最終回です!
それではどうぞ!!
「最後は、放課後ティータイムさんと私たちPastel'Palettesの合同楽曲を披露します!」
放課後とパスパレのコラボ楽曲の演奏を告知され、客席はかなり盛り上がる
メンバーも全員ステージに集結し、拍手が起こる
そしてボーカルのマイクが3本設置されているのを見て、俺は気がついた
歌うのは、彩、そして唯と澪なのだと
「それじゃあ皆! 最後の曲いっくよ〜!!」
♪ふわふわ時間
イントロのギターは、勿論唯が弾いている
そこから他のパートもどんどん入ってきて、会場はバンドサウンドに包まれていく
『キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI〜♪』
『揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ〜♪』
『いつもがんばる〜♪ キミの横顔〜♪』
『ずっと見てても気づかないよね〜♪』
『夢の中なら〜♪ 二人の距離〜♪ 縮められるのにな〜♪』
歌の順番は唯、澪、彩の順か
トリプルボーカルってのも中々見ないから新鮮だ
『『『あぁカミサマお願い〜♪ 二人だけのDream Timeください☆ お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ♪』』』
『ふわふわタイム〜♪』
『ふわふわタイム〜♪ 』
『ふわふわタイム〜♪』
サビは3人で歌唱し、コーラスのふわふわタイム〜♪の所はメンバー全員とお客さんたちでしてるの……最高だな!
『ふとした仕草に今日もハートZUKI★ZUKI〜♪』
『さりげな笑顔を深読みしすぎてover heat!』
『いつか目にした〜♪ キミのマジ顔〜♪』
『瞳閉じても浮かんでくるよ〜♪』
『夢でいいから〜♪ 二人だけのSweet time欲しいの〜♪』
『『『あぁカミサマどうして好きになるほど Dream nightせつないの〜♪ とっておきのくまちゃん出したし 今夜は大丈夫かな?』』』
ここで間奏、ドラム演奏だけになる所だ
今回は日菜も含めてギターが3人居る状態の為、トリプルギターによるソロが披露された
『もうすこし勇気ふるって〜♪ 自然に話せば〜♪』
『何かが変わるのかな? そんな気するけど〜♪』
『だけどそれが一番難しいのよ〜♪』
『話のきっかけとかどうしよ〜♪』
『てか段取り考えてる時点で 全然自然じゃないよね〜♪』
『あぁもういいや 寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおーっ!』
そう! 寝ちゃおーっ!!
『『『あぁカミサマお願い〜♪ 一度だけのMiracle Timeください! もしすんなり話せればその後は…どうにかなるよね〜♪』
『ふわふわタイム〜♪』
『ふわふわタイム〜♪』
『ふわふわタイム〜♪』
最後の曲の演奏が終わり、割れんばかりの拍手の中、今日のライブは終了するのだった
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ライブの後、俺は都築さんに彼女たちの楽屋の場所を聞いた
そして、今向かっているところだ
「あら? もしかして伊達さん……?」
「あ、あぁ、千聖か。」
「お久しぶりですね、ライブ観に来てたんですね。」
「まぁな……」
ヤベ……パスパレのメンバーと顔合わせるの2年ぶりくらいだから、なんか気まずい
「皆は楽屋に居ますよ、案内しますね。」
「……俺が行ってもいいんだろうか。」
「伊達さんが姿を消したこと、皆悲しんでたんですよ?」
「俺、そんなに重要な存在だったの?」
「はい、着きましたよ。」
うぅ……ここまで来るとなんか緊張するな
ステージに立つ緊張は全く別物の緊張が俺を支配していた
「し、失礼します……」
「千聖ちゃん、どこ行って……って、伊達さん!?」
「ほ、本当にダテさんなんですか……!?」
「お、お久しぶりっス!」
「わ〜! 本当に伊達ちゃんだ〜!」
「あぁ、皆元気そうで何より……」
まさかこんなに歓迎されるとは思っても見なかったな
特に彩とイヴなんかは涙を浮かべてたし
「活動再開したんだね〜! あたしたちもあれから大変だったんだよ〜?」
「アヤさんのブシドーがあったお陰です!」
「ぶ、ブシドーだったのかな……?」
「それにしても皆良い演奏だった、本当に……」
俺は5人を見下ろすと、つい目元をうるっとさせてしまった
「だ、伊達さん!?」
「これぞ、感極まるだね!」
「これが本物の男泣き……!」
「ったく、泣かせるなよ……!」
「伊達さん、彼女たちへの挨拶はいいんですか?」
彼女たちとは、勿論唯たち放課後ティータイムのことだ
「あいつらへの挨拶はまた今度にするよ、今日は久々のライブで疲れてるだろうし。」
俺は後日、放課後の皆に改めて会うことにしたのだった
このライブは間違いなく俺の心を動かした
そう伝えたいから
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〜某スタジオ〜
「皆、来てくれたみたいだな……」
後日、俺は練習に使おうとしていたスタジオに唯たちを呼び出した
あのライブの時は、自分の感情がよく分からなくなっちまったからなぁ
「あらためて……2年もの間、皆に会えなくてすまなかった!!」
「そ、そんな……徹くんが謝ることじゃないよ!」
俺は、唯たちに深く頭を下げた
皆を不安にさせた、心配だってさせた、そんな俺が今更のこのこやって来てこんなこと言うのも……
「徹くん、顔を上げて……?」
そう声を掛けたのは、紬だった
目元はうっすらと潤んでおり、俺をずっと心配してくれていたんだなと感じる
「徹、私たちはお前がしたことは恨んじゃいない! むしろ嬉しかった……!」
「澪……」
「全部一人で抱え込みやがって……バカだよ……!」
皆、俺のことをそんなに……
「伊達さんはズルいです! 何も言わず海外に行っちゃって!」
「律……梓……」
「徹くん、私たちがついてるよ、だから……皆でお茶しよ!!」
「へ……?」
唯の口からは、予想外な言葉が返ってきた
お茶か……フフッ、やっぱり変わらないな
「ゆ、唯先輩! そこはビシッと言うところでしょう!?」
「え〜、だってあんな感じのしか思いつかなかったんだも〜ん。」
「あはは……」
「いや、さっきの言葉もしっかり響いたよ、唯。」
この数年間、俺は変わっちまったかもしれない
そして時代も、この街も
だが、ここには変わらないものがある
あぁ、本当に出会えて良かった
「そうだ、皆に渡したいものがあるんだ。」
「渡したいものですか?」
「あぁ、来月やるライブのチケットだ。」
「おー! 徹のソロライブチケットじゃ〜ん! やった〜!」
1ヶ月後、俺は大きなライブハウスでソロアルバムのコンサートをやることになっていた
本来はチケット入手が困難なのだが、俺は救ってくれた恩人たちだ
折角なら、いちばん観やすい席がいいだろう
「皆、俺の気持ちはこのライブで感じてくれ。」
「うん、絶対行くよ!!」
「楽しみにしてるわ!」
「私たちも負けてられないな。」
「よ〜し! 放課後、今日も盛り上がっていくぞ〜!!」
彼女たちのバンド名は放課後ティータイム
放課後の時間、軽音楽部の部室でお茶を楽しんでいたことから顧問のさわ子先生が命名した
そして、ギターしか友達が居なかった俺の心を動かしてくれた大きな存在でもある
今まで数知れないミュージシャンのライブを観てきたが、彼女たちを超える演奏は観たことがない、おそらくこの先も現れないだろう
俺はそんな過去と現在、そして未来へ向けてこの相棒と共にいつまでも音を奏でるのだった
以上を持って、本小説は完結となります
当時リアルタイムで視聴していた作品が今もなお愛されていることに、1ファンとして嬉しいです!!
今ではバンドリ、ぼざろ、ガルクラなど様々なバンドアニメが出てくる中で、ふとけいおんを思い出すことがありました
今後、この小説を更新する予定はありませんが、バンドリ原作の私が描いている作品内ではオリキャラたちも含めて登場させようかと考えています
時期としてはまだまだ先になるかと思いますが、あらためて本小説をお読み頂きありがとうございました!!
それでは、また逢う日まで!!