出来ているんだし焦らす必要もないんで出します。
このパートでようやっとショウタロウの次の方針です。それはそれとして、作者からのネタバレって許容量どこまで何でしょうな?
今回は日録です。
「お待たせしましたホットミルクとコーヒーです。」
「…飲めないのかコーヒー」
「え、おう、だって苦いし。」
「成程、美味いぞここの牛乳。マスターが北海道に行って選んだらしい。」
…なんで急に擁護されたんだ?
俺は鳴海のおっさんに連れられて少しこじゃれた喫茶店にいる。
マスターはおっさんと同い年でプロみたいな雰囲気を醸し出している。
それはそれとして、このおっちゃん敵意はないな、まぁこの人の事だし探らなくても分かってたけど。
鳴海 覇道…冥獄五常に双璧を成す死穢八斎會の若頭。人情深く任侠がある男。そして、この前、自然に姿を現し、俺に冥獄五常のアジトの位置に教えてくれたおっさん。
このおっちゃんが俺の事気に入っている事は分かるのだが正直何を求めて敵であるヒーローと接触するのかまるで分らない。
ズズッ
!飲みやすいなここのホットミルク
「さて早速だが確認させてくれ。お前は冥獄五常についてどこまで知っている。」
「んー別に話してもいいけど他のお客がいるかもしれないここじゃまずくないか?」
「大丈夫だここの店は今日この話をする為に貸しきりにした。それにここはうちのケツ持ちだ。」
「…マジか」
しかし、冥獄五常についてってそこまで詳しくないんだよな、さっきの気付いた情報くらいしかないし。なんかのテストか?ま、それ位なら話すか
「成り立ちとか組の特徴は知らないけど、最近の冥獄五常は裏の世界の魔王って奴を倒すのを目的に人数をそろえていたと思う。どんな奴を引き入れたかは詳しくは知らないけどな。」
「けど結…氷仁がこう言った。『数か月前から方針が変わったとかなんとかでその目的が無くなった』そして、『組長がある日を境に人が変わったような変化をした。』ってな。」
「そこから考える事は一つ、組長は既に殺されていて、彼女曰く嫌われ者の若頭が成り代わっているという事。」
「そして、魔王を倒すために動いた組織は魔王に従う組織になった。…あくまで仮説だがな。俺が知っているのはここまでだな。」
「…そうか」
結は俺に嘘を言う理由がないしこれはかなり事実に近い仮説だと思う。
あの厨二の事だ、大方弱個性は下水道から各地に手配し、強い個性はアイツの養分になる。そして、五人衆とかの幹部は個性を奪う機会をうかがっていた…って所だろうか?
つまり扱い的には体のいい個性バイキング会場ってところだったのだろう。
そう考えると、ワープ系の個性を持つ信輪と環境に依存しない状態異常系の個性の老礼は危なかったな。
強いが訓練しなきゃいけない個性の炎智と環境が関係する個性の結の方は大丈夫そうだがな。
だってアイツそういうの嫌いだし。
ズズッ
「お前はALL FOR ONEの事ブッー!!…知ってたみたいだな。」
あっぶねぇ服に牛乳かかるとこだった!嫌、机にかかってるのもまずいけど!!
「嫌、な、なんであんたが?!」
「親父や色んな奴から聞くからな裏にいる人間のほとんどが知っている。それを追っているヒーローグラントリノとかな」
な、成程というかグラン師匠有名なのな
「そろそろ、本題に入るとするか。ジョーカー…日録 章太郎、俺と一緒に魔王を探してほしい」
「魔王を…探す?」
どういう事だ?
色々聞きたいことが出来たぞ…順を追って聞くか
「えっとー、まず何で魔王を探しているんだ?」
「…長くなるぞ」
い、嫌だなー
「…俺たちが初めて出会った時の事覚えているか?」
「あー確か冥獄五常の支部で子供になってたな」
「そこまで詳細に語らんでいい。…あの時の死穢八斎會は小さいが多くの事件が発生していた。それの対応に多くの組員が駆り出されてな。」
「本来支部に行くのは俺ではなかったのだ」
確かに、若頭ってナンバー2だったはずだし、もしくなら行くのはそのまま本部に行くだろうな
「行った理由は最近、魔王と組んだという噂の真偽の確認だ。」
「個性以外の事業で財を成したウチと個性を使った事業で財をヤッコさんはそれなりの関係を持っている。だから、親父も他の家族も心配だった。」
個性で財を成したって…アイツが目を付けるわけだ
「そして、急な襲撃なんていう仁義もクソもない事をしないと思っていたが。まんまとやられたわけだ。」
「助けられた後、腹を立てた俺は冥獄五常と敵対する準備をし始めた。だが親父にそのことを話した瞬間顔が青ざめて敵対するなと強く言われた。」
んー組長はAFOについて気付いていた…って事なんだろうか?
「それどころか、色んな関係を切り、事業を縮小させ組の弱体化をさせ始めた。」
「え?」
備えるとかではなく?
「俺もあの時は疑問に思った。その疑問について考えていたのだが、一つ違和感に気付いた。」
「何故俺は殺されてない?…さっきも言った通りウチの組は個性以外の事業で財を成した。なので、俺以外に強い個性はいない。強個性で邪魔な俺は殺されているハズだ。」
んー確かに
「故に俺は情報を集め、魔王が個性を奪い与える個性だという事、そして、あの時、俺が行かざる負えなかった事態を引き起こした原因に少なからず冥獄五常が関わっている事を知った。」
…あぁ!!!ま、まさか
「…どうやら気づいたようだな、俺も二つの情報からなぜ殺されなかったのかの答えにたどり着いた。」
「魔王は俺の個性を狙っている…という答えに。」
「…そして、親父が弱体化させたのは組を乗っ取る価値を失くし、組を守る為という事も判明した。俺を見捨てるという選択肢がない所が親父らしいがな。」
「だが、俺は納得していない」
「親父は恐怖で力を残す事を考えていない、このまま弱体化していけばただのチンピラの集まりになってしまう。」
「……生まれてからずっと持っている個性をなくなるのは避けたい、だが組が無くなる方がもっと避けたい。」
「それに、姿を消したり現れたりする亡霊みたいな人間に組がつぶされるのは我慢ならん。」
「とどのつまり俺が魔王を探す理由は『奴を倒す、もしくは個性をわざと奪わせる事』だ。理解したか?」
「お、おう」
なんかこのおっちゃん覚悟ガンギまっているな…
…AFOは敵意を向いたり、自分の害になる人間以外必要以上に攻撃しない。それに、組が弱体化している辺り、利用価値もない。個性だけ奪って終わりにはなる…と思う、この動きは悪くはないな
「次に聞くけど、方法と俺への利点は?」
これが無かったら協力できないし、協力とは言えない
「そうだな…コイツを見せるとしよう」
そう言って出したのは拳銃と注射針がついた弾だった
「…これ何?」
「個性強化弾だ」
「バリバリにやべー奴じゃねーか!!」
ナチュラルに出すんじゃないよこんなもん
「まぁ聞け、お前が知る由もないがな、これは今年になってから裏でどこからともなく出回っていたブツだ。今ままであるとしても、特定の個性を強化させるだけかオカルトな物だった。」
「だが、コイツは特定の個性じゃなくとも全ての個性に対し強化させることが出来る革新的なブツだった。まぁ…これでも効果は微量だけどな。」
ホーンつまりコイツは、今までできなかったのを全てに対し適応できるとかいう激ヤバ薬って事なんだな。
「気にならないか?これがどこから来たのか?俺はそこで残ったツテと薬自体を組で分析し情報を集めた。」
「その結果、コイツを使用すると個性因子自体が強化されることが判明した。しかし、全ての個性に適応させるためにな何千何億の因子を解析しなければならない。」
そう、なのか?
「そこまでの因子を調べなければならないなら何らかの足跡がつくはずだ、だがそれがない正真正銘出所不明と来た。……なんとなく察しが付くだろう?」
「!……魔王か」
「そうだ。そして、さっき言った通り出所は明確に出なかった。だが、広がり始めた場所、そしてその地域でそこまでの事が出来そうな施設を割り出した。結局憶測ではあるがありえなくはない場所だ。」
「…その場所は?」
「病院だ……名前は『蛇腔病院』」
蛇腔……病院?
「お、俺が入院していた場所!!??」
「何ぃ!!!」
「ど、どうだった?!?!」
あの時の違和感…本物だったのか??
「普通の病院だったけど。けど…さっきの話が完全に嘘とは言えない気がする。」
「…成程、まぁ嘘である可能性はあるから、ガサ入れは出来んが。お前は納得する位には何かあったんだな?」
「おう」
「……話を戻すとしよう。」
「まず、お前への利点は、お前を信用しさっきの様な裏の情報を出来る限り提供する。そして、お前は表の情報を俺に提供してほしい。」
「表の情報?俺は学生そんなに情報を持ってないぞ?」
「お前、ハイスペックの根津やグラントリノとのつながりがあるよな?」
何故それを!?後、ハイスペックの根津ってなんだ?!
「そいつらとのつながりそして、少なからず魔王の事を知っているという事。」
「俺ぁいくら何でも表の情報全てを知りたいわけじゃない、知りたいのは魔王についての表の情報だ。」
「表と裏二つの情報から魔王の所在を暴く。魔王を探すっていう方法はこれだ。」
な、成程。やり方は俺のツテから知れる魔王についての表の情報、そして、鳴海のおっさんの裏の情報を組み合わせ魔王の動向を調べる。
そして、俺への利点は裏の情報その物……無難ではあるが確かにそれなら接触まで行けるかも。
だけど、一番の疑問が残ってる。それを聞かねぇと協力は出来ない。
「最後に聞きたいなんで俺に協力を持ちかける?他にもいたはずだろう?」
「端的に言えばお前が気に入っているから…だな。」
それが理由?
フッ
「すまん、すまん流石に説明が足りないかったな。」
「…まず大前提としてAFOの事を知っている人間である事、そして、俺の組にそこまで干渉しない事だ。」
「なら、さっき言ってたグランし…グラントリノでもいいのでは?」
「嫌、あれは俺からより情報を抜き取ろうとする。」
「組を思うことを『洗脳』っていう奴ももってのほかだ。」
「…お前の理想像は?」
「おい、急だな」
「すまんな。今一度俺の選択が正しいのかを知りてぇんだ」
…前の俺ならただ『ヒーローを助けるヒーロー』とだけ言ったのだろう、けど、冥獄五常と、結に戦って一つ俺の中で固まった。
「…ヒーローは人々を助けるのを仕事する職業、だがどこまで行っても取りこぼす事があってしまう。敵の目に宿る物に気付けない時があってしまう。俺はそれを失くしたい…だから俺の理想は」
「そいつらが助ける未来をこぼれない様に守れるヒーローだ。助けるのは少なくとも俺じゃなくていい。」
フッ…フフフフフ
「…だからだ、公務や法に縛られる事なく自分で考えた正義を貫ける。お前だから俺は協力を持ちかけた。」
?よく分かんねーけど俺じゃないといけないみたいだな。
…本当は断るべきかもしれねーがこれなら、一時的に完全にAFOの動きを把握できる。
やるしかねぇ
「…分かった。鳴海のおっちゃんの提案に乗る」
「!!」
「一緒に探そう!!魔王を!!!」
「あぁ!!よろしく頼むジョーカー!!」
ー人生には時折二つの道が現れるー
ー1つは正しい道、そしてもう1つは悪魔の道ー
ーあの時…俺が…選んだ道は悪魔の道だったのか?ー
「ショウタ(日録章太郎)」
とっしーやグラン師匠に内緒で死穢八斎會と協力を始めた男。氷仁やオールマイトの行動から理想像や目指す物がだいぶ固まってきた。取りあえず冥獄五常で戦う事のなかった五人衆最後の一人と若頭の個性を聞くつもり。場合によってはAFOが狙うと踏んでいる。正直、こういうヒミツの関係はなんかドキドキする。
「鳴海 覇道(ナルミ ハドウ)」
死穢八斎會の若頭。覚悟と度胸が決まりに決まっていた事が判明した。頭も個性も強いという大分エリートスペックをしていて、古臭い言葉使いも相まって既に組長の様な貫録を醸し出している。ショウタの事を気に入っているからこそ協力を持ちかけた。ちなみに組に入ったのは子供の頃拾われたからである。
「個性 覇気」
鳴海 覇道の個性、腕から脳に直接命令する波が込められた電気を放出させる個性で範囲はフロア一帯を覆うほどで威力は電気なのにコンクリを砕くほどである。そして電気を当たった人間に簡単な指示を出し動かすことが可能。弱点として結局のところ電気なのだから耐電性の物や電気関係の個性で洗脳効果が打ち消されるという事である。ALL FOR ONEはこの個性の威力にめをt(ここまでで文字は消されている)
主人公(ショウタロウ)の個性について一つの話としてまとめるかどうか(期限は12/22辺りとします。)
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見てみたい。
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別にいい。さっさと続き出せ。