新キャラでます。
「♪〜〜〜」
とある小屋で鼻唄を歌いながら焚き火を燃やし武器を作る青年。
「師匠いつになったら帰ってくるんだろう。用心棒にでてだいぶ経つけど」
すると扉を叩く音が聞こえる。
「?」
青年は頭を傾げながら扉を開ける。
すると血だらけになった彼の師【カブキ】が倒れ込む。
「師匠! しっかりして下さい!」
肩を貸しながら小屋の中にカブキを寝かせる青年。
「待っててください! 今すぐに治癒の呪術を・・・・・」
「・・・・よ・・・・せ・・・・」
「カブキさん! まだ意識が・・・・」
「いいか・・・・。俺は生きてちゃいけないんだ・・・・。俺は・・・・身も心も鬼になっちまった・・・・。人を殺めた・・・・」
「なんですかそれ・・・・。だったら生きて罪を償ってください! 俺はまだ・・・・」
「俺の全てはお前に託したんだ・・・・。お前はもう・・・・一人前だ・・・・」
カブキは血だらけの手で青年に自分の音角を託す。
「カブキさん・・・・」
「いや・・・・・、今日からはお前がカブキだ・・・。カブキ・・・・、お前は鬼になりきるな・・・・。人を守れ・・・・。鬼として・・・・」
「・・・・・はい・・・。カブキさんが殺めたなら俺はその人達の何倍も・・・、何万倍も守り抜きます・・・・。カブキさんの罪は俺が償っていきます・・・・」
「・・・・・ありがとな・・・・」
青年に音角ごと手を握られるカブキ。
カブキは安らかに笑うとそのまま笑顔で眼を閉じ静かに永遠の眠りについた。
〜〜〜〜数日後〜〜〜〜
小屋の前に小さな墓が築かれた。
その墓の前にはカブキから名を託された青年が。
青年は桜に包まれながら歌舞鬼に変身し膝をつく。
「後は任せて安らかに眠ってください。俺が・・・・・、カブキさんの意思を引き継ぎます・・・」
歌舞鬼は立ち上がるとその墓に背を向け歩き出した。
新たに作られた鬼の支援組織【猛士】の一員、明日夢が新たなカブキに会いに小屋に来るのはそれから数日後の話・・・。
───────────
茨城県のある森
車の入れる場所まで走ってきた緑のホンダエレメント。
猛士が支給した【雷神】だ。
そこから降りたのは二人の男性。
一人は三十代半ばながらも揺るがない目をし、もう一人は十代後半の青年。二人は雷神のトランクを開けそこからギター型武器【音撃弦】の2つ【烈雷】【烈斬】を取りだし森の中へ。
「財介、油断しちゃダメッスよ」
「オッス! トドロキさん!」
【トドロキ】に強く返事を返す【更木財介】。
「「!」」
すると二人を待ち構えてたかのようにバケガニの童子と姫が現れた。
「鬼か」
「うちの子の邪魔はさせないよ」
それぞれ怪童子と妖姫に変化する。
「財介・・・」
「オッス!」
トドロキと財介はそれぞれ左手の変身鬼弦【音錠】【音伽】を展開しかき鳴らす。
そのまま額にかざす。
鬼の模様が額に写される。
怪童子と妖姫が駆け寄る中トドロキ達二人は動じずに左手の鬼弦を天に突き上げる。
すると二人に落雷が落ち、怪童子達を吹き飛ばす。
雷が二人の服を破り身体を包む。
そして雷を振り払うと二人はそれぞれ【轟鬼】【更木変身体】に変身していた。
「行くッスよ財介!」
「オッス!」
轟鬼は烈雷、轟鬼の銅色のような更木変身体は烈斬を地面に突き刺し二体に挑みかかる。
「「とりゃあ!」」
それぞれが格闘術を駆使し童子と姫を打ちのめしていく。
童子達もハサミを首に突き立てるが二人の鬼はギリギリで止め、ハサミを腕力で割る。
「そりゃあ!」
「でりゃあ!」
そして轟鬼は足を掴み宙に投げる。更木変身体も背負い投げの容量で姫を同じく宙に投げる。
「財介!」
「オッス!」
烈斬を手にした更木変身体は轟鬼が組んだ手を踏み跳躍、宙の童子と姫を切り裂く。
斬られた童子達は地面に叩きつけられ破裂し土塊に。
「トドロキさん! ありがとうございました!」
「いいッスよ。それよりバケガニは・・・・」
「・・・・・、! この鳴き声は!」
辺りを見渡しながら川沿いに出るとそこには巨大な蟹型魔化魍【バケガニ】が。
「よし! 行くッスよ!」
「オッス!」
「「とりゃあ!」」
二人は跳躍しバケガニの目前へ。
ハサミを降り下ろすバケガニに二人はそれぞれ左右に回避。そのまま互いの音撃弦でハサミを粉砕する。
二人はバケガニの脇腹に音撃弦を突き刺し音撃震をセット、音撃モードにする。
「音撃斬! 雷電激震!」
「音撃斬! 雷電斬震!」
それぞれ音撃弦をかき鳴らす。二種類のギター音が周囲に響き渡る。
「はぁ! とぁ! ふぁ!」
「ふっ! せぃ! ふっ!」
音撃を響かせる二人の鬼。
そして最後、大きく弦を震わせる。
バケガニは爆散し、二人の鬼は着地した後音撃斬を演奏する。
これはトドロキ流、魔化魍を倒した後の清めの儀式だ。
二人はシャウトを響かせ演奏を終えると顔のみ変身を解除し雷神に向け歩き出す。
「ふぅ〜〜〜」
「トドロキさん、お疲れ様っス!」
「財介もお疲れ。弦の腕も大したもんだ」
「いえいえ、トドロキさんには全く追い付けないっスよ。まだまだ自分は未熟っス」
「まぁ俺も十年近くやってるからそう簡単に追い付かれたらザンキさんに合わす顔がないからな」
「でもいつまでもこのままじゃいけないっス。もっと音撃を鍛えて少しでも速くトドロキさんを安心させて自立できるように頑張るっス!」
「それはそれで淋しいなぁ。まぁいつまでも弟子のままじゃいられないからなぁ。まぁまだまだだけどな」
「オッス! これからもビシビシお願いしますっス!」
「よし! じゃあ雷神まで走るぞ!」
「オッス!」
二人は雷神に向け歩を早めていった。
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東京
「にしても買いすぎじゃないのかユウマ」
菓子が大量に入ったスーパーの袋を両手に大量に持つヒビキ。
「そんなことないよ。僕の仕事は頭脳労働なんだから糖分は必要。和菓子も嫌いじゃないけどそればっかしゃ飽きちゃうだろ?」
「まぁ気持ちはわかるけど」
そんなヒビキと一緒に歩くのは眼鏡をかけた青年。年齢はヒビキとほぼ同じである。
「それにこれから厄介なのと当たるんだしこれぐらいは手伝ってくれよ」
「じゃあ作り始めんのか? アレ」
「イグザクトリー。まぁアレは今までのとは格が違う問題児だからかなり時間はかかると思う」
「まぁ気にしないで気長ににマイペースにな。ユウマは他にもディスクやら武器の調整とかもあるんだから」
「悪いねヒビキ」
ヒビキともう一人の青年【勇ヶ峰ユウマ】は道の角を曲がった。
◇
「ねぇねぇねぇ〜〜〜。今日ヒー君いるかなぁ〜〜〜。ヒー君いるかなぁ〜〜〜」
「穂乃果、さっきからなんで今日はこんなに落ち着きがないんですか? いつも以上に落ち着きがないですよ」
「まぁまぁ海未ちゃん。穂乃果ちゃんの気持ちもわかってあげよ? だ〜〜〜い好きなヒー君にあえるんだもんね穂乃果ちゃん?」
「だ、大好きだなんて・・・・・」
ことりにズバリ言われた穂乃果は途端に静かになる。
「べ、別に会いに行って一緒にお茶しようとか、至近距離で匂いを嗅ごうとか、次のお休み何か都合があるか聞こうとか、考えてないよ! 考えてないないよ!」
「穂乃果・・・・、企てがただ漏れな上、日本語が変になってます・・・・」
「と、とにかくたちばなにレッツゴーだよ!」
「お〜〜〜♪」
拳を突き上げる穂乃果とことり。
三人もたちばなに向かいつつ道を歩いていた時、角を曲がってきた二人組にぶつかった
「「「きゃ〜〜〜」」」
「「うおっ!」」
ぶつかった五人。
しかしぶつかった二人組は倒れる穂乃果達を掴み倒れるのを未然に防いだ。
「大丈夫ほのちゃん?」
「ひ、ヒー君! ヒー君だぁ!」
「うおっ!」
穂乃果を助けたのはヒビキだった。
穂乃果はヒビキの顔を見るやいなやヒビキに抱きつく。
「ヒー君だ〜〜〜。ヒー君〜〜〜♪ 生ヒー君〜〜〜♪」
「ほのちゃん恥ずかしいって。それに道端・・・・」
「あ・・・・」
ヒビキの声で我に帰った穂乃果。
その一部始終を微笑ましそうにユウマが、そのユウマに助けられたことりが赤面、海未が身体を震わせながら見ていた。
「穂乃果〜〜〜〜〜! ハレンチです!」
「ごめんなさ〜〜〜〜〜い!」
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都内の道端に停車した雷神の助手席から財介が降りる。
「いいんすかトドロキさん。支部に報告にいかなくて」
「いいぞ。自分がやっとく。しばらく連チャンだったから財介はたっぷり休め。休むのも鬼の仕事のうちだ」
運転席からトドロキが返事を返す。
「オッス!」
「それじゃあな」
財介がドアを閉めると雷神は走り出す。
「よしっ! 空腹よし! 喰うッスよ!」
財介は自分に激を入れGOHANYAという看板の店に入っていった。
「♪〜〜〜〜、今日は大盛無料〜〜〜♪」
その数分後、眼をうっとりさせながら花陽も店に入っていった。
更木変身体は劇中でも言った通りまんま斬鬼さんです。