透き通る青の仮面(ペルソナ)   作:仮面をつけた一般キヴォトス人

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初召喚と初戦闘

「やれ、ペルセポネ!ブフ!」

 

コトネがペルセポネに命じると戦斧をランに向ける。それと同士に戦斧の先が青白く光り、氷の塊が放たれる。

 

「グッ!?」

 

目の前で起こった事象に気を取られたランの反応が少し遅れブフの氷の塊を避け損なう。まともに入り体勢を崩す。それを見たコトネがランを拘束しようと接近するが

 

「させるか!」

 

側面から銃撃が飛んでくる。風紀委員が抑えていたはずのヘルメット団が銃撃をしてくる。コトネは頭を腕で守り縮こまりながら、遮蔽物に隠れようとする。何発も弾丸は当たっては居るが、傷はつかず、痛いのは痛いが、死に直結するレベルでは無い。

 

(あれ!?弾丸が少し平気だ……!ペルセポネの耐性か?)

 

だが、受け続けるのは痛いので遮蔽物に隠れる。ペルセポネも姿を消す。遮蔽物に隠れたのを確認したヘルメット団は距離を詰めようとするが

 

「ペルセポネ!スラッシュ!」

 

再び自身の頭を召喚機で撃ち抜きペルセポネを召喚し、ヘルメット団を薙ぎ払う。それでも立ち上がろうとするヘルメット団には

 

「まだまだぁ!」

 

何度かペルセポネにスラッシュを命じる。

 

「グハッ…」

 

「ゴッ…」

 

「はぁ…っ……!」

 

肩で息をしながら、遮蔽物から出て状況を確認する。襲撃してきたヘルメット団の大半は気絶している。無力化に成功しているのだろう。しかし、ヘルメット団は時間を稼ぐことに成功した。それはランが体勢を立て直し再び、コトネに襲いかかる。

 

「驚かされたが、随分疲弊しているみたいだな!」

 

「ペルセポネ……!ブフ!」

 

接近するランにブフを放つ。ランは近づくのを止め、回避をする。地面に氷の小さな柱が出来上がる。コトネはランが避ける度にブフを放つ。それは明らかに無茶苦茶な戦法である。当たるまで撃つと言わんばかりの戦法。

 

「はぁ……はぁ……!」

 

戦場は冷気で冷やされ、吐く息も白く染まる。道路は凍結するほどのブフを放ち続けた。だが、それは精神が限界寸前まで力を使ったと言うことでもある。

 

「最初は面食らったけど、鼻血を出すまでここまで消耗してるなら仕留めるのは容易だ!」

 

指摘されて鼻を拭うと鼻血が手に付く。精神だけではなく、体にも無茶をしたツケが出てきていた。

 

「ほら!余所見なんてしてる余裕なんてあるのか!!」

 

それを好機とみてランはコトネに急接近する。

 

(これが狙いだと!?くっ……こんな分かりやすい手にかかるほど……判断力が落ちているのか……!)

 

コトネは内心悪態をつきながらも迎え撃とうとペルセポネに指示を出そうとする。だが、指示を出すよりも早く銃弾が後ろから横切り、ランの頭部を捉える。

 

「ガッ…!?」

 

ランはそのまま体勢を崩して仰向けに倒れる。そして撃った人物を見て

 

「じ、時間を掛けすぎたか……!」

 

 

コトネが後ろを見ると、ゲヘナ風紀委員長・空崎ヒナが立っていた。ランが地面に倒れたのを見てコトネの方に走る。

 

「コトネ!!」

 

不安と恐怖と涙を浮かべた表情でコトネに駆け寄るが。コトネはヒナが来たこと、ランが無力化された事で緊張の糸が切れて前のめりに倒れる。地面に倒れる前にヒナが受け止める。

 

「コトネ!?コトネ!ねぇ!しっかりして!コトネ!お願い起きて!!」

 

ヒナの必死の声が耳に入りながらコトネは

 

(あぁ、ヒナを悲しませちまった……。……召喚(アレ)見られてないといいけど)

 

そんな事を思いながら意識を手放した。それと同時にペルセポネは姿を消し、コトネのヘイローも姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナside

 

イオリからの救援要請が来て、襲撃犯の名前を聞いて私はその場の書類をかなぐり捨てて走り出した。1年半前にコトネをあんな目に合わせた主犯者。釈放してから大人しいと思えば、コトネが復帰したのを見計らって襲撃してくるなんて……。

 

「絶対に……許さない!」

 

周りの風紀委員の制止を振り切って、救援ポイントに向かう。心臓が早鐘を鳴らす。早く迎えと、間に合わなくなるぞと最悪な思考が巡る。頭を振り、私は走った。

 

そして、要請のあったポイントにたどり着く。

 

「いた……!」

 

肉眼で確認し、参戦しようとした時。

 

"コトネが拳銃を頭に突きつけた"

 

「え?……は?どうして……?」

 

口から漏れた声は、か細くて目の前の光景を否定したかった。手を伸ばしたかった。走って止めたいけど、足が動かなった。

 

そして、躊躇することなくコトネが自分の頭を撃ち抜くのを見た。私は声が出なかった。いや、時間が止まった様に息が出来なかった。ただただ手を伸ばしていた。

 

「あ……っ、ああ……」

 

後ろから現れた何かは、コトネの指示で動いているように見えたけど、そんなこと頭に入らなかった。視界が歪んで立ち尽くしていた。あの時のコトネの表情と頭を撃ち抜いた光景が焼き付いていた。

 

そして、戦闘音でハッとして前を向くとヘルメット団を蹴散らし、明月 ランと戦い始めた。だけど、明月 ランは消耗させるのが目的の戦い方に切り替えたみたいで攻撃を躱していた。

 

「詳しくは分からないけど、あんな戦い方じゃ……!」

 

私は切り替えてデストロイヤーを構える。そしてコトネに仕掛けたタイミングでランを撃つ。頭を撃ち一発で意識を刈り取る。時間をかける暇なんてない。

 

「コトネ!!」

 

私が呼びかけると、顔を真っ青にして鼻血を出しているコトネがこっちを振り返った。私はそれを見て駆け出した。私が近くに来ると同時にコトネは倒れかけてきた。私はデストロイヤーを落としてコトネを受け止めた。

 

「コトネ!?コトネ!ねぇ!しっかりして!コトネ!お願い起きて!!」

 

私は必死に呼びかける。だけど、応答が無い。前を見ると人影のようなモノは姿が消え、コトネの出現したヘイローも消えた。私が最悪が頭をよぎって必死に呼びかけた。間に合わなかった自分を呪い、親友を危険に合わせてしまった自分を責めた。

 

「負傷者をコチラに!」

 

その声でハッとする。セナが来ていた。

 

「ヒナさん、コトネさんをコチラに乗せてください!」

 

セナの言われるままコトネを乗せた。救急医療部は負傷者を搬送して行った。私は現場に残りイオリの方に歩いた。

 

「大丈夫、イオリ?」

 

「委員長……すみません……!私、委員長に頼まれてたのにコトネ先輩を……!!」

 

イオリもあれを見たあとみたいで顔色が良くなかった。それに私と同様に悔しい気持ちでいっぱいなのは分かっている。

 

「……貴女は十分にやったわ。コトネが生きている。それは間違いなく、貴女達が手を尽くしてくれたからよ。戻って休んで」

 

「……はい」

 

私はイオリを戻らせたあと、後から来た風紀委員に指示を出し事後処理をした。その日は、私が寝ることが出来なかった。いや、寝るのが怖かった。

 

「無事に……目を覚まして……コトネ」

 

祈るような言葉が夜の自室で溶けていった。




本作品における初期ペルソナのペルセポネのステータスでございます。
記載するのは初期スキルと耐性飲みですがオニイサンユルシテ。
ペルセポネ
斬 貫 打
- 耐 弱
火 氷 雷 風 光 闇
弱 - - - - -
初期スキル
ブフ
スラッシュ

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