ため息を付きながらも俺は零陵にある城と言うより中心部に来て俺が来たことが分かると民たちが嬉しそうにして声をかけてきたのを見て少しばかり元気になった時に愛沙が現れてどうしましたか将軍と言われたので俺は少しばかり苦い顔をしながら答えた。
「いや、今日は椿にある勅命がきたのでそれを伝えようとしてな」
それを聞いた愛沙が勅命?もしかして主が隠居でもして変えろと言ってきたのですかと怒りながら言ってきたので違うから違うからと言って説明をしてあげた。
するとなんだ、そうだったのですねと嬉しそうにしていたけど俺は実の子を追放しないといけないから辛いよと言うと愛沙は何も言わずに黙り込むのだった。
そうもしながらも俺は椿がいるところまで辿り着いた、そうして俺は話しかけるのであった。
「椿よ、久しぶりだなと言いたいところであるけど今日は勅命を伝えに来たのでしっかりと聞くが良い」
「!!なるほど、分かりましたよお父さん。僕を栄華の実家に追放させるつもりだね。しかも朝廷からの命令だから逆らうわけにはいかない・・・中々考えたね、でも栄華の実家は中原に勢力を持っているから別に大したことはないけどね。まあ、良い体験だと思って行ってきますよ」
やはり頭は良いから読みは悪くはないのだけどなと思いながら俺は椿にある真実を突きつけた。
「その・・・なんだ、曹洪ちゃんの実家は都落ちになってしまって幽州のこの郡で太守としてやっておけと言われて滅茶苦茶に左遷をされたのだけど?それは知っているのかな」
そう言うと椿は慌てながら何を言ってるのお父さんと言って来たので嘘だと思うならこれを読んでみろと言って渡すと曹洪ちゃんは読んでから気を失ってしまった。
信じられないよなと思いながらも俺は椿を見ていると椿は泣きながらお父さん、僕はこんな所に行きたくはないと言って泣き始めたけどこれは勅命だから仕方がないだろと言って無理矢理行かせようとした時に待ってくださいと声が掛けられたので振り返ると声から分かっていたけど燈ちゃんが俺たちを見ていたと思うと話を始めた。
「雅くん、落ち着いてほしいけど駄目かしら。確かに勅命だけど似ている子を影武者として向かわせてあげればなんとかなると私はそう考えているわ。もちろん、曹家には口封じとして大量の支援を約束すれば破ることは無いと思うわ」
「燈ちゃん・・・いや、燈!!これは国を俺たちの運命を左右することであり、その上にこれでもしバレてみろ、俺達以外の者たちにも被害が受ける事になるのだぞ。武陵に住む民たちも零陵に住んでいる民たちも被害を食らってお前は責任は取れるのか。取れるわけがないよな、この後将軍になった俺だって取れないのに!!」
俺は始めて燈ちゃんに対して怒鳴り声で反論したかもしれないと思うほどに声を上げた。それに怯えたのか燈ちゃんは怯んでしまったけどこれはいくら燈ちゃんの願いでも受け入れなかった。
必死に泣いて助けを求めてきている息子の椿を投げつけるようにして良いからさっさと支度をしろと言うと椿は反省しますからと言っていたがそんなの関係はないと言ってからも泣いているだけだったので俺は使用人たちを呼んで息子の荷物と曹洪ちゃんの荷物をまとめ上げろと命令して動かせはじめた。
そうして見ていた燈ちゃんが雅くんは変わった・・・変わってしまったと言って泣きながらその場から立ち去った。
燈ちゃん・・・俺だって好きで変わったのではない燈ちゃんや皆を守る為に変わる事にしたんだよ。それを分かってほしいと思いながらも今は無理だなと思っていた時に今にも泣きそうな喜雨がこちらを見ていた。
俺は辛そうに見ていた喜雨を見て優しい顔をしてごめんねと言うけど喜雨はなんでお母さんとお兄ちゃんに酷いことをするのお父さんは僕たちのことが嫌いなのと言ってきたのでそんな事はないよと伝えたけど今度は泣きながら俺に対して話したのだった。
「ならなんでお母さんとお兄ちゃんを泣かせたの嘘つき、お父さんなんて嫌いだ」
そう言って喜雨も燈ちゃんと同じ様に泣きながらその場から走って何処かに向かってしまった。
そうして残った俺はなんでこんな事になってしまったのであろうな、俺は別に大陸の覇者になりたかったわけではない別に後世まで語り継がれる英雄になりたかったわけでもないただ普通に好きな人と暮らしたかっただけなのにどうしてこうなってしまったのだと俺は悔しさで拳を作って強く力を入れていた。
そのせいで拳から血が流れても気が付かないほどに悔しかった。それでもしっかりとしましたと報告を書簡で伝えるために書き始めたのがどうも室内なのに雨が凄いや、それに外は満月が出ているのに雨が降るなんて不思議な事もあるなと思いながらも俺は書き終えてから部屋で一人酒を飲んでいた。
お酒を飲む時は余程に辛いことがあった時だけと決めていたけど久しぶりにこうして飲む事になるとはそう考えながらもそのまま寝てしまった。
次に目を覚ますと掛け布団だけ惹かれてあり隣には玄徳ちゃんがすやすやと寝ていた、きっと彼女がこうして掛けてくれたのであろうな感じた。
だからありがとなと伝えた後に水を飲んでからまた寝る事にした。本当に大変だなと思っている時にふっと玄徳ちゃんの方を見てしまった。
本当に可愛い子だよなと思ってイタズラをしたくなったがここまでしてくれた娘に対してやることでは無いと思い待たしても夜空が見える窓を見上げていた。
俺は正しい事をしたのかそれとも間違いを起こしてしまったのか、誰でも良いから答えてくれないかなと無理な願いを思いながら星空を見ていた。
俺は家族と仲良く平和に暮らしたいから頑張っていたのだ。でもその頑張りが結果的にこうして家庭を壊してしまった、俺はどうすれば良かったのかな。馬良を登用しなければ良かったのか、それとも太守になったのが間違いなのかそれともこの世界に生まれてきた時点で駄目だったのかと嫌な考えばかり思いついてしまう。
ここは何か楽しいことを考えて・・・この玄徳ちゃんは普段はどんな子だったのであろうか俺には分からないからそれを知るように頑張ってみるのもありだなと感じた。
当分の間・・・いや、下手にしたら燈ちゃんとは和解ができないかも知れないから待たしても世継ぎがいないと言われないためにもこの子を本当に側室としてと思っていた。
出来る事なら燈ちゃんと和解はしたいけどあの様子では無理に近い、それと喜雨も俺の事が嫌いだろうから跡継ぎなんてなりたくはないだろうから・・・本当に困るな。
そうだな、せめて息子の椿には頑張ってもらっているところが分かればこちらとしてもなにか手助けをしてあげよう。
ソバの実の調理のやり方など教えておいておこう、あれは寒い地域でも取れる作物でロシアなんかでも育ちとても大切な作物として扱われている。
じゃあ何で食べられていないのかと言うとこのソバの実の花が滅茶苦茶に臭いからマジでこんなものが食べられるなんて知らないと絶対にわからないから俺だって知らないと食べないと思うから余計に知識もなければ仕方がないよね。
と言うか一番最初に食べた人はどんな人だったのか気になるけどそれは置いといてこれさえ、あれば使い方次第では北にいる異民族たちを従わせる事も可能になり息子が正しく接してあげればきっと俺よりも力を持ってくれると信じている。
可愛い子には旅をさせろよ言うけどその通りかもしれないなと俺は息子の将来の事を考えてあげるのであった。