俺はディオ!ジョジョの親友で、本当の紳士を目指す者さ!   作:バケギツネ

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じょーすたー家...?

 

 

 俺はディオ・ブランドー。

 

 この世界への転生者であり、父のダリオや元のディオさんのような、本当の紳士を目指している男だ!!

 

 父さんの遺した手紙をジョースター卿に宛ててから、数日。向こうから早速返事が返って来た。

 

 父さんの言っていた通り、ジョースター卿は俺の事を家族として迎え入れて、面倒を見てくれるらしい。学校へ行きたいなら、その援助も惜しまないとの事。

 

「マジか...」

 

 太っ腹すぎんだろ、ジョースター卿とやら!俺の父さんが命の恩人であるとはいえ、そこまでしてくれるとは!

  

 スーパーいい人!!

 

 ひょっとしたらこの世界、登場人物の民度がすこぶる良いのかもしれない!

 

 優しい世界だ!バンザーイ!!

 

 元のディオさんといい、父さんのダリオといい、ジョースター卿といい、出てくる人物はいい人ばかりだしな。

 

 というか、俺が転生したこの世界って一体どういう作品なんだろうな。何というか絵のタッチ的に、少年漫画っぽい感じがしないでもないが...

 

 ああ、父さんがここは19世紀のイギリスだって、教えてくれたっけ。となるとこの世界は今“貴族”とかの時代。

 

 うーん、作品のジャンルがわからん!!

 

 今のところは、人格者しか登場していないのもあって、割と平和そのもの。

 

 だがその内敵キャラとかが、云うならば”侵略者”のような立ち位置の奴が出てきて、段々とシリアスになっていったりするんだろう?

 

「えー、嫌だな〜。俺的には、いつまでも平和がいい...」

 

 敵キャラか。一体どんな悪党なんだろう?

 

 一目で敵だと分かるような、いかにもなキャラデザや立ち位置だといいんだけど。

 

 一番厄介なのは、本性を隠して暗躍してくるような、卑劣漢タイプの敵だ。俺に原作知識があれば、そういう奴もメタれるのにな〜。

 

「まあ、“主人公の俺”がいれば問題あるまい。どんな敵が相手だろうと、退けてみせる!!」

 

 え、なんだなんだ?

 

 俺が主人公で合ってるだろう?

 だって境遇が、いかにも主人公だ。

 

 貧乏生まれながらも、父譲りの高潔な精神を持った青年で、ある日突然貴族の養子として引き取られることになる。

 

 何度読んでも、主人公のプロフィールそのものじゃないか!

 

 となると、自ずと敵キャラ候補も限られてくる。そう、この作品の敵キャラは、

 

 ジョナサン・ジョースター!お前だ!!!!!

 

 彼はジョースター卿の一人息子で、俺と同い年らしい。もうその時点で、フラグがビンビンだ。

  

 きっと奴は、いきなり貴族の一員となった貧民の俺を妬っかんで、数々の非道な嫌がらせをしてくるに違いない!

 

 引き取り先の実子とかいうポジションなんて、どう考えても性格悪いに決まってるもんな!!

 

 ある種、フィクションのお約束みたいなものだ。

 

・メガネキャラ=頭がいい

・お嬢様=ですわ口調。

・デカいだけなブ男=噛ませ

 

 みたいな奴。

 

 あまり見た目や立ち位置だけで人を判断したくはないんだが、この世界がフィクションである以上、ある程度の偏見は許してほしい。

 

 きっとジョナサン・ジョースターは、重機関車に例えられる程のガタイを持った、粗暴な男なのだろう。

 

『オラッオラッオラッオラッ!!!ディオーーーッッッ!!!!キミが泣くまでッ、殴るのをやめないッ!!!』

 

 そうそう、こんな感じ! 

 全く何て奴だ。舐められないように気をつけなくては!!

 

 俺、腕っ節にはあんまり自信がないからな〜。こんな事なら、前世でボクシングでもやっておくんだった。

 

「でも、今さらそんな時間はないしな〜。って、うぉ!?」

 

 俺の家の前に、立派な馬車が現れる。これ、もしかして...

 

『ディオ・ブランドー様ですね。ジョースター卿の使いの者です。貴方を、お迎えにあがりました。』

 

 馬車を操っている御者さんは、白い髭が特徴的な気品のある老紳士だった。彼は、にこやかに話しかけてくれる。

 

「は、はひ...」

 

 俺はカチコチに緊張しながらも、その中へと乗り込んだ。

 

「ジョースター家、思ったよりお金持ちかもしれないぞ。まあ、俺を余裕で引き取れるんだから、そりゃそうか...」

 

 やっべえ、今さらながら緊張してきた!

 

「俺、ジョースター家でやっていけるかな...」

 

 これから始まるであろう新しい生活に、俺は不安を覚えるのだった。

 

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