シャーレの地下室の秘密   作:cheese hamburg

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ほったらかしにされていたあの人がついに登場します

この小説では本当に病弱だし障がいはありますが、いざという時短時間なら歩けるし立てる想定です
でないと三角座りも難しいしお尻がしっかりしすぎてるので

独自設定、キャラ崩壊等注意!




激おこ超天才病弱(以下略

急いでシャーレに戻ってきた3人

シャーレに起こっている異常にアロナとプラナがいち早く気がついた

 

『シャ、シャーレのあらゆるシステムにハッキングされた形跡が〜!?』

『私達がいない間にこんなにも好き放題に…!?』

 

「ぐ、具体的には…!?」

 

シャーレ内部のシステムのほとんどがハッキングされ書き換えられてしまっていた

アロナとプラナの力はすごいが、2人がその場にいなければその限りではない

キレたキヴォトス最強のハッカーの力は凄まじかった

 

『入管証も受け付けないようになっていますし、シャーレの扉が閉め切られていて誰も入ることができません!』

 

『今日の予定も、元々休日ではありましたが「先生急用のため不在。用のある方は後日埋め合わせします。」というような内容に全て書き換えられています。届いたメールにも勝手に返信しているようです。』

 

エンジェル24もシステム障害のため臨時休業にされており、店員のソラも帰らされている

シャーレを完全に閉め切り、外から助けを呼び出せないよう閉じ込めているらしい

なにかと事件の多いキヴォトス、先生が急用のため不在になるというのもおかしなことではないため外はニュースにもならずいつも通りだった

 

『私達が介入すればすぐにでも正常に戻せますが…』

 

『あまりオススメはしません。今までも何度かヒマリさんによるハッキングはありましたが、ここまでなりふり構わず攻撃的なことをしてきたのは初めてです。』

 

『よほどお怒りなのでしょう…今無理に制御を取り返したらムキになってひどい事になるかもしれません…』

 

「直接会って説得した方がいいね…」

 

地下室の階段を登りながらアロナプラナの診断したシャーレの現状を2人に伝える先生

とんでもない事態に困惑するエイミとトキ

 

「そこまで怒るとは思わなかった…」

 

「ここまで怒るのはリオ会長の時以来でしょうか…」

 

ヒマリの居場所をアロナとプラナに調べてもらう

するとヒマリはシャーレ建物内の執務室にいるらしい

シャーレをハッキングした後、自分だけ入れるよう細工を施してから執務室で先生達が来るのを待っているようだ

わざと残していたのかエレベーターは通常通り使えるようで、急いで上へと向かっていった

 

 

「ようやく来ましたね3人とも?首を長くしてお待ちしておりましたよ?」

 

エレベーターを登った先に目的の少女はそこにいた

 

改めて、彼女の名前は明星ヒマリ

特異現象捜査部の部長を務める少女であり、ミレニアム史上3人しかいない「全知」と呼ばれる称号を獲得した天才ハッカー

超天才清楚系病弱美少女ハッカーと自称し、事実その通りではある色白の車椅子の美少女

根は善良であり、普段はここまでの暴挙に出ることはないのだが…

 

穏やかな微笑を浮かべているが今回は隠し切れない怒気を纏っていた

 

「さあ、早く?こちらに来てください。ほら。」

 

ヒマリに呼ばれて素直にそばへと駆け寄る3人

 

「ようやく、ようやくお会いできましたね?本当にお待ちしておりましたよ?私1人を仲間外れにして一体何をしていたのかとてもとても気になって夜も寝付けず、朝も苦しんでいました。ああ、この時が来るのをどれほど待ち望んでいたことか。

おや、お腹が空きましたか?ご飯ならばこちらでご用意させていただいておりますよ?ほら?時間ならたっぷりとありますのでゆっくりと食べながら話しましょうか?」

 

『ひ、ひぇええ…』

『ですが、あれは涙の跡…?』

 

いかにも味の濃そうなジャンクフードの数々がテーブルの上に並べられていた

凍りつくような冷たい笑顔でこちらを見つめている

その目は全く笑っていなかった

 

「さあ、全て、洗いざらい、何もかも、はいていただきましょうか?」

 

…よくよく見ればヒマリの目の周りは赤くなっており、涙声になっていた

 

 

 

「ふむ、ふむふむ。なるほどなるほど…うふっうふふふふ……」

 

先生達から洗いざらい全ての事情を聞いたヒマリ

3人が訪れたため、シャーレ内部のシステムはもう元通りに直されてある

聞き終えた後恐ろしげな笑い声を響かせた後、キッと先生達を睨みつけ声を張り上げた

 

「トキ!どうやら貴方は元主人の悪い所ばかり引き継いでしまったようですね!私の考えた再教育プランを受けざるを得ないでしょう。ええ、ええ、とても悲しいです!返事は!?」

 

「イエス、マム…」

 

「エイミ!信じていたのに貴方には手酷い裏切りを受けました!絶対に許しません!今後一切隠し事をしない、説明を面倒くさがらないと誓いなさい!誓わなければ許すことはできません!」

 

「ごめん部長…」

 

「そして先生!ひどいではありませんか、ずるいではありませんか!この私を捨て置いて2人とずっとずっとお楽しみだなんて、この鬼畜!超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり、太陽も嫉妬する超絶美少女であるこの私の一体何がいけなかったというんですか!!」

 

「ヒマリは何も悪くないよ、本当に申し訳ない…」

 

ヒマリは感情を抑え切れずに大爆発した

あまりの剣幕と涙声に何も言い訳することができなかった

 

「うぅうううううっっっ、確かに言葉で説明するのは難しい、夜に連れてくるのも大変だったのはわかりますが、私だって心配でしたし寂しかったんですよ!?なのにこの仕打ちはあんまりじゃありませんかぁっ!」

 

車椅子を動かして近づいてきたヒマリに1人ずつポカポカと胸を叩かれた[叩いたエイミの胸は柔らかくてヒマリはさらに怒りが増した]

先生は外の世界の人のため加減して柔らかめに叩いた

 

「ヒマリ、本当に申し訳ない!私にできることなら何でもして償うよ!」

 

「同じく私も何でも致します。申し訳ありません。」

 

「ここまで傷つけちゃうなんて思わなかったんだ。本当にごめん部長。」

 

心の底から謝罪する3人

その言葉を待っていたと言わんばかりに振り向くヒマリ

スッと指を立てて下にある地下室を指し示す

 

「…ふぅ…では先生、罰として私をお姫様抱っこで運んでください。エイミとトキは私の車椅子を運んでくださいね?」

 

「うん、わかったよ。本当にごめんね…」

 

「イエスマム。」

「私こっち持つから、トキはそっち持って。」

 

ひとしきり騒いで、謝罪の言葉をもらえたからかようやく普段の調子へと戻ってきたヒマリ

このまま先生の実家にお邪魔することに決めたようで自身を運んで連れて行くことを3人に求めた

 

 

「大丈夫、ヒマリ?」

 

「ええ、いい抱き心地ですよ。この調子です。」

 

「よかった。でもそうじゃなくてね。」

 

地下室の階段をゆっくりと進む4人

その際先生が抱きかかえたヒマリを心配する

ヒマリは抱っこの仕方を聞かれたと思ったのだが違うらしい

 

「ヒマリがとても軽すぎて驚いたから。ちゃんとご飯食べてる?」

 

「!ええ、ちゃんと食べていますよ。ふふふ、私は完璧な美少女ですから羽のように軽く繊細でかつ健康的なのです ♪ 」

 

「ならよかった、でもいいのかな?」

 

「…何がです?」

 

先生はどこかばつの悪そうな申し訳なさそうな顔をしている

不思議に思いヒマリが尋ねると

 

「だってヒマリを抱っこできるなんて、罰どころかご褒美だよ。」

 

「!!!なるほど確かにそうですね!この誰もが羨む完璧で究極の超天才的美少女たる私を抱きしめられるなんて、とんでもなく名誉なことでしたね!これは罰ではなくご褒美です。どうしましょうか…うふふふふっ ♪♪♪ 」

 

ご機嫌取りなどではなく本心で話す先生にヒマリは先ほどまでの鬱屈とした感情を全て吹き飛ばされ舞い上がるほど喜んでいた

 

(今度私もやってもらいましょう。)

(お姫様抱っこの何が良いのか、今まで分からなかったけどなるほど…)

 

その幸せそうな様子を見て、今度は自分達も先生にやってもらうことを2人は決意した

 

 

 

「3人から心からの謝罪もいただけましたし…許しましょう。もう元の接し方に戻っていただいて結構です。次は本当に気をつけてくださいね?」

 

先生の無自覚な褒め言葉にすっかり機嫌を直して完全に元通りになったヒマリ

襖の前に集まり、ヒマリも車椅子に乗せてあるので後はそのまま開くだけ

 

「ではお願いします。先生のご実家…とても楽しみです。」

 

『転送開始します!』

 

 

 

「ここが先生の…趣があって素晴らしいお家ですね。」

 

無事先生の実家に着いたヒマリは感嘆の声をあげる

先生はヒマリの車椅子が滑らかに進んでいることにとても驚いた

元々古い家だし、動きづらいかと思っていたが平地を進むのと同じようにスイスイと進んでいく

 

ヒマリの車椅子はミレニアム最新の技術で作られており、段差に対する対策、床を傷つけない保護材がついているなど様々な工夫が施されているのだ

 

「いい天気ですので私は布団を干してきます。」

 

「じゃあ私は洗濯物を畳んだりしてこようかな。先生、部長をよろしく。」

 

今回は2人きりにしてあげようと席を外すエイミとトキ

ヒマリと先生は縁側近くまで移動して外の自然豊かな景色を並んで眺めた

ミレニアムではなかなか見ることのできない景色に心癒される

 

「ですが少し肌寒いですね…」

 

ヒマリはエイミの逆で寒がりな節があり、エイミほど重症ではないが室内の温度を30度以上にして活動することを好んでいた

吹き込んでくる風に身を震わせる

 

「ああ、ちょっと待っててね。羽織るものを持ってくるよ!」

 

「お待ちください先生。」

 

ヒマリは穏やかな顔をして目を細めていた

まるで幼い子を見守るような笑顔のまま先生に対して口を開いた

 

 

「10点です。」

 

「な、何が!?」

 

 

「えっと10点満点中…?」

 

「もちろん100点満点中です。」

 

「すごい低かった!」

 

ヒマリはとても辛辣だった

まるで聖母のような笑顔のまま流れるように酷評され先生は項垂れる

 

「まったく、仕方ないですね…先生こういう時はこうするのですよ?」

 

ヒマリは両腕を広げて先生を待っていた

ヒマリの意図を察した先生だが、先生としてそれはと躊躇する

 

「マイナス5点。…早く暖めてください、あまり女性に恥をかかせるものではありませんよ?」

 

「う…わかった、それじゃあ失礼するよ。」

 

泣かせてしまった負い目もあり、従う先生

ヒマリの身体はとても華奢で柔らかく、折れてしまいそうなほど繊細に感じられた

 

「悪くありません…ですがもっと強くしていただいて構いませんよ…?」

 

より強く先生はヒマリを抱きしめた

ヒマリも先生を抱きしめ返す

 

「ああ、とても心地良いです…暖かくて、とても安心します…」

 

「そっか…うん、ならよかった。」

 

「ハグには、不安やストレスをやわらげてリラックスさせる効果があるのです…またこうして抱きしめてください、先生…」

 

「ちょ、ちょっと恥ずかしいかな…こういうのは、恋人同士の方が良いと思うよ…」

 

生徒のためとはいえ、まるで恋人同士の距離感に恥ずかしがる先生

先生は鋼の理性の持ち主だが、れっきとした男なのだ

不埒な感情を抱いたり、身体が反応しないよう全力で抑えていた

 

「あら、先生はご存知ないのですね。幼い子供でさえ知っている常識を。」

 

優しく胸を押して離れた後、先生の目を見つめる

ヒマリは出来の悪い生徒に優しく諭すように言葉を紡いだ

 

 

「キヴォトスでは生徒と先生が恋愛するのは犯罪ではないのですよ?」

 

「外の世界では生徒と先生が恋愛するのは犯罪なんだ。」

 

 

「ふふ、でしたら何としても先生をキヴォトスへ連れ帰らなくてはなりませんね。」

 

クスクスと楽しげに笑うヒマリ

自然と笑うヒマリの笑顔は、常日頃から自称している美少女の名に恥じることのない美しさだった

 





かなりちょろく見えますが、実際のところハッキングしまくったのと、思いっきり叫び散らした時点でもうだいぶスッキリしていたためです
本気で謝ってもらったので許しました

ブルアカの生徒は皆魅力的ですね

ヒマリも最高…
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