黒嶺優斗のヘイローは連邦生徒会長と同じ形、同じ色です
「ふぅ……久々に紫関ラーメン食べたな」
店長の特別特盛紫関ラーメンをなんとか食べきり、帰路についていた。あ、特別特盛紫関ラーメンって言うのは、2年前にユメとホシノに冗談半分で煽られた俺が、特盛でも食い切れるわと宣言したところなぜキヴォトス店長のハートに火をつけてしまったらしく、ガチでほぼ麺しかない紫関ラーメンを食べる羽目になったラーメンである。
俺はあくまで肉体がキヴォトス最強なだけで、腹は普通の一般男性とそう変わらないのよ。毎回食べきるのキツい。
「ん? 先生から……」
ポケットに入れてあったスマホが振動したため、取り出して確認すると先生からモモトークの通知が来ていた。
一応内容を確認しておく。あ、モモトークはアビドスに来る際に合流したため交換した。
「どれどれ……『た、大変!! セリカが攫われた!!』……なるほど」
スマホを閉じポケットに入れるとひとまず空を見上げる。顔を手で覆ってから息を吸って吐く。
「……よし、潰しに行くか」
俺の頭上に存在する
ヘイローの煌めきが粒子となり、背中へ伝わりボロついた黒い翼となる。
翼を使って宙に浮くと、俺はセリカの気配があるアビドス砂漠へと飛ぶ。俺がいる場所的に走るよりも飛ぶほうが早い。
「全く……」
少し急いだほうが良さそうだな。
〜〜〜〜
「うぅ、ここ、は……?」
ガタッ、ガタッと乗り物特有の揺れを感じたセリカは、意識を取り戻すと頭を抑えながら起き上がる。
紫関ラーメン店でのバイトを終え、帰っている最中にカタカタヘルメット団に襲われたらしい。強めに殴られたからか、まだ頭がズキズキ痛む。
「トラックの中だ……しかも、両手は縛られてる。アイツら一体私をどこに連れて行く気よ」
状況は非常に悪い。常備している愛銃「シンシアリティ」がなくなっている。
トラックの扉から僅かに光が漏れているのを確認すると、体を唸りながらなんとか床を這いずる。そして荷台の隙間に顔を近づけて外の様子を確認した。
「……砂漠……線路!? 線路がある場所って……ま、まさかここ、アビドス郊外の砂漠!?」
一面の砂に点々と見える廃墟。砂に埋もれかけている線路も見え、それによって自分が今どの地点にいるのかを理解してしまったセリカは顔を青褪めさせた。
「……そ、そんな!? ここからじゃ、どこにも連絡が取れないじゃない! もし脱出したとしても、スマホもないみたいだし皆にどうやって知らせれば……どうしよう。みんな心配しているだろうな……」
「……このまま何処かに埋められちゃうのかな。誰にも気付かれない様に。連絡も途絶えて……私も他の子達みたいに、街を去ったと思われるんだろうな。裏切ったって、思われるのかな。誤解されたまま、皆に会えないまま死ぬなんて……そんなの」
死ぬのは嫌だ。だが、みんなに誤解されるのはもっと嫌だ。そんな気持ちが溢れ出す。
先輩達から聞いただけだったキヴォトス最強の話。最初は「そんなやつがいるわけがない」と信じていなかった。だが、先生という大人が危険な目にあった時真っ先に助けに来たのはキヴォトス最強の黒嶺優斗だった。
「もっと、話とかしとけば良かったかな……」
後悔が心を支配する。恐怖心も合わさって涙がどんどん溢れ、しまいには止まらなくなる。
「う、う、ぐぅ……! うっ、ううっ……お願い、誰か、助けて!!」
思わずそう叫んでしまった。叫ばずにはいられなかった。
その叫びは神には届かないだろう。だが、
「な、なに!? なんなの!?」
「すまない。遅れたな」
「く、黒嶺先輩!?」
凄まじい勢いでトラックに突進し、壁を突き破ってきた優斗の耳には届いていた。
どうだったでしょうか?
良ければ感想などをくれると嬉しいです!
それではまた次回でお会いしましょう
ヒロインは誰?
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小鳥遊ホシノ
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守月スズミ
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聖園ミカ
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鬼方カヨコ
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氷室セナ
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黒崎コユキ
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小塗マキ
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美甘ネル
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天童アリス
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箭吹シュロ
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連邦生徒会長