リオ、ケイはまだ来てない時系列です
プロットはできてるのに書くのが苦手な作者…
「オラオラオラァァッ!!!」
「ひゃあぁぁあ〜!!?」
─それはもはや戦闘と呼べるものではなかった
まるで無双ゲームのように人が吹き飛び、蹴散らされていく
圧倒的な強さを持つ生徒2人を相手に温泉開発部はなすすべがない
ネルの猛攻を前にメグは倒れ他の部員達も一方的に蹂躙されていき、気づけば残された部員はあとわずかとなっていた
(ま、まずい!このままでは全滅する!潜伏させていた部達に連絡を……)
隠していた部隊を投入するか、それとも逃げるべきか逡巡するカスミ
しかしそんな僅かな抵抗手段さえ、C&Cは刈り取っていく
『あっ、ここにいたんだ〜!みーっけ!』
『な、なんで居場所がわかっ─』
潜伏させていた仲間たちの信号がロストした
『では、派手に爆発させてしまいましょうか。』
『やめっ─』
隠していた爆薬が残らず破壊された音が聞こえた
『撤退、てった─』
撤退する仲間達は無慈悲に撃ち抜かれ倒れ伏していった
アスナが潜伏場所を見つけて奇襲し、
アカネが用意していた爆弾を誘爆させて蹂躙し、
カリンが1人残らず狙撃して仕留めていく
C&Cの連携は完璧だった
『ネル先輩、こちらの方はあらかた片付きました。』
「ああ、よくやったぞ新入り。…オラァッ!!」
そしてトキから、周辺にいた温泉開発部員達を全滅させた報告が入る
もはや温泉開発部に打つ手はなかった
(ひ、ひぃい…!だ、だめだ…この2人の強さは間違いなくあのヒナに匹敵する…!に、逃げるんだ…勝てるわけがない…!)
カスミは残された部員達を率いて逃走を試みたが…もう遅い
「さて、と。」
「後はお前一人だけだな?」
気づけば、周りにいた部員達は全員気絶させられてカスミ1人しか残されていなかった
「は、はーっはっは!いや〜、お見事おみご…
ひえっ!?」
迫り来るホシノとネル
去勢を張って交渉に持ち出そうとしたカスミだったが、足元に銃弾を撃ち込まれては黙る他ない
「耳貸すなよ、この手のやつは話聞くだけ無駄だ。とっとと黙らせるのに限る。」
「それもそうだね。じゃあ、覚悟はいい?」
カスミの最後の手段はあっさりと潰された
ネルにはコユキ、ホシノは黒服やカイザーの前例がある
2人はカスミの言葉に一切耳を貸さずに銃口を向けた
─話しがしたいなら牢屋の中で聞いてやると言わんばかりに
「ひ、ひ、ひぇえええぇっっ!!?」
─この日カスミに新たなトラウマ生徒が二人、刻み込まれたのだった─
こうしてトップであるカスミを気絶させたことで無事温泉開発部の制圧は完了した、のだが…
「ご主人様〜!大丈夫だった〜!?」
「アスナ!久しぶ、わぷっ…」
「ちょっ、ちょっと!何してるんですか、離れてください!」
「相変わらず凄いな、先輩は…私もあれだけ素直になれたら…」
「ずるいですね…後で私もご主人様にご奉仕しましょう。」
「〜〜〜ッ!!」
「気持ちはわかるけど、落ち着いて。先生に嫌われたくないでしょ〜?」
駆け寄って来たアスナに抱きつかれて埋まる先生、負けじと対抗しようとするミヤコ
冷静に分析しつつ好きあらば混ざろうとするカリンとアカネ
怒り浸透で飛びかかって行きそうなワカモを抑えるホシノ
現場は依然としてカオスそのものだった
「お、おっきぃ…」
「大丈夫ですよ、ミユ。C&Cは全員が全員大きいわけではありません。ほら、こちらに可愛らしいサイズをしたリーダーが…」
「おいこら、喧嘩売ってんのか?」
その光景を見たミユはあまりのサイズ差に圧倒されて怯んでいた
そんなミユを励ましつつも、先輩いじりを忘れないトキ
いい笑顔をしたネルに追いかけられながらも、トキは生き生きとして楽しそうだった
「私もそれなりに大きい方だとは思ってたけどな〜…同じ特殊部隊でも、こんなに違うもんなんだね。」
「おい!先輩達に失礼だぞ!?」
そしてモエは先輩である
注意するサキではあるが、直接名前は言ってないのに誰のことかわかってしまっているため同罪だった
「よ、ようやく着いた…ヘリが落とされかけた時はどうしようかと…」
「お疲れ様、ヘリに乗せてくれて助かったわ。」
その時、喧騒を抜けて来たミレニアムのヘリがようやくシャーレに到着する
途中過激なデモ団体に襲われかけたが、合流して一緒に乗せていたヒナの活躍により撃墜されることはなかった
ユウカは心底胸を撫で下ろしながらヘリを降りた
「あっ!会計さん来たよ!お〜い!!」
「おせぇぞ。ったく急に呼びつけやがって。」
到着したことに気がついた面々がユウカ達と合流する
─モモトーク内にも改めて事態の収集がついた旨を知らされ、事の成り行きを見守っていた生徒達もほっと胸を撫で下ろした
「それじゃあ、彼女達は責任持って回収していくから。」
「うん、いつもお疲れ様。ありがとうヒナ!」
その後温泉開発部はヒナに連れられ、全員ゲヘナへと連行されていった
道中、カスミは起き上がるたびにヒナを見て気絶するのを繰り返したという─
今回も無事危機を乗り越えた先生達
事態も解決し、集まった生徒達もここで解散…というわけにもいかなかった
「改めてご苦労様でした。脅威も去った事だし、私達は撤収しましょ…」
「待てよ。まだなんか隠してること、あるだろ?」
穏便に帰らせようとするユウカにネルが待ったをかける
この件にはまだ何か裏がある、と勘の鋭いネルは気づいていた
対応があまりにも迅速かつ的確すぎる
風紀委員長とのパイプを持っている事も初耳だ
そしてもう一つ、シャーレが壊れること事態はそんなに珍しいことではないからである
アカネが劇的な登場演出のためにシャーレの天井を爆破しながら登場したり、アリスの光の剣で誤って窓ガラスをぶち抜いてしまったり、謎のガス爆発でフロアが吹っ飛んだりと割と壊されている
数えきれないほどの任務を経験してきたネルに、何か裏があることを気づかせるには十分すぎたのだ
「そう、そうよね…説明しないといけないわよね…はぁ…」
やむを得ず呼び出したとはいえ、ユウカは気が重かった
できることならばギリギリまでC&Cには隠しておきたかったからだ
だが、リスクを承知で呼び出した以上は仕方がない
「先生、構いませんか?」
「うん、私は大丈夫だよ。C&Cの皆にもちゃんと説明してあげよう。」
「ありがとうございます…じゃあ、まずは着いてきて。説明するより、実際に見せた方が早いと思うので。」
こうして先生達はC&Cの皆を連れ立ってシャーレの地下室へと降りていった──
「おい…なんでこんな重要なやつ隠してたんだよ!」
「ああ、トキだけ知らされているのはおかしいだろう。」
「そうだよ〜!どうして私達に教えてくれなかったの!?」
「ふふふ…ショックで思わず手が滑ってしまいそうですよ?」
事情を知ったC&Cは当然、不満を隠さずユウカに抗議した
これでC&C全員が知らないのならばまだしも、新人であるトキだけが教えられているというのは納得のいく話ではない
「ふ、ふふふふ…」
そんな抗議を受けたユウカはゆらりと体を揺らしながら怪しげに笑った
思いがけない反応にC&Cの抗議がぴたりとやむ
「どうして?どうしてか、ですって…?」
あまりにも不気味すぎる姿に皆ユウカから後ずさった
ユウカをよく知る者ほど、これは本気でやばい時だと察して何も発さずに黙りこんだ
「そんなのっ、決まっているでしょうっ!!」
─溜まりに溜まった怒りを爆発させるように、ユウカは顔を上げてカッと目を見開いた!
「貴方達が!いつもいつもいつも!!任務を達成するまでに、とんっっっでもない被害を出してるからじゃないっ!!!」
これが目に入らぬか、とばかりにかつて彼女達が提出した領収書を取り出した
これこそがユウカがC&Cを頼りたくなかった理由である
C&Cは任務の達成率が非常に高く優秀ではあるのだが、周囲の被害を度外視して動くことが多いからだ
当然ながら任務中に発生した被害の補填は全てミレニアムが負担する
そのせいでユウカは何度財政危機に悩まされたことか
「今日という今日は言わせてもらいます!貴方達が作戦行動に出るとあまりにも被害が大きすぎるのよ!補償補填で何度ミレニアムが傾くかと思ったか、もう数え切れないわ!!」
「あ〜…」「そう、ですね…」「……ごめんなさい」
「達成できてるんだから別に、いやなんでもねぇ…」
ユウカの喧騒にC&Cはぐうの音も出ずに全員目を逸らした
そんなやりとりをしてる間にも、領収書は地面についてなおぐんぐんと伸びていき距離を伸ばしている
それを見た他生徒達はあまりの長さにドン引きした
(えぇ…これが毎回だったら、アビドスの借金に余裕で追いついちゃいそうなんだけど…)
(ただ任務を達成すればいい、というわけではないですよね…私達も気をつけないと…!)
(いくら補填されるとはいえ、被害がデカすぎないか…?普通にSRT出動案件では…?)
(ひゃう〜…あのメイドの人からモエちゃんと似た気配を感じたのは気のせいじゃなかったのかも…)
(くひひ!な、なんて破滅的な戦い方してんのこれ〜!?
私、C&Cに入りたいかも…!)
(なんという暴れっぷり…私も負けられませんわね…!)
…一部生徒は逆に興奮したり、対抗心を燃やしていたが
「とにかくっ、今回は緊急事態だったから招集したけど、普段は絶対に出動しないこと!!来るとしても非武装状態で!
よっっっっぽどのことがない限り、戦闘は他学園に任せますから!」
「「「「えぇ〜っ。」」」」
「当たり前でしょうが!!!」
それでも不満の隠せないC&Cをユウカは一喝した
カリンとアスナはマシな方だが、ネルとアカネだけは絶対にダメだ
アカネは爆弾魔であり、劇的な演出のためという理由でシャーレの天井を爆破して登場したという前科がある
そしてネルに関してだが…普段は仕事人気質ではあるが、根本的に面倒ごとが嫌いである
自らの中で暴れても問題ない状況だと判断すれば学園最強の名に恥じない暴れっぷりを見せる
そしてそれは敵の数や規模が大きければ大きいほど被害は拡大する
…彼女達に動いてもらうのは本当にいざという時の最終手段ということになりそうだ
「じゃあ、ご主人様にたくさんかまってもらお〜!ご主人様〜!」
「貴方は何度このお方に抱きつくつもりですか!離れなさい!」
「貴方が言わないでください!」
積極的なアスナとそれに感化される生徒達
先生の家へ場所を移してもカオスな状況は変わらない
再び始まった騒動が収まるまでに長い時間を要してしまうのだった─
─深夜のミレニアム
仕事を投げ出してまでC&Cに連絡し、駆けつけたユウカ
この時間になってようやく業務を終わらせて帰路に着いていた
「はぁ〜…一時はどうなることかと思ったけど、なんとか片付いたわね…」
「ええ、お疲れ様でした。ユウカちゃん。」
ユウカが不在の間業務を行っていたノアと共に寮の部屋へと戻ってくる
2人は疲労を隠せず、バッタリとベッドへ倒れ込んだ
「それにしてもユウカちゃん、いつもよりも機嫌良さそうですね?」
「ふふ、そう?そうかもね!」
先ほどまではなんやかや言っていたが、それでもユウカは上機嫌だった
仕事の疲れはあったが、それ以上の達成感があった
「だって、ここ最近はミレニアムが大活躍だもの!」
なぜなら、貢献度という点においてミレニアムが他学園よりもリードしているという自負があったからだ
ユウカの言う通り、現状においてミレニアムは活躍を繰り返し問題児達による被害や騒動を起こしていないからである
今回も事態解決のため迅速に行動することができていた
「ミレニアムにも確かに困った子達はいるけど…抜かりはないわ。エンジニア部にヴェリタスといった問題児達が悪さをしないかちゃんと見張ってるもの。ここまで活躍尽くしのミレニアムがヘマすることはない!完璧だわ!」
(うーん、これは俗にいうフラグでしょうか…)
ユウカは嬉しそうにいつもの口癖を使いながらはにかんだ
ノアは不安に思ったが機嫌の良いユウカに水を刺すのも悪いと思い、口には出さなかった
─そんなノアの予感は的中することとなる
「ふふふ…」
「準備はバッチリだね…」
同じく深夜のミレニアム
そこでは複数人の生徒達が集まり、密会を行っていた
表向きはパジャマパーティという名目で誤魔化していたが、本題はそこではない
「首尾はどうかな?」
「完璧です!我々の行動を勘付かれている様子はありません!これならば確実に…モゴモゴ」
「声が大きいよ、もう少し静かに。」
ヒソヒソと周囲にバレないように密談を進める
彼女達は普段ユウカが問題児と称する生徒達だった
「むぅ…ついこないだにもシャーレへ仕掛けた盗聴器がほんの数分も立たないうちに外されています。これは、何かやましいことがあるに違いありません。」
(やましいことがあろうとなかろうと盗聴器を仕掛けること事態犯罪なので外されるのは当たり前では?…と思いますが、言わぬが花ですね。)
「まあなんにせよ、過剰すぎる警備に迅速がすぎる対応…何かやましいことがあるのは確定だね。」
以前の贈り物作戦の説明会で一旦は納得していた彼女達だったが、何か隠していることがあることを察していた
普段から問題を起こしてばかりであるがゆえに、違和感に気がついてしまったのだ
「とにかく、我々としてはセミナーの横暴を断じて許すわけには行きません。
今こそ反セミナー組織たるヴェリタスの本懐を果たす時です。」
「まあ、副部長が向こうについてるみたいだから問題はないんだろうけどね。」
「それでも、単純に仲間外れにされてるのは面白くなーい!」
「エンジニア部も同意するよ、なんだか面白そうなことしてるのに蚊帳の外なのは、ね。」
「やるなと言われればやりたくなってしまうのが人のサガ…隠し事があるのなら、それを知らずにはいられない…
日々開発に没頭し、浪漫を追い求め、探求する者としてはどうしても好奇心が疼いてしまいます!」
「それにちょうど試してみたい銃器や実験が山ほどあったんだ。
少々騒ぎになってしまうだろうが…なあに、この程度のトラブル、ミレニアムでは日常茶飯事だとも。そうして私達が注意を引いているその隙に…」
「そうだね、ヴェリタスもこらしめたい人達がいたからグッドタイミングだったよ!副部長にはやりすぎるなって言われてたけど、しょうがないよね。
そういうわけで騒ぎが起きている間がチャンスだよ!だから…」
─ヴェリタスとエンジニア部はもう一つの協力者たるグループへバトンを託した
「「頼んだよ!ゲーム開発部!」」
「まっかせといて!
ユウカ達がこそこそ何をやっているのか、バッチリ暴いてきてみせるから!皆、期待して待っててね!」
バトンを託されたゲーム開発部の生徒、才羽モモイは自信満々に胸を叩いた
「うぅ…責任重大すぎる…」
「まあ、失敗しても死ぬわけじゃないから大丈夫だよ。危険度でいえば、もっと危ないことがたくさんあったし。
それにしてもアリスちゃん、凄く楽しそうだね?」
そんな自信満々なモモイとは対照的に部長である花岡ユズは萎縮しっぱなしだった
そんなユズを慰めつつ、才羽ミドリは残りの部員である天童アリスに声をかける
アリスは誰が見ても上機嫌だとわかるほどにこやかな顔をしていた
「はい!アリス、とてもワクワクしています!この日のために、潜入ミッションの勉強はバッチリしてきましたから完璧です!
ふふふ…これは、新しい冒険の予感がします!」
ここで突然話は変わりますが、ゲーム開発部の実績です
クソゲーランキング1位のゲームTSC開発
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