空想の竜を降ろすモノ   作:ホンビノス貝

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アナカラーdoomはいいぞ


第三話 邂逅

数年ぶりに帰ってきた母校。普通のところなら元担任やお世話になった事務員さんに挨拶をし、在校生がどんな感じか過去の自分たちと比べて楽しむことだろう。だが教える側になって初めて来ることはほぼないだろう。

呪術高等専門学校 通称呪術高専何を隠そう竜崎骸もここの卒業生である。通常の卒業生なら卒業後そのまま呪術師となるため、もはや実家みたいなものだがこちとら呪術師をやめた身、正直言ってビクビクである。並びによく知らない現在青春真っ盛りな一年生への挨拶。

 

彼の精神力は

 

 

教室前で力尽きていた。

 

 

「土日に集合って何考えてんだかあの変態目隠し教師は?!つまらないことだったらソッコー帰ってやるわ。」

 

気の強そうな若い女の子の声が聞こえる。

 

「俺は結構気になるけどなーなんだろ?転校生とか?」

 

陽気そうな男の子の声が聞こえる。

 

「んなわけないだろ。去年の己骨先輩じゃあるまいし。つーか虎杖どちらかというとお前が転校生だぞ。」

 

陰気そうな男の子の声が聞こえる。

 

ドアに手をかけようにもうまく手が上がらない。微動だにできない。

 

彼の心の内は?前回啖呵を切った彼の心情は?こんなんだった

 

(青春怖い青春怖い青春怖い若者怖い若者怖い若者怖い。)

 

(つーかなんだよあの先輩は?!?!副担任やるなんて一言も言っていなかったよね?!俺虎杖君の家庭教師的なのやるとしか認識してなかったんだけど?!あの時話していたこと実質縛りだから今更破棄できないし!土日だけ教えるってなったのしか救いねえよ?!一人だけなら青春をあまり感じないだろうしぎりいけると思ってたんだけど?!)

 

(いやだ…死にたい…帰りたい。)

 

重ねて言おう。こんなんである。

 

実は彼、同級生も一個下の後輩もいない合計二世代をボッチで過ごしていたのである。

 

一個上の先輩はどちらも陰気で話しかけられないし二個下は若さがまぶしすぎて話しかけられない。

 

彼は学生時代の五条を知っているため五条のことを先生ではなく先輩といっていたのである。

 

彼が学生時代にできていたのは術式の研鑽とフィジカル強化。並びに任務だけの灰色の学生時代。彼にはデカすぎるコンプレックスができていた。

 

彼にとって呪術師とはクソというしかなかったのである。

 

(だけどいかなくては…若人の青春を呪術師というクソみたいな経験で埋めていいはずがない。呪術師やって指全部食べて即刻死刑なんて悲しすぎるじゃないか。)

 

息を整え、心を落ち着け、

 

扉を開けた。

 

 

side 釘崎

 

 

昨日五条悟から急に呼び出されたと思ったら教室にいきなり知らない男が入ってきた。

 

カツカツカツと足音を響かせながら入っていく。

 

(ん?だれよ?いや待ちなさい。今入ってきたってことはそれまでドアの前にいたんでしょ?気配がその時はまるでなかった。今は燃えるような気配をしているけど…ただモノじゃない。外見は…特に特徴のない中肉中背。特徴は目ね。死にきってる。ま、どっちにしろなしと。)

 

その男は教卓の前に立ちこう言った。

 

「本日から君たちの副担任をすることになった竜崎だ。虎杖君に対して教えることがメインになるが他二人にも出来たら教えたいと思っている。質問あるか?」

 

疑問しかなかった。

 

「はい先生!」

 

「どうぞ虎杖君。」

 

「主に俺に教えるってどーゆうことですか?!」

 

「それね…まあ君って他二人に比べて知識も経験も乏しすぎる。三人一緒ならまだしも一人だけに時間はかけてはいられないから俺が雇われたってわけ。加えて俺は普段ふつーに働いていてね、土日しかできないからってのもあるかな?コレでオッケー?」

 

「あざーす。」

 

(ナイスね虎杖。こういうときだけは役に立つわ。まあ私にもまだ疑問はあるし…仕方がない。私が聞きますか。)

 

「まだ足りないわ。級、術式、さっさと言いなさい。」

 

「級は1級。術式は…話してもいいけど…伝わりづらいし実践で教えますね。」

 

「実践ん?」

 

「そうですね…この後すぐ校庭に来てください。君たちが今どのあたりのレベルなのか知りたいので。では。」

 

そう竜崎って自称副担任は教室から去っていった。

 

かなりイラついた。

 

 

side 主人公

 

 

そのまま校庭に行き少し待っていると3人が走っている足音が聞こえる。

 

「じゃ…始めますか。」

 

振り返る。

 

いきなり犬が襲ってきた。そのあとに続く形で釘の連打。

 

(いいね。いきなり来るのは利点だ。犬は伏黒君の式神で釘は釘崎君の術式関係かな?当たったらやばそうだ。)

 

さすがに釘には当たらず躱し、犬の爪攻撃を半身になって躱す。

 

その時犬の陰から虎杖君がこぶしを構えて来た。

 

「いい戦法だ。」

 

こちらは半身になって犬を躱しているからそこに追い打ち。

 

実に合理的。

 

「呪力がこもっていればの話だけど。」

 

拳を手のひらで受け止めそのまま握る。

 

「まずはそこから教えようか。」

 

虎杖君を思いっきり投げる。

 

きちんと着地をしておりそのままの勢いで後衛組より少し前まで下がる。

 

(近距離に虎杖君中距離に伏黒君と釘崎君。立ち位置的に伏黒君も前に出るのかな?まあ次はあちらも本気で来るだろうし…)

 

「じゃ、術式使うか。」

 

風が吹き、空気が変わる。

 

虎杖君がこぶしを構えなおす。

 

伏黒君が新たな印を組む。

 

釘崎君がトンカチを持ち直す。

 

己の身に刻まれたチカラの名をいう。

 

「術式解放」

 

「竜装呪法」




竜崎骸
青春コンプレックス持ち
こいつの術式は割と出鱈目だけどその分縛りはある
ま、その縛りは転生者だからこそで他の奴らにはその縛り何の意味もないんですけどね

虎杖
マンツーマンで指導されることが決まった男
結構やる気

伏黒
竜崎って名前を聞いたことがあり五条からそこそこ強いと聞いているため結構警戒中

釘崎
五条先生みたいにマイペースっぽいから少しイラつき中
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