けいおん! 〜帰ってきた幼馴染〜   作:ローマン

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ムギの作戦

 

 

 

※紬視点

 

 

 

「なるほど、あなたが琴吹家のお嬢様ですね?」

 

「はい、琴吹紬です、よろしくお願いします。」

 

 

 

 私が電話をかけたのは、徹くんが所属している音楽事務所

 

 そこの社長と私の知り合いが連絡先を知っていたとのことで、電話をかけさせてもらったというわけだ

 

 

 

「日本公演……私からも提案したが、彼が納得するかどうか。」

 

「彼はあれ以来、日本での出来事を何も知らないままなんです! お願いします!」

 

「……もう少し彼を説得してみるよ。」

 

「ありがとうございます、社長、記事を送りますので確認願えますか?」

 

「記事……? あぁ、これか。」

 

「これを徹くんに見せてあげて下さい、彼も納得してくれると思います!」

 

「分かった、伊達くんに見てもらうよ。」

 

「ありがとうございます、では失礼します。」

 

 

 

 私は社長の了承が得られたことを確認し、電話を丁寧に切った

 

 

 

「ムギ、まさかお前……!」

 

「電話してみたわ、前向きに検討してくれるそうよ!」

 

「さ、流石ムギ先輩……」

 

「よ〜し! 私たちは私たちで準備を進めっぞ〜!」

 

「お〜!」

 

 

 

 久しぶりの放課後ティータイムのライブ

 

 ちなみに場所は、都内にある廻(めぐり)というライブバーで行うことになっている

 

 梓ちゃんの両親とここのオーナーが親しい関係で、よくライブもやっているそう

 

 

 

「こんにちは〜!」

 

「やぁ、君たちが放課後ティータイムのメンバーかな?」

 

「はい、私たちが放課後ティータイムです!」

 

「梓ちゃんも学校の先生か、大きくなったなぁ。」

 

「いつも、両親がお世話になっています。」

 

 

 

 私たちを迎えてくれたのは、ここのオーナーの都築さん

 

 年齢は、今のさわ子先生と同じくらいかしら?

 

 

 

「それで、リーダーの子は誰かな?」

 

「私、田井中がリーダーを担当してます!」

 

「ハハッ、元気そうな嬢ちゃんだな、ここに出演者の名前を書いてもらえる?」

 

「は〜い!」

 

 

 

 律ちゃんは大学卒業後も、放課後ティータイムのリーダーとして在籍している

 

 私が仕事先で上手くいかなかった時などに、よく相談に乗ってくれて心が軽くなった思い出がある

 

 

 

「そういえばオーナー、さわちゃんは元気ですか!?」

 

「あぁ、さわ子は高校の教師として、今も頑張ってるよ。」

 

「ズバリ聞きます! さわちゃんとはどうなんですか!?」

 

「どうって言われてもな……」

 

 

 

 そう、オーナーの都築さんとさわ子先生には、ある噂がある

 

 それは、二人が交際しているということ

 

 

 

(俺たちの交際は秘密だって、さわ子が言ってたしな……)

 

「それで、どうなんですか〜!?」

 

「まぁ、さわ子とは学生時代によく対バンしてて、その頃から仲の良いライバルってところかな。」

 

「ふ〜ん……」

 

 

 

 本当のところはどうなのかしら?

 

 少し目が泳いでいたし、顔も赤かった気がする

 

 

 

「よ〜し、名前も書けたし、一回合わせないか?」

 

「その前にお茶にしない?」

 

「賛成〜!!」

 

「良かったらコーヒーは俺が挽こうかい?」

 

「オーナーの作るコーヒーは、とても美味しいのよ。」

 

「じゃあ、お願いします。」

 

 

 

 コーヒーはオーナーが挽いてくれることになった

 

 さて、私は新作のケーキの準備をしましょうか……

 

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

※徹視点

 

 

 

 

(さて、後はライブ日程の確認だけだな。)

 

 

 

 遂にツアーの計画にもめどが立ち始め、あとはそれに向けての練習のみになったある日

 

 そして保留になっていた日本公演への返事をするべく、俺はレーベルの社長室へと向かっていた

 

 

 

「失礼します。」

 

「……どうやら、腹は決まったようだね?」

 

「はい、申し訳ありませんが、日本公演は無かったことにさせて下さい。」

 

「そうか……」

 

 

 

 社長は少し残念そうな顔をしていた

 

 日本で俺がライブをすれば、多少うちのレーベルの知名度も上がるかもって考えてたのかもな

 

 

 

「それじゃあ、ソロアルバムライブの方の日本公演は取り消そう。」

 

「ん? ソロアルバムライブの方の……?」

 

「実は、私の知り合いから君に出てほしいと指名があったんだ、サポートの依頼だよ。」

 

「俺を? しかも日本からですか!?」

 

 

 

 俺が断ろうとしていたのは、ソロアルバムツアーの日本公演

 

 だが、指名のサポートとなると話は変わってくる

 

 プロのミュージシャンは沢山居るんだから、わざわざ俺を指名しなくても……いや、俺の実力を見込んでオファーしてくれたんだよな、きっと

 

 そうなると、なかなか断りづらい案件だな……

 

 

 

「そのサポートの日程はいつですか?」

 

「来週だ、君が日本公演を敢行していたら断っていたつもりだったんだよ。」

 

「……俺、そのサポートに参加させて頂きたいです!」

 

「分かった、彼女には私から連絡しておくよ。」

 

「その方とはお知り合いなんですか?」

 

「あぁ、大企業の令嬢でね、彼女が子供の頃からの付き合いだよ。」

 

 

 

 彼女……依頼主は女の人だったのか

 

 それに企業絡みでの知り合いって言ってたな……

 

 まさか……な?

 

 

 

 

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※澪視点

 

 

 

 私たちは久しぶりのライブイベントに向けて、音合わせをしていた

 

 梓は両親のジャズバンドでたまにステージに立っていることもあってか、実力は衰えていなかった

 

 紬も元々のピアノの経験が染み付いてるのか、思ったよりは弾けていた気がする

 

 私もアーティストへの作詞をする傍ら、ベースのレコーディングも担当させてもらってるだけあって、高校の時よりは上手くなってると思う

 

 問題なのは、唯と律だ

 

 大学を出てからあまり楽器に触れていなかったという二人は、リズムキープのずれがあったり、フレーズを間違えるといった部分が散見された

 

 

 

「唯、イントロのフレーズ間違えてたぞ。」

 

「ごめ〜ん!」

 

「それと律、ドラムが走り過ぎだ。」

 

「あはは……つい、テンション上がっちゃってさ〜!」

 

「皆さん、本当に大丈夫なんですか……?」

 

「あずにゃん、私たちのこと心配してくれてるの〜!?」

 

「そ、そんなことないです!」

 

「可愛いなぁ〜、あずにゃんは〜!」

 

「フフッ、いいわねぇ。」

 

 

 

 とまぁ、こんな感じ……というか高校の時から私たちは変わらずだ

 

 今度のライブでは新曲も披露する予定だし、頑張らないとな

 

 

 

 

 

 







 けいおんのアニメが15年前という驚き!!

 グッズもめちゃくちゃ売れてましたよねぇ





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