SDも良いけど、リアル等身の生徒を操作できるゲームが発売されないかなといつもアンケートに書いてます
「なあ、先生。何か面白いものないか?」
「そうだね…じゃあ、この世界のゲームでもやってみない?」
外の世界で過ごす休日
この日は珍しくC&Cの任務がないため、暇を持て余していたネルが遊びにきていた
ネルが何か面白いものはないかと尋ねると、先生はとあるゲームを取り出してくる
「ふぅん、見た感じ格ゲーか。」
パッケージにはボクシングのように殴り合う男女のキャラクターが写っていたため、一目で格ゲーだとわかった
だが、この格ゲーは普通の格ゲーとは一味も二味も違う点があった
「ふふふ、これは普通の格ゲーとちょっと違ってね。ネルならきっと楽しめると思うよ!」
「へぇ?どれどれ…」
先生の言葉に興味を惹かれたネルは早速ゲームを起動して触ってみた
すると、小さなコントローラーをそれぞれ縦向きに片手ずつ持って使うよう指示される
「んだこりゃ?随分と小さいな。」
「手から離れないようにストラップをつけてね。」
一般的なゲームパッドタイプでもなくアーケードスティックコントローラーでもない、ストラップを手首に巻く小さなコントローラーに困惑するネル
しかし、続くチュートリアルをプレイことですぐにその使い方を理解した
「……実際にパンチするみたいに操作できるのか!」
「そう!これはコントローラーを握ってパンチするように、腕を動かして戦えるんだ!」
先生の用意したゲームはコントローラーをグローブのように握って使うこともできる対戦格闘ゲームだった
バネのような腕を持ったキャラクター達を操作して殴り合うゲームであり、言うなれば色んな特殊能力を使うボクシングといったところか
もちろん通常のコントローラーでも遊ぶことができる
操作方法を簡単にレクチャーすると、すぐにネルはコツを掴み軽快にキャラクターを動かし始める
「ははっ!いいね、楽しいなこれ!確かにこういうのはあたし好みだ!」
ネルはとても気に入ったようで、軽快に腕を振りまわしゲームを楽しんでいた
何せネルの動きが早すぎて、ゲーム側の反応が遅れてしまうほどだ
「ネルはやっぱりスピード重視のキャラが好み?」
「ああ、一撃一撃の重いキャラも悪くねぇけどな。やっぱ戦いは動き回ってこそだろ!」
体を大きく使って動かす分、普通の格ゲーとは勝手が違うようで自身の戦闘スタイルに合うようなキャラを選んでいた
要するに、戦闘になれば軽快にサブマシンガンをぶっぱなしているネルは高速で動きまわって戦うキャラが好ましいようだ
忍者のようなファイター、アイドルのようなファイターといった機動力やジャンプ力に優れたキャラでゲーム内を駆け回っていた
「おい、なんだこの緑色のやつ!動きも声もなんか腹立つな!」
「そのキャラは最強のファイターを生み出す実験の過程で作られたって設定で、上下に大きく伸びて躱したりチャージ攻撃してくるから気をつけて!」
「頭に被って腕増やすやつといい、
途中個性的すぎるキャラクターに苦戦しつつも、ゲームを進めていく
ドラゴンのような拳?から放たれるビームなど確かにミレニアムの生徒が見れば喜びそうな要素が満載だった
「サンキュー、先生!楽しかったよ。」
「喜んでくれたみたいで良かったよ。」
そうしてすっかりゲームにハマったネルは夢中でストーリーを進め、気がつけば何度もエンディングに到達していた
途中先生との対戦プレイを交えながらやり込んでいき、気がつけば辺りが夕暮れになるほどゲームに熱中していたくらいだ
「本当にあたし好みのゲームだったぜ。やっぱり戦闘は殴り合ってこそだよな!」
「ネルは近距離戦のエキスパートだもんね。」
ネルは中・近距離での戦いが得意であり、戦闘狂の気がある
普段から「あたしの間合いに入って勝てるヤツなんか、このキヴォトスのどこにもいない」と豪語していることもあり、このゲームはネルにはピッタリのゲームだったようだ
「ん〜…」
「コントローラーを見つめてるけどどうしたの?調子が悪かった?」
ネルは自身の手に持ったコントローラーを見つめていた
楽しかったけどどこか物足りない、そういいたげな表情をしている
「ああいや、大したことじゃないんだけどさ。コントローラーがちょっと軽すぎてな。何回か手からすっぽ抜けそうだった。
だからもうちょい大きくしたり、重たくしたらちょうどいいんじゃねえかって思ってな。」
どうやら普段から両手にサブマシンガンをもって戦うネルにはこのコントローラーは軽すぎたようだ
これはネルに限った話ではなく、普段から銃火器を持ち歩くキヴォトスの人全員にとっても軽いだろう
なので、もう少し重量を増やせばちょうど良くなるのではと考えるネルだったが…外の世界ではそれは難しい
「うん、確かにいい考えだけど外の世界では難しいかな…」
「ああ?なんでだよ?」
「単純に怪我しちゃうからね!」
そう、キヴォトス市民なら顔にぶつけても痛いで済むが外の世界の人だと怪我をしてしまうかもしれない
ストラップをつけたリモコンを振り回すことで、顔にぶつけてしまったりと怪我をする恐れがあるからだ
「…ちょっと過保護すぎねぇか?」
「それはそうだけど…子供は時に何するかわからないから。」
無邪気で純粋すぎるが故に大人が全く想定していない、突拍子もない行動を取ったりするのが子供である
時には過剰と言えるまでの対策をしなければ親御さんだけでなく企業としても安心できない
ゲームカセットを口に入れたら苦味を感じるように作ったり、説明書やゲーム起動時に危険な行為はしないよう口酸っぱく注意書きを書いたりと色々な対策をしているのだ
「そうだなぁ…なら、足にセンサーつけてさらに動きを反映させるのはどうだ?」
「それもいいアイデアだと思うけど…ネルの動きが早すぎて、ゲームがバグりそうだね。」
「ははっ!そりゃそうか!」
(何より私達じゃ、あんなに高くジャンプはできないからね…)
確かに足にセンサーをつけて現実の動きと反映させるというのは画期的だが、一般の成人男性の平均ジャンプ力は精々40から50cm程度
ゲームキャラのように高く、それもふんわりと飛ぶなんてことはできない
キヴォトスならこのゲームのキャラと同じかそれ以上にジャンプできる子もいるが…外の世界の人では絶対無理である
それに羽を持った生徒は一部ホバリングしたり滑空したりすることもできるため、そこまで反映させるのはかなり難しそうだ
「それにあまりぴょんぴょんすると周りの物を壊したり怪我しちゃうかも。ゲーム好きな子の部屋ほど散らかってて危なかったりするしね。」
「あ〜、あのチビ共みたいな部室なら確かにな!」
先生とネルはゲーム開発部の部室を思い浮かべた
ゲーム開発部の部屋は色んな物が散乱しており、下手に飛び跳ねたらそこに落ちてる尖った物を踏みかねない
それこそキヴォトスならではで言うならマガジンや爆弾を踏んで派手にすっ転ぶ、なんてことがあるかもしれない
「ま、確かにガキのことを考えりゃ安全に越したことはないか。」
「うんうん。」
外の世界の耐久力を考慮した安全第一の考えにネルも納得してくれて一安心する先生
…ネルの意見にはもう一つ大きな問題があったからだ
(ネルの身体能力はキヴォトスでもトップクラスだから参考にするのはちょっとね…)
「ん…?アタシの顔に何かついてたか?」
「ううん、なんでもないよ!」
それはネルのフィジカルはキヴォトスの中でも一線をきすレベルなので、全くあてにならないことだ
何せ
ビルの外壁を駆け下りながら、戦える(壁走りができる)
足の腱が切れたまま戦闘を続行する
レーザーキャノンをまともに喰らって倒れても、何度でも何度でも立ち上がる
満身創痍の状態で高速落下するエレベーターの中、パワードスーツ相手に戦闘し勝利する
などなど、同じ生徒でも真似できる者はほとんどいないレベルのタフネスと超人っぷりを発揮しているからだ
これはネルに限った話ではなく、ヒナやツルギなど学園最強の名を冠する生徒はどの子も基本的に人間離れしてしまっている
もし彼女達の身体能力を基準にしたゲームを作ったらそれはもうクソゲー待ったなしだろう
「そうだ、先生!今度ゲーム開発部のやつらと一緒にこのゲームをやってもいいか?」
「うん、それは全然構わないよ?」
「へへ…このゲームならあいつらに一泡吹かせてやれそうだな…!」
ネルは名案を思いついたとばかりにとてもイイ笑顔を浮かべる
ネルは暇な時によくゲーム開発部とゲームをして遊ぶことがあるのだが、向こうがほぼプロゲーマーであることもあって勝率がよろしくない
特にアリスを相手にした時が酷く、「チビメイド先輩は弱すぎて経験値があまり得られません」だの「レバガチャしすぎで普通に下手くそです」だの散々な言われようだった*1
当然モモイやミドリ相手には勝てるわけがなく、UZQueen *2には天地がひっくり返ったとしても勝てない
何なら接待プレイされそうになったこともあってネルは余計にブチギレた
「ちょうどいい機会だ。あいつらには先輩を敬う精神ってのが足りないからな。あたし直々に教育してやるぜ。」
「…大丈夫だと思うけど、リアルファイトはしないでね?」
「そこまではしねぇよ、心配性だな先生は!」
快活に笑うネルだが、先生はほんの少し沸いた不安が消えなかった
ネルがゲーム開発部とゲームする時は喧嘩するように声を上げながらプレイしている姿が目に浮かんでいたからだ
「うわーん!ちびネル先輩は背が低くて体が小さくて小柄だから当たり判定も凄く小さくなっててずるいです!
こんなの卑怯です!チートです!」
「んだとコラァ!ゲーム内じゃ関係ねぇだろうが!!」
「でも、もし仮に現実の身長を反映して体の動きに反応するゲームを作ったら…」
「ネル先輩は体の面積が小さいからちょっと有利すぎるよね…奥行きもなくてぺたんこだし。」
「こういうちびキャラは体力減らすとかして調整しないとフェアじゃないね。」
「おい。聞こえてっかんな、チビども!!?」
そして、先生の思った通りゲーム開発部と大騒ぎしながらも楽しそうにゲームするネルの姿があったのだった
「んで何でお前もいんだよ!?」
「なんだか楽しそうな雰囲気を感じて来ました。例え当たり判定の小さい先輩が相手であろうとも、パーフェクトメイドには関係ありません。華麗に完璧に対応して見せましょう。」
「お前も相変わらず生意気な後輩だな!?」
「あまり煽らないでねトキ…」
クソゲーキヴォトス!
生徒の身体能力をほぼ完全再現したゲームがついに発売!
ネルは最高のスピードを持ち、攻撃力がトップクラスでHP1で耐える状態が高確率で何度も発生します
近距離戦に強く、高速無限コンボが使えます
ヒナは攻撃防御スピードどれもトップクラスで全距離対応型のオールラウンダー
空に浮くことができる他、射程が最高クラスです
高速で空中に逃げながら敵の射程外から攻撃し続けることができます
ホシノは常時オートガード判定を持ち、一部攻撃にガード判定をつけたまま攻撃できます
モードチェンジ機能があり、オートガードが外れる代わりに攻撃とスピードが格段に上昇します
モードチェンジはコンボ中でも自由に切り替えられます
ミカは攻撃と防御が高い代わりに攻撃が常時クリティカルになることでカス当たりが発生しません
また隕石を落とす特殊能力(高火力)が使える代わりにスーパーアーマーを持っています
ツルギは攻撃力が高い他、回復能力が異常でガード中やダウン中、ダウン無敵の間で体力がほぼ全回復します
HPが減るほど攻撃力と回復力が増し、回復力を超える攻撃をしなければHPが減りません
あなたはどのキャラを使いますか?