俺のヒーローオブメモリーズ   作:にわかライダー

38 / 58
次回も八木ですといったなあれは嘘だ

書いていってこのパートだけ戦闘の雰囲気とは違うなと思ったので特別編として出します。
大分短いです。
ちょっと走り書きなところがあるので後々書き直す可能性あり。
…タイトルこれで良かったんかな?

今回は日録です。


特別編 偽善者

動けなくて目で何とか伝えようと思い。見つめたんだが正直、ホントに通じるとは思わなかった。

あの濃い顔面が急に近づいただけでもビビったのにその上で目が合ってからあからさまに表情が変わるもんだからよりビビった。

アイツのたまに出てくる超人行動は本当に心臓に悪い。

 

しかし、まさか氷仁が彼女だったとはな、顔が半分でじっくり見ないと分からなかった。じっと見つめると照れられて顔をそらされるし。後、あいつらが来るまでなんかあからさまなデレを感じたし。

とっしーに助けられた時、どう説明しよう?取りあえず彼女との思い出から考えるか。

 

ー幼稚園時代ー

…その日は普段よりもやけに熱い夏の日だった

俺は長く訓練してしまい、早く帰らなきゃ母ちゃんが心配する位の時間になってしまった。

 

心配させたくない俺は近道になる住居に入り込んだ。

塀やら庭やら屋根の上色んな所に勝手に乗り込んで進んでいった。

そして、ある庭に入った時そいつを見つけた。

 

衝撃だった、もう"あんな事が"ない時代のはずなのに自分と同い年そうに見える女の子が腕に青い痣が出来ていて、大人に襲われそうになっていたのだから。

 

パリン

無意識だった、そいつを助けるためにただ力を振るった。流石にある程度は考えてはいたが警察に褒められるのは奇跡だった。

不思議だった、何故この少女がこんなことになってしまったのか、だがその答えは一目でわかった。

異形差別、今の時代も生き続けている呪いを、目の前で感じた。

「…あなた、だれ?」

「…偽善者だ。綺麗な嬢ちゃん。」

 

 

良く知っているあの時の目超常黎明期だった、そいつのもそいつを見る奴らのも。だから、そいつに手を差し伸べた。

だが。そいつは不思議だったらしい

「なにをしたいの?」

「…お前を助けたい。」

 

コイツは何も知らない、今この場でほったらかしにしてしまったら、コイツは助からない。そう思った俺は自分の母ちゃんと相談し、コイツを二年預かる事にした。二年の理由はその時はまだお金に余裕が無かったからだ。

「いいか、ここには良い事と悪い事があってな…」

「いいこと?わるいこと?」

 

二年だけではあるがコイツに色々教えた。何が悪いのか、何が良い事なのか、この世界にはどんな事があって、どんな楽しい事が在るのか、出来る限りのことを教えたり体験させた。いつかの全や与一にしたように、すると彼女の目はこの時代でよく見るようになった明るい眼になっていた。半透明な半分の目も以前よりも綺麗に輝いていた。

「ショータローさま!いっしょにあそびましょう!」

「いいぜ」

「ショータローさま…かっこいい、いつかあの方と…」

「声に出てる声に出てる」

 

ちょっと、俺に依存気味で、思った事が口に出やすいが

そして、二年が経過し、養護施設が引き取る日が来てしまった。

正直、寂しくなるなと感じた。けど、養護施設に入る事で、俺以外にも色んな人と出会う事でより成長できると、異形を受け入れられると期待した。

グス…

「いままでおせわになりました。」

「…また、あなたにあえるのかな?」

「相変わらず思った事が声に出る奴だな。…あぁ、いつか、きっと!」

 

まぁ実際に、母も情が湧いていた様でお金に余裕が出来たらまた引き取ると躍起になっていた。けど、そうはならなかった。

 

『昨晩、○○県の養護施設で異形の子供の売買が行われていた事が…』

 

引き取った養護施設の職員が異形個性の人身売買をしていたことをニュースで知った。

彼女とは、もう連絡を取れなくなっていた。

 

その時、思った。

この時代に期待しすぎた。そして、やっぱり、俺はヒーローになれない

 

…こう振り返ってみるとどう説明すればいいのかマジでわかんねーな。

それが今、こうやって事が動くとは思いもよらなかったがな。どうやらあの二年以来、ろくな目にしか遭わなかったないらしいし。

しかもアイツは今も泣いている。

はっきり言って、アイツにどうすればいいのか、どう助ければいいのか俺は分からない、だから彼女を、氷叢 結ヒムラ ムスビを助けてくれ、親友。




「日録章太郎(ヒロクショウタロウ)」
久しぶりに名前で紹介される男。黎明期という地獄の時代を生きた事があるので、そういう悪意は感じとりやすいし、痛みや苦しみを少しは理解出来る。なので、ある意味コイツじゃなければ氷叢 結は救えなかったかもしれない。養護施設での件もあってか、自分が彼女を敵に陥れたと思っている。どうすればいいのか分からなすぎて親友を頼った。(まぁあの超人的理解にはドン引きしたが)ちなみに彼女の恋心にも似た思いにも普通に気づいているがあんまり触れたくないらしい。


「氷叢 結(ヒムラ ムスビ)」
敵名氷仁(ヒョウジン)。ロマンチストで「です」が口癖。思った事をすぐ口に出してしまう性格。異形系個性のせいで善悪すら教えられない環境で育つはずだったが章太郎に救出され、一度は普通の女の子として生活した。しかし、人身売買により再び地獄におちてしまい今に至る。何がとは言わないが本家に近い分家の娘である。…これを設定した作者が言うのもなんだが呪われ過ぎてるだろこの血筋。

「その後の経緯」
テロリストに引き取られ、殺人を繰り返した。そして、最終的にはそのテロリストのメンバーを全員殺害した。殺害後は冥獄五常に転がり込み、その組長に「殺しはしなくていい、ただ拘束しろ」と直接言われた。何気に居心地がいい。一番悲惨なのは善悪や何がいけないことなのかを教えられた後で殺人を強要されたことである。


「日録 遊子(ヒロク ユウコ)」
日録章太郎のお母さん。息子から氷叢 結を引き取るという話を聞いた時は、海外進出したてでお金に余裕がなかったので悩んだ末二年預かることにした。氷叢 結の事は自分の娘だと思っている。人を見るのには自信があったのになぜ気づけなかったのか今でも後悔していて、その気持ちを胸にその後異形系個性に向けた新たなプロジェクトを立ち上げた。ちなみに、「きっと最高のヒーローになれる」を言ったタイミングは結が助けられ、預かってほしいと言う話を持ちかけた時である。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。