恋姫†無双  南韓志   作:人中の蝮

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外伝、私の幼馴染のこと(燈視点)

私は陳珪、真名は燈と言うわ。中原に勢力を持っているどこにでもいる豪族の出身であり、将来は家の為に良く分からない人のところに嫁ぐ事になるのかなと希望もなく暮らしていた。

 

 

そんなある日に私の父が近くの村で盗賊たちに襲撃されたと聞いて向かったが助かったのは小さな男の子、私と同い年ぐらいの子供しか助からなかったというのだ。

 

 

その男の子は家で当分の間、育てる事になったのだ。おそらく世間の評判を上げるためにしているのであろうとは子供ながらも理解をしていた。

 

 

どんな子が来るのであろうかと思っていたけど、ここに来る前に家族や親しい友人など失っているかもと思うと何も想像はできなかった。

 

 

「どうも初めまして僕の名前は韓広と言います、どうかこれから宜しくお願いします。皆の足手まといにならないように精一杯頑張ります」

 

 

これが後の夫になる韓広と初めて出会うのであった。初めて会った印象はそこら辺にいる子供と大した代わりはないと思っていたけど、韓広は幼い時から明らかに普通とは違うところを見せていた。

 

 

まずは家事の手伝いをしていたのだけどそれらの効率化をして明らかに良くなり使用人たちの負担が減り更に農業でも改革をいい成果を出していた。

 

 

そして武芸では誰もが勝てないほどに強くなり始めていた。地元で一番強い人が子供相手に勝てないほどに強くなり彼の名声は大きくなり始めていた。

 

 

そんな彼を良く思っていなかった私の父が田舎の田舎、武陵の辰陽県に送った。県令にさせたとはいえ左遷も良いところであったが、彼はそれを受け入れてその日の内に屋敷から出て行った。

 

 

私は彼と離れたくない一心で、私も彼と共に辰陽県へと向かい始めた。彼と合流したのは河を渡ろうと待っていた時に合流できたのであるが彼は驚きながらどうして来たのと言ってきたので本心を伝えた。

 

 

「私は雅くんと一緒が良いの、だから共に行かせてほしい。お願い」

 

 

そう伝えると恩人を裏切りたくないからと言ってきたので、私が必ず説得するからと必死に言うと分かったと言って共に辰陽県に向かう事になった。

 

 

しかし、辰陽県はわたしが想像していたよりも遥かに田舎で何もないといったほうが良い程であった。それでも雅くんは開拓精神がここを栄えさせたいと言っていると嬉しそうに話していた。

 

 

そうして町らしき場所に辿り着いたけどそこは人口が1万人程しかおらず本当に田舎だと思っていたけど雅くんは開拓や町を色々と豊かにさせる為に動き始めたの。

 

 

もちろん、私も出来る限りに支えて共に辰陽県を周辺の県よりも繁栄させることに成功した。それこそ武陵の中でも一番ではないかと言われるほどに繁栄をさせた。

 

 

そして武陵に置いて前から問題となっていた異民族を雅くんは戦わずに降すことに成功したのである。それは普通の人には出来ない偉業とも言えるのに雅くんは全くそれを自慢せずにいたので私はどうして自慢しないのかと聞くと、雅くんは当たり前だろという表情で答えた。

 

 

「いやいや、これは俺のおかけではない。皆が俺の考えに賛同して動いてくれたからこうなっただけで俺は何もしていない。だから皆には感謝をすることはあっても自慢をすることはない。もちろん一番感謝をしているのは燈ちゃんだけどね」

 

 

雅くんは笑みでそう答えてくれていた、だからこそどんなに頑張っても人よりもこのままでは出世が遅れてしまうと感じた私は雅くんが知らないところで作業を進めていた。

 

 

中央の権力者たちに送るための資金を集め始めたのである。普段から雅くんは権力者たちに賄賂を送っているからそこまで多くは必要はないかもしれないけど相手にもしかしたら位など与えて出世をさせれば今よりも増えるかもしれないと思わせるためにも私は集める事にした。

 

 

商人たちに対して私はある事を伝え始めたのであった、それはこの辰陽県は明らかに栄え始めており今よりも更に良くなることは明白だけど資金を提供してくれたらその者たちを他の商人よりも後の一等地など店を出店させるなど優遇待遇など約束させると商人たちはこれは投資だと言うばかりに資金が集まった。

 

 

そうして私は権力者たちに書簡など書いて送るのであった、もちろんこの事を父にも伝えて正式に私と雅くんとの交際を認めてもらう為に書簡など書いて送りつけた。

 

 

流石に若くして出世などしたら父もこれも投資だと思って許してくれるはずだと考えて待ち続けると案の定、父は私と雅くんが正式に結ばれる事を認めてくれたのである。

 

 

ヤッターと喜んでいたら何か知らない女性を連れて帰ってきたので私は一瞬だけかなり怒りを覚えたけど二人の様子を見て普通ではないことが分かり……まあ、雅くんは困っている人がいたら助けるからそれで連れてきたのであろうとすぐに理解した。

 

 

その後に雅くんは私に対して贈り物を貰った時はあまりにも嬉しさと恥ずかしさで真っ赤になり思考が何も出来なかったのは言うまでもない事だけど思い出してもあの時はこの世界に生まれて一番に思考が出来なかったと思っている。

 

 

それからは正式に私と雅くんは夫婦となり武陵郡太守となった雅くんを支えながら私は暮らし始めたけど明らかに思う事は唯一であった、交際など何もしていなかったはずなのに雅くんは夜の営みがとても上手いだけどうしてなのと思っていた。

 

 

そうもしながらもついに私達の間にも子供ができた時は普段から特に驚きもしない雅くんが珍しく真っ赤になりながら嬉しそうにしていたのは今でも覚えていた。

 

 

でも私もかなり喜んでおり、この子達はどんな子に育ってくれるのだろうかと期待をしながらも愛情を持って育て始めた。

 

 

長男が椿、長女が喜雨と真名を決めて育てた、始めての子育てもあり色んな人の話を聞いてそれを参考にして育ててくれていたけどこの頃から雅くんは私が子育てをしやすいためにも一人で仕事をする事が多くなりその量もまた絶大となっていた。

 

 

そう、雅くんは信用した相手ではないと重大な役職に任命しなかったので多くの人が流れて来ても河の流れのようにまたいなくなってしまった。

 

 

それでも雅くんは私に対して時間を作らせてあげようと武陵郡太守として信じられない程に仕事をしていた。ある日なんて仕事場から帰らずにそのまま仕事をしていた事もあるぐらいに頑張っていた。

 

 

だからこそ私は何も言えなかった、私達のためにそこまで必死にしてくれている雅くんを否定する事など私にはできることでは無かった。いつかは良くなってくれると良いなと思うばかりでありそんな日はいつになるのかなと思う間にも子供たちは成長をしていた。

 

 

私はそこでかなりのため息と言うか椿に関して困ることが多くなってきていた。椿は確かに天才で誰よりも優秀な事は感じてはいたけどそれが成長するにつれて他人を見下しをするようになっていた。

 

 

何か一つでも自分よりも優秀な点があればそれを褒めて尊敬しているけど、一つも優れた所のない相手には見下すようになり、私が必死になって注意をしても聞いてくれずにむしろ悪化してくる。

 

 

椿はどんどん成長をして最初は丁寧にしていた相手も自分のほうが強くなったと思うと強気の態度をするようになり義理の兄である朱異、豹くんにも打ち勝ちそして知略では私よりも上回り誰も言うことは聞いていなかった・・・いや、雅くんだけは将軍としての才能を見せつけられていたので椿は夫の雅くんだけにはまだ辛うじて話を聞いてくれていた。

 

 

 

だけどそれもいつまで持つのか分からない、それに最近は椿の妻である曹洪が実家に頼んで私と雅くんで築き上げたこの場所を奪おうとしている。

 

 

それも今回は私の実家も曹家と仲良くする好機だと言うばかりに向こうについて私に向けた書簡でも素直に息子に譲ってほしいと送られてくるほどで私はどうしたら良いのか分からなくなっていた。

 

 

夫の雅くんは私に相談せずに都に向かってしまったから心配でならなかったので私は密偵を全てに都に派遣して詳しいことを調べさせてもらった。

 

 

そうして入ってきた情報は雅くんが一人で朝廷いる知恵者である曹崇に打ち勝ち逆に陥れたのである。しかし、曹崇に連なる者も罰せられてそこには私の父も含んでいた。

 

 

そのせいで父は勢力を失ったと言うのだ、私はここで初めてかもしれない事を雅くんに恐怖を覚えてしまった。

 

 

今までは戦いに内政は出来ていたけど他は出来ずに私が支えていた。けれども最近、馬良と言う人物が入ってからは雅くんはこれまでの馬鹿が嘘のように賢くなってきており私はもう必要されていないのではないかと考えてしまう。

 

 

私はこれで離縁とかされたら実家には何も残っておらず・・・考えるだけでも私は恐しくなり出来る限りそのような事を考えることはせずに暮していた。

 

 

それに雅くんとの間には子供たちがいるから見捨てる事はしないはずとそう信じる事しかできなかった。そうしている時に雅くんが零陵に来たのである。

 

 

目的は既に密偵から話は聞いている、椿を追放するつもりで来たのだ。本来、普通なら私も賛成するけど今の状況で椿を失うのは私と雅くんとの縁がもっと薄くなるので私はどうやって夫である雅くんを説得をしようかと考え始めるのだった。

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