これより先の話には
・死に関する表現
・既存キャラクターが悲惨な目に遭う描写
・不穏な表現
・原作からかけ離れた表現
を含みます。
上記の要素が苦手な方は
当作品の視聴をお控えください。
原作者様への侮辱の意図は一切含みませんが、
原作者様が不快に思われた場合には直ちに当作品を削除させていただく場合がございます。
あらかじめご了承下さい。
深夜2:00
意識を失っていた俺の体が
ムクリ
…と起き上がる
ガチャ
ゾンビのように
何も言うことなく
その直後には
もう既に
立ち上がって移動を始めていた
まず 最初にとった行動
それは
制服に着替えることだった
モゾモゾと体を動かして
パジャマを脱ぎ
制服に着替えていた
着替え終わると
チャックが開いたままのカバンを肩に担ぎ
俺は部屋を後にした
意識のない状態で向かったのはリビング
ゆっくり 音を立てず歩いていく
更にリビングの奥の扉を開き
色々なものを収納しているスペースに入った
そこから取り出したのは
丈夫な 長めの白いロープ
地面に置いてあったので
すぐに持ち運ぶことができた
カバンにロープを入れ…
意識のない状態にも関わらず
俺は音を立てず
玄関に向かう
親は寝ていて気づかない
俺が無意識に取ろうとしていた
『行動』に
ガチャ
外靴に履き替え
静かに家から離れていく
足音も立てず
誰にも気づかれることなく
暗い夜道を歩き始めていた
ザッ ザッ ザッ…
風も吹かない夜道
俺の足音だけが 微かに響く
倒れることなく
道なき道を歩いていく
そして
数分歩き続けていると
木の生い茂る森にたどり着いた
俺は 何のためらいもなく
その森の中へ
足を踏み入れた
ガサッ ガサッ
一歩一歩 歩くたびに
草木の揺れる音がする
気がつけば
街明かりが見えなくなるほど
森の奥に 俺は居た
歩き疲れたのか
意識がない俺は
そこで歩くのをやめた
カバンから
ロープを取り出す
それを
偶然近くにあった木の幹の横に伸びた
太めの枝
そこに括り付けた
丈夫な固結び
もう解けることはないだろう
垂れ下がったロープの端を掴み 輪を作る
ちょうど サッカーボールが入るぐらいの隙間を作るように
固く結んだ
1回 2回…
意識がないにも関わらず
やたら器用に結んでいた
このようなことをしても
枝は曲がりさえしなかった
バタッ
その直後
俺は
担いでいたカバンを
結んだロープの真下に落とす
ギシッ……
そのカバンの上に
左足
右足
順番に乗せていく
手は 吊り下げられたロープを掴んでいた
俺は
自分で作った
そのロープの輪の中に入れた
自分の
首を
そして
足場になっていたカバンを
後ろに 蹴り飛ばした
ググググググ
縄は俺の首に容赦なく食い込んだ
衝撃で 木の枝が軋んだ
しかし
ロープも 木も
折れることはなかった
すると
次の瞬間
「……ガッ!!」
俺は声をあげる
そう
俺は最悪のタイミングで
目を覚ましてしまったんだ
「…がっ……アアッ…」
意識を失ってから今まで
何をしていたのか
この時の俺は
全くわからなかった
意識とは関係なく
俺の体は
『自由』を求めていた
勝手に 行動していた
「はぁっ……はぁっ…!!」
必死になって
手足をばたつかせるが
生きようともがくが、
縄が首を絞め付けている状態で
何もできなかった
力のない俺に
もがく以外の行動はできなかった
僅か数秒で
意識が朦朧としてきた
手足の動きが
次第に鈍くなっていった
だが
この時
俺はあるものを目にしていた
それは
「 ハ ハハ ハハハハハ
ハハハハハ ハハハ ハハハハ!!」
髪の長い少女の形をした
黒い影
赤い目と口は
俺の方を見て笑っていた
甲高い笑い声が
俺の頭の中に鳴り響く
やめてくれ
なんで笑うんだ
なんで 助けてくれないんだ
俺を揶揄うのは
もう……
やめてくれ………
俺は ただただ悲しかった
薄れゆく意識の中
最後の最後まで
ニヤニヤした目つきを
小馬鹿にするような声を
ただただ向けられていたのだから_
"_速報です
⬛︎⬛︎⬛︎県⬛︎⬛︎⬛︎市⬛︎⬛︎区の森林で
男子高校生の遺体が発見されました
警察は 周辺の状況から
自 殺を図ったものとして
捜査を進めています_"
#7 行動
八王子は、ついに『行動』に出る
#8 怨嗟ノ嘆
物語は
ここから始まる_