シャーレの地下室の秘密   作:cheese hamburg

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自然豊かな場所で食べる冷たいお蕎麦は最高というお話

特異現象捜査部+トキと一緒に縁側で涼みながら冷たいお蕎麦を食べたい人生だった…

ちょっと短め



賑やかなひととき

「〜♪〜〜♪♫」

 

ヒマリはイヤホンをつけたまま鼻歌を歌っていてとても上機嫌だった

ずっと抱き合っているわけにはいかないので、あの後ブランケットを見つけだし、それを羽織ってもらった

パソコンの画面を見るとヒマリは動画サイトで演歌を聴いているようだった

ヒマリの好きな曲のジャンルは演歌だった

キヴォトスにはない外の世界の演歌にとても満足しているようだ

 

『一応ヒマリさんがハッキングしてないか見張ってますよ!』

『特に問題はありませんでした。』

 

念のためアロナとプラナがどこかにハッキングを仕掛けたりしないか見張っていた

イタズラ好きでお茶目な一面を持ち、よくミレニアムのドローンをハッキングして私物化したりしているヒマリだが、今回は大人しく動画サイトを利用しているだけのようだった

 

「ねぇ部長。私もそろそろ音楽聞きたいんだけど。」

 

そんなヒマリはずっとパソコンを占拠し、独占していた

長時間独占し続けるヒマリに流石のエイミも声をかける

エイミは洗濯されたものを無事全てたたみ終えてあるので、もうやることはないため安心だ

 

「おや?私はここにきたばかりなのですよ?もう少し使わせていただいてもバチは当たらないでしょう?」

 

「私も昨日夜来たばかりだし、もうすでにパソコン使ってる時間は部長の方が長いよ。交代交代で使った方があとぐされないし効率的。」

 

普段通りでいいと言われたので遠慮なくいつも通りのようにヒマリに接するエイミ

ヒマリはぐいぐいと押してくるエイミに声を上げた

 

 

「や、やめなさいエイミ!病弱美少女を無理矢理押しのけるのはキヴォトスでは恥ずかしいことなのですよ!!」

 

「ここは外の世界だから大丈夫。」

 

「一応外の世界でも恥ずかしいことかな、それは…」

 

 

わちゃわちゃと盛り上がっていると、布団を干し終わったトキが合流してくる

 

「楽しそうですね、私にも見せてください。」

 

第三者の乱入によりパソコンの奪い合いはより激化した

 

 

 

やがて日も暮れて夕方に差し掛かる頃

 

「そういえば先生、何を注文してたの?」

 

朝のごたごたで流れてしまっていたが、先生は田舎に会うぴったりなものとやらを注文していたことを思い出したエイミは先生に尋ねる

 

「それはね、これだよ!お蕎麦!」

 

「いいですね!お蕎麦ですか楽しみです!」

 

「やはりキヴォトスでは見たことのない名前をしていますね…」

 

「ここは外の世界だからね。」

 

先生が注文していたものはお蕎麦だった

蕎麦は古くから日本で食べられてきた歴史ある食べ物であり、その歴史は縄文時代にまで遡るはるか昔から蕎麦は栽培され食べられてきたのだ

また蕎麦は食物繊維が多く栄養価も高いという特徴もある

 

のどかな田舎で冷たいお茶と一緒に食べる冷たいお蕎麦は絶品なのでぜひ皆にも食べて欲しいと思い注文したのだ

 

付け合わせは大根やきゅうりのお漬物にニシンの甘露煮を一緒につけた、田舎の古いお店やおばあちゃんの家で出てきそうな献立だった

 

ヒマリの好みはおばあちゃんに近しいものがあるため、今日の夜ご飯をたいそう喜んだ

トキとエイミも昼のジャンクフードがとても濃すぎたため、特に問題はなかった

 

夜ご飯の時みんなでテーブルについたが、エイミはやはり暑いということで一人縁側に座って食べることにした、のだが

 

「エイミ…?おかしいとは思いませんか?もう夜なのですよ?夏は過ぎましたよ?なのに氷水に足を浸して風を浴びているのは、見ているこちらまで寒くなってしまいます。」

 

「だって、今日も暑いし。これぐらいしたほうが涼しくて快適。」

 

エイミは縁側に座り、足元に氷水を入れた桶を準備して足を浸していた

見ている方が凍えてしまいそうな光景だったが、エイミはとても満足気だ

そんなエイミを見てヒマリはブルリと震えた

 

「そういえばお2人はどうやって私がガーデニング用品などを運んでいるのを知ったのですか?最新の注意を払って、人の目を避けて動いていたのですが…」

 

トキはバレてしまった原因について聞いてみる

人目を避けてC&Cの先輩達やゲーム開発部などにも気づかれないように事を進めていたはずなのだが…

 

「ふふん、どれほど巧妙に隠しても超天才清楚系病弱美少女ハッカーの目は誤魔化せないのですよ?」

 

「ハッキングして盗撮してたから。」

 

「エイミ!!!」

 

トキは監視カメラをハッキングして見ていたのだろうかと思っていたがやはりその通りだったらしい

勿体ぶって、誤魔化そうとするヒマリだったがエイミがあっさりと真実を告げてしまった

 

その時エイミはトキにアイコンタクトを取った

 

特異現象捜査部で交流するうちにある程度考えがわかるようになったトキはエイミの意図を理解した

泣き崩れるような演技をするトキ

そんなトキを慰めるエイミ

 

「そうだったのですか…私はリオ会長の元専属メイド……やはり私はヒマリ部長に信用されていなかったのですね、よよよ…」

 

「うわー、なんてひどいんだー。かわいそうなトキー。心から反省しているのに、部長がこんなにも血も涙もない人だとは思わなかったなー。」

 

「そ、そんなことはありませんよ!むしろ私はトキのことを心配して…エイミ!棒読みで私を非難するのはやめなさい!」

 

ジト目で非難するエイミにしどろもどろになるヒマリ

ヒマリはチラチラと先生を見て助けを求めていた

先生もヒマリが根は善良なことは重々承知しているが、それでもこういった悪いこともしてしまう生徒であることを知っていたため手助けはしなかった

 

「うん、どんな理由があれ盗撮やハッキングはダメだよね。」

 

今度はヒマリがトキに謝る番だった

 

 

『ふぉおおっ、これは…!』

『ふむ、普通の蕎麦よりも風味が強くて、美味しいです。』

 

先生の買ってきた蕎麦は太く短めの黒っぽい色をした麺の蕎麦だった

食感はもそもそとしているが風味と香りの強い蕎麦でとても美味しかった

お漬物と甘露煮、そして冷たい烏龍茶と一緒に皆あっという間に食べ切ってしまった

 

 

 

「へぇ…日本ってこんな形なんだ。」

 

「私達は今この部分にいるのですね。」

 

「弓なりの形をした島国とは改めて見ても変わった形をしていますね…」

 

ご飯を無事食べ終えた後はみんなでテレビを見ていた

テレビでは天気予報が流れており外の世界の、先生の故郷であり今いる場所である日本の姿に生徒達はとても驚いていた

 

「私からすればキヴォトスの方が変わった形をしていると思うけどなぁ…レッドウィンターみたいな雪国があったかと思えば、アビドスみたいな砂漠もあるし。」

 

「先生からそう見えるのですね。我々からするとこんなに細長くて、同じ自治区…ではなく国なのに北と南でこんなにも気候が違うなんて驚きです。」

 

「そうだよね…調べたけどほっかいどー?っていうところはすごい雪が降るみたいだし、離れた島のおきなわ?って所は逆にすごく暑いみたい。」

 

「この世界地図というものを見ると日本という国はとても小さいのですね。」

 

『私達は慣れましたが確かにそうですよね〜。』

 

『初めて見た時は私達も驚いたものです。懐かしいですね。』

 

お互いの住んでいる場所、国や文化気候の違いを比べ合いながらゆったりと時間を過ごした

 

 

 

そして、一通り片付け等のやることを済ませた後、最後に絶対に話合わなければならないことがあるとヒマリから招集がかかる

 

「集まってください先生、エイミとトキも。これから私達の運命を決める大事な話をしましょう。」

 

「…今やっておいた方がいいことなんだよね?」

 

「はい、絶対に今のうちに決めておかなくてはならないことです。」

 

ヒマリは対デカグラマトン作戦の時のように、とても真剣な顔で皆に話し始めた…

 





次回からちょっと急展開?
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