ポケットモンスター剣盾二次創作シリーズ 作:dwwyakata@2024
サザンドラ。ドラゴンタイプのポケモンであり、その獰猛さから古くは村を潰す事も多かったとされている存在である。
三つ首を持ち、翼でそらを自由自在に舞う。何でも喰らうその悪食ぶり。更には凶暴な戦闘意欲から、手練れのポケモントレーナーにも怖れられている存在で。今も空に敵無しと、悠々と飛び回っていた。
そのサザンドラが、獲物を見つける。
マホイップだ。
ドラゴンタイプに対してフェアリータイプは優位を取る事が出来る。「剛」の代表であるドラゴンに対して、フェアリーは「柔」の代表。相性が最悪だからである。
しかしながら、巨体を誇るサザンドラに対して、相手は小さなマホイップ。
それも単独で動いていて。
更に相性差は、圧倒的な実力があればひっくり返す事も可能だ。
マホイップは喰らった事がある。
甘くて美味しい餌だ。
多少小さいが、悲鳴を上げて逃げようとする所をかみ砕いて飲み込むのも美味しいし。その時零れる肉汁もクリームもたまらない。
舌なめずりすると、猛然とサザンドラは中空からマホイップに襲いかかる。しかも、念入りに後方から。
何度か人間のトレーナーに叩きのめされた経験があるサザンドラは、慢心しないことを知っていた。
サザンドラは幼い頃から二度進化を経てこの形態になるポケモンで。
それは早い話が、進化の過程で修羅場をくぐっているという事でもある。
ドラゴンの強靭な力を持っているからと言って油断はしない。
獲物を狩るときには、常に全力で相手を叩き潰す。
そうしなければ、逆に食われる事もあるのだ。
ましてや人間が「ワイルドエリア」とか呼んでいるこの辺りには、凶悪なポケモンが幾らでもいる。
狩りは迅速に。
かつ一瞬で終わらせるべきなのである。
かっと口を開き、襲いかかるサザンドラ。
だが、次の瞬間。
恐怖に、全身を鷲づかみにされていた。
マホイップが。
振り向いたのである。
その目には、サザンドラが今まで見たこともない、まるで人間のもっとも深い部分のような。闇が凝縮されていた。
まずい。
本能が告げる。
人間が鍛えたポケモンの中には、たまにとんでもなく強いのがいる。あれは、そう言うのかも知れない。
だが、逃げるよりも、マホイップが動く方が早かった。
その手がすっと上げられると。
サザンドラの全身が、凄まじい圧力に晒され、地面に叩き付けられていた。一撃で、殆ど瀕死である。
もがき、悲鳴を上げるサザンドラに、ゆっくりマホイップが歩み寄ってくる。
その姿は、小さなフェアリータイプとは思えず。
まるで何かの山のような。凶悪極まりないものだった。
がちがちと歯が震えるのをサザンドラは感じる。
幼い頃、身を隠して超格上のポケモンをやり過ごしたときと同じ感覚だ。ポケモンの間では食物連鎖が存在しており、例えドラゴンポケモンでも幼い頃には大型のポケモンに苦も無く捕食されてしまうことが多い。
何度も死を間近に見て育ってきたからこそ。
サザンドラは、自分を一撃で叩き伏せた相手の恐ろしさを感じ取っていた。
殺される。
そう察した瞬間。マホイップが言う。サザンドラに分かる言葉で。
「降伏か死か」
「な、なんだよ」
「難しかったか。 従うか私に食われて死ぬか、好きな方を選べ」
「し、従います! 従いますっ!」
今も、圧迫感で全身が押し潰されそうなのである。小さなマホイップが放っている圧迫感は、歴戦の猛者の筈のサザンドラを圧倒するもので。そしてどう戦っても、とても勝てそうになかった。
不意に体が楽になる。マホイップが、多少回復してくれたのだと分かった。
「ついてこい。 大物が釣れて私も気分が良い」
「へ、へえ。 しかしどちらに」
「黙ってついてこい」
「わ、わかりました……」
まるで人間のような奴だ。
そう思いながら、サザンドラは浮き上がると、マホイップの後について歩く。
広大なワイルドエリアには複雑な地形があるが。その地形の影を縫うようにして行く。やがて、大きな洞窟がある。
知っている。
こういった洞窟は各地に点在しており。内部には凄まじい力が満ちている。
その力を吸ったポケモンは強大化する傾向があるのだ。
それでか。
此奴は巣穴から這い出た、こういった巣穴に住まう主のような輩だったのか。それならば、あの強さも納得だ。
そうサザンドラは降り立つと、狭い洞窟の中を歩く。
翼はあるが前足はないサザンドラは、浮いている方が楽で、歩くのは少し苦手だ。
そして、二度目の驚愕をする。
其所には、巨大な死体があったのである。
間違いない。この巣穴の主だ。
恐らくはストリンダーだろう。時々とてつもなく強大化するトカゲのような姿をするポケモンで、個体によっては下手なドラゴンタイプより強い。首をへし折られて死んでいた。しかも、かなり食い荒らした跡があった。まさか、このマホイップが喰らったのか。
隅っこに縮こまっているのは、このマホイップの手下だろうか。どいつもこいつもよわっちそうなポケモンばかりである。明らかにマホイップに怯えきっていた。
「其所の死体を喰らっておけ。 多少は強くなる」
「こ、これは……」
「私が殺した」
「……」
絶句。
マホイップの中には、人間に飼い慣らされて、非常に強くなる個体がいると聞いている。だが元々好戦的では無いマホイップは、好きこのんでこんな事をするポケモンだっただろうか。
此奴は色々おかしい。
そもそも、歴戦の猛者であるサザンドラが、恐怖で萎縮する事などあり得ないのだ。
見ると、よわっちそうなポケモンどもに、マホイップは手から何か出して与えている。あれは、何だ。
「どうした、とっととエサを食え」
「は、はい姐さん」
「姐さん?」
「へへ、そう呼んだ方が良いかなって」
しばし黙った後。
マホイップは言った。
「私の名前はクリームだ。 どう呼ぼうとかまわないが、それは覚えておけ」
サザンドラはそれから、クリームと名乗ったマホイップと一緒に活動した。まずはクリームと、他の多少の手練れと一緒に。手当たり次第に巣穴へと殴り込みに掛かる。
「ワイルドエリア」の各地には、不思議な力が噴き出す巣穴が存在しており、其所を独占している「主」がいる。
それを片っ端からクリームと共に襲撃し、叩き伏せていった。クリームの圧倒的な強さは身震いするほどで、一緒に何度か戦った後はまるで勝てる気も逆らう気も起きなくなった。
そしてクリームは勝つと、巣穴の主に降伏か死を選ばせた。
殆どは降伏しなかったので、むしろサザンドラには望むところだったが。
たまに屈服するものもいて。それはクリームが配下に組み込むのだった。
「ダイマックス」と言ったか。それとも「キョダイマックス」といったか。
人間が言っているのを聞いた事がある。
ポケモンは特定条件を満たし、このエネルギーを吸収すると、強大な姿に変化することが出来る。
クリームも当然それが出来るようで。変化すると、前にサザンドラがどこかで見たのとはまるで別物の、巨大で禍々しい姿へと変わる。それも、毎度変わる姿が違っていた。
そして巨大な姿になってからの戦闘力は凄まじく。圧倒的なパワーを誇り、サザンドラでさえ正面からやりたがらないような相手でさえ力尽くでねじ伏せていく。しかもフェアリータイプが苦手としている筈の相手を、むしろ優先的に狙っている様子だった。
更には、殺した場合には例外なく喰らっていた。
貪食なサザンドラでさえ息を呑む。
マホイップは確か草食だったはずだ。それが、ばりばりと音を立てて、殺したポケモンを喰らう。サザンドラでさえ、息を呑む凄まじい有様だ。食事を終えると、残りは連れてきたサザンドラや他のポケモンに喰わせる。そして骨だけが残る。
骨については、手から出した強烈な光で、そのまま分解してしまい。消滅させてしまう。ポケモンにはこういう不可思議な力を使う者は珍しく無い。だがそれにしても、あらゆる意味で徹底的である。
恐ろしい光景だ。獲物を食らった後のサザンドラでさえ、此処まではしない。
少しずつ、クリームが連れている群れが大きくなっていく。
何がしたいのか分からないが。ともかく、エサには困らなくなった。
元々サザンドラは非常に燃費が悪いポケモンで、常に食べる事を望む傾向にある。故に、クリームに屈服させられたことはあまり良い気分ではなかったものの。今の満足度は大きい。
周囲にいるよわっちいのも食べたかったが。クリームが許可してくれなかった。
そんな生活を続けたある日。
クリームが、人間が使っている「スマホロトム」を取りだす。かなり古い型式だ。或いは捨てられていたのを拾ったのかも知れない。当たり前のように使いこなしていた。
「お前達、来い」
声を掛けられたのは、明らかに弱いポケモン達だ。
クリームに何か食べさせられて、非常に力を増しているようだが。素が弱いのだ。それでも限界がある。
サザンドラは呼ばれなかったので見ていたが。どうやら複数の人間を映し出しているようである。また、見覚えがある場所も映し出されていた。
「朝方、この地点にお前達は貼り付け。 この人間が現れる。 そして高確率で生まれたばかりのポケモンを捨てていく。 それを回収してこい」
「わ、分かりました、クリーム様」
「すぐに向かえ」
弱くても機動力の高い鳥ポケモンを中心に、数体のポケモンが出向く。いずれもが、クリームが与えた何かによって、力を増しており。この辺りを徘徊するポケモン程度が相手なら、自衛は出来るくらいの実力にはなっていた。人間に襲われたらどうなるかは分からないが。
興味が湧いたので、聞いてみる。
「クリームの姐さん。 あれは何をさせているので?」
「お前は「廃人」というのを知っているか」
「はあ、ハイジン? 何ですかそれ」
「人間がポケモンを競技に使って戦わせているのは知っているだろう」
頷く。それについては、サザンドラも同族などと話して聞いた事があった。
クリームの話によると、ハイジンというのは、ポケモンをその競技用のためだけに育てている連中の事だという。
さっき映像に映し出されたのは、この近辺でも特に有名な廃人だそうだ。
「連中は「理想の性能を持つ」ポケモン以外には興味を示さない。 毎日無茶なやり方でポケモンに卵を産ませては、気に入らなければ捨てる。 その捨てられたポケモンが目的だ」
「へへっ、生まれたばかりのポケモン、美味そうですなあ」
「違う。 手駒として使う」
「ふえ?」
サザンドラにはぴんと来ない話だが。
クリームは丁寧に説明してくれる。この辺り、クリームを素直に慕える理由だ。
強く残虐だが、理不尽では無いのである。
「私が集めているのは、人間に強い恨みを抱くポケモンだ。 復讐の刻のために、戦力を整えるためにな」
「人間に、復讐? なにかされたんで」
「ああ。 私のもっとも大事な存在の尊厳を、徹底的に汚された。 絶対に許さない」
「……よく分かりませんが、クリームの姐さん、人間のような事をいうんですねえ」
多少茶化すが。その後のクリームの目を見て、サザンドラは絶句。
そして、冗談でさと、話を切り上げて少し離れた。
数日過ごして、クリームに従っているポケモンには二種類いる事が分かってきた。恐らくは、サザンドラと同じように力でねじ伏せられたもの。種類は雑多で、強いのも何体かいた。
そしてもう一種類は、何かしらの方法で助けてきたもの。
多分よわっちいのは後者だろう。
それにしても、そのよわっちいのも力を増している。如何なる事なのか。
「それにしても姉さん、あの食わせているものは何なんです?」
「……こういう巣穴に潜む主は、巣穴の力を取り込んでいる。 だが余剰の力は固体になり、あまい塊になる」
「ほうほう」
「人間は経験飴と呼んでいる。 他にも経験飴の製法はあるようだが、此処ではこうして巣穴を狙うのが早い。 この飴と手駒を集めるためにも私は巣穴を狙っている」
なるほど。エサの確保と同時に、手駒の強化も狙いとしてはあったのか。
これは面白いと、サザンドラは思う。
クリームはよく分からない奴だが、やっている事は刺激的だ。それに、何か大きな目標があるように思う。
復讐を口にしていたが。それが何なのかはよく分からない。
「サザンドラ。 お前は人間共を滅ぼしてやりたくはないか」
「え? 目障りで鬱陶しいとは思いますが、流石に其所まででは……」
「私は滅ぼすつもりだ。 今いる場所は人間にガラル地方と呼ばれているが、その中心地の一つがあれ……人間共にはエンジンシティと言われている」
息を呑む。
古い時代には、人間の大きな街を襲って叩き潰したポケモンがいたと聞いている。
だが、今は絵空事だ。
恐ろしい強さの人間がいて。そいつらに飼い慣らされた強力なポケモンが多数守護している。
とてもではないが無理だ。
サザンドラだろうがギャラドスだろうがバンギラスだろうが。
有名どころの強力なポケモンでも、手も足も出ないだろう。
滅多に存在しない超強力なポケモンなら話は分からないが。
いや、まて。
クリームの実力は、明らかにマホイップの領域を凌駕している。どういう理屈かは分からないが、その戦闘力は尋常ではない。
ひょっとしたら、出来るかもしれない。
にやりと口元が歪む。
人間共の食い物を奪い取り。そして人間共も全て喰らい尽くす。
腹が一杯になる。
後は逃げ惑う人間共を徹底的に襲い、貪り食い尽くす。
面白いじゃないか。
結局の所、人間がいないところを縄張りと称して、彷徨き回ることしか出来なかった。サザンドラも、何度も人間に追われて死にかけたり、酷い目にあった。人間にはかなわないという刷り込みがあった。
だがクリームはそれを壊してくれるかも知れない。
くつくつと笑う。
クリームは、それに気付いているだろうに。振り向くことさえしなかった。
それから、巣穴を移動しつつ、手駒を増やしていく。
クリームの戦闘力は増すばかり。更に、手駒が連れてきたポケモンに対して、クリームは丁寧に何か言い聞かせ。そして「けいけんあめ」とやらを与えていた。そうすると、嘘のようにポケモンが進化を開始する。
それも、どいつもこいつも強力なポケモンばかりだ。
それらのポケモンに対して、順番にクリームは話をしていく。
「お前達はこのグループで組め。 お前達は……」
見ると、タイプごとにまとめているわけでもない。
それぞれが苦手とする者を、確実に群れの中に混ぜ込んでいる。そういった群れを複数ずつ編成している。一つの群れは定数。これは必ずのようだ。
そして、訓練を開始していた。
自分が攻撃を受ける側になって、あらゆる技を試させる。
どんな技を食らってもけろっとしているので、サザンドラは絶句したが。しかしその圧倒的な強さに惚れ込みもした。
また、サザンドラ自身も「けいけんあめ」を貰って、力が増しているのも感じる。
クリームは見ていると、攻撃をわざと自分で受けることによって。その攻撃そのものに対しても、知識を増やしている様子だ。
貪欲というか、色々いかれている。だがそれが素晴らしい。
連日、「ハイジン」とやらが捨てたポケモンを、回収班が拾ってくる。やはりどれもこれも育てば強力なポケモンばかりである。
サザンドラも滅多に見ないドラゴンタイプも少なくない。
疑問ばかり湧いてくるので、クリームに聞いてみるが。
それに丁寧にクリームは答えてくれる。サザンドラだけではなく、他のポケモンにも、クリームは従いさえすれば丁寧に話をしてくれる。従わない場合は容赦しないが。
「姐さん、そもそもハイジンとやらは、なんであんなもったいないことを? いらないなら食べればいいものを」
「廃人と呼ばれるトレーナーは、基本的に決まった条件での戦いで勝てるポケモンを育成することにしか興味が無い。 人間共の中で本当に強い連中は「ジムリーダー」やら「チャンピオン」やらと呼ばれているが、廃人はそれとは別のルールでの戦いに快楽を見いだす連中でな。 その決まった条件下での戦いを行い勝つためだけに、ポケモンを育成している。 それ以外の事はどうでもいい。 場合によっては自分の寝食でさえな。 ましてや使えないと判断したポケモンなんて、ゴミとしか思っていない」
「はあ、まったく分からねー話ですね。 そもそも姐さんは、どうやってそれを知ったんですか」
「人間共を観察した。 復讐のためにな」
更に、廃人と呼ばれるトレーナーは。ジムリーダーやチャンピオンとやらを目指さずに、ひたすらに廃人としての行為に没頭するという。
自分好みに「育てた」ポケモンを、決まった条件で戦わせる。
それだけが、彼らの全てだそうだ。
そしてまず最初に相手になるのが、そういったポケモントレーナーだという。
「最初に間違いなく出てくる廃人どもをぶっ潰すために今手駒を増やしている」
「しかし姐さん。 姐さんが言う所の本当に強い連中も、すぐに出てくるんじゃないんすかね」
「それについても対策は考えてある」
そうですか。
そうとしかいえない。
だが、圧倒的な信頼感が生じ始めていて、サザンドラはくつくつと笑う。
このマホイップについていけば。今までの調子に乗って、縄張りの中で無敵を自慢していた惨めな生活とはおさらばだ。
負けるにしても、人間に一泡吹かせられるなら面白い。
人間と暮らしているポケモンを見た事はある。
中には平穏そうにしているものもいる。
自分の生活に満足しているものもいるようだ。
だが、サザンドラにははっきりいって、あれらは飼い慣らされているようにしか見えなかったし。
ああなりたいとも思わなかった。
サザンドラは命令を受ける。近場にデリバードの群れがいるから、捕獲してこいと。
理由は聞かない。
デリバードは非常に弱い鳥ポケモンである。尻尾を袋のように使って木の実などのエサを蓄え、雛に運ぶ。
性格は温厚で力も弱いのだが、基本的に他のポケモンや人間を助けることを厭わない性質のため、サザンドラもあまり手は出さない。
サザンドラにさえ、困っているときにはエサを分けるようなポケモンである。
エサは別に他に幾らでもいるし、困っているときに手助けになる相手を好きこのんで食うほどサザンドラもバカではない。
だが、面白いと思っているクリームの命令なら話は別だ。
すぐに捕獲に出向く。
草むらに群れていたデリバードが。みるみる近付いてくるサザンドラを見て逃げ散ろうとするが、元々動きは遅い。
即座に一匹を咥え、中空に。
旋回して、次を。
三つある首を利用してまたたくまに三匹を捕獲し。
更に足でもう二匹を捕獲すると、拠点に戻った。
もっとたくさん必要だ。
そう聞くと、すぐに再出撃し。五匹ずつ、捕まえていく。
何度目かの狩りの後に戻ってくると、半分ほどのデリバードは殺され、他のポケモン達が亡骸を貪り喰っていた。恐らくクリームへの服従を拒否した結果だろう。
しかし、半分ほどはクリームの言う事を聞くことに決めたらしく。
怯えきった様子で、一つずつ、命令に頷いていた。
面白い。さて、次はどうなるのだ。
サザンドラはデリバードを片っ端から捕獲しながら。クリームの繰り出す、今まで見たことも無い行動を。楽しみにし始めていた。