空想の竜を降ろすモノ   作:ホンビノス貝

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おら!早めに出したぜ!

ヘブフォヒビキバトライハムカツゲンムアヘ顔ダブルピースを殿堂ゼロで決められて泣きそう


第六話 存在した意味

教えた。

 

最低限のことを教えた。

 

呪力の練り方も術式に対する知識も。

 

等級に関することや虎杖君の現状すら。

 

確かあの時は映画修行をしているとき。

 

教えているときに言ってしまった。

 

「虎杖君、俺はね君に呪術師をやめてほしいんだ。」

 

きれいに二度見していた。

 

「君みたいないい子に呪術師なんていうクソみたいな業界に関わらせたくないんだ。君は日の当たるところにいてほしいんだ。昔から呪術師になると決めた子たちは別にして少しまえまで一般人だった君はこんな業界にいたら精神病むか壊れるかの二択。せめて死刑執行されるまでは幸せに生きていてほしいんだ。」

 

何かを言おうとしているがその前につい畳みかけてしまった。

 

「君は理不尽な死を見過ごせないから呪術師になったと言っていたよね。俺の先輩は利他的な理由で呪術師になってこの世界に絶望して最悪の呪詛師になっていたよ。」

 

「もとはといえば五条先輩のさぼりでそんな身になってしまったからね。どんなふうに生きていても生活は保障されるよ。」

 

「君はそれでも続けるのかい?」

 

少し悩んだ後虎杖君はこう言っていた。

 

「確かに先生にしてみればそう思うかもしれないっす。だけど自分で地獄に行くと決めた。ならそれを貫きます。」

 

本当に強い子だなと思った。学生時代の俺なんて超常の力が使えると知ってうっきうきだった。自分のせいで人が死んでその夢は一気に冷めてひたすらに力を追い求め続けた。ある意味あれは逃避だった。この子はそんなことはせずに死を受け止めて逃避ではない力の求め方をするんじゃないのかと柄にもなく少し期待してしまった。

 

そんな時に連絡が来た。

 

虎杖君が死んだと。

 

特級案件に一年生三人。

 

うち二人は特級相手によく生き残ったと思う。

 

だが一人は死んでしまった。

 

任務は平日だったからって理由で俺には連絡が来なかった。十中八九上層部が虎杖君を確実に殺そうとしたんだろう。

 

これで俺の契約も終了。

 

もう呪術界とかかわらなくてもいい。

 

メリットだらけだ。

 

 

 

そんなわけないだろうが。

 

ふざけるな。

 

こんな理不尽があっていいはずがない。

 

呪術のせいで未来が決まってしまった不幸な少年に対して呪術がさらにどん底に落としていいわけがない。

 

あの子が生きた証を残さなければならない。

 

あの子風にいうならば意味のある死にしなければならない。

 

俺ができることは…

 

 

俺は運動場へと向かった。

 

 

 

 

階段にうなだれているツンツン頭の少年がいた。

 

「伏黒君、釘崎君久しぶり。」

 

振り返って伏黒君が少し挨拶してくれた。

 

「お久しぶりです。竜崎さん。」

 

「うん。…虎杖君の最後を聞かせてくれるかな?」

 

さらにうなだれて数秒ほど顔を体育座りした足に埋めた後、意を決したように言ってくれた。

 

「特級呪霊と相対したときにあいつと俺はすぐに逃げようとしました。そうしたら呪霊がやけに虎杖に執着していました。その攻撃で片腕を欠損した虎杖は自分がおとりになることを提案。それを実行し俺と釘崎が逃げた後、宿儺に入れ替わって呪霊を処理。そのまま宿儺が俺を虎杖を人質にして襲撃。最後に虎杖が主導権を取り返しそのまま死にました…以上です。」

 

「そうか…ありがとう。」

 

口の中が少し乾いた。

 

コーヒーを少し口に含ませる。

 

いつもより苦みが多い気がした。

 

「伏黒君…俺は虎杖君に呪術師になってほしくなかったんだ。」

 

かなり驚いた顔をしている。

 

「だけど彼は死んでしまった。彼が生きた意味は?死んだ意味は?それは生者である俺たちにしか意味を見出せない。」

 

「そう…ですね。」

 

伏黒君の濁っていた眼が少し晴れてきている。

 

「だから俺は君たちを鍛えようと思う。伏黒君もそこの柱の裏で聞いている釘崎君と2年生たちも。」

 

柱からゴン!という音が聞こえた。

 

おま…いたのかと伏黒君が言っているがまったくもってその通りだと思う。

 

「気づいてたのかよ!」

 

「なんでわかってたのにスルーしていたのよ!最初から言ってなさいよ!驚いたじゃない。」

 

「そうだそうだー」

 

「おかか!」

 

 

それをスルーして彼らに宣言する。

 

「これから交流会だろ?そこで勝てるように現役一級がしごきにしごいてやるよ。ついてこい。まさかついていけないなんて言わないよな?」

 

あっけにとられたように数秒固まっていたがすぐに不敵な笑みを浮かべていた。

 

「おう。」

 

「あったりまえじゃない。」

 

「がんばるぞー。」

 

「しゃけ!」

 

一泊遅れて伏黒君が言う。

 

「意味を見出せるのは生者だけ…ならやります。虎杖が生きていた証を意味を俺が見出します。」

 

いい目をしていた。

 

 

「よしなら1年はフィジカル強化のために校庭10週!そのあと組手!2年は最初から術式ありで組手だ!」

 

『はい!』

 




主人公
久々にいい子が死んで結構凹んでる。
虎杖のいい子オーラに脳をやられているがオッパーピーで正常に戻る。

伏黒
メンタルケアをしてもらった人

虎杖
五条のせいで死刑対象にされたのに上層部に殺人未遂された人。
何でこの子呪術界に悪いイメージ持たないの?

釘崎
見破られて驚いて頭ゴンした人

二年ズ
実はこの子達竜崎のことを知ってる
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