10-11
何だこの僅差?!
本気でどうすっか…?
まぁそれはともかく今回書いていったらえらく長くなっちゃったし途中からまた雰囲気が変わっているので分割します。
(8000字は作者が読者だった時、読まん)
なので次回は38.5話です。
今回は日録です。
「よう、久しぶりだな結」
「…は、はいお久しぶり、です。ショータロー様、それにとっしー」
「…はい」
……おっっっも空気、地獄か?
な、何を喋ればいいんだろ、助けてとっしー
(…これは私は空気になった方がいい気がする)
「ああ、今はオールマイトでしたっけ?」(この人のせいで…嫌、ショータロー様には劣りますが彼も私のヒーロー…感謝しなくては)
ジロ
スッ
「……」(え?!急ににらんできた!!な、なんか怖い!!!)
とっしー、すぐそっぽ向いたな。…コイツは今日頼りにならん気がする。
この空気を打開するには…んーいつもの軽い口調…嫌、無理無理!!
敵に仕立てた野郎がそんな態度だったら煽りにしか見えねーよ!!
「ショータロー様、困ってる…」
「あ、あの…」
「ん?どうした?」
「あの時、ワタシに罪を数えてほしいって言われた時からずっと考えていました。自分の罪を、ワタシの罪は見た目…ではない事をあなたやここの施設の人は諭してくれました。」
「ですが、数え続けるのはつらく苦しいのです。自分がどんどん嫌になるんです。」
「だから、教えてください。ワタシは罪を数えて何をすればいいんでしょうか?」
「…!」
この話を切り出した途端、結が下を向きだした。…本気で考えて、本気で苦しんでることが分かる…本気には本気でしか返せない、だから今だけ、今だけだ。
今だけ俺は自分と向き合う。
「…償え…ってのがよく言われる事だろうな。」
「だけど、償うって何だろうな。自分を許さない事でも、過去を見続けろってわけでも、死んだ奴らの後を追えってわけでもない。正しく生きろという事かもしれんが、正しさはそいつが決める事だろ?」
「それにいくら償ったとしても、罪を見続けても、その罪、過去は消えない。その上、見続けるとイカレちまう。」
「…だから、俺はこう思う。」
「罪っていうのは常にそいつの負の面を映す鏡だ。人は鏡を見ながら身だしなみを整える、それと同じように罪を鏡にして、例えば奪ったのなら他人に何かを与える生き方に変えてみる。ほんの少しでもな。」
「生き方を…変える?」
「この考えは結局傷つけたり、殺した人間じゃなく自分の事しか考えてないと言われてもおかしくはないがな。」
「だが、傷ついた人間はともかく死んだ人間には付き合いきれない。」
「…失礼では?」
「まぁ確かに、けどな、死ぬときの人間は色んな負の感情がぐちゃぐちゃに混ざるんだ。例えばそうだな…」
俺は二回死んだ際の感覚を思い出しながら言葉を出した。
「なぜ自分が死ななければならないんだ?何が悪かったのか?誰が殺したのか?死にたくなんてない、ごめんなさいごめんなさい、許さない、呪う、殺す…みたいな感じ」
「まぁ人によっちゃもっと簡単だがな。けど、そんな死人の感情に付き合う方法はないしその感情は伝播する。」
「だから付き合う必要も寄り添う必要もない。」
「だたそれを見つめ、身だしなみを整えそいつの分も立派に生きろ。そいつの分まで生きて、生きて、生き続けて自分が許せるような生き方をしろ。」
「それ位しかできない。」
「……」
「…言っとくがあくまでこれは俺の答えだ、教えてほしいといった奴にこれを言うのも何だが自分で答えを見つける事それが最善だと思うぜ。」
コイツの依存性が残っているのならこれを言っとけば大丈夫なハズ、とりあえずこれで言いたい事は言ったな
シーン
…うん、まぁこんな話されたらそんな雰囲気になるよな。
あぁーとっとと聞きたい事聞いてこの空気壊して~もっとくだらなくて楽しい時間を作りて~
「…ショータロー様、ありがとうございます。実は今まで黙ってた事があるのです。」
ん?数十年間黙っていた事?
「あなたの弱点。」
俺の弱点?
「目線や目の動きで何を考えているかバレバレな事です。そして今、こんな話はもうしたくないと考えているのですね?」
「ゑ?!あ、合ってる…」
「フフ、相変わらずですね…あなたがワタシにどれだけの負い目を感じているのかはかり知る事は出来ないのです。けど、ただ言わせてください」
「あなたに出会えてよかった。ありがとう、そして…これからもよろしくお願いいたします。私のヒーロー…ショータロー様!!」
俺の目にはあの時と変わらない明るく、そして綺麗な目をした笑顔の彼女が映った。
…あの時は助ける事は出来なかった。けど、彼女を見つけ、助けるきっかけを作れてよかった。
「あの時、助けられなくて悪かったな。そしてこれからよろしくな、結!!!」
「ショータロー様はあれからどうだったんですか?」
「あぁ俺な雄英高校っていうヒーロー学校に入ってんだ、一緒に来たオールマイトことこの八木t…とっしー!?」
なんかウルッとしている?!
「な、泣いてない!!」
「お、おお、まぁそうだな」
泣きかけてはいるよな?
「ちょ、ちょっとお花摘みにい”て"く"る"!!」
ダッ
…泣いたな
「…まぁ後で紹介するは。それより結は?相変わらず、かけうどんとかき揚げが好きなのか?」
「はい、今でも大好きです。」
「じゃぁ出所…出所?まぁいいか、出てくるまでに良いうどん屋探して紹介してやるよ。」
「!ッはい!!楽しみにしています!!」
「おーめっちゃいい笑顔」
そんなこんなで楽しい話をした。最初のこそあんなことになってしまったが、だんだんと明るい話が出来て良かった。
「…もうこんな時間かーってあ!!」
「!!ど、どうしたのです?!」
あっぶね、目的忘れかけた!!
「最後に一つ聞かせてほしい冥獄五常ってどんな奴だった?」
確かに結と話す事も目的だが、もう一つ、冥獄五常についてだ。
正直、敵を各地に配置しているだけに使っている組織なら、何故AFOから直々にあんな指示書類が出る?そんなものがなくても大丈夫なハズ。
根津校長があんなハッキリっと言っている事から、あの書類はデマじゃないと考えていい。
それなりに貴重な組織なのに扱いが雑過ぎる。だから、何か俺が知るべきことがある…そんな気がする。
「ええ、そうですねー少なくとも買い手だったあいつ等なんかよりもいい組織です。私を引き込んだ理由はまおー?っていう存在を倒す為らしいです。数か月前から方針が変わったとかなんとかでその目的が無くなりましたけど。」
…魔王の手先が魔王を倒すために引き入れた?それに目的がなくなったとかなんとか?何だ?何かがある?
「その数か月で変わった事は?」
「ウーン…そういえば、組長さんのキャラがだいぶ変わってました。組長さん人情深い男気溢れる人だったんですが。ある日を境に、なんというか、ねちっこくて野心家、まるで嫌われ者の組織の若頭みたいになっていました。」
「……!!」
そ、そういう事か!…ったくあの野郎胸糞悪いことしやがる!!
「ありがとうな、それじゃぁまた来る!!いろんな話持って来くるからな」
「えぇ!楽しみにしています。」
「…おら!!とっしー行くぞ!!」
グス
「うん。」
今回本当に泣いてばっかだったなコイツ。
「…ねぇショウタ、さっき話していていた、罪って経験則かい?やけに実感がこもっていた気がする。」
「え、ソンナワケナイジャン?」
(彼女に言われて気が付いたけど、ショウタは本当に目に出る。嘘は声だけですぐわかるけど。…あの時罪を話している時の目はいつになく真剣だったような気がする。)
ん?なんか違和感…もしかして見られてる?
(…それが君の闇なのかい?ショウタ。…どっちにしても今日はとても聞く気にはならないな)
「あーとっしー先帰っててくれ。」
「え!?」
「ちょっとこの辺りにしかない限定商品があった事を思い出した。それ見つけるまで大分時間かかるからな」
「…君そういうの好きだっけ?」
「割と好きだぞ」
「そうなんだ。なら私は明日、準備があるから先に帰るね。」
「準備?」
「うん。文化祭の準備、買い出し任されてさ。」
「……は!?」
ぶ、文化祭?!
「…もしかして文化祭が今月って事忘れてる?」
「い、嫌それどころじゃなかったし。」
「んーまぁ確かに。正直ショウタ抜きでの文化祭になるなって思ってたから。退院早くて良かったよ。」
「ちなみにやるのは猫メイドカフェね。」
猫メイドカフェ?!キャラ渋滞が激しすぎる。
「俺、手伝わなくていいのか?」
「君はまだけが人だから、楽していいんじゃない?」
「そっかーそれじゃぁまた明日。」
「うん。じゃぁね。」
ーーーー行ったな
「……さて」
「いつから見てたんだよ?鳴海のおっさん。」
シーーーン
…え?もしかして違う?
コツコツ
「…気づいたか。」
よ、よかったーーー
「で、何の用だ?」
「なぁにちょっとお茶でもしようや」
そんなことを言われて俺はついていった。
これが次なる道を示す事なんて知らずに。
「ショウタ(日録章太郎)」
転生前の人生を含め日録章太郎やシガラキショウタロウとしての生を過ごすことで見出した、罪の認識を明かした男。実際、転生前がベースではあるが、それ以上に二つが濃すぎた。前半が重苦っしかったが、後半は楽しく会話できたと思っている。それはそれとして、感情がバレる癖や文化祭の事はもっと早く教えてくれ。ちなみに誰かが見ている事は分かっていたが鳴海って言ったのは山勘である。
「とっしー(八木俊典)」
今回殆ど出番がなかった男。彼女との関りとかほとんどないのに笑っている彼女を見たら泣いちゃった。後、彼女が言っていた目の動きについて用心しようと思ったのだった。その後、文化祭の為に何かが入ったボールを何個も持って帰ったとか。
「氷叢 結(ヒムラ ムスビ)」
自分の考えられる罪を数えるだけ数えた女の子。向き合い方について教えられてなんとか前を向けそうになった。正直、相変わらずショータロー様は分かりやすいなーと思っている。とっしーについてはこの人が居なければ二人っきりだったという怒りの気持ちと、何とかして私を助けようとした恩人の認識がバグを起こして、変に屈折した気持ちを向けている。ショータロー様の事は変わらず好きである。恋愛感情かは本人すら分からない。
「鳴海 覇道(ナルミ ハドウ)」
死穢八斎會の若頭。どうやらショウタと話があるようだ。
主人公(ショウタロウ)の個性について一つの話としてまとめるかどうか(期限は12/22辺りとします。)
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見てみたい。
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別にいい。さっさと続き出せ。