あれから半年くらいたったんだろうか
いきなり飛び過ぎだと自分でも思うがやっている事はあいつらと遭遇した日とほぼ同じ事しかしていないから正直書く必要がない…ないってことにしといて。
嫌まぁ、あいつらに名前与えたり、言葉を教えたり、料理とか社会のルールとか他の事を教えたりしてはいるけどさ。そこまで重要じゃないし面白くないだろう。
そして今俺は
「この本で合っているか?」
「うん、ありがとう、ショウタロウお兄ちゃん。」
本屋からアメコミを取って持って帰ってきた
「お前本当好きだなー」
「かっこいいからね」
「まぁ分かる」
今割とシャキシャキとしゃべっているのは、「ア、アノ」と言っていた下の方だ、俺の教育の賜物だ驚いただろう驚け
「良かったな、与一(ヨイチ)君」
「うん」
今の会話は家主のじいさんと下の方…与一の会話だ、なんかあの人俺以外に優しくしている本気で不満だ
与一は相変わらずひ弱なままではあるがじいさんの手伝いを良くする優しい子だ、好きな物はアメリカンコミックいわゆるアメコミでなんでも孤高に人を助ける姿がカッコいいらしい自分もこうなりたいとよく言っている。
「おい、クソガキ、電池はどうした」
「当然持ってきたぞ、これくらい俺の個性を使えばちょちょいのちょいって」
無人の本屋と電気屋に行くのに30分もかからない身体強化系はこういう時本当に役に立つ
「…兄さん、また与一を甘やかしているね」
二階からあいつがやってきたそれも少し不機嫌そうに
「嫉妬か?」
「違う」
マズい怒ってる。
「全(ゼン)、お前も欲しい物があるなら言ってくれれば出来る限りするぞ」
そう言ったら機嫌が直った。
「…考えとく」
全というのは、俺が名付けたやべー奴の方の名前だ
一応、改めて言うと
やべー奴で兄の方が全(ゼン)
ひ弱で弟の方が与一(ヨイチ)
である
「それならついでに俺の頼みは聞いてくれるのか」
とじいさんが言ってきた、こいつ…
「なら、クソガキ言うのやめろよ」
「じゃぁ俺の事じいさん呼びするなよ」
じいさん呼びの方に慣れてしまったがそれをやめれば対応も甘くなるって事か
ほんじゃぁ…あれ?
「名前なんだっけ?」
ド忘れしてしまった
「こぉのクソガキィ」
「ごめん、本当にごめんほんとうにすんません、次は忘れません本当です」
殺意の様な物が見えた本気で嫌だったのか、じいさん呼びが(多分違う)
「ハァー次忘れたらなぶり殺しにするぞ…大宿 宿紗(オオヤド シュクシャ)だ」
「わぁいたい名前」(ありがとうございます!!!)
「おい」
完全に怒らせてしまったこっち来てる!!な、殴られる、殺されるぅ
「オオヤドシュクシャ…とても長い名前ですね、まるで呪文だ」
そんなことを全が真面目に言った。
それを聞いた俺とじぃ…大宿はあんぐりとした。
「全、苗字って知っているか?」
「苗字?…もしかしてさっきの中に入っているですか!?」
あ、良かった苗字がどういう物なのかについて教えていた。
「ど、どれですか」
なんか焦ってる、全が焦るのは珍しいな、なんかおもろいな
「大宿が苗字だ全君」
「そうですか…何を笑っているんですか兄さん?」
と怒りをあらわにこっちをにらんできた。
おのれ個性…
あっ棘だそうとしているマズい
「待て待て待て?!お前部屋の中で個性使おうとすんじゃねぇやめろ」
「お兄ちゃん!やめて」
さっきまでアメコミに夢中になっていた与一が気づいて全を止めに来た。
そうすると全が個性を収めた、あいつ微妙に弟に対して優しいよな
「ごめんな全、苗字について詳しく教えなくて、あとそのことについて俺笑ってないから!!」
「兄さんは笑ってないよけどオーラから何考えているのがすぐわかるんだよ」
俺に対して優しくねー
「それよりも、兄さん僕も欲しい物が出来ました」
「へぇ…もしかして苗字だな」
「察しが良くて助かります」
全が頼ってくれたんだなんか考えないとなそんなことを思ってたら与一がこの会話に参加してきた。
「ねぇ、苗字って自分が誰と家族なのかの印なんでしょ」
「まぁそうだな」
「なら、ショウタロウお兄ちゃんと一緒が良いな」
すっごい笑顔だ
「あー成程、けど無理だわ」
そういうと二人とも明らかに悲しそうな顔をした。
「だって俺、自分の苗字しらねーもん」
そういうと今度は大宿じいさんが暗い顔をした。
「…ガキ、お前…」
大宿のじいさんが何かを言いかけていたがそれ以上言わなかったので、「だから」と話を戻した。
「これから考えようぜ、俺たち三人の苗字を」
そういうと全と与一は嬉しそうにした。
「つっても苗字ってどう決めるんだ?」
「ぇぇ…」
ハァ
二人ともあきれるなよ、精神に来るんだよそういう顔
そうしていると大宿のじいさんが助け舟を出した。
「三人が共通した出来事がいいんじゃないか?」
「大宿のじいさん」
「じいさんって…そうだ、俺の場合は俺のご先祖様が大きな旅館の創設者だからそんな苗字になった」
「ほぇーよく知ってんな、じゃぁ俺ら三人の共通点は…」
個性?いやバラバラだ一人無個性だし、色?俺だけが違う、体格?与一が明らかに違ううーん…
あ
「親に捨てられて死にかけた…」
…
そういったとたん空気が重くなった気がした
「いいですねそれ」
全を除いて
「え、マジか」
「マジです、死に関連した名前にしましょう」
何だこいつこわ
そしてしばらくして
「シレン、シソウ、シガ…シガラキ?」
そんな苗字が飛んできた。
「!?」
それを聞きショウタロウは驚いた。
「シガラキ…語呂が良いですねこれにしましょう」
大宿はそれで決まりそうになっているのに驚き与一に確認した。
「与一君それでいいのかい!?」
「んー由来はちょっと嫌だけど、全兄さんの言う通りゴロが良いからそれでいいかな」
いいのかと大宿は思いショウタロウにもふった。
「ガキ、それでいいのか」
しかし返事が返ってこなかった。
「おい、ガキ?…ショウタロウ?」
そう言いなおすと
「あーいいと思うぞ」
というどうでもいいと思っていそうな返事がきた。
大宿はショウタロウって言ったとたん返ってきたな、わざと無視したなあのガキと思った。
しかしそんな返事を出した当人は
(シガラキって…まさか死柄木!?へっでもあれってあの手男の偽名じゃ…?)
中途半端な原作知識が災いして困惑していた。
「シガラキ全」
名前は全本人が「全」という言葉を使った名前にしろと頼まれショウタロウが命名した。初めて聞いた時「殺すか」と思ったが弟が分かりやすくていいと褒めた事や大宿にもそう呼ばれたことから諦めた。ショウタロウと会ったことで微量な性格の変化があった。個性は棘を出すことだと自分も他のみんなも思っているが…
「シガラキ与一」
名前は全とショウタロウで名前を出し合い命名した。出会った当初からはきはきしゃべる様になった。後文字を読めるようになってアメコミにハマり団地に何十冊もある。
今思ったけどこの回に擬音がないな。