スピード投稿になった今回。
ちなみに戦鬼メンバーはオリ主になります。
「・・・・は! 逃げてエリチ! あれ?」
目を醒ました希はテントの中であることに驚く。
出ると焚き火の近くにコーヒーを飲む絵里とヒビキが。
「希! 良かった。気がついたのね!」
「え、エリチエリチ! さっきの・・・・、もしかしてうちら・・・」
「大丈夫よ希。生きてるわ」
「え? もしかしてエリチが?」
「ち、違うわ。ヒビキさんよ! ヒビキさんが追い払ったの!」
「ヒビキさん?」
知らぬ名前に頭を傾げる希。そこに歩み寄るヒビキがコーヒーの入ったマグカップを差し出す。
「もしかしてあなたがヒビキさんなん?」
「よろしく♪ シュッ!」
敬礼のようなポーズをしつつ笑顔を向けるヒビキに希は恐る恐るマグカップを受けとる。
「とりあえず二人とも今日は悪いけど今日はテントに泊まってね。まぁ寝袋はあるみたいで助かったよ。自分用しかなかったから」
「え? ヒビキさんはどこで寝るんですか?」
「? 外だけど?」
エリチの質問にヒビキはきょとんとした声で軽く答える。
「でもまだ3月ですし・・・」
「大丈夫! 鍛えてますから!」
「いや鍛えてるとかそういうんじゃなくて・・・」
「そのテントじゃ三人も入らないし男が一緒じゃ二人とも落ち着けないでしょ。それにレディに風邪ひかせる訳にはいかないし」
「は、はぁ・・・」
「そんじゃ夜更かしは禁物だし寝ようか。お休み〜〜〜」
「え、ちょっとヒビキさん!」
言いたげな絵里をよそにヒビキは寝袋に入り〇び太並の早さで眠りについた。
「もう寝ちゃった・・・」」
「なんやろかこの人・・・。カードでもよくわからへん・・・・」
「ホントに何者なのかしら・・・・」
(それにさっき変身したあれは・・・・)
「まぁ色々考えてもわからへんし今日は眠らへん? 明日改めて聞いてみよ?」
「そうね」
希の意見を了承した絵里。二人は静かにテントのジッパーを閉め眠りについた。
「ねぇ希。頼むからそばにいてね。暗いのは・・・」
「わかってるわかってるって♪」
────数時間後───
夜が明け日が差し込む。
光はテントを突き抜け絵里の目に入る。
「ん? 朝? なんだか疲れたから凄い眠っちゃった気が。え? まだ5時?」
時計を見て驚く絵里。
しかし妙なことにテントの外にヒビキの気配を感じなかった。
「ひ、ヒビキさん?」
テントを開くとそこには畳まれた寝袋が。
「どこ行ったのかしら・・・」
絵里は恐る恐るテントからでて森の中へ。
「さ、寒いわ・・・。よくこんな寒い中ヒビキさん寝れたものよね・・・」
身を振るわせつつ進んでいくと滝が。
そして水が落ちていくそばにヒビキが上半身裸でいた。
細身のようで筋肉質なその身体のあちこちに切り傷や擦り傷がある。
「あんなに身体に傷が・・・」
(もしかして昨日の怪物と戦って・・・)
絵里が見る中、ヒビキは静かに両手の烈火を掲げる。
「・・・・・・はあ!」
高々にあげる掛け声と共に烈火を水に叩きつけるヒビキ。
「! きゃあああああ!」
すると高い水しぶきがあがり軽い雨のようにヒビキに降り注ぐ。
しかし驚いた絵里が足を滑らせ池に落下、再び水しぶきがあがる。
「お、お〜〜〜〜い! 大丈夫エリチちゃ〜〜〜ん!」
「お、驚いた〜〜〜」
「!」
池から出てくる絵里にヒビキは目線を反らす。
「ヒビキさん?」
「・・・・・」
「! きゃあ!」
ヒビキから上半身に指を指される絵里は自分の服が透け黄色いブラジャーが見えているのに気付き両手で庇う。
「・・・・見ました?」
「ご、ごめん・・・」
「は、ハラショー・・・・」
〜〜〜〜数分後〜〜〜〜
「じゃあヒビキさんはその響鬼っていう姿に変身して魔化魍っていう妖怪と戦っていると・・・・」
ヒビキと上着を借りた絵里はテントに向かって歩いていた。
「そ♪ 話だけじゃバカバカしいでしょ?」
「い、いえ・・・。現に昨日あんなのを見たら・・・」
「まぁ俺も悪かったよ。もうちょっと勘が鋭かったらもっと早く片付けて二人に怖い思いさせずに済んだんだけど。それに今年大学生だっけ? なんかデリケートな時期にあんなもん見せちゃって」
「いえ、気にしないでください。事実助けて貰いましたし」
「そう言ってくれるとこっちも気が楽だよ」
「とりあえずなるべく秘密みたいですしこのことは希にも言わないでおきます」
「ありがとねエリチちゃん。いややっぱり絵里ちゃんってちゃんと呼んだ方がいいかな」
「いえいえ、気にしないで下さい」
「そっちも敬語使わないでいいよ。同い年だし」
「え? もっとヒビキさん年上だと思ったんですけど」
「なにそれ? もしかして老けて見えた?」
「いえいえ。かなり落ち着いてたんで・・・、あいや・・・、落ち着いてたから・・・・」
「まぁあんなの相手にしてたらイヤでも落ち着くよ・・・」
「でも凄いですヒビキさん。それにカッコいいです」
「ありがとな♪」
曇りのない笑顔を見せるヒビキに絵里もつれて笑顔になる。
「お! やっぱり笑顔の方が美人だな」
「え?」
「昨日からやたら表情固かったからさ。ようやく笑顔見せてくれたな」
「・・・・・ふふふ。なんか私バカみたい。ヒビキさんのお陰で気が楽になったわ。助けてくれたしなんだが昨日今日で凄いヒビキさんに助けてばっかり」
「人助けるのが俺の仕事だから当然だよ」
笑顔を見せる二人は並びながらテントに向かった。
───────────
「よし。それじゃあ俺はここら辺でドロンするよ。二人とも気を付けてね」
「ありがとヒビキさん」
「ありがとうございますぅ」
二人を駅の前まで送ってもらい焔にまたがるヒビキに絵里と希は礼をする。
「それじゃあまた会う日まで元気でね」
「・・・・・あの、ヒビキさん!」
エンジンをつけヘルメットを被るヒビキを呼ぶ絵里。
「ん?」
「・・・・・また会える?」
「多分ね。そんじゃ! シュッ!」
頬を少し赤く染める絵里にヒビキは敬礼するとそのまま焔で走り去った。
「エリチ・・・・、もしかして?」
「そ、そんなことないわよ! 決して好きになったりなん・・・・て・・・」
「別にうち、好きになったとは言ってへんよぉ?」
「の、希ぃ!」
「えへへへ〜〜〜♪」
顔を真っ赤にする絵里をからかう希。
二人は無事に電車に乗り東京へと向かった。
「そういえばエリチ、うち気づいたんやけど」
「何を?」
「ヒビキさんのバイク、東京ナンバーやったで? しかも方向も」
「・・・・・あ・・・」
「良かったねエリチ。また会えるよ♪」
「からかわないでよ希ぃ!」
───────────
時は夕方
東京・下町
甘味処たちばな前
「いやはや、本日はありがとうございました」
「大変美味しゅうございました」
並んで礼をする親子。
眼鏡をかけた男性は関東エリア支部長【立花勢地郎】、もう片方の硬い口調の女性は彼の娘【立花日菜佳】だ。
「いえこちらこそ。たちばなさんにお褒め頂きこちらも励みになります。今後ともお互いいい和菓子を出していきましょう。そういえば聞いてたより一人少なかったんですけど」
「あ〜〜〜。いやですね、うちの従業員が一人楽しみにしてたんですけど仕事がながびいちゃいまして」
日菜佳は勢地郎と顔を合わせ申し訳なさそうに頭を下げる。
「まぁ帰ってきたらそちらに挨拶しにいかせますんで」
「いえいえ、お気になさらず。それでは。本日はありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそ」
互いに礼をすると高坂夫妻は歩いて帰っていった。
「結局ヒビキは間に合わなかったなぁ」
「楽しみにしてたのに残念ですねぇ」
店の中に入っていく立花親子。
その直後店の前に焔が停車、ヒビキがヘルメットをとり駆け寄ってきた。
「おやっさん! 穂むらさんは?」
「おうお帰り。タッチの差で間に合わなかったなぁ。今帰っちゃったよ。まぁお菓子は冷蔵庫の中に入ってるから頂きなさい。感想があれば後で私の方から電話するから」
「ん〜〜〜〜。でもやっぱり申し訳ないから今からお詫びに行ってきます。まぁ距離も少しだし鍛えるのも兼ねてひとっ走りいってきます。途中なんか買っていきますんでバイクお願いします」
「まぁその方があちらも不愉快にはならないだろう」
「そんじゃま♪」
敬礼しつつヒビキは手土産にする菓子買うべく洋菓子店に向かって走って行った。
僕は穂乃果ちゃんと絵里ちゃんと花陽ちゃんが好きです。
早く甘い展開書きたい(笑)