透き通る青の仮面(ペルソナ)   作:仮面をつけた一般キヴォトス人

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あけましておめでとうございます……を遥かに遅れて申し訳ございません!!

ブルアカ4周年おめでとうございます(激遅)!ドレスヒナのメモロビを見て見事に撃ち抜かれていました!

流れ星キラリさん評価9ありがとうございます!

それでは本編どうぞ!


『相棒』の後悔と共闘戦線

「ない……!ない!どこにも無い!!」

 

アビドスでの一件から数日。キヴォトスに来て2ヶ月が経過した。ゲヘナでの日常、風紀委員として板に着いてきて、それなりの苦労を色々と持ちながらも何とか日々を生きているコトネはある危機に直面していた。何時も使っている机の中や落とし物を保管している部屋、自室を何度も探すが探し物が見つからない。

 

「タロットカードが無い!」

 

そう、元の世界、琥暁として過ごした繋がりを証明するカードを紛失したのであった。気がついたのは先程。アビドスの一件から2日後のことであった。

 

例の如く美食研究会に拐われた給食部の愛清フウカを救出すべく、ヨハンナを召喚しようとタロットカードを探した所、紛失している事に気づいたのである。その日はキマイラやペルセポネを出して追走したが……救出するのには結構な時間と体力を使ったのは言うまでもない。というか、救援に来てた風紀委員が足止めしてくれなかったら間に合わなかったぐらいである。

 

しかし、なぜこのタイミングまで気が付かなかったのだろうか、今更になって大慌てである。探し始めた時は直ぐに見つかるとタカをくくっていたが、現実は厳しかった。

 

「……」

 

探し始めてかれこれ数時間、現在コトネは机に突っ伏し意気消沈していた。誰かに協力を頼みたかったが、こんな事を風紀委員会の面々に相談出来るはずもなくかった。ベルベットルームの住人(イゴールやサフィ)になんてもってのほか。ていうか、サフィに知られたらドン引きされること待った無しなのは想像に容易かった。

 

「ど、どこで……落としたんだろう……」

 

何処で落としたのか思い当たる所を探したがその全てが空振りである。そして、最後の心当たりがある場所で唯一探していないところが……

 

「アビドス……かぁ」

 

そう、数日前に揉め事を起こしたアビドスである。無論、前述の通り心当たりが無い訳ではなかった。が、しかし……

 

『ゲヘナ風紀委員会がここに無断で侵入することは無いと約束する』

 

ヒナが公式に謝罪した言葉がある為、行くに行けないのである。

 

(私が行くとややこしい事になるのは明白だけど……まぁ、今回は私用だしなぁ。しかも、落し物を探しに行くだけ……。いや、でも報連相は大事だよなぁ)

 

悩みながら体をクネクネさせて考える。そんな時

 

「何をそんなに変な動きをしているんですか?」

 

「あ、アコ。いや、少し……え?大丈夫?」

 

アコに声をかけられて振り返るコトネ。そこにいたアコはやつれていた。服装は気を使っているのは分かるが、表情や顔色はそうも行かないと言わんばかりに悪かった。

 

「え?私は大丈夫ですよ?」

 

目が笑っていない友人を見て、コトネはどうするか思考を巡らせる。無論タロットの方も大事だが、今のアコを放置した結果心労で倒れましたなんて方が良くないのは明らかである。

 

自らが招いた失態とはいえ、反省文2000枚は洒落にならないし、それもあってか本気で凹んでいるのも見ていた。

 

しかし、かける言葉も思い付かず……。悩んだ末に、とりあえずこのままにするよりかは無理矢理にでも休ませて落ち着かせることにした。

 

 

「……とりあえず、今日は休むべきだよ。私が後は引き継ぐし、アコ程じゃないけど作業は出来るから」

 

「っ!私は!」

 

アコがコトネに抗議をするよりも早くコトネがアコの肩を掴み

 

「……とりあえず、今日は休むべきだよ。私が後は引き継ぐし、アコ程じゃないけど作業は出来るから」

 

「っ!ですが私は!」

 

アコが抗議の声を上げようとするが、それよりも早くコトネの手がアコの肩に優しく乗せられていた。

 

「自分の状態、分からないアコじゃないでしょ?言い出しっぺだから仕方ないと言え、反省文に事後処理にあれやこれやと。というか、あれから寝れて無いでしょ?倒れる前に休む、ほら!今日は帰って……」

 

「止めてください!!」

 

甲高い怒号と共に手が払われる。良くみるとアコの目からは涙が溢れていた。

 

「何で皆怒らないんですか!?何で皆貶さないんですか!?何で、何で皆優しくするんですか!?」

 

声が、叫びが、響き渡る。

 

「私の余計なお世話のせいで、ヒナ委員長に頭を下げさせて!!私の余計な行動のせいで、風紀委員の皆に無駄骨を折らせて!!私の身勝手のせいで、学園間の問題にまでなりそうになりなって!!私の……私のせいで貴女にまで迷惑をかけたのに!!!」

 

嗚咽が、啜り泣く声が、溢れていく。

 

「あの時、後始末で貴女が無茶をして倒れかけ、救急医学部のお世話になったと聞いて……、私は……!そんなつもりは無かったのに...…。貴女やヒナ委員長を傷つけるつもりは……っ!」

 

それは、悲痛な懺悔だった。

自分の行動が、信頼した者を傷つけたことに。尊敬する人に、恥をかかせたことに。

なのに、たかが反省文程度の罰で許されてる今に、アコは、アコ自身を許せなかったのだ。

 

「皆本当はもっと怒ってるはずなのに……失望してるはずなのに、優しくして……、私は……、私は……!」

 

「あーもう!うっせぇよバカ!」

 

怒声が響く。それはコトネから発せられていた。

 

「アコが俺達に迷惑かけようとした訳じゃないのは百も承知だ!善意で、ヒナのこと考えて動いた事ぐらい皆解ってんだよ!解ってるから怒らねぇんだよ!」

 

コトネは腹を立てていた。今の言い分はわかる。でも、最後の言葉が気に食わなかった。

 

やり方は間違えたが、思いは間違ってないことは皆は知っていた。だから皆、仕方ないと理解して許してた。その思いを無碍にするような言葉が、気に食わなかった。

 

「普段ヒナや俺達の為に必死に頑張ってるのを見てるんだよ、知ってるんだよ!そんなお前を、あの程度のミスで皆が、ヒナが、俺が失望するとでも!?笑わせんなよそんな程度で失望するくらいなら、最初から何も思ってねぇよ!」

 

コトネがそう言いきり、静寂が訪れる。

 

二人とも俯いたまま一言も話さず、時間が過ぎていった。

 

「……そんなに思い詰めてたなら、言って欲しかった。誰にも言えなくても、せめて私には」

 

コトネが溢したその言葉にアコは顔を上げる。

コトネが腹をたてていた事はもうひとつあった。それは自分自身にだった。同じヒナを支える同士として、アコの気持ちは解ってあげられるはずだったのに……。

 

気づかなかった、気づけなかった自分への怒りが、先程の怒声へと変わっていたのだ。

それこそ、無意識に『琥暁』となるぐらいの怒りを覚えて……。

 

「ヒナを支えて行こうと話した、それこそ『相棒』と思ってる人に愛想つかす訳ない……でしょ?頼りにしているんだから!今は休むべきだよ、アコ。大丈夫、明日には復帰してもらうから」

 

それを聞いたアコは腕で顔を拭い、向き直る。

 

「……あんまり休ませる気はないんじゃないですか」

 

「私にだって野暮用が出来たしね。とりあえず今日は任されるよ」

 

「その野暮用……言伝でもいいので教えてくださいね……。それでは、今日は帰りますね……。ありがとうございます……コトネさん」

 

そう言うとアコは早退する。ヒナにはコトネから事情を伝える。ヒナもそこまで思い詰めていたとは思わなかった。いや、ヒナも休むようには伝えていたが勢いで押されて休ませられなかったのだ。

 

「ありがとう、コトネ。アコの事」

 

「良いよ、同じ委員会の仲間でヒナを支える相棒だからね」

 

その言葉を聞いて少しムッとするヒナが居たのは言うまでもない。

 

「それと、ヒナ。明日暇を貰ってもいい?」

 

「それは……良いけど。珍しいわね、わざわざ言うなんて」

 

ヒナは不思議そうにコトネに言う。コトネは少し遠い目をしながら

 

「アビドスに探し物があるんだ……」

 

「なにか落としてきたの?」

 

一瞬で落し物があることはバレたが、ヒナからの許可を貰いコトネはアビドスに向かう事になる。

 

翌日、電車を使いアビドス自治区に入る。風紀委員会の腕章は外しており制服と帽子だけそのままでアビドスの街を歩く。

 

「どの辺だったけ?揉めた場所……アビドスの地理なんてく覚えてないんだけど!」

 

市街地だった事を頼りに探すが街の中でカード一枚を見つけ出すのは至難の業どころの騒ぎでは無い。

 

「これ、今日だけの話に成らない可能性があるなぁ。こんな事ならシャーレの先生……いや、あんなことがあった後で頼れねぇなぁ」

 

大きな溜息を着き街を歩いていると……。

 

大きな爆発音と銃撃の音が耳に入る。コトネは音のするほうを見るとすぐ近くでロボット兵みたいなのが進行してきているのが見える。コトネは急いで建物の中に入り、上の階層へ駆け上がる。

 

「はぁ!はぁ!何でこんな時に……!」

 

悪態を着きながら駆け上がり屋上に辿り着く。息を切らし呼吸を整えながらに屋上から状況を見る。眼下ではアビドス対策委員会とロボット兵が戦闘を繰り広げていた。

 

しかし、戦況は良くない。数の差で消耗させられている。1度戦闘が止むと相手のトップらしき人物まで出てきたのだ。そして何やら話し始める。

 

(一体なんの話をしているんだ?街を襲うほどの理由が……)

 

コトネは耳を済ませて会話を聞くのに集中する。そこでは自治区の攻撃に対する抗議をするアビドス対策委員会。しかし、彼らは非公開で、アビドス生徒会役員だった小鳥遊ホシノが抜けた事で公的なメンバーが居なくなり学校として成り立たなくなったこと。

 

(アビドス対策委員会……!)

 

「今……ここで戦って、何かが変わるんでしょうか?」

 

奥空アヤネが涙を流しながらに言葉をこぼす。

 

「今も、凄い数の兵がこちらに向かってきてます……。たとえ、戦って勝てたとしても……その後はどうすれば……。学校が無くなったら、もう戦う意味なんて……学校を取り戻せたとして、私達にはまだ、大きな借金が残ったまま」

 

力無く崩れ落ちるアヤネ、それを心苦しく見るしか出来ない。コトネが介入を出来ないでいる理由は介入してゲヘナの皆に迷惑をかけるのを危惧しているからである。

 

「取引した土地だって戻って来ません。何より、ホシノ先輩も居ない、生徒会も無い、こんな状態で私達みたいな非公認の委員会なんかに、これ以上……一体何が……」

 

周りのアビドスの生徒の顔も曇る。リーダー的存在である小鳥遊ホシノを失いアビドスは瓦解し始めていた。

 

「どうして、どうして私達だけ、こんな……ホシノ先輩……私達どうすれば……」

 

直後、轟音が響き渡る。音のする方を見ると北側で爆発が起きたのが分かる。しかも、ロボット兵達も狼狽えていた。つまり、

 

「第3勢力?」

 

「全く……大人しく聞いていれば、何を泣き言ばっかり言ってるのかしら……」

 

声のするほうを見ると迎えのビルに4人の人影が視界に入る。

 

「目には目を、歯には歯を、無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く…それが、あなたたち覆面水着団のモットーじゃなかったの?」 

 

「あ、貴女達は……!」

 

「便利屋68」

 

迎えのビルには陸八魔アルが率いる便利屋68が

 

「何をすればいいのか分からない、どうすればいいのかも分からない。やる事なす事、全部失敗に終わる…ここを潜り抜けたところで、この先にも逆境と苦難しかない……だから何なのよっっっ!!!!」

 

「え、えっ……?」

 

「仲間が危機に瀕してるんでしょう!?それなのに、くだらないことばっかり考えて、このまま全部奪われて、それで納得できるわけ!?あなたたちは、そんな情けない集団だったの!?」

 

「いやいや、アルちゃんその辺で勘弁してあげなよ。メガネっ娘ちゃんは繊細なんだから、こういう時もあるって。でも、私の可愛いメガネっ娘ちゃん泣かした罪は重いよ?だからこれは……ぶっ殺すしかないよねっ!!!」

 

アルに引き続きムツキも臨戦態勢に入る。

 

「ふふっ、ふふふ……準備は出来てます。アル様」

 

「はぁ……ただ、ラーメンを食べに来ただけのはずなのに………。埋めておいた爆弾で、敵の増援を遮断。その間に敵の指揮官を無力化させて、指揮系統を崩壊させる。……本来なら風紀委員会に使うはずだったけど。ま、予行練習ってことにしておこうか」

 

「目を開けなさい。腑抜けた状態のあなたたちに今から、真のアウトローの戦い方を見せてあげるわ……ハルカ」

 

アルがそう合図を送ると、ハルカが手元のスイッチを押した。

 

c4を使ったであろう爆発が轟音を響せロボット兵を蹴散らす。

 

それを見ていたコトネは苦笑いを浮かべながらそれを見届け、屋上から階段に向かい、階段を降りながらヒナに連絡する。

 

「もしもし?ヒナ?」

 

『どうしたの?コトネ、通話越しに銃撃音とか爆発音が聞こえるけど』

 

「今アビドスで対策委員会と何かの組織……多分カイザーが戦闘してるからかな。迷惑掛けるんだけどさ……アビドス対策委員会に加勢するね。始末書は書くから!」

 

『は?待ってコトネ!ダメと言っても加勢すると思うから条件!絶対無事で帰ってきてよ!』

 

「勿論!」

 

そう言うとコトネが通話を終えるのと同時に一階に辿り着く。

 

「ただ、見ているのは性にあわなくてね。私も微力ながら助太刀させてもらうよ」

 

そう言い外に出てアビドス対策委員会と便利屋の元へ歩み寄る。

 

「あ、貴女は!」

 

「ん、ゲヘナ風紀委員会の」

 

アヤネ達アビドス対策委員会は数日前の傷を癒した風紀委員の事を思い出す。

 

「傷を治してくれた方ですよね~でも、あとの時と違ってヘイローが無いですけど?危ないですよ?」

 

ノノミがコトネのみを案じる。確かに今のコトネはヘイローが無く、その場に居る先生と大して差のない耐久力である。コトネは苦笑いを浮かべながら頬を掻く。

 

「心配ありがとう、でも冷やかしで来てる訳でも、加勢するつもりじゃないんだよね」

 

「でも、ヘイローが無いのは本当の事、危険を冒してまでの加勢はアビドスは望まないと思う。それに、私もさせたくない。目覚めてくれたのは嬉しいけど無理はしないで欲しい」

 

鬼方カヨコが一歩前に出て言う。そのセリフに便利屋の全員が驚き、対策委員会の面々とシャーレの先生も頷く。そんな中

 

「あー、私、カヨコとも知り合いだったんだ……。ごめん、私目が覚めて以降の記憶しか無くてさ。人の名前は辛うじて覚えているんだけど……」

 

その言葉を聞いた瞬間、その場の空気が凍りそうになるが、コトネそれより前に皆の前に立つ。それと同時に軍用ヘリが飛来する。アルが一歩前に出て

 

「危ないわよ!下がりなさい風紀委員!」

 

愛銃、ワインレッド・アドマイアーを構える。しかし、コトネが言う。

 

「下がるのはそっちだよ便利屋の社長さん。それに、この介入に風紀委員会は関係無いよ」

 

そう言うとコトネは右腰のホルスターから召喚機を取り出し、左手の腰から拳銃を取り出す。

 

「この介入は私個人の意思だ」

 

そして、ヘリコプターを見据えながら召喚機を自身の頭に当てる。

 

「え!?」

 

「ちょっと……何をしてるのよ」

 

「……は?」

 

「ダメだ!」

 

シャーレの先生は何をしようとした分かったのか止めようとすが、一番距離が離れている為に間に合わない。カヨコも止めに行くが、当の本人は躊躇いなく引き金に指をかけて、迫り来るヘリを見据えて叫び。

 

「ペルセポネ!」

 

頭を撃ち抜いた青白い光が人型となり、手に戦斧を持つ女性らしき何かが姿を表した。

 

「ペルセポネ!剛殺斬!」

 

ペルセポネがその戦斧を振るい、軍用ヘリのプロペラ部分を切り裂く。制御を失った軍用ヘリはカイザーの固まっている所に墜落する。

 

その炎を背にペルセポネとコトネは立っていた。しかし、召喚を見ていた全員は固まっていた。何人かは顔が蒼白になっている。

 

「い、今……頭を自分で……!」

 

「え?頭を撃って……え?」

 

「ん、どうなって……」

 

当の本人はなんてない風に振り返り

 

「驚かせてごめんね。ヘイローを失った代わりにペルソナという力に目覚めてね。使うにはこれで撃たないと行けないんだよ。勿論、弾は入ってないよ」

 

コトネがそう言うとシロコが

 

「そうなんだ。それじゃあ、あの時はそれを出さなかったの?」

 

それを言われてコトネは恥ずかしそうに

 

「いやぁ、あの時のバイクが今のこれと似たようなもので……。ここに来たのも落し物を探しに……タロットカードなんだけど」

 

そう言うとシロコは思い出したようにポケットかタロットカードを取り出す。

 

「これのこと?」

 

「そう!それ!やっぱりアビドスに落としてたんだぁ……!良かった!ありがとう!」

 

コトネは拳銃をホルスターに戻し、嬉しそうにタロットカードを受け取る。

 

「さて、ここからは陽動とサポートを請け負うよ!先ず、手始めに……ペルセポネ!マハタルカジャ!マハスクカジャ!」

 

二種の補助スキルを使い、アビドス対策委員会と便利屋68を強化する。

 

「何これ!」

 

「力が溢れてくる!」

 

「すっごーい身体軽くなった!」

 

攻撃力と命中・回避が上昇する。その2種だけでは終わらない。受け取ったタロットカードを取り出し告げる。

 

「チェンジ」

 

そう言うとペルセポネは姿を消しカードが青白く輝き独りでに浮かぶ。そして、青白く輝き浮かぶカードに召喚機を向ける。

 

「来い、ヨハンナ!」

 

引き金を引くのと同時に青い光がカードを撃ち抜いた。青白い光はバイクの姿となりコトネの横に姿を現す。コトネはバイクに跨る。

 

「アレは!」

 

「あの時のバイクよ!」

 

アルは目を輝かせて興奮気味に言う。コトネはアクセルターンを決めながら。

 

「これで仕上げ!マハラクカジャ!」

 

最後の強化、防御力が上昇する。そして、アビドス対策委員と便利屋はカイザー理事と対峙する。シロコは首元のマフラーに指をかけて宣言する様に言う。

 

「必ず……ホシノ先輩を助ける!」

 

「ぐっ……!あの小娘め……余計な事を!!良くも!」

 

カイザー理事が怒りを込めてコトネに敵意を向け言葉を発しようとした時。先生が言い放つ

 

「よくも私の大事な生徒を!ホシノを返して貰うよ」

 

真剣な表情、圧を含んだ声色でカイザー理事に言い放つ。手にはホシノの盾が持たれていた。

 

「ふざけるな!このぽっと出の大人如きが!!貴様にそんな権利が!!」

 

カイザー理事が先生に言う前に対策委員会と便利屋が先生の前に立つ。

 

「ぬぅぅ!こうなったらアレを使う!」

 

その言葉を理解したカイザーの兵士が理事に進言する。

 

「しかし!アレはまだ調整中で、今使用するのは危険すぎます!」

 

「構わん!!!」

 

しかし、理事は殴りつけて黙らせる。

 

「こうなったら徹底的に思い知らせてやろう!!」

 

カイザー理事がそう言うと同時に空から何かが落ちてくる。巨大なロボットのような物が落ちたち、カイザー理事がそれに乗り込む。

 

「見るがいい!我々の技術の推移を集めた超強化外骨格。最高純度の素材で合成した装甲とアクチュエータを搭載した最新兵器だ!」

 

「うわあ!大っきー!」

 

「ど、どどどどうしましょう!」

 

ハルカが弱気に言うが、アビドス対策委員会と便利屋より前に行き、後ろをに居る全員に言う。

 

「とりあえず、作戦を考える時間は私が稼ぐよ」

 

「ん、任せる」

 

コトネの言葉にシロコは頷く。コトネはゴリアテと対峙しながらふと思い出したように。

 

「時間稼ぎは任されるけど……。別に、アレを片付けてしまっても構わんのだろう?」

 

不敵な笑みを浮かべてそう言うと聞いていたカイザー理事が怒り狂ったように叫ぶ。

 

「貴様!!どこまでバカにすれば気が済む!!タダでは帰さんぞ!!」

 

「フルスロットルで行くよヨハンナ!!」

 

アクセルを吹かしながらに言う。それと同時にカイザー理事……ゴリアテが走り出す。それと同時にコトネもアクセルを全開にしてゴリアテに飛び掛り、交戦を開始する。




コトネも成長しているということで、使用スキルのランクを大幅に上昇させました。

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