あまねく青春に最上の切なさを   作:暗闇水明

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急に書きたくなった(いつもの)

というわけで今回からブルアカ×へブバンのクロスオーバー不定期でやっていきます。

できる限り失踪しないよう頑張るので、何卒温かい目でよろしくお願いします。


プロローグ
第1章


真っ暗だった・・・

 

私、茅森月歌、いやその姿をしたナーヴィ・・・「ポムポム」であるあたしがあのキャンサーに食われてもう、どれくらいたったんだろう。寒く、何も見えない暗黒の空間・・・この感覚は何なのだろう・・・

 

だがいやでもわかってしまう・・・これは「死」なのではないかって・・・死の先は何なのか・・・天国、地獄・・・どちらかというと後者だ。暗くて寒くて、くらい。そこから出てきたのは恐怖・・・自分じゃなくなる恐怖、もうみんなに会えないという孤独。それが分かってしまうと、涙が出そうなくらい怖い。

「ゆっきー・・・めぐみん・・・」

みんなの名前を呼ぶ・・・無論、返事はない。

「つかさっち・・・カレりん、おたまさん・・・」

だが、呼ばずにはいられなかった。そうでないと気が狂いそうだったから・・・もう、会えないというのに・・・それでも、呼ばずにはいられなかった・・・

「あおいも、くらっちも、こんなに怖かったのかな」

ふと、死んでいった仲間の記憶がよぎる。自分が守られなかった後悔、何度も見た仲間の涙・・・

(月歌ぁああああああああああああああ!)

「・・・あたしって・・・最低だな・・・」

突然、自虐的になった。精神世界にダイブしたときの母の声が頭にこびりつき、今度は部隊のみんなにおんなじ思いをさせてしまったから・・・

「・・・みんな・・・ッ!」

だが、もう遅い。自分は死ぬのだから。そう思いながら、私は泣いていた。

「あっ・・・・」

徐々に意識が薄れていく。これから自分が自分でなくなってしまうのか・・・そんな気がして・・・恐怖が押し寄せてくる・・・

怖い・・・

そう、おびえながら意識が薄れていった。そして・・・

 

「ごめんね・・・みんな」

 

あたしは重くなってきた目を閉じた・・・

 

 

 

「お目覚めですか?」

「・・・・ぁ」

気が付けばあたしは病院にいた。目の前には、蛍光灯と、隣においてある花瓶、そしてテレビだった。

「・・・・・ッ!」

気が付いたときにはあたしはすぐに体を起こした。

「生きている・・・」

それを聞いた途端、私は心の底から安堵していたところを覚えている。

「無理しないでください、あなたが路地裏で倒れているところを私が見つけたのですよ・・・・」

「え…?」

・・・彼女の言葉が理解できなかった。だって自分はキャンサーに食われたのだから・・・

(まずいから吐き出したのかな・・・)

そう考えてはいたが、それだったらなんで路地裏に?と疑問が残る。(そもそも、まずいからというで吐き出すわけないと思うが)隊長であっても勉強が苦手なのだ。

「そうだ、ここは?ドームの中か?!キャンサーは?!

「キャンサー?ドーム・・・?」

「・・・え?」

隣に座っていた彼女は、首をかしげていた・・・それに私は困惑した。キャンサーという言葉にも、ドームという言葉にも・・・前者はまるで知らないような口ぶりだった。

「いや、ここは多分基地じゃないだろうし・・・ドームかと思ったんだけど」

「いえ、ここは普通の病院ですよ?というか、キャンサーって何ですか?少なくともキヴォトスでそんなもの聞いたことがありませんよ?」

「は・・・?」

まさか、まさか、まさか!だが、そうなるといろんな可能性が出てくる。とりあえず私は知らずにはいられなかった

「じゃ、じゃあ関西は?大阪は!あの、たこ焼きで有名な・・・」

これが過去だったりしたら、もしかしたら戻ってこられる方法もあっただろう。だが、彼女の頭には天使の輪のようなものが浮かんでいる。そんなものは過去にも存在しなかった・・・

「たこ焼きは知っていますが・・・関西とか大阪は、私もわかりません、地名・・・でしょうか?」

私はどうやら精神世界でも過去でもなく、もっと別の世界に来たらしい

 

 

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