ようこそ青春を目指す教室へ   作:雪印のフラン

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GWが忙しすぎて、全然小説がかけなかったものですごめんなさい。毎日投稿を目指していましたが、休みは2日もありませんでした。ようやくよう実に入れます。それでは本編をどうぞ!


ようこそ、実力主義の教室へ

<落合視点>

 

「ポイントは変わらないか」

 

朝起きてから俺はプライベートポイントを確認する。ポイントは昨日の夜の状態から一切変わっていない。つまりポイントは配られなかったということだ。端末を弄っていると隆二から電話がかかってきた。

 

『朝早くにすまないな、ポイントについての話がある』

 

「俺もしたかったところだ。隆二、ポイントは配られたか?」

 

『あぁ、一応65000ポイントが入ってきている。そちらどうだ?』

 

「0だ。昨日の夜からポイントは一切変わっていない」

 

『……どうやらただの学校側のミスというわけでは無さそうだな』

 

「俺もそう思う。詳しく朝のホームルームで説明があるだろう」

 

『そうだな、わかった』

 

そうして電話は切れた。俺は端末を操作して有栖へとメールを送った。内容はもちろんポイントについてである。数分も経たないうちに返信が返ってきた。どうやらAクラスもポイントの支給額が減っており94000ポイントだったという。最後にラーメン屋で意気投合したCクラスの友人に確認をとった。Cクラスは49000ポイントが支給されたと書いてあった。

 

「なるほどな……」

 

こうしてみると並びがいい

 

Aクラス 94000

Bクラス 65000

Cクラス 49000

Dクラス  0

 

まるで意図的にこうなったかのようにAからポイントが多い順に並んでいる。

 

「まぁ、いずれわかることか」

 

そうして俺は朝の支度をして教室へと向かった。

 

 

教室は騒がしく。全員が全員ポイントのことについて話していた。教室の様子を伺っていると松下と目があった。彼女は俺の方をみてウィンクをしてくれた。なに、それ俺も今度やろ!!

 

しばらくしてチャイムがなり、茶柱先生が入ってきた。その顔はいつもより険しい。まるでボウリングで負けた神室みたいだった。機嫌でも悪いのだろうか。

 

「せんせー、ひょっとして生理でも止まりましたー?」

 

池という生徒がとんでもないことを言い出す。そういうのは気付いても言わないものであると有栖から教えてもらったはずだが。

 

「これより朝のホームルームを始める。が、その前に何か質問はあるか?気になることがあるなら今聞いておいた方がいいぞ?」

 

茶柱先生は池の言葉を無視して話を進めていく。生徒からの質問を想定しているような発言。……おそらくポイントだろう。

 

「あの、今朝確認したらポイントが振り込まれていなんいんですけど、毎月1日に支給されるんじゃなかったんですか?今朝ジュース買えなくて焦りましたよ」

 

一人の男子生徒……たしか本堂だったか?…とりあえず彼が茶柱先生に質問をする。

 

「本堂、前に説明しただろ、その通りだ。ポイントは毎月1日に振り込まれる。今月も問題なく振り込まれたことは確認されている」

 

「え、でも……。振り込まれてなかったよな?」

 

よかった本堂であっていた。そんな本堂が山内たちに確認をとる。他のポイントが振り込まれていることは俺も確認している。

 

「……お前らは本当に愚かな生徒たちだな」

 

茶柱先生が突如として不気味な微笑みを浮かべながらそう言う。ん……ちょっと待て

 

 

愚か、だと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<平田視点>

 

「愚か?っすか?」

 

本堂くんが少し気が抜けた様子で聞き返す。そんなときだった。

 

 

「っ!?」

 

突如として寒気がする。今日は5月1日であり、気温も低いわけではない。それなのにクラスのほとんど人が震えていた。先ほどまで不気味な笑みを浮かべていた茶柱先生すら震えてはいないが驚いたのか、大きく目を見開いていた。こんなことは普通ではあり得ない。だけど僕は、いや、僕らは前にも似たような経験をしたことがある。……落合天嶺くん、このクラスの生徒の一人である。そんな彼は目を見開いて、俯いていた。

 

「ひっ!?……あ、あ、」

 

先ほどまで立って茶柱先生に質問をしていた本堂くんは腰を抜かしたのか床に腰を下ろしていた。

 

「……そうか……愚か……そうか……ショックだなぁ」

 

落合くんが小さな声で何かを呟いていた。何かは聞き取れなかったがそれを見て、何人かの生徒は更に震えていた。

 

「……落合、一旦落ち着け。本堂、お前は立てるようになってからでいいから席に座れ」

 

茶柱先生の言葉に落合くんは頷く。彼の謎の圧みたいなのはなくなった。本堂くんも近くにいた男子たちの手を借りて席につく。それを確認した茶柱先生は咳払いをして話を始めた。

 

「ともかく、ポイントは振り込まれた。これは間違いない。このクラスだけ忘れられた、などという幻想、可能性もない。わかったか?」

 

茶柱先生の発言にみんな言いたいことはあるし、戸惑いも隠せない。しかし、誰もが発言を渋ってしまう。みんなが落合くんという爆弾のような存在を気にしてしまっているからだ。さっきは本堂くんの発言の途中に何故か反応していた。もしかしたら自分が発言している途中にさっきのようなことがあったらと考えると誰も発言できなかった。

 

「ははは、なるほど、そういうことだねティーチャー。理解出来たよ、この謎解きがね」

 

高円寺くんが声高らかに笑う。こんなときでも彼は何も変わらず、机に足を乗せて、偉そうな態度で本堂くんを指さした。

 

「簡単なことさ、私たちDクラスには1ポイントも支給されなかった、ということだよ」

 

「……は、はあ?なんでだよ。毎月10万ポイント振り込まれるって……」

 

「私はそう聞いた覚えはないね。そうだろう落合ボーイ?」

 

高円寺くんは落合くんに指さす。クラスにまた緊張が走る。もしかしたらさっきみたいなことがまた起きるかもしれないと。しかし、そんなことはなかった。

 

「あぁ、俺も『ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれるようになっている』としか聞いてない」

 

落合くんから急に茶柱先生とほとんど同じ声が聞こえてきた。彼の声だろうか。そんな声を聞いたからこそ、僕らは思い出してきた。たしかに先生はそんなことは言っていなかった。

 

「高円寺の態度と落合の私の真似に関しては、少々見過ごせないが、まぁ二人の言う通りだ。全く、これだけヒントをやって自分で気づいたのがほんの数人、落合の真似で心当たりがあるものが何人かとはな。嘆かわしいことだ」

 

教室の中は、突然の出来事、報告に唖然としていた。このままでは不味い。そう思った僕は茶柱先生へと質問をするために手を挙げる。

 

「……先生、質問をいいですか?腑に落ちないことがあります」

 

この流れを変えなければ。そもそも原因が何であるのか。何故振り込まれなかったのか。その詳細が不明なのだから。

 

「振り込まれなかった理由を教えてください。でなければ僕たちは納得できません」

 

「遅刻欠席、合わせて98回。授業中の私語や携帯を触った回数391回。おまけにプールでの女子生徒の盗撮から胸の大きさで賭けを行うなどの行為。ひと月で随分とやらかしたもんだ。この学校では、()()()()()()()()()()()()()()()()()。その結果お前たちは振り込まれるはずだった10万ポイントを全て吐き出した。それだけのことだ。入学式の日に直接説明したはずだ。この学校は実力で生徒を測ると。そして今回、お前たちは0という評価を受けた。それだけに過ぎない」

 

茶柱先生から淡々と説明される。クラスメイトの何人かの顔色が悪くなる。池くん、山内くん、須藤くん、外村くんの顔色が特に悪い。しかし、僕はあくまでクラスを纏める立場として話をしなければいけない。

 

「茶柱先生。僕らはそんな話、説明を受けた覚えはありません……」

 

「なんだ。お前らは説明されなければ理解できないのか」

 

「当たり前です。振り込まれるポイントが減るなんて話は聞かされてなんていませんでした。説明さえして貰えていたら、皆遅刻や私語なんかしなかったはずです」

 

「それは不思議な話だな平田。確かに私は振り込まれるポイントがどのようなルールで決められるか説明した覚えはない。しかし、お前らは学校に遅刻するな、授業中に私語をするなと、小学校、中学校で教わってこなかったのか?」

 

「それは……」

 

「身に覚えがあるだろう。そう、義務教育の9年間、嫌と言うほど聞かされてきたはずだ。まさか高校一年に上がったお前らが、何の制約もなく毎月10万円も使わせて貰えると本気で思っていたのか?」

 

そうだ、常識的に考えてありえない。この学校はそういうものなんだろうという先入観をもってしまった。

 

「なぜ疑問を疑問のまま放置しておく?そうそう、疑問と言えば、お前らは落合を見習うべきだろうな」

 

なぜここで落合くんの話が出てきたのだろうか?

 

「落合なんて入学して二日目の時点で職員室に来て、この学校に銅像はあるのか、銅像が買えるのかなどというふざけた質問をしてきたぞ」

 

銅像?

 

一体、落合くんは何の意図があってそんな変な質問をしたのだろうか?

 

「うっw」

 

「ははは、そういうことか。なるほどねぇ」

 

 

またもや、高円寺くんが高らかに笑う。どうやら落合くんのした行動に何か納得がいったらしい。その前に誰か女子の笑い声が聞こえたような気がしたが気のせいだろうか。……いや、今は高円寺くんのことや落合くんと銅像のことよりも僕にはするべきことがある。

 

「では、せめて、ポイントの増減の詳細を教えてください」

 

「それはできない相談だな。この学校の決まりで教えられないことになっている。しかしそうだな……。お前らに一つだけいい事を教えてやろう」

 

また茶柱先生は不気味な笑みを浮かべてみせた。

 

「遅刻や私語を改め……仮に今月マイナスを0に抑えたとしても、ポイントは減らないが増えることはない。つまり来月も振り込まれるポイントは0ということだ。裏を返せば、どれだけ遅刻や欠席をしても関係ない、という話。どうだ、覚えておいて損はないぞ?」

 

しまった!?そんな話をしてしまえば何人かのクラスメイトはどうせ0なんだからと楽な方へと逃げてしまう。それは駄目だ。そんなことを考えているとチャイムが鳴る。

 

「どうやら無駄話がすぎたようだな。そろそろ本題に移ろう」

 

そうして茶柱先生は黒板に白い厚い紙を貼った。そこには各クラスとその隣に数字がかかれていた。僕たちDクラスには0と。おそらくこの数字こそが僕たちに支給されるポイントに関係のあるものなんだろう。それにしてもAクラスからDクラスまで見てみると数字の並びが綺麗であった。

 

「お前たちはこの1ヶ月、学校で好き勝手に生活をしてきた。学校はそれを否定するつもりはない。遅刻も私語も、全て最後は自分たちにツケが回って来るだけのこと」

 

「こんなのあんまりっすよ!これじゃ生活できませんって!」

 

今まで黙っていた池くんが叫んだ。他のクラスメイト、特に山内くんは阿鼻叫喚をきわめている。

 

「よく見ろバカども。Dクラス以外は、全クラスがポイントを振り込まれている。それも1ヶ月生活するのに十分すぎるほどのポイントがな」

 

「な、なんで他のクラスはポイントが残っているんだよ。おかしいよな……」

 

「言っておくが不正は一切していない。この1ヶ月、全クラスが同じルールで採点されている。にもかかわらず、ポイントでこれだけの差がついた。それが現実だ」

 

「何故……ここまでクラスのポイントに差があるんですか?」

 

僕はクラスを代表して茶柱先生に質問をする。

 

「段々理解してきたか?お前たちが何故Dクラスに選ばれたのか」

 

「俺たちがDクラスに選ばれた理由?そんなの適当なんじゃねの?」

 

「え?普通、クラス分けってそんなもんだよね?」

 

何人かが顔を見合わせる。僕もそうだと考えていた。

 

「この学校では、優秀な生徒から順にクラス分けされるようになっている。優秀な生徒はAクラスへ。駄目な生徒はDクラスへ、と。つまりここDクラスは落ちこぼれが集まる最後の砦というわけだ。つまりお前たちは最悪の不良品というわけだ」

 

最悪の不良品……僕は昔から真面目に生活をしてきたつもりである。……()()()()()()()()。おそらく学校はそれを知っていて僕をこのクラスへ配属したのだろう。

 

「しかし1ヶ月で全てのポイントを吐き出したのは過去のDクラスを含めてお前たちが初めてだ。よくここまで盛大にやったもんだと、逆に感心した。立派立派」

 

茶柱先生がわざとらしく拍手をしながらそう言う。

 

「このポイントが0である限り、僕たちはずっと0のままという事ですね?」

 

「ああ。このポイントは卒業までずっと継続する。だが安心しろ、寮の部屋はただで使用できるし、食事にも無料のモノがある。死にはしない」

 

そういう問題じゃないと、そう言いたかった。しかし、僕は言えない。少しとはいえ授業中に話していた僕にはその資格はない。

 

「……これから俺達は他の連中にバカにされるってことか」

 

須藤くんが机を殴りながらそう言う。

 

「なんだ、お前にも気にする体面があったんだな須藤。だったら頑張って上のクラスに上がれるようにするんだな」

 

「あ?」

 

「クラスのポイントは何も毎月振り込まれる金と連動しているだけではない。このポイントの数値がそのままクラスのランクに反映されるという事だ」

 

三年間クラス替えをおこなわない意図というのはこのシステムがあるからなのだろうと納得する。

 

「さて、もう一つお前たちに伝えなければならない残念な知らせがある。この数字が何か、バカがおおいこのクラスの生徒でも理解出来るだろう」

 

そんな中、茶柱先生がまた新たに紙を黒板に貼る。そこにはDクラスの生徒の名前と横に点数がかかれていた。心当たりがある、これはおそらく直近でやった小テストであろう。

 

「先日やった小テストの結果だ。揃いと揃って粒ぞろいで、先生は嬉しいぞ。中学で一体何を勉強してきたんだ?お前らは」

 

一部の生徒を除いて、ほとんどの生徒は60点前後の点数であった。須藤くんの16点がどうやら最下位の点数のようだ。次点で池くんの24点。

 

「良かったな、これが本番だったら7人は入学早々退学になっていたところだ」

 

「た、退学?どういうことですか?」

 

「なんだ説明していなかったか?この学校では中間テスト、期末テストで一科目でも赤点を取ったら退学になることが決まっている。今回のテストで言えば、32点未満の生徒は全員対象ということになる。本当に愚かだな、お前たちは」

 

「は、はあああああああ!?」

 

声をあげたのは7人の生徒。今言われた赤点に該当する生徒たちだ。

 

「ふっざけんなよ佐枝ちゃん先生!退学とか冗談じゃねえよ!」

 

「私に言われても困る。学校のルールだ、腹をくくれ」

 

「ティーチャーが言うように、このクラスには愚か者が多いようだねぇ」

 

激昂している池くんたちを横目に高円寺くんが呟く。

 

「何だと高円寺!どうせお前だった赤点組だろ!」

 

「フッ。どこに目が付いてるのかねボーイ。よく見たまえ」

 

「あ、あれ?ねぇぞ、高円寺の名前が……あれ?」

 

その言葉につられて、僕も高円寺くんの名前を探す。高円寺は上位も上位、同率2位に位置していた。同率2位には他には幸村くんや堀北さんがいた。あの最後にあった難しい問題を解けたということだろう。それよりも僕には驚いたことがあった。

 

「……嘘だろ、高円寺が2位?しかも落合が1位、しかも満点?絶対須藤とおんなじバカキャラだと思っていたのに……!」

 

小テストの一番上には落合くんの名前とそこに100の文字が書かれていた。あの難易度の高い問題を全て解けたということだ。当の本人である落合くんは興味が無さそうに窓の外の景色を見ていた。

 

「そらからもう一つ付け加えておこう。国の管理下にあるこの学校は高い進学率と就職率を誇っている。それは周知の事実だ。恐らくこのクラスの殆どの者も、目標とする進学先、就職先を持っていることだろう」

 

そうだ、この学校はそれを誇っていからこそ、倍率がとても高い。

 

「が……世の中そんかうまい話はない。お前らのような低レベルな人間がどこにでも、進学、就職できるほど世の中甘く出来ているわけがないだろう」

 

「つまり希望の就職、進学先が叶う恩恵を受けるためには、Cクラス以上に上がる必要がある……ということですね?」

 

「それも違うな平田。この学校に将来の望みを叶えて貰いたいければ、Aクラスに上がるしか方法はない。それ以外の生徒には、この学校は何一つ保証することはないだろう」

 

「そ、そんな……聞いてないですよそんな話!滅茶苦茶だ!」

 

幸村くんが立ちあがった。彼からしたら学力が優秀なぶんこの待遇には納得がいっていないんだろう。

 

「みっともないねぇ。男が慌てふためく姿ほど惨めなものはない」

 

「……Dクラスだったことには不服はないのかよ。高円寺」

 

「不服、なぜ不服に思う必要があるのか、私には理解できないねぇ」

 

「俺達は学校側から、レベルの低い落ちこぼれたと認定され、その上進学や就職の保証もないって言われたんたぞ、当たり前だ!」

 

「ふっ。実にナンセンス。これこそ愚の骨頂と言わざる得ない」

 

高円寺くんは幸村くんのことを見向きもせずにそう言いはなつ。

 

「学校側は、私のポテンシャルを計れなかっただけのこと。私は誰よりも自分のことを評価し、尊敬し、尊重し、偉大なる人間だと自負している。学校側がD判定を下そうとも、私にとっては何の意味もなさないということだよ。仮に退学にすると言うのなら、勝手にするがいい。後で泣きついてくるのは、100%学校側なのだからね」

 

高円寺くんらしく、傲慢な態度でそう言いはなつ。彼の学力や身体能力のことを考えても不良品という評価はおかしい。きっと大きく減点されている理由はこの性格なんだろう。

 

「それに私は学校側に進学、就職を世話してもらおうなどとは微塵も思ってないのでね。高円寺コンツェルンの跡を継ぐことは決まっている。DでもAでも些細なことなのだよ」

 

確かに将来が安泰であるのならば、この学校でAクラスで卒業する必要性は皆無といっても過言ではないだろう。

 

「……じゃあ、お前はどうなんだよ落合。小テストで100点をとったのに落ちこぼれ呼ばわりだぞ」

 

幸村くんの言葉によりまたクラスに緊張が走る。落合くんは自分のことを言われるとは思っていなかったのか少し驚いていたようだった。

 

「……ショックではある。だが、それだけだ。特になりたいものも、学校側に叶えて貰いたい進学先も無いからな」

 

「それだけかよ!!お前は何のためにこの学校に入学してきたんだよ!?」

 

「幸村くん落ち着いて」

 

幸村くんがさらに声を荒げる。このままだと不味い。僕は幸村くんを止めようとする。しかし、それもかなわず幸村くんは落合くんに詰め寄ろうとする。

 

「何のためか……」 

 

少しの間が訪れる。この先に何を言われるのか僕らは気が気じゃなかった。

 

 

 

「俺は青春というものを目指すためにこの学校に入学した」

 

 

彼はいつもと違い、微笑を浮かべながらそうやって告げたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




微笑みながら目標を告げるだけで、Dクラスの何人かの地雷を踏み抜いていく主人公さん。それでは今回もここまで見てくださり、ありがとうございました。お気に入り登録数も増えていってとても嬉しいです。こんなヘンテコな作品ですがまた見てくださると嬉しいです。それではまた次回
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