透き通る青の仮面(ペルソナ) 作:仮面をつけた一般キヴォトス人
タカティーさん
桜女美井奈《再誕》さん
sihnmeruさん
評価9ありがとうございます!!
ヨハンナに乗ったコトネとカイザー理事がぶつかり合う。ウィリーをしながら飛びかかり、カイザー理事はゴリアテの腕で防ぐ。前輪を駆動させ火花を散らせるが
「小賢しいわ!」
「うわっ!?」
腕で弾き飛ばされる。それと同時にゴリアテのミサイルがコトネ目掛けて飛来する。コトネはアクセルを吹かして叫ぶ。
「舐めんな!マハフレイラ!」
青白い光が飛来するミサイルを消し飛ばす。着地と同時にゴリアテの両腕のガトリングガンがヨハンナに向けられ掃射される。
「ええい!ちょこまかと!!」
しかし、マハスクカジャの効果で自身にも回避能力上昇が付与されている。
「動き回れば当たりゃしないってね!」
上がっている機動力を活かし、縦横無尽に避け続ける。
「すごい、あれだけの弾幕を避け続けるなんて」
「でも、相手のパワースーツと言うやつのデタラメなパワーも凄いわよ!」
「あの子が時間を稼いでくれている間に動かないとだね……」
先生がコトネの様子を見ながら呟く。単独でガトリングガン、ミサイルの雨を避け続け、ペルソナなるモノの神秘で応戦しているゲヘナ学園の風紀員の少女を見ながらに言う。
「爆弾はまだある?」
シロコがアルに尋ねる。アルはシロコの目を見てなにか作があるのだと気づき。
「ええ、勝算があるのね?」
「大丈夫、任せて」
シロコが二つ返事で答える。先生はタブレットと生徒達の決意を見て。
「それじゃあ、作戦を立てよう」
シッテムの箱、先生の力と生徒達の意志を汲み取り作戦が立ち上がる。その間もコトネの時間稼ぎは続いている。
「ふははは!!逃げてばかりじゃこの私を倒す事など出来ぬ話だぞ!!!」
「そうかい!」
コトネはヨハンナでゴリアテの下を潜り抜け、壁を使い上を取る。
「なら、これはどう!?ヨハンナ!金剛発破!」
物理攻撃スキルを放つ。しかし、硬い装甲の前では打撃属性の攻撃は余り効果は見られない。
(この相手には打撃は有効じゃないか……!)
しかし、その上からでもお構い無しにヨハンナのハンドルを片手で操作しながら拳銃の引き金を引く。
「くっ!小癪な!!」
ゴリアテの腕で銃撃を防ぎ腕を振るう。その腕がヨハンナとコトネを捉える。
「がっ!?」
凄まじい衝撃と痛みがコトネを身体を襲う。
「五月蝿い蝿がいい気になるからだ!!」
それを見ていた皆が目見開き心配するが、空中に投げ出されたコトネ宙を舞いながらも召喚機を自身の頭に突きつけ
「チェンジ……ペルセポネ!!」
引き金を引く。ヨハンナは淡い光となって消え、空中に投げ出されたコトネをペルセポネがキャッチする。そして、着地し。
「ふぅ……ラクカジャかけておいて正解だった。さて、第2ラウンドと行こうか!」
「しぶといな!」
ペルセポネと共に再び注意を向ける。それと同時にアルとカヨコが陽動に加わる。
「さっきの大丈夫!?」
アルはさっきまともに当たったことについてコトネに尋ねるがコトネは手を振り答える。
「無問題!事前の準備が効いてるからね!」
カヨコがカイザー理事に牽制をしながらにコトネに言う。
「……でも、無理はしない方がいい。ここからは三人で陽動を行うよ。あの頃のように動いても大丈夫だから。私と社長でサポートする……思いっきり動いて」
カヨコがコトネに言う。アルも
「ええ!思いっきり暴れてもいいわ!」
と言う。普段は校則違反者とそれを取り締まる側だがアビドスの救援と言う下に協力を行う。
「了解!」
拳銃と召喚機を手に持ち、遮蔽物から飛び出すコトネ。拳銃で撃ちながら注意を引かせ
「ペルセポネ!!」
ペルセポネがその隙に戦斧で切りつける。ゴリアテは後ろに飛びその戦斧を躱し、ペルセポネにガトリングガンを掃射する。ペルセポネは戦斧で防ぐがガトリングガンの掃射を完璧には防ぐことは出来ない。
「くっ!」
耐性があれどラクカジャが掛かって居ようとも、数を浴びればダメージは蓄積される。ペルセポネの身体にノイズが走る。それを見ながらカイザー理事を睨みつける。コトネはペルソナを仕方ないと切り替えるべく召喚機を頭に当てて引き金を指をかける。しかし、良いようにやらせる二人じゃない。
「私達も忘れてもらったら困るわ!」
「それ以上はさせない……!」
アルとカヨコの射撃を受けて、口径に見合わない威力に驚きながらもカイザー理事は反撃に出る。
「ええ!ちょこざいな!!どれだけ数が集まろうと無駄だ!!」
ガトリングガンを二人に向けて放つが軽やかに弾幕から逃れ遮蔽物に逃げる。そして、一瞬でもコトネから意識を逸らせば、この世界でも埒外で未知数の神秘が襲いかかる。
「ペルセポネ!マハブフーラ!!」
ペルセポネが戦斧を振るうと鋭利な大きめの氷の結晶が出現しゴリアテの表面を凍らせる。アビドスで運用するにあたり防塵、高熱対策はできていたが、規格外の冷気には弱く対応が後手に回る。
「氷だと!?一体どこから出したというのだ!?」
「教える義理なんて無いでしょ!」
コトネがカイザー理事の正面に立ちニヤリと笑う。そしてペルセポネは戦斧でゴリアテで薙ぎ払う。氷を砕きながらゴリアテにダメージを与え、数メートル交代させる。
「うおおおおぉ!!?」
更に、カイザーの背後に衝撃が走る。カイザーの後ろにはセリカとノノミがたっていた。アルとカヨコ同様にマハタルカジャの効果で攻撃力が上昇しているため普段より威力があるのだ。
「そこにいたか!!!」
振り返り二人を標的にし射撃を行いながら襲いかかる。コトネはそこで作戦が始まっている事に気づいた。
「作戦始まっているんだ……ふぅ……役割は果たせたかな」
自身の頭に召喚機を当てて撃ち抜きハリティーを召喚し、自身にメディラマを使用する。これにより受けたダメージ、怪我はひとつも無くなり完治する。しかし、肉体的にも精神的にも疲労自体はある。額の汗を拭いアビドスの二人を見ていると隣をシロコが通り過ぎる。
「ありがとう、時間稼ぎとサポート」
通り過ぎ間際にそう言って自身のやるべき事を見据えて行くシロコの背を見て。頬を叩き気を入れ直す。
「……大の大人が役割終わったからって、退場なんて格好がつかないでしょ」
そういい、先生の下に行く。
「作戦を教えてシャーレの先生」
「分かった、作戦は……」
先生から作戦を聞き、頷くコトネ。そして先生から
「引き続き彼女達のサポートをお願い出来るかな?君の力で」
「勿論そのつもりだよ」
当然と答えるコトネ。先生は少し苦々しい表情をしながらに言う。
「無理だけはしないでくれ。弾が入っていないとは言え、何度も頭を何かで撃ち抜いてあんなのを出しているんだ。それに……前回のこともあるからね」
コトネは前回?と首を傾げたが、直ぐに思い出す。ゲヘナ風紀委員会とアビドス対策委員会がぶつかった際の傷を癒した時の事だろうと。コトネは笑みを浮かべて
「歳下が頑張ってるのに、歳上がサポートしない訳には行かない。出来る限りのことはしっかりとする。それは先生も同じでしょ?」
そう言い、コトネはタロットカードを手に持つ。
「大丈夫、これでもあの時より強くなってるから」
そして、タロットカードを撃ち抜き再びヨハンナを召喚しそれに跨る。
「あくまでもサポートだけど、必ず勝たせるさ!」
そしてハンドルを握りしめて再び戦場に向かう。増援に向かおうとしているカイザーのオートマタを前に飛び出し
「悪いけど、増援なんて行かせるわけ無いでしょ!金剛発破!」
集まるカイザーのオートマタを一掃する。更に迫り来るのにも対応する。アクセルターンをしながらマハフレイラを放ち一気に片付ける。反撃も攻撃も許さずに殲滅して見せたのだ。
「こっちは片付い……おっとさせないよ!」
ゴリアテから放たれ、セリカ、ノノミ、そしてシロコに迫り来るミサイルを再びマハフレイラで全て相殺する。
「貴様!?」
「ありがとう!助かったわ!」
「助かりましたー!ありがとうございます!」
シロコは持ち前の機動力にマハスクカジャがかかればシロコを捉えるのは至難の業を極める。ゴリアテの腕を掻い潜りカイザー理事に肉薄し銃口を向ける。
「最終兵器ってこの程度?」
「ふ……ふざけるなぁぁぁ!!」
ゴリアテの両腕でシロコを押し潰すべく襲うが見事に躱される。
「全て見切ったとでも思ったか!貴様ら如きの体躯では」
ゴリアテは跳躍しシロコを叩き潰そうと両腕を振り下ろそうとする。しかし
「掴まって!」
それより早くコトネがヨハンナに乗りながらシロコに手を差し出す。シロコはその手を掴み、コトネは引き上げヨハンナの後ろにシロコを乗せる。ゴリアテの剛腕は道路を破壊するに収まるが、それが作戦。叩きつけた道路には爆弾が設置されており大爆発を引き起こす。
「ぐおおおおおおお!!?」
爆発の規模も大きく決着が着いたと感じるには十分だった。
「派手にやるね!」
ヨハンナを止めて、念の為と言わんばかりにハリティーを召喚しメディアを使用し、アビドス対策委員会、便利屋の傷を癒す。
「ありがとう、本当に助かった」
コトネは笑顔ではにかみながらに
「良いってことよ。私の方こそカードありが……」
礼を言おうとした瞬間、先生から声が叫び声が聞こえる。
「シロコ!コトネ!」
「っ!」
コトネは瞬時にシロコを突き飛ばす。
「コトネ!?」
シロコは驚愕に表情が染まり、次の瞬間には赤い閃光がコトネに襲いかかっていた。厳密にはハリティーがコトネの前に立ちはだかっているが
(くっ!ダメージがでかい!?まさか!!)
ハリティー諸共大きく吹き飛ばされてしまう。悲鳴を上げることなく、黒煙から体を投げ出されて地面を転がる。ハリティーもダメージが大きいと言わんばかりに体中にノイズが入りその姿を保つのが困難と言わんばかりに明滅する。
「くっ……!ハリティー……の弱点属性……!の攻撃があるなんて……!」
立ち上がるのが困難な程のダメージを受けて悪態を吐くコトネ。
「コトネ!」
シロコや他の皆も顔を青くしてコトネを見る。そしてシロコは直ぐにカイザー理事に視線を向ける。ひときは目に着く砲身が排熱を行っているのを確認し身構える。
「ふぅん。この一撃を受けて生きているとは頑丈では無いか!」
(ハリティーが間に入って無かったら……今の弱点属性も相まって……本当に危なかった……)
カイザー理事がシロコに猛攻を仕掛ける。コトネは
「目の前集中!怪我くらい何ともない!!」
叫び、シロコに呼びかける。シロコは反応し猛攻を避け続ける。しかし、足元の瓦礫に足を取られる。そしてカイザー理事はコトネを崩した主砲を構える。だが、
「先生!」
「シロコ!!」
先生が間一髪でホシノ盾をシロコに投げ渡す。シロコは盾を展開し、その主砲を受け止める。そして弾き逸らす。
「そのような盾で!!」
カイザー理事はダメ押しにもう一度とエネルギーを収束させる。
「さっきの礼はキッチリ返すから……!ペルソナ!」
満身創痍になったコトネが立ち上がり召喚機で頭を撃ち抜き、クイーンメイブを召喚し召喚機をカイザー理事に向けて叫ぶ。
「ジオンガ!」
三本の電撃がカイザー理事に落ちる。ゴリアテには大したダメージにはならないが、カイザー理事はそうも行かない。
「ぐおおおああああ!!?」
電撃に苦しみの声を上げる。シロコはトドメと言わんばかりに主砲で銃弾を放つ。砲身に銃弾が入り再度大爆発を起こした。
「決着……着いたね」
退却するカイザーを見送りながら、召喚機でハリティーを再び召喚しメディラマを使い皆を治療しながら自身の傷も癒す。
「今日は危ない所を助けてくれてありがとうコトネ」
先生がお礼を言う。コトネは頬をかきながら
「ううん、私もタロットカードを拾ってくれてて助かったよ」
「それだけじゃ釣り合わないくらいに助けてくれた。本当にありがとう」
シロコが手を差し出してくる。コトネは握手に応じる。手を離すと同時にふらつき尻もちを着く。
「コトネ!?」
「あはは……終わったと思ったら力抜けちゃった」
苦笑いを浮かべながらに言う。皆も笑うが、それと同時にヘイローが電灯が寿命を迎えたように明滅して空間に溶けていく。その光景を見たその場の全員が息を飲む。
「ダメだ……本格的にガス欠だ。あんなにペルソナ稼働させたの特訓以来だから……恥ずかしい限りろくに動けない」
息を吐きながら仕方ないと、諦めたように、
「今日はゲヘナに帰らずアビドスに泊まろうかな」
コトネがそう言うとノノミが手を叩き
「それじゃあ!学校なんてどうですか?先生も泊まってますし場所の提供もできますよ!」
「いいの?」
「良いわよ!助けて貰ったし!それにソレについても気になるし」
セリカが召喚機を指差す。コトネは苦笑いをしながら
「いいよ、私の知る範囲でね」
そしてコトネはアビドスで泊まることが確定した。
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次回、あの人が登場するかも!!