けいおん! 〜帰ってきた幼馴染〜   作:ローマン

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 またまた期間が空いてしまいましたね……お待たせしました

 完結までの見通しが立ってきたので、タイトル通り連載を再開します

 遂にライブ回です、どうぞ!!







放課後の復活

 

 

 

※徹視点

 

 

 

 

 〜ライブバー、廻〜

 

 

 

 

「結局、ここに来てしまったが……」

 

 

 

 俺は放課後ティータイムのライブが行われる地である、ライブバー廻に来ていた

 

 少し早めに来てしまったからか、まだお客さんの数は少ない

 

 

 

?「あら? あなた……」

 

「ん? もしかして……和か?」

 

「久しぶりね、まさか徹くんまで来てるとは思わなかったけど。」

 

 

 

 俺に声をかけてくれたのは、唯の幼馴染である真鍋和

 

 海外へ留学していたと聞いていたが、こっちに戻ってきてたんだな

 

 

 

「徹くん……例の件は大丈夫だったの?」

 

「批判の声は完全に消えたわけじゃない、バンドの方は順調だが、俺が参加したことをよく思ってない連中もまだまだいる。」

 

「……日本ではライブをやらないの? プロのギタリストになったんでしょう?」

 

「サポートならともかく、俺が単独でやるなんてあまりにもリスクがデカ過ぎる。」

 

 

 

 まぁ明確に理由を出すなら、一緒にやったメンバーにこれ以上迷惑をかけないためだな

 

 最近のネットの情報網ってのは侮れない、下手に過去のことを掘り下げられたら、困るのはあいつらの方だろう

 

 

 

「あの子たちは徹くんの演奏を観たがってるわよ、それじゃ。」

 

「ライブは観ないのか?」

 

「私、唯たちに裏方の仕事を任されているの。」

 

「そ、そうなのか。」

 

 

 

 裏方か……

 

 しばらく離れていたとはいえ、和も唯たちとの交流は続いていたんだな

 

 それに比べて俺はどうだ?

 

 仲間たちの元から逃げ、その責任から逃れようとし続ける様は……

 

 俺ももう、答えを出さないといけないんだな……

 

 

 

「やぁ、徹くんだったよね?」

 

「オーナー、今日はお客さんがあんまり入ってないですけど……」

 

「まぁ、少し理由があるからね。」

 

「理由?」

 

「あの娘たちのライブ、観てやってくれよ。」

 

 

 

 オーナーのその言葉の後、ステージには俺の記憶に強く刻まれたあいつらの姿があった

 

 

 

「唯……! それに皆も……!」

 

「皆〜! 今日は来てくれてありがと〜!!」

 

「唯先輩! バンド名!」

 

「言わなくても、皆分かるんじゃないかな〜?」

 

「まぁ、一応な?」

 

「放課後ティータイムです! よろしくお願いしま〜す!」

 

 

 

 言わなくても分かるってことは……ここに居る観客は放課後ティータイムを知ってる人たちってことか?

 

 

 

「それじゃあ一曲目、【Cagayake!GIRLS】」

 

 

 

♪Cagayake!GIRLS

 

 

 

 一曲目は初めて聴く曲だな

 

 イントロは唯のギターが印象に残る

 

 

 

『Chatting Now ガチでカシマシ Never Ending Girl's Talk、終業チャイムまで待てない〜♪ 遅刻はしても早退はNon Non Non! 精一杯Study After School〜♪』

 

 

 

 澪のベーススラップが途中途中に入ってるな

 

 カッコいい曲だ

 

 

 

『ドキドキが止まんない、フルスロットルな脳内〜♪ 希望/欲望/煩悩 リボンかけて包装〜♪ ネタどっさり持ち寄り、New Type Version打ち込み〜♪ 男子禁制のプリ帳、恋綴った日記帳〜♪ スカート丈2cm、詰めたら跳ぶよ〜♪ 昨日より遠く、おとといよりオクターブ高く〜♪』

 

 

 

 サビ前に律のドラムのソロを入れたか

 

 相変わらずパワフルなドラムさばきだ

 

 

 

『Jumping Now ガチでウルワシ Never Ending Girl's Life〜♪ 日々マジ ライブだし待ったなし、早起きしても早寝はNon Non Non! 目一杯Shouting ワッショイ、ガチでスバラシ Never Ending Girl's Song、午後ティータイムには持ってこい〜♪ 片想いでも玉砕でHere We Go! 歌えばShining After School!』

 

 

 

 ここで間奏

 

 唯のギターカッティングが印象的だ

 

 

 

『唯!!』

 

 

 

 律の呼びかけで唯のソロが披露される

 

 高校の時よりも更に上手くなってる……!

 

 

 

『ムギ!!』

 

 

 

 唯の呼びかけに、紬がキーボードで滑らかなソロを披露

 

 

 

『澪』

 

 

 

 紬の問いかけに、澪の低音を効かせたベースソロ

 

 

 

『りーつ(律)』

 

 

 

 最後に、澪の問いかけに答えるよう律がドラムソロを決めた

 

 

 

『せーの!!』

 

『永遠にループする サイズ down↑ up↓ down↑ up↓ でも気分いつでも up↑ up↑↑ up↑↑↑ & up↑↑↑↑ 集まるだけで笑えるなんて、歌うだけで幸せなんて、かなり地球に優しいエコじゃん〜♪』

 

『Jumping Now〜♪ ガチでウルワシ Never Ending Girl's Life、日々マジライブだし待ったなし、早起きしても早寝はNon Non Non! 目一杯Shouting ワッショイ〜♪ガチでスバラシ Never Ending Girl's Song 午後ティータイムには持ってこい、片想いでも玉砕でHere We Go! 歌えばShining After School!』

 

『So Shining Shiner Shinyest Girls be ambitious & Shine 』×6

 

 

 

 演奏を終えると、観客からは大きな歓声が上がる

 

 

 

「Cagayake!GIRLSでした! ここでメンバー紹介をします!」

 

 

 

 メンバー紹介だな

 

 まぁ、唯なら大丈夫そうだけど

 

 

 

「ベースの澪ちゃん!」

 

 

 

 澪は高校時代はファンクラブもあったぐらいだ

 

 黄色い歓声が上がったのは言うまでもない

 

 

 

「ドラムのりっちゃん!」

 

「田井中律で〜す! 放課後のリーダーやってます!」

 

 

 

 元気で明るい律は今も変わらない

 

 そしてパワフルなドラムも

 

 

 

「キーボードのムギちゃん!」

 

 

 

 紬はお辞儀をした後、キーボードでソロを弾き始める

 

 俺と観客たちは気づいたが、これは天使にふれたよ!のサビメロだ

 

 これには、梓も少しうるっときていたようだ

 

 

 

「そして最後にギターのあずにゃん!」

 

「梓です! それと最後の紹介は先輩ですよ!?」

 

「あれ〜? 間違えちゃった!」

 

 

 

 ここで客席から笑い声が聞こえた

 

 こんなやり取りは今でも相変わらずだな

 

 

 

「そして最後に、ギターの唯!」

 

「平沢唯です! 皆〜、盛り上がってるか〜!?」

 

「お〜!!」

 

 

 

 そこまで広い会場じゃないから、唯の声は後ろの席までよく聞こえる

 

 この盛り上がり、本当に懐かしい

 

 

 

「唯先輩、そろそろ次の曲……」

 

「そうだね! それでは次の曲は澪ちゃんが歌う……【Don't say "lazy"】です!!」

 

 

 

 澪が唯と代わってマイクの前に立つと、それぞれが楽器を構える

 

 なるほど、澪がボーカルの曲か

 

 

 

♪Don't say "lazy"

 

 

 

『Please don't say "You are lazy" だって本当はcrazy〜♪ 白鳥たちはそう、見えないとこでバタ足するんです〜♪ 本能に従順忠実、翻弄も重々承知、前途洋々だし…だからたまに休憩しちゃうんです〜♪』

 

 

 

 紬がいつの間にかショルキーで弾いてるな

 

 凄い様になってる

 

 

 

『この目でしっかり見定めて、行き先地図上マークして〜♪ 近道あればそれが王道、はしょれる翼もあれば上等〜♪』

 

 

 

 澪は初ライブの時にボーカルもやってたもんな

 

 唯とは違ってクールな歌い方だし、今度俺のアルバムのゲストボーカルに……多分やってくれなさそうだけど

 

 

 

『ヤバ爪割れた〜♪ グルーで補修した〜♪ それだけでなんか達成感〜♪ 大事なのは自分かわいがること〜♪ 自分を愛さなきゃ 他人(ひと)も愛せない〜♪ Please don't say "You are lazy" だって本当はcrazy〜♪ 能ある鷹はそう、見えないとこにピック隠すんです〜♪ 想像に一生懸命〜♪ 現実は絶体絶命〜♪ 発展途中だし…だから不意にピッチ外れるんです〜♪』

 

 

 

 間奏部分だな

 

 キーボードの低音がハマってるし、ギターソロじゃないのは珍しい

 

 

 

『ヤバ、まさか赤点(Red Point)!? いや ギリクリア! それだけでなんて全能感〜♪ 大事なのは自分認めてくこと〜♪ 自分を許さなきゃ他人(ひと)も許せない〜♪』

 

『Please don't say "You are lazy" だって本当はcrazy〜♪ 白鳥たちはそう、見えないとこでバタ足するんです〜♪ 本能に従順忠実〜♪ 翻弄も重々承知〜♪ 前途洋々だし…だからたまに休憩しちゃうんです〜♪』

 

 

 

 俺は久々に放課後ティータイムの演奏を聴いたが、彼女たちの実力は決して高いとは言えない

 

 だが、彼女たちが問いかけてくるものは確実に俺の心の中に響いていた

 

 気がつけば、俺の頬を一雫の涙が伝っていたのだった

 

 

 

 

 

 







 やっぱ、けいおん!は良いなぁ〜!!

 次回はあのバンドも登場です!

 お楽しみに!!





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