指輪の魔術師は幻想世界で希望を掴めるか?   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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第5話「指輪の魔法使いと第二層」

イベントが終わってから一週間が経ち、深夜間のアップデートが済み、悪夢ともいうべき学校から帰宅し、ログインと同時に通知が来る。

 

「最ッ悪だ…最も最悪な事項が起きた…」

 

路地裏にいるハルトのその手元には今回のアプデでの下方修正内容が記されているウィンドウが浮いていた。

 

===

送り主:NWO運営

要件 :今回の修正点

 

この度、イベントでの強さを鑑みた結果、一部スキルを下方修正させていただきました。

又、理由の一部としてこれほど早くの入手を想定していなかったという点もございます。申し訳ございません

 

修正点はいくつかあり、

1・ウィザードリングの素材増加

2・ウィザードリングに使用必要レベルを追加

3・ウィザードリングの使用MPの増加(具体的には1.1倍程度)

4・変身に時間制限の追加

 

上記四つの修正点の了承をお願いします。

又、この修正点は現時点での制限という形であり、ゲームの進行度により修正点4は解除。もしくは軽減される見込みです。

===

 

「……」

 

===

送り主:ハルト

要件 :今回の修正点(返信)

 町の中でだけ無限にしてくれませんか?

===

 

===

送り主:NWO運営

要件 :今回の修正点(返信)(返信)

 

仕様的に無理なのであきらめてください

===

 

「畜生めが!」

 

誰もいないはずの路地からの大声で周りがだいぶ驚いているのを少し感じて俺は変身して飛び上がることで路地から出ていく。

 

「ハァッ…クールタイムは1分…1分か。デカいなぁ…」

 

アップデートによる強烈な痛手により、ため息が無意識の内に出てくる。

 

「とりあえず、一狩り行くかぁ…っと」

 

そして俺は、気分転換のために今回のアップデートで追加された第一階層ボスがいる間へと向かうのだった。

 

<><><><><><>

 

有志によって開始一時間程度で見つけられたボスのスタック場所によってもはや作業と化したボス討伐。

 

時間は少し長くかかるということ以外は何の欠点もなく、完璧に安全な討伐方法である。

 

場所はステージの端の特定の樹の裏と岩の隙間。

 

判定があるにもかかわらずボスはなぜかそこに突進してくるのでボスに学習されている判定の中に入れられていなかったんだろう。

 

まぁそんなことはどうでもよく、問題は二つ。一つはウィザードの変身時間が終了してしまったこと。

 

二つ目、ボス部屋から転移した場所の近くでクールタイムが開けるのを待っていると、転移の陣が少し光っているので次のヤツがもう来るってこと。

 

ここで俺はどうすればいいか。三択で答えなさい。

 

①、逃げる。これを選ぶのが一番安パイ。だが少ないがPKもいる以上完全な安全ではない。

②、隠れる。一応安全性はある。ソロでやっていた以上気配の消し方は分かってるので、PKが来るリスクも考えればこれが一番いいが次に来た奴もここで休憩した場合集中力が続かない。

③、そのまま座っている。まぁなんというか…逆に考えるんだってやつだ。まぁ何もしゃべらなければ俺もキョドらないだろうし大丈夫…なはずだ。

 

どうするッ…考えろ…!

 

②がいいか…いやッ、それではだめだッ!①!逃げるッ!

 

だが時すでに遅し。次の瞬間には転移陣の光が最高潮に達する。

 

選択肢は③しかすでになかったのだ…!

 

座っているままに立つ暇もなく光で目がくらみ、次に目が正確な世界の輪郭を映し出した時には二人の少女が立っていた。

 

「むー…私は戦えなかったけど…勝てたし…むー」

 

「アハハ。でも結局はすぐに倒せちゃったと思うよ?レベルも適正よりだいぶ上だったしね」

 

「それでもー…ってあれ?あっ!前に森であったお兄さん!」

 

…最悪の展開である。というか数少ない面識のある相手がここで当たるとかどんな確率だよ⁉

 

「…どーも」

 

ッハァッ!ハァッ!一言だけで死ぬか思った!

 

頼むからこれ以上質問せんでくれよー…?

 

「前に森であったって…この人がメイプルがあんなチートレベルになった原因の人⁉」

 

オイボケゴラ誰が原因じゃコラ。こっちもびっくりだわあんなんなるとかよぉッ⁉

 

「原因じゃ…ない…!」

 

「あれっ⁉ちょっと怒ってる⁉じゃ、じゃぁこれからはいうのやめとこっと…」

 

メイプルはそういわれただけでちょっとしょげた感じになる。

 

困るなー…これだけでそんなショボンっとされちゃう感じだとだいぶいつもの感じが狂うよ…

 

「まぁまぁメイプル。そんなにしょげなくても別に周りに言わずに自分で思ってればいいんじゃない?」

 

「うん…うん!そうだね!」

 

一気に顔も明るくなり、もう一度近づいてくる。

 

「そうだッ!お兄さんも一緒に街まで行きませんか?」

 

え、えぇーー?そんなこと言われて断るレベルの度胸が俺にあるとお思いですかぁ⁉

 

っつーかこの二人って一般的に見ても結構な美少女なんよなぁ…町で見られたら嫉妬の目線が襲って来るやろ?いやだなぁ…

 

「…OK」

 

「やった!」

 

「あーっと…ありがとうございます!」

 

「…敬語…いらない…」

 

同年代っぽい奴らに敬語で接されるとかいやすぎる…というかシンプルにゲームなんだからそんなのいらんやろ!

 

「だってよサリー?」

 

「いやぁ…でも相手は年上っぽいし敬語をしっかり…」

 

話しているので俺が勝手に歩き出しても二人はそれに気づかず話し続けているのだった。

 

<><><><><><>

 

ヨシ!右確認左確認後ろ確認!

 

ドライバーオン

 

シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン

 

「変身!」

 

フレイム プリーズ

 

俺の左側に赤い魔法陣が開かれる。

 

ヒー ヒー ヒーヒーヒー!

 

そして俺はもう一度全方向を確認する。

 

「ッフー…ヨシOKだな!」

 

だがそこで声が聞こえてくる。

 

「おーい!お兄さーん!どこですかー!」

 

ビクッと思わず体が震える。

 

声はかなり近い。

 

「ここは…これだな」

 

フラワー プリーズ!

 

周辺おおよそ50m半径に花びらが一気に舞う。

 

「あっ!すごい花びらが舞ってる!」

 

「おおー、きれいだねメイプル!」

 

花びらには意識を強く持っていくような効果があるようで、その隙に俺は町の中へと逃げ込むのであった…

 


ステータス

===============

ハルト

Lv37

HP 725/725

MP 1103/483(+10+120×1.5×1.2) =1103

 

STR 0(+60+60)=120

VIT 0(+39)=39

AGI 56(+5+20×1.2) =97

DEX 48(+30+30+23+160)=243

INT 372(+180+200×1.5×1.3)=1108

 

頭装備 ベゼルフレイム【VIT+39 DEX+23】

体装備 ウィザードライバー*1

体装備2(特殊装備枠) 宝石の鎧(フレイム)【DEX+160】 

右手装備 トワゾングローブ【STR+60 DEX+30】

左手装備 トワゾングローブ【STR+60 DEX+30】

足装備 フレイムレガード

靴装備 ヘルメタリーブーツ 【AGI+20】【魔力強化】

装飾品 絆の架け橋

    (空欄)

    (空欄)

スキル 

【魔法兵器】【超魔導砲】【五連打】【ひとりぼっちの英雄】【魔力増幅】【魔法強化】【魔法増幅】【暴走魔導】【高速移動】【ダッシュ!ダッシュ!!ダッシュ!!!】【魔法の心得Ⅴ】【クリティカルヒット!】【永遠無傷の単独(ソロ)魔道士】【指輪の魔法使い】【指輪製造】

 

特殊スキル

【属性付与:炎】

===============

 

色々設定

===

ハルト

現状ゲットしたポイントはほぼ全てMPに振っています

===

作者からひと言

遅れてすみませんでした

===

*1
指輪一覧【フレイム】【ウォーター】【ハリケーン】【ランド】【コネクト】【ドライバーオン】【キックストライク】【ガルーダ】【ディフェンド】【フラワー】

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