超探偵事件簿 レインボーコード   作:りょうぴー(創作論破書き)

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物語の幕は突然上がる。

始まりは捻りもなく、これといった驚きもなくありふれた光景…

「…んん…ん…」

「あ、あれ…ここどこ…?」

「えっ!?な、何ですか…この顔…それに…私は、誰…?」

ありふれた記憶喪失…

ありふれていない私の状況。

『手元…紙…』

「だ、誰ですか!?私の周りには誰もいないはずなのに…」

「…あ…手元に…紙が落ちてる…」

『世界探偵機構 人事部 貴殿、ナナ=ナカガワに特殊自治海上都市『オダイバ』への出向を命じる。現地へは同封した切符で『リンカイ特急』に乗り、速やかに超探偵達と合流すること。現地到着後に『虹ヶ咲探偵事務所』の所長より詳細を受けられたし。誇り高き探偵達よ、掃討せよ、この世の全ての謎を…』

ナナ「私の名前…ナナ=ナカガワ…」

Nana=Nakagawa


0章
Chapter.0 リンカイ特急殺人事件


ナナ「ですが…この『世界探偵機構』というのは、なんの組織なのでしょう…名前からして、探偵に関連する組織だとは思いますが…」

 

ナナ「私はその組織に属する探偵…ということなのでしょうか…?」

 

ナナ「そこで私は『リンカイ特急』と呼ばれる電車に乗るつもりだった…というわけですね。」

 

ナナ「周りには傘や鞄、色々なものが…ここは…遺失物取扱所でしょうか…?」

 

ナナ「それで…足元にあるこのチケットがリンカイ特急の…オダイバ行きですね…発車時刻は…えっと、も、もうすぐ!!」

 

ナナ「急いでここを出ないと!!列車を乗り過ごしてしまいます!」

 

私は慌てふためきながら勢いよく扉を蹴飛ばして開けました。

 

こうして探偵(?)である私、『ナナ=ナカガワ』の物語は、朧気な感情と戸惑いから、幕を開けることになったのです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車掌「リンカイ特急海上都市オダイバ行き、間もなく発車します!」

 

ナナ「はぁ、はぁ、はぁ…!」

 

プシューッ…

 

ドアが閉まる音を聞いて、私は列車の廊下に身を投げだし息をつく。

 

ナナ「ま、間に合った…」

 

「本日は、リンカイ特急臨時便66号海上都市オダイバ行きをご利用いただきまして、ありがとうございます。当列車は「リバースコーポレーション」の誇る最先端の電気技術を利用しており、全自動無人運転を行っております。運転手および乗務員は登場しておりませんのでご了承ください。また、食堂車に提供されるお食事は、リバースコーポレーションからの心配りで無料となっております。無くなり次第食堂を終了させていただきますので、ご了承ください。」

 

「当列車は5両編成で運行させていただきます。トイレは1号車と5号車にあります。食堂車は2号車です。当列車は全車禁煙です。予備コントロール室は3号車にあります。非常時にはこちらのインターホンをご利用ください。お煙草はご利用できませんのでご了承ください。」

 

ナナ(先頭の車両、最後尾は運転車両、その間に客室車両と食堂車を挟んでるみたいですね。)

 

ナナ(メインコントロール室は作動しているけど、無人ではある…他にも救護室とトイレが設置されているようですね。)

 

ナナ(当たり前ですが、ドアは開かない…運転席も見えない構造になってるみたいで、窓以外で外の景色を見ることはないようですね。)

 

ナナ(…?隣の車両…食堂車から話し声が聞こえてくる…もしかして、あの時の手紙にあった超探偵の人々でしょうか?)

 

私がドアに近づくと、ドアは自動で開きました。

 

開いたドアの先には、5人組で、私と似たような格好の人達がそこにはいました。

 

「あなたは…誰ですの?」

 

「見たことない人っすね…というか、キナコ達以外に乗客がいたっすか?」

 

ナナ「あ、あの…私、ナナ=ナカガワと言います!あなた達は、世界探偵機構の方々でしょうか!?」

 

「そうやけど…もしかして、あなたも超探偵?」

 

ナナ「は、はい…一応…」

 

「一応…?」

 

ナナ「あ、はい…記憶がなくて…」

 

「記憶喪失?…怪しいわね…」

 

ナナ「た、確かに私自身怪しいと疑われても仕方ありませんが…は、話を聞いてください!」

 

私は詰め寄られて、咄嗟に世界探偵機構からの手紙を見せる。

 

「…この字は、本物みたいだね。」

 

「名前は…ナナ=ナカガワ…聞いた事のない名前ですの。でも超探偵ということには間違いありませんの?」

 

「ふーん…でもコイツが本当に世界探偵機構からその手紙を受け取ったとしても、その本人なのかまだはっきりしてないじゃない!」

 

ナナ「そ、そんな…疑われるのは承知ですが?そこまで疑う程ですか!?」

 

「まあまあ、少し落ち着こう?ニコっち。」

 

「何よ、馴れ馴れしく話しかけないでくれる?」

 

「ニコっちが疑うのも無理は無いけど、話を聞かずに問い詰めるのも別の話やん?」

 

「じゃあ、アンタが聞いてみなさいよ。」

 

「ええよ。と、その前に…世界探偵機構のことは知ってるよね?」

 

ナナ「ま、まぁ…一応は…未解決事件を解き明かすための組織…ですよね?」

 

「せやね。超探偵は特殊能力を持った探偵で、探偵活動に使われる技術を身につけた各地に何人も派遣されてるんや。その超探偵を束ねるのが世界探偵機構で、様々な探偵活動にあたっとるんよ。」

 

「超探偵になるには特殊な能力を持ってる人や後から必死に訓練して能力を見につけた人で、一般の探偵だけには手に負えない事件への協力が許されるんだ。」

 

ナナ「そ、そうなんですね…」

 

「で、あんたは自分が超探偵だって証明出来んの?能力が思い出せない以上、あんたが何者なのか分からないからどうしようもないわね。」

 

「…あ、あのー…一旦疑いあうのはやめないっすか?」

 

「は?いきなり何よ。」

 

「キナコ達だって何度か会ってそれきりだったり初めて会う人がいたりするっすから…あんまりその人のことは強く言えないと思うっすよ。」

 

「それもせやね。この中で知り合いなのはうちとニコっちくらいしかいないから、みんなの素性もちゃんと把握しなきゃね。」

 

「言われてみればそれもそうですの。ちょうど今入ってきた方も私達を疑ってるかもしれませんの。」

 

「警戒を解くのは必要だしね…だからそうツンケンしないでよ。」

 

「…ふん。なんとでも言いなさいよ。」

 

ナナ「…あ、あの…皆さん、知り合いでは無いのですか?」

 

「超探偵同士が任務につく機会は実はそんなに多くないんだ。2人か3人くらい知り合いか顔見知りがいる程度で、こんなに人数が多いのは滅多にない事なんだよ。」

 

「では、遅れてきた方のためにも私達全員で改めて自己紹介しますの。」

 

「そうっすね。じゃあまずはキナコから行くっす!」

 

 

 

 

 

 

 

キナコ「えっと…改めて自己紹介するっすけど、本名はキナコ=サクラコウジっす。北の自然保護区で探偵活動をしていたっす。」

 

Kinako=Sakurakouji

 

キナコ「昔、自然保護区屈指の難事件だった山岳リゾート建設予定地の変死事件に立ち会ったことがあるっす。とんでもねぇ難事件だったけど、アレを何とか解決に持ち込めたっすよ!その時の犯人はリゾートの利権に目が眩んだ村の若い人たちだったらしいっすけど、あの時の事件の恐ろしかったことは、祟りや呪いの見立て殺人でリゾート地の開発に反対していた人達を残酷な手口で殺した所っすね…」

 

キナコ「キナコはあぁいうおっかねぇ事件は苦手っすけど…自然や動物を怖がらせる人達が許せないっす。だから、自然や動物のためにも、それを守る人達のためにも、キナコは探偵として出来ることをしたいと思ってるっす。」

 

ナナ(穏やかで人当たりが良さそうな人ですね…自然に対して人一倍思いが強くて、心根の優しい人だって伝わりますね…)

 

キナコ「あ、ちなみにキナコの探偵特殊能力は『動物調査』っす。山だとキツネやイヌ、街だとネズミや野良猫を使って会話したり動物の感覚を共有したり色々なことがやれるんすよ!まぁ…今は動物がネズミ1匹も入ってないから無理っすけど…」

 

ナナ(便利な能力ですね…人から聞き出す以外にも色々なことが出来そうです。)

 

 

 

 

 

 

 

ノゾミ「次はうちやね。うちの名前はノゾミ=トウジョウ。西の探偵事務局で働いとったんよ。」

 

Nozomi=Tojo

 

ノゾミ「スピリチュアルパワーが集まるスポットをあちこち回りながら探偵業を続けてるんやけど、西の方にはスピリチュアルな人達の総本山みたいなとこがあって、そこで修行しながら探偵として力をつけとったんや。」

 

ナナ(少しマイペースに見えて探偵としての研鑽も怠らない…考えがどことなく読めないけど、何となく大物感を感じますね…)

 

ノゾミ「うちの探偵特殊能力は『占い』やね。例えばタロットで犯人の位置を占って特定したりして、盗難やテロの対策に使われることが多いんよ。」

 

ナナ(探偵の能力に占い!?一体、どんな風に使われるんでしょう…)

 

 

 

 

 

 

 

ヨウ「じゃあお次は私!私はヨウ=ワタナベ。中央部の港町で探偵をやってたんだ。」

 

You=Watanabe

 

ヨウ「元々私は探偵特殊能力は身につけてなかった普通の探偵で、地元で猫探しや失踪事件の調査をやってたんだ。でもやっぱり探偵として名前をあげて、私より先に超探偵になった友達の役に立ちたくてさ。だから超探偵になるために努力したんだ。」

 

ヨウ「この任務は私にとって超探偵として初めての仕事だからね。いつも以上に気合を入れて臨んでるんだ。」

 

ナナ(友達思いで明るい人ですね。親しみやすい話口で、打ち解けられそうです。)

 

ヨウ「私の探偵能力は『飛行』だよ。崖とかのある程度高いところじゃないと使えないけど、ハンググライダーで犯人を追跡したり建物の周囲を把握したり、探索に使うことが多いかな。海や陸地の把握はもとからある程度できたんだけど、この能力は超探偵になってから鍛え始めたんだよ。」

 

ナナ(空の上からの調査は効率がはかどりそうですね。上空からの視点で新しい発見や空間の認識に使えそうです。)

 

 

 

 

 

 

 

ニコ「私はニコ。ニコ=ヤザワ。電気街エリアの探偵事務所にいたわよ。言っとくけど、自己紹介したところでニコはアンタとなれ合うつもりはないからね。」

 

Nico=Yazawa

 

ニコ「ニコは貧しい大家族の生まれで、弟や妹を養わなくちゃいけないからこうして超探偵になったのよ。ま、それなりに苦労は重ねて来たりやな仕事も進んで引き受けたりはしたけどね。」

 

ナナ(表面的にはかなりとげとげしくて話しづらいですが…苦労人なだけで悪い人ではなさそうですね。探偵としての技能は貧しい幼少期を生き抜くうえで培われたのでしょうか…)

 

ニコ「探偵特殊能力は…平たく言えば『情報探知』ね。複雑なことは分からないけど、人間やそれ以外の生き物の情報を瞬時に特定できて、その気になれば人気アイドルのあれやこれやまでリサーチできんのよ。」

 

ナナ(諜報活動や追跡に便利な能力ですね…使いどころによってはかく乱されそうですが、調査を進めるのに大いに役立ちそうです。)

 

 

 

 

 

 

 

ナツミ「最後は私ですの!私はナツミ=オニツカ。ネオンエリアの探偵事務局出身ですの。」

 

Natsumi=Onitsuka

 

ナツミ「元々はバズるネタを追いかけるジャーナリストでしたが、ある時期に世界探偵機構からスカウトされましたの。今は探偵業に専念するために休止してますが、こう見えて、昔は動画配信者もやってましたの。」

 

ナナ(元動画配信者…なかなか異色な経歴の持ち主ですね…良くも悪くもではありますが、事件に対しては真摯に向き合うタイプなのでしょうか?)

 

ナツミ「探偵特殊能力は『映像投影』…簡単に言えば念写の応用版みたいなものですの。念写に加えて数秒程度なら動画も確認できますの。」

 

ナナ(シンプルながら調査に扱うには向いている能力ですね…何より、動画にすることで行動をも記録出来るというのは、かなり心強そうです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノゾミ「それじゃあ、自己紹介も終わったことやし、そろそろ本題に入ろっか。」

 

ナツミ「そうですの。状況整理も兼ねて彼女のためにも改めて説明した方がいいですの。」

 

ナナ「えっと…なんの話ですか?」

 

ヨウ「この特急に乗るように招待された超探偵の話なんだけど…その人数が合わないんだよ。」

 

ナナ「に、人数…!?」

 

ニコ「そう、元々予定じゃこのまま鉄道の旅と洒落込むつもりだったのを、リバースコーポレーション社製の鉄道を用意って話から何か裏があると思って、あんたが超探偵を名乗った時からそれが確信に変わったのよ。」

 

ナナ「リバース…コーポレーション?」

 

ヨウ「知らないの?これから私たちが向かうオダイバの街の発展を支えてきた大企業なんだよ。その一方で街の発展のために過激なやり方もいとわない姿勢や裏での不正取引の噂から、探偵の間ではきな臭いって専らの評判なんだ。オダイバの政治機能もリバースコーポレーションと繋がった官僚に牛耳られてて機能しないし、実質リバースコーポレーションの自治区になってるね。」

 

ナツミ「この列車の車両や設備もリバースコーポレーションが用意したものですの。リバースコーポレーションのセッティングの手際の良さや出迎えと道中の道のりの怪しさ…あれは罠を嵌めるために敢えて警戒心を薄くさせてるとしか思えませんの。」

 

キナコ「キナコもそう思うっす。けど…何をしかけてくるのかがまだ分かってないっす…」

 

ニコ「私の推理じゃこの中にリバースコーポレーションのスパイが紛れ込んでるって睨んでるんだけど…この中にそのスパイの気配は無さそうって感じね。」

 

ノゾミ「どうしてそう思うん?」

 

ニコ「まず、ニコ達がこの列車に乗ってからずっと怪しい動きを見せる人間は特にいなかった。いちばん怪しいと思ってた記憶喪失娘も、あからさま過ぎて逆に怪しくない。大方そいつは名前を騙ろうとしてた偽物か誰かに襲われて記憶をなくしたんじゃないの。それで、極めつけは…っと!!」

 

ニコさんは左右対称の房になっているツインテールをゆらめかせると、髪の毛一本一本が微細な動きを見せ、少しづつ震えだし…

 

ナナ(…!?緑色の…レーダー!?)

 

それらはまるで探知機のように正確に作動し、私の体にも微弱な電流が流れるかの如き動きで駆け巡りました。

 

ニコ「…ニコのレーダーに何も引っかかってない。この列車にいる6人の感覚以外何も反応しないもの。」

 

今のがニコさんの能力…ここまで敏感に感じたのは私だけでしたが…皆さんはこんなふうに能力を扱ってるんですね…

 

ノゾミ「…ニコっちのレーダーに引っかからないのかもしれないよ?一応、うちも占いであぶりだしてみるね。」

 

ノゾミさんはすると何枚ものタロットカードを広げ、そこから近い位置にある1枚のカードにオーラをまとわせ、目を瞑って集中し始めました。

 

周りの人にはオーラが認識できてないのか、ただカードの方をじっと見つめていました。

 

そしてやがてカードのオーラは消え、何事も無かったかのようにタロットはノゾミさんの手の中に吸い込まれていきました。

 

ノゾミ「……うちのカードにも反応なしやね。カードの位置やスピリチュアルパワーの性質が変化した形跡が無いんよ。」

 

キナコ「占いはよく分からないっすけど、じゃあここに他の侵入者は今のところ居ないってことっすね。」

 

ヨウ「そうなるね。」

 

ナナ「そう…なんですね。所で、もうひとつ聞いておきたいことがあるんですが…海上都市オダイバっていうのはリバースコーポレーションの自治区ということの他に何か分かってることがあるんですか?」

 

ナツミ「分かってることと言っても…オダイバは情報統制が厳しい地区ですの。あの世界探偵機構でさえ掴めた情報はほんのひと握りですの。」

 

ヨウ「街の発展を計画したのは『ユウキ』って名前の人で、リバースコーポレーションが台頭するまでは初代ユウキからその子孫に至るまでユウキの称号を手に入れた人が発展に尽力した…ってだけ書いてあるね。リバースコーポレーションも元は初代ユウキの竹馬の友だった大企業のトップの傘下グループだったらしいけど、初代ユウキと初代会長が亡くなって、さらに数年後に保安部の設立を境にだいぶ変わったらしいよ。」

 

『ユウキ』…覚えておきましょう。

無意識にこの言葉を覚えなければならない気がしました。

 

『ユウキって誰だろうね〜?その人って、名前に星とかが入ってそうじゃない?カッコイイイケメンの名前?はたまたボーイッシュな美少女の名前?』

 

ナナ「…!?」

 

ニコ「あ…アンタ…どうしたの?顔が青いわよ?」

 

キナコ「い、一旦ココアでも飲んで落ち着くっす!」

 

ナナ「す、すみません…いただきます…」

 

私はキナコさんからコップを受け取ってココアにゆっくり口をつける。

 

ノゾミ「口、やけどせんように気をつけた方がええよ。」

 

ナナ「は、はい…ずずっ。」

 

ナナ(なんですかあの声は…幻聴?私、どうしちゃったんでしょうか…)

 

私は頭を抱えながらココアを飲み干して、落ち着きを取り戻しました。

 

ニコ「ねぇ、あんた!そこの元動画配信者が『映像投影』を見せてくれるってよ!」

 

ナナ「…?」

 

私はニコさんに言われるがままにナツミさんのカメラに目を向ける。

 

ナツミ「…行きますの…ほぁっ!!」

 

ナツミさんはカメラから2枚の『実体化データ』となった画像を手に取り、それを私たちに見せつけました。

 

映像には発射前の食堂車付近の乗降口。

そこには映像として記録されていたものが映り込んでました。

 

キナコ「凄いっす!これが映像投影ってやつっすか!?」

 

ナツミ「これくらいはちょろいもんですの。ただ…スパイの気配は写し取れませんでしたけど。」

 

ノゾミ「でも、あなたのもなかなかいい能力やね。他にもどんな風に使ってるんか、うちにも教えてくれる?」

 

ナツミさんの説明に聞き入る超探偵のみなさん…

 

ですが私は…体力が…

 

ナナ「ぅ、うぅ…」

 

ヨウ「だ、大丈夫!?」

 

ニコ「何よアンタ…すごい汗じゃない!!」

 

私は超探偵のみなさんに心配されながら起こされました。けど、私はそれでもまだぐったりしていて、見かねたノゾミさんはある提案をしました。

 

ノゾミ「1回救護室で休んどった方がええよ。」

 

ナナ「そ、そうさせてもらいますね…」

 

キナコ「大丈夫っすか?キナコも行くっすよ?」

 

ナナ「いえ…問題ありません。では…」

 

付き添いを理って私はひとりで救護室に向かいました。

 

ようやく救護室にたどり着いた私は途中で異様な眠気に教われ、扉に向かって倒れかけました。

 

ナナ(…だ、ダメだ…頭が…ぼーっとしてきて…)

 

ナナ(1回…顔を洗って…目を覚まさなきゃ…)

 

私は救護室に向かう前に隣のトイレに行き、洗面所で顔を洗って意識を覚醒させようと試みます。

 

ナナ「うぅ…ダメです…このままじゃ…もう…」

 

私は鏡をふとちらりと覗き込むと…

 

 

 

得体の知れない紫色のモヤがそこには写っていました。

 

ナナ「…!!」

 

私はそのモヤを見た瞬間、意識を手放してその場に倒れました。

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