透き通る青の仮面(ペルソナ)   作:仮面をつけた一般キヴォトス人

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アールケーエスさん
図書館好きのぶどうさん
冬冬泥棒さん
評価9ありがとうございます!

そして長らくお待たせしました!
遅れて申し訳ございません!



小鳥遊ホシノ奪還作戦

選抜メンバーはイオリ、アコ、そしてコトネであった。主力のメンバーがほとんど出向く形での応援であった。ヒナとチナツはゲヘナに残り普段通り、風紀委員会の仕事を行っている。

 

「目的の地点まであとどのくらいかかるの?」

 

「このペースで進めばあと30分程で着くと思いますよイオリ」

 

「やっぱりヨハンナ出して行く?」

 

「先輩が消耗するからそのまま行きましょう」

 

「歩きの方が疲れる気もするけど!?」

 

コトネがヨハンナを出して行こうかと言うがコトネの消耗を嫌ったイオリが拒否する。しかし、現状の行軍では疲れるのも事実。何せ、コトネがペルソナを出していない以上、神秘の恩恵もペルソナのステータスの補正も受けていないのだから。そんな中アコが言う。

 

「コトネさんが大丈夫と言うのでしたら、ペルソナを出して行きましょう。消耗は確かにコトネさんにとって私達の疲労以上に危険を伴います。ですが、コトネさんだってゲヘナ風紀委員会の一人であり、委員長とイオリの特訓を乗り越えてきている人よ」

 

アコはコトネに視線を向けながらに言う。コトネは頷きながら

 

「必ず応援に行くという確約をしている以上、早めに行かないとだし。それに、散々心配かけてるけどさ……一応私にも意地があるし、成長だってする訳でして。私を信じてよ」

 

タロットカードを宙に浮かせる。そして召喚機の照準をタロットカードに向ける。

 

「ヨハンナ!!」

 

引き金を引きカードを撃ち抜きヨハンナを召喚する。それと同時にコトネの頭上にヘイローが出現する。

 

「コトネ先輩……」

 

イオリはコトネに頭を下げる。

 

「私が一番コトネ先輩と手合わせや特訓をしているのに、少し過敏になってた。強くなっているのは私が一番分かっていたのに」

 

イオリはそう言う。コトネはそう言われて内心苦笑いを浮かべる。事実、二日前に共闘した際に帰れなくなるほどに消耗した訳だし、止めた際に鼻血を出して心配かけたのも事実。そう考えると心配するのは至極当然であった。

 

「いや、イオリは悪くないからね。心配かけているのは何時も私だしね。でも、大丈夫から。ほら、ヨハンナに乗って!全速力で行くから!」

 

「「はいっ!!」」

 

ヨハンナに三人で乗りアビドス砂漠を駆ける。そして目的地である基地が見えてくる。既に戦闘が始まっているのか戦闘音や銃声が聞こえる。

 

「もう始まっている見たいだな」

 

「そうみたいですね」

 

「いや、大丈夫でしょ。応援に行くとは言ったけど向こうも襲撃ポイントしか送ってくれてなかったし。まぁ、余裕が無かったんだろうけどね」

 

ギアをあげてスピードを出し、おあつらえ向きのジャンプ台になっている瓦礫を見つける。

 

「コトネさん!あの瓦礫を使って上から侵入しますよ!」

 

「了解!派手に跳ぶよ!しっかり捕まってて!イオリ!アコ!」

 

「「了解!」」

 

飛び上がり、施設の壁を超えながら侵入を果たす。それと同時に、コトネが共闘の際に相対したゴリアテの量産モデルのようなものがアビドス対策委員会の面々の前に立ちはだかっていた。

 

「イオリ!」

 

「了解!」

 

イオリはヨハンナを足場として蹴り、ゴリアテに向かって跳ぶ。

 

「とりあえず前へ!」

 

カイザーPMC兵士がアビドス対策委員会にゴリアテをぶつけようと突撃させていたタイミングで

 

「詰めたら勝てるとでも?」

 

凄まじい勢いでイオリが蹴りを放ち、ゴリアテを吹っ飛ばす。その光景を見ながら、コトネは内心驚いていた。

 

(イオリやっぱり凄い……。普通勢いあってもあんなの蹴り飛ばせないと思うけどな……)

 

「貴様らは!ゲヘナの!」

 

カイザー兵士が忌々しげに着地したイオリとコトネ、アコを見る。

 

「遅れてごめん!」

 

「お待たせしました!」

 

「風紀委員会の皆さん!応援ありがとうございます!!」

 

アヤネが目を頭を下げながらに言う。イオリはカイザー兵士を見据えながら

 

「数だけは立派なもんだな。まぁ、所詮は見掛け倒しと言った所か?」

 

クランクショットを一回転させてカイザーPMC兵士を撃ち抜く。

 

「まぁ、戦いは数だよ兄貴と言う台詞もあるくらいだからね」

 

コトネもヨハンナでカイザー兵士を轢きながらに言う。アコは息を吐きながら。

 

「二人とも無駄話がすぎますよ。それにほら相手の増援ですよ?」

 

ゾロゾロと兵士、ゴリアテ、ドローンが出てくる。様子から察するに総力戦が始まったと言っても過言では無い。

 

「敵はきっとここで総力戦に持ち込むつもりです!」

 

「ふん!やってやろうじゃない!」

 

アヤネとセリカが言ったタイミングでアコが分析を終えたのか余裕のある、しかして油断は無い真剣な様子で

 

「露払いは私達で行います。イオリ、2時の方向からドローン部隊です」

 

「OK、アコちゃん!」

 

機動性を活かし、戦場を縦横無尽に駆け、ドローンを撃ち落としていくイオリ。

 

「コトネさん、12時の方向から部隊の増援、大型のオートマタが来ます。アビドス対策委員会の進む道を切り開いて、そのまま救出へ同行を!相手は電撃が弱点です!」

 

「了解!チェンジ!」

 

ヨハンナはカードに戻り、召喚機を頭に突きつけ

 

「クイーンメイブ!」

 

別のペルソナを召喚し

 

「電撃が弱点ならこれが有効でしょ!マハジオ!」

 

クイーンメイブから放たれる電撃が視界に収まるカイザー兵士全員に命中し体勢を崩させる。

 

「敵、体勢を崩しました!たたみかけて下さい!」

 

「チェンジ!ペルセポネ!マハブフーラ!」

 

ペルセポネを召喚し、感電して動けない相手にマハブフーラで凍結させる。凍結していない相手にもマハブフーラが猛威を振るい武器も凍結させた。

 

「なんだあの化け物は!」

 

「理事を翻弄したゲヘナ生か!」

 

「気づくのが遅いよ!」

 

コトネは拳銃で撃ちながら道を開く。

 

「さぁ!道は開けたよ!行くよ!」

 

「ああ、ありがとう!コトネ!皆ホシノを助けに行こう!」

 

「「「「はい!」」」」

 

先生の号令と共にアビドス対策委員会は進む。コトネはアコとイオリに

 

「後は任せるよ!出来る限り早く戻るから!」

 

そう言いアビドス対策委員会の面々に同行する。

 

「気を使わなくても良いよコトネ先輩。こんなヤツらいくら出てきてこ問題ないから!」

 

イオリはドローン部隊を壊滅させ、アコの近くに降り立ち、アコに迫り来る兵士を撃ち抜く。そしてアコもイオリの後ろからくる兵士を撃ったり、近づかれた時には足払いをして転倒したところを確実にしてます。

 

「さっすがアコちゃん」

 

「行政官と言えども私も風紀委員会の一員ですから、この程度のことはできます」

 

そういいながら、先に進む。そこには便利屋と報告にあったカイザー理事と専用のゴリアテが居た。

 

「あら奇遇ですね」

 

アコは便利屋に声をかける。カヨコはなにか思う所があるのか顔を背けながら

 

「別に」

 

と素っ気なく返答する。

 

「風紀委員会!?」

 

アルが驚きながらイオリとアコを見るが

 

「今回はお前らを捕まえに来たわけじゃない。アビドス対策委員会からの正式な応援要請があったから、敵対するのはあのデカブツだ」

 

イオリはクラックショットを向けて言う。

 

「待ってください!私もお手伝いします!」

 

その時に後ろからトリニティ総合学園の生徒阿慈谷ヒフミも参戦する。

 

「その制服、トリニティの……ああ、応援感謝する!」

 

イオリが代わりに応える。

 

「どいつもこいつも邪魔をしよって!」

 

カイザー理事がゴリアテに搭乗しながら怒りを露わにするが、イオリとアコは

 

「「コトネさん(先輩)件も含めて、しっかりと痛い目にあってもらいます!!(もらうからな!!)」」

 

そう言い戦闘が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方中に潜入したコトネとアビドス対策委員会+シャーレの先生は実験室を目指して進んでいた、基地内部という事で妨害があるのは当然の事だが

 

「どいてどいて!マハジオ!」

 

 

コトネがクイーンメイブのマハジオによる弱点攻撃でで崩し隙を生み出し

 

「みんな!今だよ!」

 

「退いてください!」

 

「邪魔!」

 

「道を開けなさい!」

 

ノノミ、シロコ、セリカがきっちりとノックアウトし勢いよく制圧していく。

 

(想像以上に入り組んでいて面倒だなぁ……こういう時に、風花、りせ、双葉のような解析系のペルソナがあれば良いんだけど……!まぁ、どの作品でも索敵系のペルソナはプレイアブルにはなって無かったし……諦めるしかないか!それにアヤネと先生がいるし!)

 

中々辿り着けないもどかしさを感じながらも先に進む。

 

「ホシノ先輩の位置特定しました!先生が共有してくださった見取り図のデータによりますと、このまま進んで突き当たりを右に曲がって正面の扉です!」

 

「そうと分かれば!」

 

「後は進むだけです!」

 

その直後爆発音が響き渡り、建物が揺れる

 

「一体何なのよ!」

 

「今の爆発音は!?」

 

セリカとノノミが戸惑いながらに言う。神妙な面持ちで言う

 

「おそらくカイザー理事が私たちを生き埋めにするために基地を爆発しているかもしれない」

 

「そんな!」

 

アヤネは悲鳴をあげるがシロコが言う

 

「なら、完全に崩れる前にホシノ先輩を助ければいい!」

 

「シロコちゃんの言う通りです!急ぎましょう!」

 

 

皆が頷き走り出した瞬間、爆炎が正面から迫り来る。

 

「危ない!キュマイラ!」

 

コトネが間一髪キュマイラを召喚する。キュマイラを盾に爆炎を防ぐ。しかし、キュマイラの火炎耐性は耐性があるに留まっている。ダメージはその分しっかりとコトネにフィードバックされる。

 

「くっ……!」

 

爆炎をかいくぐり、キュマイラも姿を消す。

 

「ありがとう、コトネ。助かった」

 

「どうって、事ないよ。それより急ごう」

 

コトネの言葉に皆が頷き走り出す。その時に気づく。コトネの体が震えている事にコトネ自身も訳が分からないと言った様子だった。

 

(どうして体が急に震えているの!?そりゃ、怖い事は怖いけど、今はそんな時じゃないのに!……もしかして)

 

コトネ…… 琥暁は一つの可能性に辿り着いた。

 

(身体が怯えている……本能が、"有馬コトネ"が昏睡状態になった原因と似た状況だからか!)

 

コトネの昏睡の原因は爆発と建物の倒壊による下敷きになり重症を負った事だ。思い至ったことを振り払うようにコトネは拳を強く握り、自身の額を殴りつける。

 

その行動に面々は驚く。コトネの額から少し出血するが震えは止まり、コトネは息を吐き。

 

「ごめん、時間取らせた、急ごう!」

 

「……ん、行こう!」

 

シロコ達も思い当たっていた、カヨコから聞いた話、それと状況が酷似しているのだから。その恐怖を押し殺して今なお力を貸してくれる人物を心配しながらも、ホシノを助けるために走る。

 

そして、実験室と思われる部屋の扉を正面に捉える。コトネは走りながらカードを取り出しヨハンナを召喚し

 

「無理矢理ぶち破る!」

 

扉をヨハンナで突破する。それと同時にもう一度爆発音が響く。内部ではホシノが出口の方に向かって歩いてきていた。コトネや後から来た面々はホッとしたが、次の瞬間。

 

「危ない!」

 

「ホシノ先輩!」

 

ホシノの頭上にある巨大な装置が爆発の影響でホシノの居る足場に落下してくる。コトネは瞬時にギアをフルスロットルにしてホシノの所に向かう。それと同時に叫ぶ

 

「シロコ!ドローン準備!」

 

シロコは言われるままドローンを何時でも飛ばせるように準備をする。ホシノは落ちてくる装置を見て諦めそうな表情を浮かべていた。そこにバイクが割って入り

 

「諦めるな!!」

 

と声が響く。バイクは光となって消え

 

「ペルセポネ!!」

 

戦斧を持った人型のペルソナが落下してくる巨大な装置目掛けて

 

「剛殺斬!!!」

 

力を込めて戦斧で迎え撃つ。轟音を響かせながらぶつかる。勢いは弱まるが、攻撃力が、切り裂くには威力が届かない。そのまま数秒持ち堪えた後押し負けてペルセポネは最初に装置の落下のダメージを受ける。

 

「がっ……!」

 

ペルセポネは通路に叩きつけられ、姿を消す。コトネは多大なダメージのフィードバックを受ける。装置はそのまま落下し通路を破壊し、コトネとホシノは底に落ちていく。

 

「が……くっ!まだ!」

 

しかし、コトネは諦めていない。意識が飛びそうなのを食いしばって耐える。落下しながらもホシノの手を掴み、召喚機で自身の頭を撃ち抜き

 

「ペルソナァァァ!!」

 

再びペルセポネを召喚する。ペルセポネはコトネとホシノを受け止める。コトネはそのままに言う

 

「ペルセポネ!私達を上に投げて!!」

 

ペルセポネは二人を投げ飛ばす。上ではドローに捕まり待機していたシロコが居た。

 

「手を伸ばして!」

 

シロコが叫ぶ、コトネは手を伸ばしてシロコの手を掴む前にそのままホシノの手をシロコに握らせ自分は手を離す。

 

「っ!コトネ!」

 

それを見ていた面々も驚愕に表情を変えるが、再び召喚機で頭を撃ち抜き

 

「ハリティー!」

 

召喚したハリティーに抱き抱えられ、皆の元に戻る。それと同時に

 

「メディラマ!」

 

皆の傷、自身の肉体ダメージを回復させる。フィードバックのダメージもこれでかなりマシになる。シロコはホシノの手をしっかりと掴んで戻ってくる。シロコはコトネに何か言いたげな表情をしていた。しかし、

 

「時間が無い……!急いで脱出するよ!」

 

コトネは有無を言わさずに脱出を脱出を優先させ走り出す。崩れていく基地内を駆け抜けていく。

 

外では便利屋68、風紀委員会の二人、阿慈谷ヒフミが心配そうに待っていた。そして無事に全員が揃って出てきたことに安堵する。

 

「ただいま、アコ、イオリ」

 

「おかえりコトネ先輩!」

 

「無事に終わったようですね」

 

二人は安堵した表情でコトネとハイタッチを交わす。

 

「気になるなら声かけてきて良いわよ?カヨコ」

 

「いや……気を使わなくても良いよ社長」

 

カヨコはその光景を見ながらも肩をすくませながらに言う。

 

「今回は無事に出てこれたし」

 

少し嬉しそうな寂しそうな表情を浮かべながらに言うカヨコに便利屋は寄り添い、撤収を開始する。

 

「それじゃあ、私達も帰ろうか、ゲヘナ学園に」

 

コトネがそう言い二人は頷く。

かくして、小鳥遊ホシノ救出作戦は成功という形で幕を下ろした。被害は無く、全員無事に帰ってきたのだった。

 




次回対策委員会第二章エピローグです!

気長に待っていただけると幸いです!
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