな方法が…!)))
(((普通思いついてもやらないでしょ…!?)))
(((へぇ…その手使っていいんだぁ…)))
「ん!ん!やっぱり私が行きたかった!」
「しょうがないわよシロコ先輩。今思い返しても大人げなかったわね、ホシノ先輩…
まあでも、これでシャーレに向かうための口実もできたし、当番じゃなくてもガンガン先生の所へ行けるわ!」
「うぅ…おじさんが卒業したらきっとアヤネちゃんが次の生徒会長だから、と生徒会長代理をすることになってしまいましたが…大丈夫でしょうか…」
学園を代表しての贈り物に生徒会長をプレゼントするとか普通はできない
全校生徒5人(仮にシロコテラーを入れても6人)のアビドスだからこそできる禁じ手…!
アビドス卑しかホルス好き