俺はあれから必死になり何とかして時間はそれなりに掛かりはしたが何とか零陵に辿り着くことに成功したのだけど何か零陵の様子が変だなと俺は気になったのですぐに情報を集め始めようとした時に豹が姿を表して俺に伝えてきたのであった。
「殿!一大事で御座います、陳珪が我が軍を半数以上不意打ちで殺した罪は大きいとして宣戦布告してきました。それに同乗して長沙太守、孫堅、更に桂陽郡太守も挙兵して並びに揚州と荊州にある豪族たちが多く賛同して挙兵をしました」
なんだって!?そんなに多くが一斉に挙兵をしたのか、何か失態でもしたのかと聞くと俺がいない間にあった出来事を話してくれたけどそうか俺がいない間にそんな事が起きていたのかと申し訳なかったなと伝えるとこちらこそ留守を守りきれずに申し訳ありませんでしたと豹は謝ってきていた。
いや、良くぞ勢力を維持できていたと俺は謝ることはないと伝えてから今後の事を考え始めた。周りは敵しかいないから援軍は望めない、これが一つの勢力だけならば俺がなんとかすれば良かったのだけど今回はそうじゃない多くの勢力から攻め込まれる。
零陵は平地が多く守るには難しい場所だ、ここはここに住んでいる者たちの為にも俺たちは零陵から退却をしなければならないかもしれない。
そうなれば残っている郡は南郡のみとなってしまうがあそこなら美羽ちゃんの援軍が期待できるのでそこに向かう事にした。
だからこの零陵は燈ちゃん・・・いや、陳珪にまたしても譲り渡さないといけなくなるなんて最悪だなと考えていた。
武陵だけでもかなり嫌だったのにここまで譲らないといけなくなるとはこのような方面ではまだまだ及ばないなと己の知恵のなさに嘆いていたがそんなことをしている暇は今はないと気持ちを切り替えて行動に移し始めた。
まず民たちにこの事を伝えた、もうここで俺が治めることは出来なくなることを伝えるのであった。すると多くの民たちが俺と共に逃亡したいと声が上がって民たちも逃げる支度を始めたのである。
いやいや、敵勢力を突き抜けて逃げるのは大変なのに民たちまでも連れて行くとかなり苦労は目に見えていたけど民たちを見捨てたら俺はそこで終わりだから覚悟を決めて民たちも連れて行くのであった。
しかし、どの様にして船などを手に入れるべきなのか。その前にそこまでどうやってたどり着く方法などを考えないといけないと思いながら俺は零陵から北に民達と共に向かい始めた。
すると何とここで武陵の民たちまでも連れて行ってほしいとお願いをされてきたのである。俺はそれを許可して連れて行き始めた、民の中には陳珪軍の兵士も加わっておりそれを見て俺は燈ちゃん・・・民たちなどあんまり良くしていないことが見え見えて仕方がなかった。
でもそのお陰様で無事に長江まで辿り着くことができた上で船も確保する事ができたのでそれに乗って南郡にたどり着くことが出来た。
陳珪軍が噂通りに半分以上が壊滅したのは本当だったらしいけどどうしてそんな事になったのか詳しい事を教えてもらっていた。
すると意外にも危険な状況に置かれたらしいけど謎の男が助けてくれたらしい。名前は教えてもらえずにただその男は悪党だからと言っていただけ・・・あれ?その男ってもしかして薙刀・・・愛沙が持っている武器と同じような物を持っていたと聞いてみた。
すると桃香ちゃんが驚きながらはい、もしかして雅さんはその人を知っているのですかと尋ねられたので俺はまあ、もしかしたらなと答えた。
・・・あのメキシコサラマンダー野郎!!この世界にも来ていたのかと言うかアイツは前世もそうだし前々世からの付き合いで俺が三國志を知るきっかけになった人物でもあり三極姫を勧めてきた人物・・・つまりは他人にエロゲーを勧めてくるような阿呆なのに時々、とんでもない程に作戦を思いついて戦いに勝利をもたらした事もあった。
それにしても何でこの世界に現れたのか、気になるなと考えていた。つまり何かしらの縁があると異世界に飛ぶ事ができるのは前世から知っているからその点を考えるとある予測が出来ていた。
それはこの世界もエロゲーの可能性がある、しかもその主人公も何となく理解をした。まず、縁が深くないとだめなので・・・った、やっぱりこの世界の主人公は薩摩の血縁関係がある人物じゃないですか。
主人公の名前の名字は島津または北郷と決まったな、その上で出身地は神奈川県と理解をした。あのメキシコサラマンダーも薩摩の血縁関係であり神奈川県出身地だからな。
それと出来る限りに何とかして一度は会っておきたい、この世界の事を知っていることだろうからある程度知っておけば対策も出来るからな。
問題はアイツとどうやって合流するかという点だけど・・・アイツが滅茶苦茶に好きな場面などが発生すればいい現れるかもしれないけどそれは長坂の戦いで張飛が橋の上で敵軍を足止めをする時になれば現れるかもしれないけどあのメキシコサラマンダーはそこが好きだから三國志を好きになったキッカケとも言えると言っていたから。
でもそもそも三国志が始まっていないから会えることは難しいと言える上にどうやって気が付いてもらえるかと考えていた時に俺に声がかけられたのである。
「あの〜、雅様〜私が思うにこのまま南郡に向かうのは危険な気がするのです〜」
「穏ちゃん、何かしらの考えがあるのだなその話を聞かせてほしい。どんなことを考えているのか南郡に辿り着くまでは暇だからゆっくりと聞く時間はあるからさ」
そう言ってから穏ちゃんの考えを聞き始めるのであった。それはあれ程に色々とやっていた零陵ですら裏から手を付けられていたのに手に入って間もない南郡では更にやられている可能性があることを言われた。
そうでもしないとここまで順調過ぎるので明らかに可笑しいと考えているらしい。穏ちゃんの考えだと敵は既に南郡の近くに既に潜んでおり我々が南郡に入り次第で包囲して逃さないようにするでしょうと言ってきたのである。
確かにそれは考えられる、けれどもそこ以外に逃げ道はないから仕方が無い、民たちを見捨てることもなく無事に逃げれる場所は存在するのかと言うと穏ちゃんは地図を開いてある方向を指してここなら無事に逃げれると思いますよと言いながら指した場所は巴蜀の地であった。
穏ちゃんはここならば何とかなりそうであり将来のことを考えるのであればこの地は是非とも手に入れておきたいと言うのだ。
この巴蜀はまだ群雄と呼べる程の勢力は存在しておりませんのでここに私達が入りしっかりと統治をすれば大きな力になりますし何よりも外部から守りやすい上に今なら朝廷にお願いしてこの地の太守でもなれば・・・利点が多く良い機会ですと言っていた。
そうか、この時代はまだ大きな勢力はなかったなと思い出していた。三国志の戦略ゲームでも黄巾の乱では益州は空白地だったからなここで力を蓄える良い案だと俺は思うけどこれだけは言わせてほしいかな。
・・・これって明らかに蜀軍みたいな動きをしているよな。妻に桃香ちゃんがいるから強制的にそうなってしまうだけかもしれないけどこんな早い段階から蜀に入れば確かに三国志でも有利に動けるかもしれないと感じていた。
辺境だけどしっかりと統一すれば外部から滅茶苦茶に守りやすいから悪くないと思って進路を巴蜀に向け始めたのであったがここで更に穏ちゃんはある事を伝えてくれたのである。
それは逃げるのは良いですけど途中で間違いなく追撃をしてくると思うのでこの場所で迎え撃つ事ができれば私に必勝の策が御座いますのでここに向かってから巴蜀に向かいましょうと示した場所は南郡にある夷陵であった。
俺はなるほどなと理解をして穏ちゃんの言う通りに夷陵に向かいながら巴蜀の地に向かって進んで行くのだった。