俺のヒーローオブメモリーズ   作:にわかライダー

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さぁ今回から魔王様がジャンジャン暴れだします。

なんかそのキャラクターの視点で色々書いているから、たまに第三者視点みたいなのが書きたいと思っても書けないという事態。

今回は日録…嫌、結構色んな視点がある回です。



第41話暴かれるD/策策策

ー少し前、シュラウド博士の研究室にてー

 

 

「準備できたヨ!!」

 

章太郎から聞いたどらいばー?という物をトランクにしまったシュラウド博士がこっちに言ってくれた

 

「分かった。早く行くぞ」

 

さっさとここから出ようとした…時だった。

 

「…待った」

 

どす黒く、粘りつく様な声が研究室に響いた。

 

「「ッ!!??」」

 

キィィン

(あの輪っか…信輪の個性!まさか!!)

 

 

「こ、この声は……!!」

冥獄五常の若頭が反応する。

 

「君たちに――用があるんだ。」

 

 

肌がビリ着く

 

目の前の存在から溢れ出すどす黒いオーラが空間を覆っていく

 

死が…広がっていく

 

冥獄五常の若頭の目には恐れではなく喜びから来る涙を浮かばせていた。

 

「お、おぉ」

 

「や、望み通り出て来たよ、死穢八斎會若頭、鳴海覇道」

 

 

「ッ…!、それはご苦労なこった、魔王、All For One!!」

バッ

 

ヴヴォン!!

 

「逃げるぞ!!」

ハッ

「カシコマリマシタ!!」

 

ダッ

あぶねぇ…危うく飲み込まれる所だった!!

…さっきの一撃を与える瞬間、妙なバリアが張っていた。吹き飛ばすことは出来たが、恐らく、俺の攻撃は効かん…!!

 

「リッパー君!!救援信号は?!」

 

「発信済ミデス!!3人ノヒーローガ向カッテイマス!!」

 

「よし!なら後は…」

 

 

 

(…僕の姿を見て、ほとんどひるまないとは、なかなかできる男だねぇ)

 

「さて…せっかく僕が君達に転送系と索敵系の個性を与えたのに、情けない」

 

「あぁ…阿ぁ…申し訳ありません!!!主よっ!!」

 

「…大丈夫だよ、君とはまだ友達でいたからね…けど」

 

魔王は振義の方を見た。

 

「君はいらないかな」

 

ドシュ!!

 

「ガハッ」

(複数の個性を持ってあそこまで平静を保つのはすごいけど、あの攻撃を食らってすぐに壊れるオモチャはいらないね、個性が目的だし。)

「主よ…」

 

若頭は自らを護衛していたモノに見向きをせず魔王をただ見つめた

 

(それを言うなら彼もそうだが、あれは僕が持つより、あのまま方が良い。耐久の個性が染み込んでいる彼自身のままの方がね)

 

キィィン

 

 

「しばらくお休み、"マキア"」

 

(この個性…2つのリングしか扱えない、個性の持ち主が個性を伸ばした結果、あそこまで力を出せたという事か、これは…まぁ)

 

「没個性だね」

 

 

個性を奪い終わり、マキアを送り返した魔王は追う前に少し考え込んだ

 

(あの男は僕を追っていた。その男が今、ただ逃げている。正直不自然だ。……逃げるというより、戦略的撤退で何かを待っているというのが自然かな?…調べてみるか)

 

個性

気配探知

 

「…!!……フフフ、成程成程、そう来たか!!思いのほか時間はないよだね…なら」

 

「早く準備しないとな!!」

 

 

個性

発条化バネか

 

 

個性

膂力増強

 

 

バシュッ!!

 

バッ!!

 

「!?!?」

 

魔王は純粋なパワーのみでワープしたかのように鳴海たちの前に現れた

 

「さよなら♩」

キュイィィィン

 

個性

波状撃

 

バッ

ギュオン!!

 

魔王は手を前に出し手から衝撃波が飛んできた

 

グッ

ヴヴォン!!

 

「!?」

 

その衝撃を鳴海は自らの個性の波形を変え壁にして防いだ。

 

(バリアにもできるのか…実に欲しいねぇ!!)

 

「もしかして……知らなかったのかな?魔王からは逃れられないって」

 

 

「…一応聞いておこうか、魔王、手前は何故博士を狙うんだ?」

 

「んー少し機嫌が良いからね教えるとしよう、そこのシュラウド博士は機械工学だけに力を入れているわけじゃない、因子の研究もしていた事を知っているかい?」

 

「…」

 

「そこから興味が湧いてね、調べていくうちに因子の研究の中で個性を媒介に文字通り武器にするというシステムを作った事が判明した。」

 

「!?」

(ロストドライバーの事がバレている!?)

 

「多種多様な個性を取り扱う僕としては非常に興味が湧いてね、是非僕の味方になってほしかったんだよ」

 

「シュラウド博士、どうだい?僕と来る気はないかい?」

 

「はいって言うと思うカイ?私は成果だけをかすみ取る奴が一番嫌いダ!!」

 

「…それならせめてそのトランクを貰おうかな?」

 

「…イカガシマスカ?」

「やるしかない、リッパー君、生みの親を守ってやれ」

 

 

============================

 

一か月前、鳴海たちはある一人の女性を入れて、会議をしていた。

 

「無理」

 

「……やはりか」

 

「まぁ相手が相手だし、俺ら二人で勝つのはマジで無理でしょ。」

 

「だが魔王が姿を表すのは俺と手前の二人と次の標的だけしかいない時、逃げるのも難しいと思うがどうするんだ?」

 

「んー魔王が直に来てくれたら、そこからは耐久をする。」

「…耐久?」

 

章太郎は自分が考えていた事を口にした。

 

「まず、リッパー君は大分優秀なAIで、シュラウド博士…俺の姉ちゃんは有名人。リッパー君が迅速で適切な救援信号は送るだろうし、有名人故に見た感じ何もなくてもヒーロー達はいたずらと考えずにまともに対応する」

 

「さ、ら、に、魔王を追っかけているヒーローが知っている限り3人いる。んでもってその三人とも俺の知り合い。ある程度、パトロールのルート誘導が出来るっつーわけ。つまり、魔王対策を大分している人間たちが来る。」

 

 

「んでもって、魔王はそいつらとは今はまだ争う気はそんなにないから、魔王がその場を去ると思う。」

(あいつは割と舞台に拘る、余裕がある今、何人もいるその場で奪うような真似は決してしないと思う)

 

「成程、だから耐久なのか。」

「そゆこと、まぁ耐久つっても、そこまでの間、魔王をどれだけダメージに負わせられるかによって逃亡か撃破、どっちかに傾く。倒そうとして逃げられたら鳴海のおっさんも俺も後々殺されるから、中途半端はダメ。」

 

「逃げに徹するか、攻撃に転ずるか…」

 

「最初の攻撃で決めるのが一番だと思うぜ。後、逃亡になったら鳴海おっさんは確実に個性を渡しておけ。」

 

「…堅気の奴らはどうするんだ。」

 

「そこは大丈夫!!頼りになる奴に助けを呼んだ。」

 

そう言いながら章太郎はその場にいた、ある女性を見た。

 

「それがこいつか…本当に大丈夫か?」

 

「んー頑張ってもらうとしか言いようがないな、今からその方法を教えるし。」

 

「……賭けだな。」

 

「ごめんな、誰かに利用されるのは嫌だよな、出来る限り巻き込まれないようにする。だから、協力してほしい」

 

「お前の個性なら何十、嫌、何千人の命を守れる。俺は確信しているぜ」

 

============================

 

 

……作戦通りに動いてくれていると信じるだけしかできないが

早く着てくれよ章太郎!!

 

 


 

 

一方、大学では

 

ヴィー!!ヴィー!!!

 

 

「キャァー!!」

「何だ何だぁ!?」

「おい!!押すなって!!」

 

混乱が起きていた。

誰もが誰も何が起きているのかまるで分らない、まさに混沌……ただ一人は除いて

その人はフードを被り仮面をつけていた。

 

「…スゥ」

フゥーーー!!

 

(落ち着いて私、やるべきことはただ一つ『人々を救う』ただそれだけ。この時の為に私は準備をした。誘導の仕方、民衆を守る方法、リハーサルだって行った。)

 

パキパキ…

 

「ん?おい、なんか音がしないか?」

「んな事、どうでもいい!!」

 

 

(やるんだ!この血塗られた手で人を助けるんだ!!)

 

バッ

 

ビュォォ

 

「キャッな、何?」

「なんだこれ吹雪!?」

「でも全然寒くねえ!!」

 

「皆さん落ち着いてください!!」

 

「今この大学は敵の襲撃を受けています!!場所はシュラウド博士の研修室でここから遠く離れています!!私と私の氷像が誘導しますので落ち着いて避難を!!」

 

「おー!!」

「助かった!!」

「あの…あなたは?」

 

『もしお前が誰かと聞かれたらこう嘘をついておけ』

 

「ヒーロー『仁』です!!」

 

氷叢 結は自分はヒーローだと嘘をつき、本当のヒーローが来るまでの間、一般人を守るように章太郎を頼まれていたのだった。

 

(ショータロー様、私頑張ります!!貴方のすべきことを果たしてください!!)

 

 


 

 

そして、章太郎は…………

 

 

ひょいひょい

 

ジョーカーの元に無数の石が飛んでくる

 

「また、来るのかよ…!!」

Samurai!!

キュイイン…

 

ジョーカーはサムライドーパントとなり目を閉じる。

 

チャキ

サムライ・出力ドライブ・四式!! 

 幻域斬花!!ゲンイキザンカ

 

ズバッ!!

 

ジャジャッジャジャキィン

 

BBBBOWWWW!!!!!

 

「…」

 

やっぱ爆弾か!!

 

バッ

 

この石爆弾の攻撃、んでもって個性の使い方は間違いなくあの時の記憶を使う敵

実態もあって、熱の感覚、妙なにおいもある幻覚でもねぇ紛れもなくいる。

どういう事だ、それにこのプレッシャーあの野郎ももう来てる!!!

早くしねぇってのに…

 

スッ…

 

その敵は地面に手を当て、あからさまに何かを仕込んだ。

 

「ッ!あ…」

 

Air!!

キュイイン…

 

バッ

「ぶねっ!!」

バチバチバチっ

 

ジョーカーが空に飛び上がった瞬間、床一面に電気が広がった。

 

スッ

 

ビュオッ

「ウッ突風!!」

 

突如打ち出された突風はジョーカーは壁に当たる前にエアーで姿勢制御をした。

 

もしかして、壁にまで電撃が来ていたから押し出したのか…?

スタッ

…一旦落ち着くしかねぇ

「仕切り直しだ!!」

Illusion!!!!

 

シューー…

 

 

まずあの妙なイントネーションでの一言を最後にあっこから喋ってくれねぇ、戸惑いがある野郎があれしか言わねぇのはおかしい。何かに操れていると踏んで間違いないはず。

 

気配はついさっきサムライになった際に探ってみたが半径100m内に生体反応っぽいのを一つだけ読み取った…という事は遠隔で操作、嫌正確にはこの地下で操作はしてない。

 

何でもありが個性だからな、遠隔操作でないと決めるのは早すぎる…そういえば俺が敵の反応を探っている時、別館にいる二人それぞれ既に個性の反応と悪意の反応をしていたのにこっちの方は二つが一気に反応を示した、まるで機械のスイッチが入ったみたいに…ん?

 

嫌、待てよ…まさかッ

やってみるか!

 

ある程度、考えをまとめたジョーカーはイリュージョンメモリの煙を解いた。

 

「来いよ、石っころ!!」

「……何?」

 

これには反応するんかい

「そうだぜひょいひょい石だけを投げやがって、もっとスゲー石を打ってこいよ、おらおらどうした?」

「…言っ な?」

声が途切れ途切れになってるな…

 

ドコンッ!!

ガシ

 

復活した敵は地下の柱を砕いてその破片を手にした

 

岩にしやがった!?

 

ブゥン!!

 

「かかったな!!」

エアーはベースから少し細工をして、ある事を可能にしたそれは

 

グッ

 

「お返しだっ!!」

パコォン!!!

 

なんと爆弾となった岩は何かに当たり跳ね返ってきたのだ!!

 

「……!?」

BOW!!

 

 

空気を自由な形にする事!!ぜぇーんぜん見えねぇけどなぁ

さて、作戦的にはまだ使わねぇ方が良いけど…とっとと済ませてぇから使わせてもらうぜ!!

 

Eyes!!

キュイイン…

 

サムライの気配探知!アイズで送られる視覚情報!!二つがそろえられればッ

 

「…捉えたぁ!!!」

 

Trigger!!

Air!!

 

ジャキン!!

MAXIMUM DRIVE!!!!

 

「クリアブーストッ!!!」

バシュウンッ!!

バチィン

 

溜められた空気弾は敵の左目に命中した!!

 

「なニを?」

 

ビチャビチャ

その言葉の直後、なんと敵の身体が解け始めた!!

 

「???!?!!!!!」

 

「なぁーる程泥で出来てんのか」

 

「な、あfじおfなあgじゃおjgろえあに?!」

 

 

「聞こえてるか分かんねーけどな、やっぱお前死んでるよ、その左目の生き物によって無理矢理動かされている木偶の棒って所だな。」

 

サムライで反応を示した瞬間、思い返せば不自然なところがあった、生体反応すらなかったてのが一つ、妙なにおいと言ったが死体特有の腐臭ではないってのが一つ、ついでに個性の遠隔操作だったらあんな生き生きした動きをしない。

 

 

んでもってサムライとアイズで調べてみたところ、生体反応がコイツの身体をあっちこっち動き回っている事が分かった。

 

 

狙って打ち込んでみたところなんつーか、ネズミみてーな脳無が出て来た。どうやら他人の思考から死人の情報を得てそれを泥で再現するって感じ個性らしい。

 

「死者を再現する能力…確かにスゲーが魔王様が待ってるんでね、踏み台扱いさせてもらうぜ」

 

「おおぉぉぉぉoooooooooo…ウヴォァァァァァァ!!」

 

ペチョペチョ…

 

…よし、ちゃんと倒したな。

 

アイズメモリはまだ同じような個性を経験したことがないから使ったらしばらく使えなくなる、正直使ってしまってよかったのかまるで分らん。けどまぁ、余力をだいぶ残す事が出来た。

 

さて…向かいますか、鳴海のおっさんの気配がだんだん弱まっている。

 

「…早く行かねぇと」

 

Nazca!!

キュイイン…

 

「な!!!」

 




「ジョーカー(日録章太郎)」
軽く計画を立てていた男。ちなみに聞く立場になったら、結局人任せじゃねーかっと言う位ガバいのを立てたと思っている。舞台に拘るなどの話は個性の継承直後や雄英で奪いに来なかったからなんとなくそうなのではないかという推察である。上手くいってはいたが、安直に強い敵の所に向かったのがちょっとやらかしたと自覚している。


「鳴海 覇道(ナルミ ハドウ)」
死穢八斎會の若頭。正直魔王のプレッシャーに押されてしまった。しかし、一瞬で元戻って対抗したので大分胆が据わっている。一応、魔王の攻撃から身を守れるように個性伸ばしを少しやっていてる。いるのだが、一人の人間を守りながら単身で魔王と戦うという大分無理ゲーをしている。


「仁(氷叢 結)」
ヒーローのふりをして避難誘導をしている女の子。二人では危険だと章太郎は判断し、彼女にも助けを求めた。思った事が口には出てしまうが、口は硬い方である。一か月間、避難誘導の仕方やリハーサルなどみっちりやり込んで今日を迎えた。実際彼女の個性は展開した領域内なら何体もの自動で動く氷像を作り出せるので大人数での避難誘導には向いている。ちなみに領域の幅は個性伸ばしの結果、大学をほとんど覆う事が出来る位になっている。



「エアードーパント」
第36話で登場してようやっと紹介されたオリジナルのドーパント。見た目は全体的に半透明なのが特徴で、空間圧縮だけじゃなく、浮遊の個性も元にしたので能力は空気を固める事と空を飛ぶ事である。自由自在に形を変える事が出来るようになった代わりに熱を帯びるレベルまでの圧縮が出来ない。ちなみに形を作ったとしても目視が出来ない為大分テキトーに形を作っている。


「振義」
個性を奪われて死んだ男。ちなみに、同じ幹部の信輪も獄中で謎の死を遂げた事になっている。老礼と炎智は無事。


「マキア」
魔王に名付けられて以来ずっとその名で活動している男。自分の身体にしみ込んだ個性によって生かされている事に気付いており、選ばれたと信じている。一番、人として壊れているのは彼なのかもしれない。人々に恐怖を与える『歩く災害』である。


「ファウスト(本義記)」
ドクターと魔王との初めにして現時点の最高傑作の脳無。正体はネズミを元に改造した生物で能力は死者を泥で再現するというものである。人の脳波から記憶を読み取りそこから死人を蘇るようにするという仕組みで、元々は魔王のメンタルケアに使われていたが、今は相手にとっての敵しか再現できなくなっている。


「オール・フォー・ワン」
発条化を手に入れた魔王。弟が来ることは嬉しいが今は個性を奪う最適な場ではないので来る前に撤収する予定。鳴海の事をなかなか使えそうなおもちゃだなーと思っている。
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