あまねく青春に最上の切なさを   作:暗闇水明

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次回でプロローグ編は終わりだと思います。

そろそろ対策委員会編に入りたい・・・


第6章

「さてと、確か地下にあるんだっけ?」

 

(はい、そこの地下室に『シッテムの箱』があります。それさえあれば、サンクトゥムタワーの最終管理権が手に入ります、シャーレの部室はすでに制圧完了ですので地下でお会いしましょう)

 

「了解、じゃあそっちに向かうね!」

 

というわけで地下に向かっているわけだが・・・

 

「やっべ、地下のどこにその『シッテムの箱』があるのか聞き忘れた」

 

そう、建物の地下とは聞いていたけど部屋が分からなければ意味がないことにすぐ気が付いた。というかそれが何なのかがそもそもわかんなかった。

 

箱というなら、なんかアタッシュケースみたいなものなのかな。といっても、それらしきものはないし・・・

 

「どんな箱なのかは、連邦生徒会長かリンリンに聞いとけばよかった・・・ん?」

 

奥に人の気配が感じた。リンリンが付いたのかな・・・?とにかく近づいてみる。念のために警戒しながら前進する。

 

「そろーり、そろーり」

 

「うーん、これが何なのかわかりませんね、これでは壊そうにも・・・あら?」

 

「あ…」

 

なんてこった、そこにいたのは手にタブレット持っている指名手配のワカモという生徒でした。やっべ、どうしよう。武器もってないどころか、あっても勝てる気しねぇ・・・

 「えーっと、どうも」

 

「あら?」

 

何だろう、この沈黙・・・妙に気まずい、なんかギャグ映画に出てくる泥棒とそれに出くわした家主の謎の沈黙の間だ、あたし映画で見たことある。

 

「あららら?」

 

仮面の下からはどんな顔をしているかわからない、でも何だろう・・・なんかすごく・・・

 

「可愛い声してんな」

 

「・・・ッ!失礼しましたぁああああああ!」

 

「え?」

 

ぱっぱらーん、ワカモは手に持っているタブレットを投げて逃げ出した。それはもう悲鳴のような声を上げて・・・

 

「なんかあたし、悪いことしたのかな」

「何かありましたか?」

 

「お、リンリンちょうどよかった、シッテムの箱ってどんな奴かな?」

 

「ああ、それでしたら先生の持っているそれです」

 

「え?!まじで?!」

なんと、箱と書かれていたけどタブレットがそれでした。

 

「てっきりアタッシュケースみたいなものかと思った」

 

「私たちはそう呼んでいます、で連邦生徒会長が残したこれは、私たちには起動できませんでした」

ほー、結構固いセキリュティを張っているのかな?こういう時にゆっきーがいてくれたら助かったなぁ・・・

 

「では、私はここまでです、あとは先生が起動できるか、それによってすべてがかかっています」

え、何それ結構怖い。というか、この命運あたしに託されたよね?失敗したら今度こそあたし路頭に迷いそうなんだけど・・・

 

「まぁ・・・やってみるか」

 

というわけで、あたしはとりあえず起動ボタンを探す。

 

 

 

 

 

 

 

「では、私は先生の邪魔にならないよう、離れていますね」

 

「ちょっとまったぁああああああああああ!」

「・・・・?」

 

「(・・・・?)じゃないよ!え、離れるって、え?!ナニコレ爆発するの?起動した途端、なんかドクロマークがついてデータおじゃんになるの?!電流びりびり来ちゃうの?!まって、離れないで!」

 

「だ、大丈夫です!・・・多分」

 

「多分って、え?マジで本当に怖いんだけど・・・ねぇ?リンリン、急に離れだすのやめて、いやだ、怖い!」

しばらくこの茶番みたいなことは続いた、いやだってタブレットの起動を失敗したから爆発オチで死ぬのはさすがに嫌だった。・・・でも、路頭に迷うことを頭に浮かべたらいやでもやらなきゃいけないのはわかる。

 

「あー、しゃあない、やるかぁ・・・月歌ちゃんファイト!えーと、ここかなぁ・・・」

 

【システム接続パスワードを入力してください】

 

「・・・What?」

 

急にこんなのが出てきた・・・えっとパスワード?パスワード?Pass Ward?

 

「分からん!」

連邦生徒会長・・・せめて、教えてくれませんかねぇ、パスワード!え、あたしに今からハッキングしてみろと?つまりこれはあたしの試練なの?やばい、こうなるならゆっきーにハッキング教えてもらうんだった・・・

 

「どうしよ・・・ん?」

・・・・急に、頭の中に何かが入ってきた衝撃が来た。分からない・・・でもなんでか知っている・・・これは・・・

 

「・・・我々は望む、七つの嘆きを」

 

「・・・我々は覚えている、ジェリコの古則を。」

 

【「シッテムの箱」へようこそ、茅森先生】

 

【生体認証及び認証書生成のため、メインオペレーションシステムA.R.O.N.Aに変換します】

◇◇◇

 

「これは・・・」

 

起動、の表記が出たと同時に壊れた教室が画面上に現れた。地面は少し水面が映っており奥には海のような景色が広がっていた。

 

「んむにゃむにゃ、カステラには・・・イチゴミルクより・・・バナナミルクのほうが・・・」

 

ふと、声がする方に目を向ける。そこにはかわいらしい小柄の女の子が机の上でうつ伏せになって寝ていた。

 

「うぅううん、しっかりかまないと・・・」

・・・これ、起こしていいのかな。起こし方そもそも画面越しで触れられたり声届くかどうかわからないんだけど。

「うーん、どうしよ」

寝ている女の子を起こすのはなぁ・・・なんか、こう幸せそうに寝ているとちょっと眺めたくなるこの気持ち・・・うーん、気まずい。

 

「ン・・・?むぅ…」

 

「おや?」

 

どうやら起きたようだった、とても眠たそうにしているな・・・可愛い・・・

「ありゃりゃ?」

 

「ん?」

 

「ここに入っているということは・・・もしかして茅森月歌先生ですか?」

 

「そのとおり!あたしこそが、茅森月歌だ。君は」

 

「は、申し遅れました!もうこんな時間ですしね」

 

「私は、アロナ。このシッテムの箱の常駐している管理者であり、メインOSで、先生のサポート秘書をさせていただきます」

 

「よろしく、アロナッチ!」

 

「アロナッチ・・・ふぇえ!?」

 

「ん?どうした?」

 

「いえ、あだ名で呼ばれたのは初めてですので・・・」

 

「なんか似たような反応見たような・・・」

 

照れている顔可愛いな・・・どことなく、あたしの何かが目覚めそうなのは気のせいかな?

 

「それでは、形式的にではありますが、先生の生体認証を行います♪私の指に先生の指をあててください」

 

「分かった!」

 

なんか、恋人同士でしそうなことだな・・・ちょっと恥ずかしい

 

どうやら、指紋を認証しているみたいだ。曰く視力が良いのだとか・・・

 

「・・・・なんですか、その顔?」

 

「いや・・・ちょっと長いけど可愛いからいいか、と思っているだけ」

「んな・・・っ!なんですかそれは!!長いって!!これでも、早めた方なんですよ!!」

 

ぷんぷん怒っている、可愛い。うん、娘を持ったらこんな気持ちになるのかな?

 

「ごめんごめんって、冗談だよ。可愛いのは本当だけど」

 

「うっ・・・そういわれると照れます・・・」

 

・・・この後、いっぱい可愛がった。と同時に事情も説明するのだった・・・

 




今回はここまでです。

それでは、また次回もお楽しみに。(終わり雑でごめんね☆)
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