あまねく青春に最上の切なさを   作:暗闇水明

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今回は少し短めです。

前書きが雑ですいません・・・(泣)


第10章

「よし、制圧完了!」

 

「ん、本当にすごい」

 

あれから数時間後、あたしたちはヘルメット団の本拠地に出向いてそのまま彼女たちを制圧した。

 

「にしても、大人ってすごいです☆」

 

「あはは、大人って言ってもそこまで大人じゃないよ、あたし」

 

実際、あたしの見た目は17歳で止まっているしな。

 

「とはいえ、これで私たちは重要な問題に対処できる?」

 

「そうね、これで借金返済に集中できる!ありがとう、先生!!」

 

「借金?」

 

・・・そういえば、あやねっちが言っていた複雑な事情、ということも気になっていた。実際アロナッチには昔はキヴォトス1の規模を誇った学園だというのは聞いている。

 

「よかったら詳しく聞かせてくれないかな?」

 

「・・・・ッ!」

 

「それは・・・」

 

「ちょ、ちょっとアヤネちゃん!」

 

なんか、まずいこと聞いたかな?

 

「いいじゃん、セリカちゃん。どうせ隠すこともないし」

 

「か、かといって話すようなことじゃないでしょ」

 

「先生は、かなり優秀?っぽいし、それなりに話は聞いてくれると思うよ~おじさんの勘だけどね」

 

「ん、ホシノ先輩に同意・・・ここまで親身になってくれる先生、他にいないから」

 

「で…でも…それでもこの問題は私たちだけで対処してきた・・・それを今更頼るなんて・・・私は・・・」

 

「待ってくれ、話だけでも・・・」

 

「私は認めない!!」

 

行ってしまった・・・さすがにズカズカ入りすぎたのだろうか・・・

 

(いや、でも・・・)

 

「ごめんなさい!先生が親身に聞いてくださるというのに・・・」

 

「大丈夫、気にしていない・・・ちょっと他人の領域にズカズカ入りすぎたあたしにも問題あるし・・・」

 

「大丈夫よ~むしろ、聞いてくれるだけでもありがたいし」

 

「そうか・・・ねぇ、借金って一体どういうこと?」

 

改めて本題を聞くことにした・・・あたしには、目の前の問題から目を背けることはできなかったから・・・

 

「はい、さっきも言った通り私たちは借金をしています」

 

「事情を説明してもらってもいい?」

 

「はい・・・」

 

詳しく聞けば、アビドス高等学校は昔去った後も積もるほどの大きな砂嵐に見舞われ、復興のために多額の資産が必要となったが、場所が場所であるだけに巨額の融資をしてくれる銀行がなく悪徳業者になるしかなかったのだという・・・

 

「それで膨れ上がった金が9億円ってところか・・・」

 

「・・・正確には9億6235万円です・・・」

 

恐らく最初はすぐ返せると踏んでいた、とあやねっちはそう予測していた・・・が、現実は深刻でさらなる砂嵐ができたということでどんどん膨れ上がってしまい現在に至ったという話だ。もし、この金が返せないのならこの学校は廃校ということになる・・・

 

「セリカがあそこまでいうのは、この問題に誰もまともに取り合ってくれなかったから・・・だからここまで親身になってくれたのは先生、あなたのおかげ」

 

「・・・そっか」

 

「私たちは毎月の利息を払うのに精一杯で、弾薬も補給も尽きてたんです・・・」

 

「でも、ヘルメット団がいなくなったからねぇ・・・これで借金に集中できるようになったわけ」

 

「そっか・・・」

 

分かっていたことだが、この世界はあたしが生きていた世界と同等レベルに過酷だ。このような状態の子や極悪人がいるっていると、連邦生徒会長から話は聞いていた。

 

「先生はこの顧問になるといっても特に何もしなくていいよ、話を聞くだけで十分」

 

「ん、先生はよくやってくれた・・・これ以上は迷惑かけられない・・・」

 

でも、だからこそ・・・

 

「いや、あたしも協力するよ」

 

「え…でも」

 

「こういうのは、頼れる人からどんどん頼るべきだぜ。シャーレは自由だって言ってたからな・・・それに・・・」

 

その途端、一つの記憶が頭によぎった。

 

大切な仲間、友達・・・そして・・・

 

(蒼井・・・)

 

「あたしはさ・・・見捨てるのはあまりしたくないんだ、それも大事な生徒には・・・」

 

「・・・」

 

「大事な人を守れないでそれで、その人の大事な人の涙を見るのはさ、あたしは見たくないんだよ」

 

初めて味わった、そして繰り返された仲間の死・・・あたしは何にも守れなかった。

 

蒼井も蔵っちも、そして自分でさえも・・・

 

自分さえ守れないやつが何言ってんだ、とも考えたが今の私にそんなことはどうでもいい。ただ、ここにいる生徒だけは・・・連邦生徒会長に託されたこの役割を、何も守れないままでいるのはあの人に顔向けできない・・・

 

「・・・先生」

 

「だから任せな、あたしが頼りになるのかわからないけど・・・でも、力にはなるよ」

 

・・・それが今の、シャーレの先生である茅森月歌だ。

 

「だから、よろしくな!」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

「ん、頼もしい」

 

「そういわれちゃうと断れなくなっちゃうなぁ~」

 

「一緒に頑張りましょう☆」

 

「ばぶぅ・・・・」

 

「「またまたおぎゃったー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意味わかんない・・・」

 




今回は、これで終わりです。

便利屋もそろそろ出してぇ・・・!
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