某配信サイトでけいおん!を久々に視聴し、懐かしさがこみあげてきました
今もなお、バンドリ!やぼっち・ざ・ろっく!などのガールズバンドアニメが人気になってきていますが、やはり原点にして頂点であるこの作品でも描いてみたいとなりました
4月からはガールズバンドクライという面白そうなアニメも放送されるということで、作者はとても優越感に浸っております笑
長くなりましたが、本編をどうぞ!!
「私たちは、いつまでも放課後です!!」
あいつが講堂のステージでそう宣言してから、約10年
ただ見守っていただけの存在である俺の元に、一通の招待状が届いたのはほんの数日前
たまたまポストに入っていたのを、ルームメイトが教えてくれた
おっと、その前に自己紹介をしておかないとな
俺の名前は伊達徹(だて とおる)、今は海外に住んでいる
「差出人は……紬か。」
琴吹紬(ことぶき つむぎ)、放課後ティータイムではキーボードを担当
紬は大学を卒業後、一般企業に就職して頑張っていると聞いた
いつまでもお嬢様ってわけにはいきたくないから、琴吹家の経営している企業の子会社に就職したんだよな
「さてと、内容は……」
手紙に書いてあったのは、放課後ティータイムが久しぶりにライブをやるとのこと
皆で集まってセッションとかはしてると聞いてたが、ライブ自体やるのは久々なのかな? まぁ、お茶会がメインだろうけどな
けど、俺は行けないかもな……
そう覚悟を決めて、俺はある人物に電話をかける
「もしもし〜!」
「唯、分かるか? 俺だ、徹だ。」
「徹くん!? 久しぶり〜!!」
「お、おう……元気そうだな。」
電話をかけたのは、俺の幼馴染である平沢唯(ひらさわ ゆい)
放課後ティータイムではリードギターとボーカルを担当していて、少々天然なところがある
大学卒業後、顧問だったさわ子先生と同じく教師の道へと進み、地元の高校で軽音楽部の顧問をしているのだそうだ
「ムギちゃんからの手紙見た!? 今度、私たちライブやるんだよ〜!」
「あぁ、そう書いてあったな。」
「徹くんも来ない? 親戚とか同窓会みたいな感じでやるんだ!」
「……悪い、俺はこっちが忙しくて行けそうにない。」
「そ、そっか、予定があるならしょうがないよね……」
「あぁ、すまない……」
しばらくの沈黙が、俺たちを包み込む
唯たちには申し訳ないが、俺はもう日本には……
「そうだ! この前、澪ちゃんが新しい小説出したんだよ!」
「澪か、高校の時から作詞のセンスはあったもんな。」
秋山澪(あきやま みお)、放課後ティータイムではベースを担当
大学を出た後は、文学としての才能を発揮して小説家に転身
アーティストへの楽曲提供なども行なっているそうだ
「律も先生やってるんだろ?」
「うん、りっちゃんは家庭科の先生だよ!」
田井中律(たいなか りつ)、放課後ティータイムではドラム担当
ちまちましたことは苦手と言ってたが、裁縫とか料理もできたもんな
そっちの道で頑張ってるのか〜
「憂とあずにゃんも先生になったんだよ!」
「そうか、あいつらも……唯って本当に勉強教えられるのか?」
「も、もう〜! 失礼だよ〜!」
唯の妹である憂(うい)と一つ下の後輩の中野梓(なかの あずさ)も、同じ教師の道か
唯よりは上手くやってそうだな
「なんだか懐かしいな、もう10年になるのか。」
「この10年間、大学入って就職して……色々なことがあったよね〜。」
「何だかんだ俺もギタリストとしてやってたけどな……」
言い忘れてたが、俺はプロのギタリストだ
元々、父親がギタリストだったこともあって、小さい頃からずっとやっていたし、唯や梓たちに教えたこともあったっけ
プロとしての活動を始めてからは大変なこともあったけど、楽しく日々を過ごしていた
だがあの日から……俺の人生は変わってしまった
そのことは、唯たちも知っていることだろう
「……ところで唯、放課後ティータイムのライブっていつやるんだ?」
「えっと、来月だけど……?」
「……考えとく、行けた時はよろしく頼む。」
「う、うん! 楽しみにしてるね!」
少し曖昧な返事をしてしまったが、俺は放課後ティータイムのライブに行きたい
とりあえず、レーベルの社長に相談してみるか……
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「意外とあっさりだっだな……」
唯からの電話の後、俺はレーベルの社長に連絡を取り、一旦日本へ帰国しても良いか質問した
すると返事は……
「良いじゃないか、幼馴染たちの久しぶりのライブなんだろう? 行ってあげなさい。」
俺が日本に居られなくなってこっちに来た頃、右も左も分からなかった俺を引き取って可愛がってくれた、心の底から尊敬している社長だ
社長はこの国でも5本の指に入るくらい、有名なレーベルを経営している
「放課後ティータイム……だったかな?」
「はい、俺の幼馴染が高校の時に作った軽音楽部の名前なんです、プロにはならず腕前も荒削りでしたが……あいつらの音楽が俺は好きなんです!」
「そうだ、そろそろ伊達くんはソロアルバムを発表する予定だったね。」
「えぇ、来週からそのアルバムを引っ提げたライブをするって……」
「そのライブ、日本でも公演が出来るか掛け合ってみよう。」
「ほ、本当ですか!?」
社長、マジかよ……!
確かに日本でライブができれば、唯たちの耳にも届くかもしれない
けど、俺を中傷する奴らが0であるとは考えにくい
「まだ、あの一件を気にしているのかね?」
「あの頃の俺は、同じミュージシャン仲間に沢山の迷惑をかけてしまいました、だから拠点を変えてここに来たので……」
「君は逃げたままで良いのかね?」
「っ……」
「なら尚更、日本のステージに立つことが私は賢明だと思うがね。」
「……考えておきます。」
俺が日本へ来ることは、あいつらに迷惑をかけることになるかもしれない
そんな恐れを抱きながら、俺はソロアルバムのライブに向けて準備を進めるのであった
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
作者はバンドアニメ大好きと公言している割に音楽には疎いので、間違っている描写があるかもしれません
次回もよろしくお願いします!