知ってるか?実はこの小説はな…!
マエストロがヒロインだったんだよ!
ΩΩΩ「何だってー!!!?」
でも高等部2年編はマエストロ必須なので仕方ないね。てかマエストロ居なかったら幾つか詰んでるポイントあった。やっぱキヴォトスってクソっスね。忌憚のない意見ってヤツす。
ではどうぞ
「何故……??」
「何故と聞かれてもな。欲しいんだろ?コレ」
俺は頭の上に指を刺す。
そこには琥珀色と錆兎が混ざったヘイロー。
手に掴める特殊な産物。
もしくは色彩としての象徴、または証。
月雪カナタだからこそ手に取れる願いだ。
「まあだからこそ、相談するとかさ、交渉するとかさ、とりあえず対話取ってくれたのなら俺はもっと穏便に済んだと思うんだ」
「うっ……それ……は…」
「心身ともに追い込まれてたのは分かる。生き急いでたことも。そりゃ確かに俺は滅び行く世界に住まう当事者ではない故に君の気持ちはあまり分からない立場だ。俺が知りうる気持ち以上になりふりかまってられないんだろう。でも色彩イコール危険異分子としての固定観念があった故か、それを人として扱う認識と判断がキリノの中で遠くなっていたと思うが…… でもそれはあまりにも危険だぞ?もし俺が地に伏せた時キヴォトスが爆発するような事があったどうする?」
「っ、ば、爆発するんですか!!?」
「しないよ。する訳ないじゃん」
「あ、あ、れぇ…?」
「あー、でも、昔は取り扱い注意だったし、もしかしたら何かの拍子でドカーン!としてたんじゃないかな?錆色は砕け散った先にあるカナタとしての証だけど、でも琥珀色は色彩の中で正当化を済ました成功体験だからな。ヘイローに内蔵されている神秘は箱舟を傾けることも可能かもしれん。だから爆発の一つくらいはあり得るかもしれないな。いやー、怖いねぇ??」
「ぼお"え"っ、っ…!」
反転してしまったキヴォトスの生徒。
名は___中務キリノ。
俺の身体を貫こうと引き金を引いてきた覚悟ガンギマリの元ヴァルキューレ警察。
しかし話をすれば中々に感情豊か。
ただ目の中のハイライトは灰色に染まり、他全身の色すらも灰色に抜け落ちてしまっているため暗い雰囲気を連想させる。
いや雰囲気自体も暗さを秘めている。
これも世界の滅びを目の当たりにし、迫り来る恐怖に蝕まれた結果か。
相対した時の彼女は確かに隠だった。
だがなにが何でもこのヘイローを奪い取って世界を救わんとする片道切符の覚悟。
そりゃ相手にしたら恐ろしいに決まっている。
彼女は命賭けで銃口を向けてきた。
マエストロが居なかったらどうなっていたか。
間違いなく片目は弾丸で潰れてたな。
「とりあえず、ヘイローは君に渡す」
「ッッ!!ほ、ほ、本当に…本当にっ、良いんですね??貴方の象徴を貰い受けても本当に構わないんですね??本当に、コレを???」
「おいおい、何度『本当』って言うんだよ。命顧みない程に欲していたんだろ?世界を置いてくる覚悟求めてやってきたんだろ?なら俺は構わないさ。私利私欲がためだったら絶対に渡さなかったけど、でも話の限りだとキリノが言っていることは嘘じゃないって分かる。だって俺も反転したことで今の月雪カナタになった。ならキリノの姿は証明そのものだよ。なので譲ることに抵抗なし」
「!!…ぁ、ぁ、ぁぁあ!ありがと__!!」
「ただし!!」
「!?!?」
手を伸ばし、ビシッと指を刺す。
そんな彼女は繋がれた点滴と共にビクンと驚いて目を見開く。
「キリノも世界に戻ることが条件だ」
「っ、そ、それはッ!っ、ですがっ!わたしはこんな手錠で戻ること不可能で…!!」
「いいや!この月雪カナタが可能にする!!」
「!!?」
カタリ、と、花瓶が揺れる。
同時に点滴が数滴が早まって落ちた。
中務キリノは俺の言葉に硬直させる。
「確かに聞いたさ。君は片道切符なんだって語ってくれた。助けたい者がいるから色彩を送ることのみに命賭けできたこと。理解している」
「っ…」
「だがそれは君達側だけで完結した話であり、そこに俺の意味は注ぎ込まれてない。だからココから先は月雪カナタが正当化してやろう。言葉通り正当化の色彩として中務キリノにこの責任と義務を見せてやる。ああそうとも。この『俺』が言ってやる。君を元の世界に戻してやる」
「ぇ…?」
俺は頭の上にヘイローを一つ手に取り、中務キリノのヘイローに重ねる。
「これはまだ君に渡すヘイローじゃない。あくまで約束付けだ。とても大事な証だからこそソイツは君に預けておこう」
それから俺は病室を後にする。
彼女には「また報告に来る。それまでしっかり療養しておけ」と言葉を残して扉を閉める。
さて…と。
「そういや、まだ渡したままだったな」
なら探す手間も省けるか。
俺は自身の神秘を頼りにSRT特殊学園を後にする。
ちなみに仲間と組織には前日の襲撃犯の事後処理のため外出と伝えている。
もちろん嘘じゃないぞ?
然るべきところに送り届けるという意味では必要なことだからな。犬のお巡りさんだ。
そして…
「なぜ、ココで待っていたんだ?」
俺はその者に語りかける。
そしてギギキッ、カタカタと軋む音だ。
本人はこれを好ましくないとしている。
けれど己の本質は変わらない。
彼はそういう、大人だから。
「貴殿を芸術とし、琥珀色に染まる意味合いを探るならば、求められるのは新たな干渉。それは感情の根源にある貴殿ならではの原動性質。つまり【責任】とやらを感じた。色彩たらしめた月雪カナタならではの狂いきった正当性を。なら解釈はこの先にある」
暗がりの奥から現れる。
タキシードを着こなした芸術家。
俺よりも二回りほど背丈が大きい。
「後日談を始めるか?正当性の色彩」
「まだ始発点にすら届いてないぞ」
「ふむ……つまり、その奥にある意味にすら正当化を施すと?」
「俺の名前を紡いでみな。そうすれば分かる」
「なるほど……そう、解釈するか」
「たまたまだよ。そう大層に響かんッて」
トリニティ自治区から少し外れた土地。
そこには古びた聖堂がある。
中は既に使われていない。
しかし過去に一度、俺は来たことある。
それは元アリウススクワッドの槌永ヒヨリと共に錠前サオリを助けるためにアリウスを目指そうとした始発点だ。
言わば、カタコンベのある場所だ。
「さて、行こうか。時間は有限だ」
「去年振りだ。覚えてるか不安だけど」
「不自然なところは私にも分かる」
「なら心強いか。ま、入れば分かるさ」
携帯電話のライトを付けて奥に進む。
カタカタと木屑の音を鳴らし、俺たちはカタコンベの奥に進んだ。
目指す場所は___バシリカ、だ。
♢
「どうだマエストロ?予定通りに使えるか?」
「目測が正しいなら1回目は充分に接続を可能とする筈だ。2回目以降はわからないが、このステンドグラスに歪みを入れたのは貴殿の神秘によるものだった。なら月雪カナタの神秘で繰り返せばそれほど問題はないだろう。それでも一度限りのみ正常として捉えるべきだ」
「いや、充分過ぎるよ。こちら側は一度だけで良い。彼方に
「崇高に至った貴殿だからこそ条件は緩和されている。ああ、しかし。そこまで寵愛を受けている側に位置するとは思わなかった。貴殿はどこまでこれを可能とし、どこまでこの神秘に理解を寄せていた?」
「経験があるんだよ。大預言者の元に黄昏れた経験ってのがな」
「興味深いな」
「箱舟の歯車にならなければ良い。それだけ」
「難しいな」
「当たり前だ。色彩扱いになるか、色彩食らって反転するかの条件なんだよこれは。なので、マエストロが一人の芸術家として終始本懐を遂げたいのなら、俺の後追いはやめた方が良いとアドバイスしといてやる」
「芸術家が芸術そのものを目指すなど三流以下だ。手掛けてこその驕りと言うもの」
「なら芸術家の本質を見せてくれ。割れてしまったステンドグラスだとしてもマエストロなら別の解釈が出来るんだろ?期待してる」
「正当化の色彩が観客となるならばこれほどに光栄なことはないな。責任を持って構築しよう」
マエストロの指先から伸びる青い糸。
それはまるでピアノ線のように細く、しかしその糸を横から握り締めれば簡単に千切り取れそうなほどに形成が薄い。そんな繊細さが本人の性質からも伺える。
そして、その糸はひび割れてバラバラになっているステンドグラスを繋ぐと再構築し、違う鏡絵として形を変えていく。まるで型を無視したパズルのピースみたいだ。
そのため完成しようとする芸術はなんとも理解し難い鏡絵になっているが、しかしそれでも色彩を扱った儀式としての効力はマエストロの解釈によって充分に発揮するらしい。
「あ、そういや、礼を言い忘れてたわ」
「?」
「あの時、助けてくれたよな?ありがとう」
「……目の前にある芸術が傷つけられるとしたらそれは見過ごせないことだ。むしろ私の余計な介入によってソレが崩れることを恐れた。慣れないことはするもんじゃないと知る…」
「芸術家として恥じるなら勝手だが、俺はマエストロ本人に言ってるんだ。素直に受け止めておけ……援護、悪くなかったぞ」
「……構築を続けよう」
やや小刻みにカタカタと軋む音。
なんだ……?
もしかして恥ずかしがってんのか?
芸術家の癖に人に褒められない感じ?
だとしたら可愛いところあるやん、コイツ。
「カナタ、あの襲撃者はどうなった?」
「今はSRTの個室で軟禁中だ。俺の同伴がなければ外に出れないようにしてある。ヘイローも重ねてるから何かあったらすぐに飛んでいけるし、逃げたとしても追跡できる。まあ逃げるつもりはさらさら無いみたいだ。ちゃんと着いて来る、ってよ……目元腫れてたわ」
マエストロと共にバシリカに向かい、ステンドグラスを確認したあと「問題ない」と芸術家のお墨付きを貰った。つまり利用可能と言うこと。
なので問題無く約束を守れるとして俺は一度SRT特殊学園に戻り、中務キリノに問題無く元の世界に戻れることを話した。
もう二度と戻れないと思っていた。
それ相応に覚悟を決めていた__つもり。
けれど、彼女はそこまで強くない。
優しすぎる故に、至って普通の生徒。
戻れることを知った彼女は涙を流した。
覚悟を決めた……フリをしていた、氷。
それは止めどなく眼から溶け落ちた。
反転しようとも、やはり
「淑女をエスコートすると言うのなら仕立て役として下手な仕事はできないところか」
「ああ。しかも今回は俺以外にも珍しく観客がいるんだ。何より、リハーサルすら許されないぶっつけ本番の儀式と来た。緊張のあまりに失敗しそうだな?マエストロ」
「正当化を建前にしている狂い人が言うことは思えんな」
「俺は人間で沢山だ。お腹も空くし、緊張だってするさ」
でも失敗するとまったく思えない。目に見える形で根拠がある訳ではない。けれど芸術家を自称する者と、成功体験した者が協力するんだ。
恐れることなんて何もない。
「貴殿は優しすぎるな」
「何が?」
「己たらしめようとした存在証明の一部を捧げるなど、理由がなければ驕りが過ぎると勘違いを起こす」
「ヘイローのことか?別に気にしてないよ。俺はお前らが言う成功体験は終えている。あとの俺は月雪カナタを健在とさせるだけ。なら別に己が色彩である必要も無ければこのヘイローにこだわる必要もない」
「それは本心か?」
「ああ、本心だよ。そりゃこのヘイローはカナタのみに与えられた賜物で、それを乗り越えようとすべき追憶で、そう思って百鬼夜行の頃から磨いて来た証なのは確か。けれど色彩を願いとして解釈し、琥珀色は存在証明が完了させ、卒業できた事も知った。なら残りの俺は追憶の先を願えた後日談を如何に守れるかだ。そこにヘイローの数はそう関係ない」
「普通ならもっと大事にするべき証の筈」
「普通ならね。でも俺にはそれ以上に大事なモノがある。今回はそれだけの話だ。なら惜しくなんかない。それに…」
「?」
「既に一つ大事な後輩にヘイローをあげたことがあるんだよ。つまり前科持ちさ!」
「…」
俺はがははは!と下品に笑い、マエストロはそれ以上は理解し難いと判断したのかバシリカにあるステンドグラスの再構築に勤しむ。
ステンドグラス、それは過去にベアトリーチェが崇高に至るために用意した儀式。
それは色彩の通り道。
そして俺はこれに一度貫かれている。
まあ、だからこそ都合が良かった。
俺はこのステンドグラスに貫かれた身としてパスがあり、解釈を済ませている。
つまり接続を可能とする身。
そんな俺は一つの色彩とし到来する側に位置してこれを通り道とする。
まあ元々憑依者だから、儀式のために条件をそう多くクリアする必要もない。
ただ俺であれば良いだけの話。
そして月雪カナタの非常識を押し付ける。
そうやって正当化させる。
この俺が、色彩であることを。
「明日、この時間までには完成する」
「わかった。俺はまた戻るよ」
俺は明日の準備のため表世界にあるヘイローを頼りに神秘と意識を流し込み、そして…
「ありがとうな。マエストロ」
バシリカを出て表世界に瞬間移動した。
♢
「報告書、読みましたよ」
「悪いな、直接伝えるのは遅れて」
「いえ、私はあくまで『視る』だけですから」
「そうかい」
渡されたマグカップには淹れたてのコーヒーが並々入っている。
それを一口、飲む。
白鳥が言ってた通り、コーヒーを淹れるのは得意みたいで、喫茶店に負けない香ばしいと舌触りがコーヒーブレイクを歓迎する。
ちなみに彼女はいちごミルクを飲んでいる。
相変わらずだ。
「カナタくん…ほんとに大丈夫なんですね?」
「心配せずとも送り届けるだけだ。それにアチラの方には俺と同じ
「でもカナタ君は私と同じ
「その時は……まあ、その時だな」
「……本音を告げれば、カナタ君にはこの箱舟のみ健在で合ってほしかった。ですが…」
「月雪カナタがイレギュラーに存在した事で始まった出来事だ。アリウスだって君が知っていたつもりの想定を超えた。何故ならこの俺が居座っちまった事で生まれたアーカイブ。中務キリノが俺を狙ってやって来た事ですらおそらくは月雪カナタに用意されたストーリーテラーなんだと思う。それを見ぬフリは難しいよ」
「まるで
「世界は幾度なく存在して、そこには自己満足と自己解釈が集っている。この箱舟だって白鳥視点からすれば月雪カナタによる存在理由を解釈して物語が先行するんだ。なら今回の件だってそれ相応のご都合主義が付いて来るんだろうよ。だからこそ
俺はここをブルーアーカイブと知っている。
だから決まった何かが起こり得る。
しかし原作を知らない故にそのブルーアーカイブの原作、またメインストーリーとやらがどのタイミングで始まるかを知らない。
俺はいつ頃、この地に足をつけたのか?
それとも白鳥の存在が引き金となってブルーアーカイブが始まるのか?
それは数年後?
それとも来年?
それとも何十年先か?
もしくは白鳥も前生徒会長の
それともこれは全てイレギュラーで本当はもっと違ったアーカイブなのか?
調べようとなく、判断材料も足りない。
だから俺はひたすらに月雪カナタをしている。
それだけだ。
そして、その『ひたすら」の中に俺を取り巻くアーカイブが存在すると、白鳥視点が訴える。
この
「どうしました?カナタくん」
「コーヒー、普通に美味いな」
「ほんとう?ふふ、ありがとうございます」
「卒業したら喫茶店でも開けよ。通うから」
「!!……ふふっ、そうですね。無事に卒業できたら開きますね。カナタくんをお得意様にするためにも」
「卒業後の楽しみができたな」
直接___そう告げられた訳でもない。
しかし俺は彼女が何かを得たくてこの世界にいることを良く知っている。
でもそれをハッキリと明かす機会は恐らく存在しないから、なんとなくこの似た現状を照らし合わせるだけ。
つまり、彼女も俺の『二度目』というワードを知っている。
けれどその中身を明かそうとはしない。
だから俺たちはこのままだ。
それとなく知った風に__観測者にある。
でも、どちらの手のひらが大きいのかと言ったら間違いなく、俺の方なんだろう。
だからその手を取って応える側になった。
自然と。もしくは使命感に。
そして、今もその手を引いて案内を続ける。
俺達は、ひたすらにそれだけなんだ。
「コーヒーご馳走。とても美味しかった」
「また飲みに来てください。そうでなくても遊びに来てください。私はココで待っています。世界を超えたとしても待ってますよ」
目隠れた髪を揺らし、フワリと笑う。
まだまだ高等部の一年生。
中等部の上がりたてだ。
でも既に、その背丈は大きく見える。
それは間違いなく背負う理由を知ってるから。
「ああ、また来る」
そう、彼女に約束し___
…
…
…
そして___
「準備はできたか?__月雪カナタ」
「問題ないよ、マエストロ」
「本官も!準備の方は出来てます」
マエストロの確認に俺は言葉を返し、外套を身に纏った中務キリノ……
もしくは【キリノテラー】も緊張気味に答える。
「では選りすぐりの光輪を転送した後、ステンドグラスを通し、到来する側として正当化を済ませろ。そうすればあとはこちらでやる」
「わかった。キリノ」
「はいっ!」
俺のヘイローを一つ手錠に嵌めるとキリノテラーは転送装置を起動する。
すると手錠はカチカチと古時計のように音を鳴り響かせ、刹那その場から消え去る。
とりあえず転送は完了した。
あとはステンドグラスを通るだけ。
「お体に触りますよ」
「実はそのセリフ気に入ってんだろ?」
マエストロは俺の両肩に手を乗せるとマエストロが再構築したステンドグラスに見合った芸術として月雪カナタの解釈を開始。
すると俺の内側にある神秘に変化を感じる。
「おお、これ程とは…」
「大預言者の賜物だ。何処からでも入り口になれるように幾度なく鍛錬を積んできた」
「だとしても素晴らしい証だ。100色を超えた彩りは真っ白なキャンパスに何を描こうか。何にでも描ける。だから貴殿は何でも寄り添えるというのか。嗚呼。このような成功体験に触れることが可能とはなんたる僥倖だろうか…!」
「感動するのは勝手だが、ちゃんと頼むぞ?」
すると神秘が内側から湧き上がる。
これは__
「っ!思い出すな!この感じッ!!」
手のひらが、とある感触が思い出す。
それはとある大人の背中を貫いた記憶。
それから背首を掴み、命乞いをさせた。
そして___情動のままに放った光。
「ッッ、こ、この神秘は!?」
隣にいた中務キリノも目を見開く。
もしかして彼方の方で観測した時の神秘を覚えているのか?
ならこの神秘で間違いない。
「キリノ、手を掴め!」
「っ!」
中務キリノは俺の手を掴み、それと同時に頭のヘイローを琥珀色に輝かせると目の前にあるステンドグラスも怪しく光出す。
それは色彩を呼び起こし、その先に到来させようと道になり、崇高に至る儀式になる。
しかし今回は逆。
俺が到来する色彩として中務キリノがいたテラーワールドに介入する。
手錠に嵌めた俺のヘイローが目印だ。
いまから世界を超えてそこに向かう!
「跳ぶぞ__ッッ!!」
「!」
意識は__彼方、遠くに浮き出る。
そして。
バシリカには誰一人いなくなった。
つづく
芸術家「間違えて着いて来てしまった」
先駆者「いやマジで何やってんの??」
警察官「キヴォトスよ!本官は帰ってきた!」
この3人めちゃくちゃ、良くね?
まあ作者の趣味でキリノとマエストロにスポットライト当てたかっただけなんだけどね。ヒヨリの時と同じ。何かと素材力あるんよ。好き。
じゃあな!
またな!!