なんか俺のヘイロー砕けてね?   作:つヴぁるnet

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ブルーアーカイブは設定を追求すると書くの難しかなってくるからあまり深掘りせずキャラを楽しんだ方が体に良いと感じた。なるほど。だから曇らせが光るのか。少し分かった気がする。


あと最近『セイアセミ』なるモノを知った。
先生のなれ果てがコレって面白すぎんだろ。
セイアセイアセイアセイアセイアセイア‥


………で?このケモ耳の実装はいつや?



第5話

 

 

 

 

煙が、ゆらりと舞い込む。

 

ほんのりと桃色に漂う。

 

そして声がした。

 

 

 

 

__ふむ、この者はどこか異常を正常として健在にある…と、言うことか。なるほど。恐らく借り物以上の契りを得てその名を語れるということだろう。ある意味__浮いておるな。

 

 

 

 

 

 

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

__普通ならあってはならぬ異質の価値。しかし『箱舟』に収まる条件すら無視して『後悔』を拾い上げた事で乗船の切符を手に入れたか、或いは無視して乗り上げたか。ともかく規格外だからこそ異常を正常とするその型破り。なかなかに興味深い魂ぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「??」

 

 

 

 

 

 

 

 

__何故そうなったかは妾でも計れぬ。ただこの眼で見透すだけなら、入れ替わったか、成り変わったのか、再構築されたのか。器の中に注がれた『神秘』は全くの別物として正当化された。だからお主なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「???……………!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__いやはや、すまない。佇むだけの魂だろうと話は長くてつまらなかろう。しかしコレでも少なからずお主よりも重ねてしまった無欲な貫禄ではあるぞ?若いつもりではあるがな!ホホホっ!まあ今の妾は見透すのみ。煙を吹かしながらこの『黄昏』で年季だけ上等に重ねゆくキツネとでも思ってくれい。ふむ。しかし肉体に惹かれる若さというのはなかなかに羨ま__

 

 

 

 

 

 

 

 

「………け…」

 

 

 

 

 

 

 

 

__む?むむ?なぬ?まさかであるが、お主意識がある?なんともまぁ。忘却の中で得るのは夢幻の声だけだと思っていたがコレは反応すら出来るか。ふむ。コレも歯車から外れた規格外とでもいうのだろうか?なかなかに常識から浮く神秘の形状を__

 

 

 

 

 

 

 

ケモ耳だぁぁぁぁあああ!!!

 

 

「わひゃぁぁぁあ!!??」

 

 

「わかるぞ!ココは夢の中!俺が見ているルール!つまり合法!なら触ることくらい許される!やったぁぁぁぁぁああ!」

 

 

「待て待て、待つのじゃ!?お主なんでそうもハッキリとしておる!?…ひゃん!」

 

 

「ケモ耳だ!ケモ耳だぁ!ははは!百鬼夜行に来て20日目!やっと待ち焦がれたケモ耳に触れることができる!ッー!しっかりチャンスを伺って良かったわ!いやー、これもエボンの賜物だな!」

 

 

「ぁ、ぁ、ぁ!や、やめい!そんな…!待つのじゃ!さ、触るにしても少し優しく扱わないとおかしな感覚に!ぁ、ちょっと待って!ひゃん!」

 

 

「ぐへへへへ……なぁ、スケベしようや」

 

 

「ド直球やのぉ!?」

 

 

 

何やら目の前でキセルを吹かしながら何か語っている薄桃色の狐は気になるが、しかしフワフワと揺れるケモ耳がそこにある。ならば、こちらもモフらねば…無作法と言うもの!

 

 

 

「……しかしなんか異様に現実味ある手触りだな。なんで?」

 

「はぁ……はぁ……っ、ま、まったく!落ち着かんか!少しは威厳やらを尊重せぬか!」

 

「尊重してるし!敬意はあるぞ!ケモ耳に関しては特にな!」

 

「そうでは無い!まったく……やれやれ、こんなの生まれて初めてじゃい。まさか獣耳に欲情して飛び込んでくる小童がいるとは思わなんだ…」

 

「そりゃそうだろ!何せコレまでお預け食らってたからな。しかし!それにコレは夢の世界であることは知っている!ならば倫理観はひとまずお布団の中に収めることだ今はこの夢を好きにするべき!そうすべき!」

 

「こらぁ!ワキワキしながら近づくな!だから落ち着かんか!こんなにも意識を保たれたまま夢見の中で他者と語れると言うのに、もう少し冷静になれい!」

 

「はっ…確かに!?そういやなんだこの夢?なんか…こう、色々とハッキリしてんな。え?これ本当に夢の中なの…か?」

 

「夢であるのは間違いない。お主の肉体は今も眠りの中におる。しかしこの『黄昏』で妾と邂逅を果たせたのはお主が箱舟に噛み合わぬ『歯車』として浮いているからじゃろう。あと黄昏に近い百鬼夜行で生を謳歌したのもあるな。故にたどり着くことができた。やはりお主は注ぎ、そして注がれた側か」

 

「注がれた側…?」

 

「妾が見透す限りだと、お主は『違う』ところから得た『神秘』の正当化。ただし。かなり濁り切った成り変わりの果てにも視える。それは無理やり当て嵌められた事でイレギュラーとして染まったか…」

 

「……結構わかるんだな。俺のこと」

 

「ほほほ。コレでも大預言者と謳われておるからの。されどお主はお主。それ以上の問いは無意味だろう。しかし妾は心配だわい。あまりにも浮き出た歯車。噛み合わせが悪いまま正当化を進めればいずれ歯形は擦り削られてお主自身が壊れる」

 

「は?…こ、壊れる!?」

 

「そうじゃ。まだ何とかなるが、いずれ内側からその違和感が本物になる。何せ壊れたヘイローのまま回っておる。それは異常だ。お主はこの箱舟に無かった神秘だからルールを無視して異常を正常にしておる。しかしそれが段々と剥がれてゆけば先駆者の『後悔』に引っ張られてしまうだろう。同じ轍を踏むようになる」

 

「そ、それは…!」

 

「安心せい。ココに来たのも何かの縁。妾がお主を助けてやろう。ほれ、手元を見よ」

 

「?」

 

 

言われた通りに見下ろす。

 

するといつのまにか盃を手に持っていた。

 

 

 

「おいおい、未成年だぞ」

 

「はて、中身はどうかな…?」

 

「……元より、お酒はあまり飲まない人だ」

 

「つまらぬのぉ。酔うことは苦楽の境を清算できる。そうして一区切りを作り、そしてまた余生に覚ます。大人と言うのは溜め込むのが苦手な筈じゃと聞いたが」

 

「俺はストレスを溜め辛い、そんなおめでたい性格なんだよ」

 

「ほほほ、頼もしい。では、乾杯といこう」

 

 

出された酒だ。飲むべきだろう。それにこの大預言者とやらから悪意は感じられない。今は従って嗜むことにする。

 

 

「……うまっ」

 

「ほほほ。ココは隔離された黄昏であるが百鬼夜行の上物くらいは用意出来る。口にあったのなら何より」

 

「ほへー、なるほどなぁ…………ん?って!お、おい!待て!まさか!現実には無い隔離された浮世モノを口にするって…事は!!」

 

「それは安心せい。それを口に付けたところでどうもせん。今この瞬間我が招こうとした客として受け入れておる。この邂逅を愉しむが良い」

 

「あ、美味しい」

 

「切り替えがはやいのぉ…」

 

 

 

でも子供舌だから辛いな…

 

……あ、やべぇ。

 

なんか、異様にふわふわして……きた。

 

これは…

 

 

 

「酒も人が創り上げた『神秘』の結晶じゃ。その神秘がお主の歯車を表と噛み合うよう繋ぎ止めておる。だが代わりに。しばらくは黄昏から近い百鬼夜行で今のお主を完成させよ。……託し、託されたのだろう?月雪カナタという『後悔の追憶(ブルーアーカイブ)』を。そしてこの場所を選んだ」

 

「っ……あぁ…!そうさ……おれ…は……今っ!月雪カナタに成り変わった者と、して……!」

 

「なら遙か『彼方(カナタ)』に砕け散ったお主は健在であれ。その正当化を続けよ。百鬼夜行はお主に息吹を注ぐだろうから」

 

「っ…あんたは………一体……」

 

「今は大預言者とだけ伝えてにおこう。さてそろそろ目覚めの時だ」

 

 

まるで子供を見守るような眼差しだ。まだほんのりと幼さが見え隠れする顔つきなのにその抱擁感はどこか安心する。そして段々と瞼は落ちゆく。もう、意識が…

 

 

 

「その濁りすらも神秘に美しく、その濁りすらも存在証明にあり、その濁りすらも浮世に写し出される。お主は唯一の【色彩】だ。前者の恐怖を埋め合わせた規格外の神秘だ。今はただ立て直されるだけの身であるが、決して砕けようとも挫けるなかれ」

 

「お、れ…は……」

 

 

 

意識が遠のく。

 

ゆっくりと後ろに倒れゆく感覚。

 

ああ、最後にせめて…

 

 

 

 

「モフりながら目覚めたかったなぁぁ…」

 

「やれやれ。相変わらずよのぉ。しかし安心せい。また逢える時が来る。お主は規格外に浮いた歯車だ。ならいずれまた『彼方』へと弾かれて黄昏れることも叶うだろう。また上物を用意して待っておるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

………

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百鬼夜行連合学園ではたまに総合訓練とやらが開かれ、任意参加であるが俺が通う寺子屋も総合訓練に参加した。軽めの体力測定を始めとして基本的に模擬戦を行い、各々戦闘能力を強化するなど、百鬼夜行連合学園全体の組織力と武力を上げる算段らしい。参加してる側もこの機会に他学舎と競い合ったり、腕試しができたりと有意義なので総合訓練の評判はとても良い。

 

 

めちゃくちゃ疲れたけどな!

 

何せ、百鬼夜行連合学園で月雪カナタはそれなりに有名になっており、砕け散ったヘイローを頭に浮かばせる男性ヘイロー持ちってことで広く噂されている。

 

怪談話が好きそうな百鬼夜行だからこそ話の広まり方が早いのかな。

 

ともかく珍しがられたりと、ややもみくちゃにされてしまい、そして模擬戦を申し込まれることは多々あった。故にめちゃくちゃ疲れた。

 

ただ実践経験の乏しい己の力量を図るにはもってこいだったので今回の総合訓練は非常にありがたい限りだ。

 

 

あ、ちなみに通常のヘイロー持ちよりも耐久力が半分以下だと皆には伝えてるので訓練時に使用した銃弾は訓練用に優しめだった。まあそれでもサバゲーの弾が当たったくらいの痛覚はあったけど。キヴォトス人だけあって直ぐに回復はしたけど訓練中所々あざになってたのは記憶に新しい。

 

 

だからめっちゃお疲れちゃんよ。

 

 

なのでお布団飛び込んでぐっすり。

 

そしたら夢の中でケモ耳登場!!

 

頑張ったご褒美なんだろうとケモ耳にルパンダイブして叱られた。

 

ぐぬぬ、夢じゃなかったか…

 

 

 

「まだなんか舌が辛い気がする…」

 

 

 

夢のことはハッキリと覚えている。

 

いや、そもそもあれは夢なのか?

 

しかし朝起きて、そろそろ見慣れた天井。

 

畳の香りと共に起き上がったから寝てたって言うことになる。なら夢なのか。随分とくっきりハッキリしてたよな。そうなるとあの大預言者とやらは一体何者なんだろうか?百鬼夜行で調べれば出てくるだろうか。まあいい。

 

 

とりあえず朝ごはんに団子を冷蔵庫から取り出してお茶を淹れる。

 

 

ちなみに今日は休日。

 

当然学業は休みの日であるが、恐らくあの二人は今日も寺子屋で遊んでいるのだろう。ちなみに俺は別の用事がある。それは…

 

 

 

コンコン!

コンコン!

 

___おはようございます!主人殿!

 

 

 

 

早くねぇか?

とりあえず扉開けるか。

 

 

 

「おはよう___イズナ。随分と早いな?俺は今から朝ごはんだぞ」

 

「そうなのですか?でしたらお外で待ってます!」

 

「いや、中に入りな。お団子もあるし、お茶も出す。まずはゆっくりしようや。予定はその後でもいいだろう」

 

「んふー!わっかりました!ではイズナ!主人殿の朝食にご一緒致す!」

 

 

 

元気いっぱいなこの娘は『久田イズナ』だ。

 

前日の総合訓練の時に初めて出会った。

 

それで前日の総合訓練中、俺はとあるアクシデント?に見舞われたのだが、そこで彼女の興味を大いに惹いてしまい、ケモ耳をピョコピョコさせながら「もしや貴殿は忍者の末裔でありますか!?」とオメメ光らせて接触してきた。

 

それが彼女との始まり。

 

 

え?何が起きたんだって?

 

それは…

 

 

「主人殿!イズナも昨日の主人殿みたく、壁を走ることは出来ますか!?」

 

「いや、アレは俺もよくわかってないで起こった現象だから何とも言えない。一瞬だけ中身が浮くように軽かったけど…… てかキヴォトス人のフィジカルなら壁走るくらい出来るんじゃないのか?」

 

「むむ?そうでありますか?それにしてはあまりにも色々を無視したような……はっ、まさか!なるほどです!時代劇によるとコレはつまり技を見て盗めってことですね!つまりそう言うことですね!」

 

「違うが?」

 

「いえ!大丈夫であります!イズナは主人殿の動向を見て盗みます!そして立派な忍者になってみせますね!」

 

「元気だなぁ…」

 

 

ナグサやアヤメよりも二つ年下、つまりイズナは俺よりも四つほど年が離れている初等部の小娘であるが、フサフサの黒毛をピンと張り巡らせながらケモ耳をぴょこぴょこ動かし、朝から元気に声が響く。年上の男性だろうと全く恐れない百鬼夜行の生徒たちは相変わらずたくましいな。コミュ力たけぇ。

 

 

 

「もぐもぐ、おいひぃでふぅ、あるひぃほのぉ」

 

「まだまだあるぞ。修行のためにもちゃんと食べておけ。俺も今日のため色々検証したく考えてきたからな。手伝ってもらうぞ」

 

「もぐもぐ、ごくん……お供します!」

 

「よし。じゃあ食べて少し経ったら行くか」

 

「はい!……あ、ところで主人殿?そのヘイローは一日お休みになられると綺麗になるのでしょうか?」

 

「……え?」

 

「なんか今日は透き通ってるように見えます」

 

「透き通って…る?」

 

 

 

俺のヘイローって濁ってたよな?

 

あと所々塗装が剥がれては色が錆ている、そんなみすぼらしいヘイローの筈だが…

 

気になったので団子の串を置いて頭に手を動かし、適当に一つのヘイローを掴んで手のひらに持ってくるとそれを観察してみる。

 

どれどれ…

 

 

 

「……本当だ。なんか……少し綺麗だな」

 

「そうですね。こう言っては何ですが前見た時は濁ってたような色をしてまし………え?……うぇええええ!?あ、あ、あ、主人殿ぉ!?ヘ、ヘイローを手で掴めるんですか!?」

 

「え?……あー、まぁな。なんか俺のヘイローは掴めるんだわ。持ってみるか?」

 

「!」

 

 

そう言ってテーブルの向かい側にいるイズナ投げ渡す。するとイズナは慌てたように手を広げてそれをギュッとキャッチした。

 

イズナは信じられなさそうにしながらもゆっくり手を開き、俺のヘイローを確かめる。

 

 

「ほ、本当だ。ヘイローが手で触れますよ…!不思議です!これは一体何故ですか!?」

 

「それは俺が知りたいな。コレに関しても妹がめちゃくちゃ驚いていたし、寺子屋の先生も驚いている。原因はよく分かってない」

 

「うぇぇ…また、不可思議な」

 

「とりあえず俺が男性かつヘイローが砕けてしまったからそれでイレギュラーが起きたんだろうって認識になってる。まあ日常生活で支障はない…が、寝る時に一部だけ消えないんだよね。特にデカい破片のヘイローは。やはり何かしら壊れてるのかもしれんな」

 

「なるほど、です?と、とりあえず主人殿の大事なヘイローなのでコチラはお返しします!」

 

「じゃあ手を開いて、こっちにみせろ。面白いものが見られる」

 

「?」

 

 

イズナは首を傾げながらも言われた通りに手を開いて俺に見せるようにヘイローの片鱗。差し出す。

 

俺はほんの少しだけ、ヘイローに意識を向けて引っ張る感覚で__念を注いでみる。

 

するとヘイローはゆらりとイズナの手のひらから浮き、そして俺の頭にスッと引き寄せられてくるくると周り、定位置に収まった。

 

 

「わ?……わ!わわわわわ!!?」

 

「面白いだろ?砕けようともヘイローには変わりないから頭の定位置に戻ろうとする訳。そんで持ってクルクル回る。色々とヘイローの常識が壊れてんだよ、コレはな」

 

「す、すごい!?すごいであります!!やはり主人殿って忍者なんですね!」

 

「いや。忍者は関係ないと思うけど?まぁコレに関しては俺にしかない『神秘(カラクリ)』だろうな。先程も言ったようにヘイローと言う常識すらも砕けたから起こり得てしまった芸当かな。今はそう認識している。つまり普通じゃ無いってことだ」

 

 

 

前任者の時点でまともじゃないのは生まれつきだが、砕けてからは間違いなくあらゆる常識が変わった。イレギュラーだ。

 

百鬼夜行に来てからも、日に日に重ねて理解が深まっている。このヘイローは普通じゃないナニカだ。それは間違いない。

 

しかし今日は何故か、このヘイローは少しだけ透明感を取り戻している。まるで息を吹き返したようにだ。

 

 

それとも…

 

 

 

 

「光輪としての役割を取り戻したのか?」

 

 

 

キヴォトス人の女性のみ許された証。

それがヘイローと言う存在。

 

コレがあることによってそこらのキヴォトス人よりも丈夫な体を持ち、個体差は有りしも普通のキヴォトス人よりも身体能力が高くなり、日常的に繰り広げられる銃撃戦の中で自由意志を証明できる参加券。それがヘイロー。一部のキヴォトス人のみに与えられた『神秘』の証。

 

 

しかし、俺はその神秘(ルール)から外れた……もしくは『浮いて』しまっている、異端者。

 

前任者も同じく、この世の神秘(ルール)から裏切られているため銃弾の一つで血を流してしまい、そして自壊のためヘイローを破壊することができてしまった。故に俺が成り代わる前の最初から破綻している神秘と役割。

 

ならコレが今更、僅かながらも透明感を取り戻したところで本来あるヘイローの役割を果たせるだろうか?

 

 

 

 

断言する。

 

___否、あり得ない。

 

 

今もヘイローに触れることが可能な時点で破綻している。何ならイズナも触れた。もちろん同じ学舎にいるナグサとアヤメも触れている。金平糖だと思ってアヤメにペロペロされた時はかなり焦ったが。背筋が甘く伝った感覚は気のせいだと思いたい。そんな非常識に浮く光輪。

 

だから透明感を取り戻したのはもっと別の理由だろう。

 

だからこの砕け散ったヘイローが本来のあるべき常識に咲き戻ったとは到底思えない考えだ。

 

ならこの先も間違いなく、俺は弾丸を喧嘩の道具にはできない立ち位置の人間としてキヴォトスを渡り合うことになるのだろう。

 

 

 

「主人殿?……何か、お悩みですか?」

 

「え?……あー、いや。大丈夫だ。まだほんの少しだけ眠気が取れてないだけだよ。お茶が美味しくてボーっとしてた」

 

「なるほどです」

 

「……寝ちまう前に、公園に行くか」

 

「では主人殿の身支度を手伝いましょう!」

 

「大丈夫だよ。玄関で待ってて。すぐ向かう」

 

「はい!」

 

 

 

考えても仕方ない。

 

コレばかりは検証を続けるしかない。

 

今は己に与えられた神秘の価値を、月雪カナタとしての完成を、成り代わったから拾い上げた責任を、この百鬼夜行で選び取る。

 

今は、それだけを考えて……

 

 

 

 

 

__お主は託し、託される。

 

 

 

箱舟に噛み合わない浮いた歯車だとしても、ここがブルーアーカイブなら、月雪カナタの青春物語を正当化する。この『俺』がやるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見事です主人殿!まさか壁だけに収まらず水の上も浮いてるでありますね!流石忍者の末裔です!」

 

「うーんこの」

 

 

 

 

 

いや『浮く』って物理的な意味でなの?

 

もうこの神秘わかんねぇな。

 

 

 

 

 

つづく

 







大預言者クズノハ「いやそりゃ妾は己の完成のため百鬼夜行で月雪カナタの正当化を選んで行けって言ったけど水の上で浮くとかコイツおもろすぎんだろwww確かに浮いた歯車(たましい)なんだけどキヴォトス内の常識からも浮いた結果物理的に水面を立てるとか団子キメてんだろwwwクソワロタwwwwまたコイツと酒交わしてェwwww」

って黄昏でなってるらしい(嘘)


ちなみに上物の酒はちゃんとした真っ当な手助け。月雪カナタの神秘を今の月雪カナタのモノとして確立させるため。濁りが薄まったのは単純に神秘の通気性を良くした感じ。いやなんだよ神秘の通気性って。おつうちか?

まあ強化イベントなんだなって認識で良いです。

つまりこのあと卑劣様(NARUTO)考案の「避雷針の術」とか大人のカード掲げて「穢土転生の術!」と言い出させてしまうのは大体コイツのせい。クズノハまじクズノハ。なぁ(キセル)キメてんだろ?くれよ。あ、セイアも後の被害者か。未来予知無くなった代わりに感覚が鋭くなった云々言ってるけどつまりやってることはニュータイプのそれだろセクシーセイヤ。やっぱクズノハやってるわ。大予言者ですまない。でもケモ耳好き。捕食したい。今は片方だけで良いよ♡ありがとう♡



あとこの作品の日刊ランキングが最高46位でした。コレも多くの評価等を残してくれた皆様のおかげです。ありがとうございます。バー赤くて驚いてる。でもこれ以上ランキングに上がらないからな!絶対だぞ!本当だぞ!


ではまた
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