恋姫†無双  南韓志   作:人中の蝮

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第33話、夷陵の戦い(前編のこと)

俺たちは退却しながら敵の動向を観察していた。穏ちゃんの言う通りならば敵はこちらに対して向かってくるはずだからそろそろ夷陵について布陣をしておかないといけないからなと考えていた時にこちらに対して向かってくる敵の大軍勢が迫ってきたと言うのだ。

 

 

穏ちゃんの思い通りに敵軍勢が迫ってきたので予定通りに夷陵で迎え撃つ支度を始めた。民たちは先に避難をお願いしてそれを指揮するのは美花と時鳥、そして桃香ちゃんの三人にお願いをしたのである。

 

 

三人は子持ちであり、これから悲惨な戦場になるところを見せたくはないからな。これが成功してもどれだけの人が亡くなるか分からないから。

 

 

少なくても数万はいくだろうから・・・まさかリアルで夷陵の戦いをやる事になるとは思いもしなかったよ。しかも蜀軍シナリオみたいな軍勢なのにやる事は呉軍シナリオみたいな事をやるのだから驚いてしまうよね。

 

 

ともかく敵軍は陳珪軍、孫堅軍、黄祖残党軍、王朗軍、厳白虎軍、そして都から袁紹率いる軍勢が参戦してきた。かなりのメンバーじゃないかなと感じていた。

 

 

 

敵軍の総兵力は30万以上はいるのに対してこちらは僅か4万程しかいないのだ。普通なら確実に負けるが穏ちゃんが秘策があるからと言っているので俺はそれを信じていた。

 

 

それに最悪な事態になった時は俺が出来る限りに討ち倒せばある程度は状況も良くなるだろうしそのような方針で行くことにした。

 

 

それと俺が怖いのは内部から裏切り者が現れないかと心配をしていた。恐らくであるけど敵は朝廷まで動かしている可能性が高い。

 

 

そうならば自動的に俺は逆賊扱いだからそこまでして俺の元に留まりたくないと思っている人物はもちろんの事にその状況を利用して俺を討ち取り名声や地位を狙っている者達も現れることだろう。

 

 

逆に言えばこれはある意味好機とも呼べる事かもしれない、これで俺に味方をする者達はこちらから裏切ることをしなければ絶対に裏切ることはして来ないだろう。

 

 

 

そして逆にこれで敵対してくる者達を一掃できるのだ、手間が省けたと喜ぶべきだ。態々、揚州や荊州、中原に向かわなくても殲滅できる事が可能となればむしろお得だ。

 

 

その為にかつてない程に大変な戦いになるのは仕方がないこと、大切なことは負けない事だ。ここに勝てば名声や威風が轟くだろうから今後の戦いも有利に進めることができる。

 

 

無論負けてしまえば勢力が滅びてしまうのは言うまでもないがここで負けるような事があっても俺は相手を憎むことはないだろう。

 

 

何故ならばそうして負けて死んでも弱かったから悪かったのだ。己の意志や自由を手に入れる実力がなかっただけだと考えている。

 

 

だからこそこの一戦は俺の命運を分ける戦いだ、勝てば巴蜀に大きな勢力を作り出せることが可能だ。負ければ祀られる墓もない・・・中々に厳しいけどそれ以上に勝てばの利益がでか過ぎるな。

 

 

そうしながら俺たちは作戦を練っていた、穏ちゃんが火計で敵を殲滅するつもりだろうからそこは良いけどせっかくだから火計だけでは物足りないから水計も追加しないかと言ってから説明を始めた。

 

 

この地域の時期は水が少ないから河の水が少なくなっても相手は気が付かないだろうからと言うと穏ちゃんが雅さんは意外と意地悪なのですねと言ってきたけど、だって炎から逃げるなら一番は水だからそこにも罠を設置しておけば効率良く敵を殲滅出来るしこちらの被害はないからかなり良い案だからなと言った。

 

 

さて、それまでは上手く敵をここに引き止めて置かなければならないそこが大変化も知らないけど幸いなことに守りやすい場所に陣営を作り兵糧も備えてあるので長期戦は何とかなる。

 

 

問題は敵の大軍を見て下がるだろう味方の士気をどうやって上げるかとそこが問題となっていた。

 

 

しかし、結局は誰が一騎打ちをして敵将を倒して士気を上げるのが一番効率よく分かりやすい方法だと言うことになり誰が一騎打ちをするかという事になり・・・俺になりました。

 

 

まあ、敵総大将が一騎打ちをしてきたら自信がある者たちは戦いに出てくるだろうから俺は出てきた者達を次から次へと倒して士気を上げることになった。

 

 

そうして作戦が決まった3日後についに敵の大軍が姿を現したのである。流石、30万人以上の大軍勢と言うだけに迫力がすごいことになっていた。

 

 

普通の人なら怯えてしまえのも無理もないぐらいであったが俺はむしろやる気を出していた。この戦いに勝てば間違いなく後世まで語り継がれる戦いになるだろうから気合の入り方がいつも以上に滾っていた。

 

 

そして俺は大軍を見て弱気になっている味方に鼓舞をするのだった。

 

 

「皆のもの、これほどの大軍を相手にするのはじめてだろう。しかし、安心しろこの韓広は異民族を相手にこれほどの規模は何度も戦い勝利を収めてきた。この場にいるのが何よりも証拠であり、断言しよう。皆の力が一つになればこの戦いは勝つことができると。無論、負ける可能性もあるが勝つ可能性も十分とある。だからこそ今こそ団結をする時だ、軍が一つにまとまればその実力は計り知れないほどに強くなる!そしてこの戦いは間違いなく後世まで語り継がれるだろう、後世まで名前を残したい者たちは今こそ立ち上がれ!!!」

 

 

そう大きな声で言うと一斉におーー!!と声が上がった。流石、ここまで残ってくれた人たちばかりだからそろそろこの者たちを信じて秘伝と言うか覚えている武術を教えても良いかも知れないな。

 

 

仮にこの戦いに勝っても味方が増える可能性は低いからそうなると残ってくれた者たちを強くして戦力を増やすしかないかもな。

 

 

それにこれから向かう巴蜀はある意味修行にもってこい場所だから教えやすいからなと思いながらも行動を移し始めた。

 

 

まずは偵察をして敵の大軍はどの様に陣営しているのかと調べないといけないから俺は愛沙達に偵察に向かうから少しの間だけ宜しくなと伝えて向かおうとした時に豹が怒りながら一人で向かわないでくださいと怒られてしまったけど俺は別に一人でも安全に調べる方法があるからと伝えても豹や愛沙ちゃんたちがそんな方法はないですからねと怒っていた。

 

 

その調べる方法を知っているだろう星ちゃんと息子の椿はなるほどねと納得をしている表情をしていた。

 

 

「良いですか、殿は軍の命とも呼べる存在ですからそんなに危険な行動はしないでください。どうしても自分の目で調べたいなら空でも飛んでからにしてください」

 

 

「なら大丈夫だな、空を飛んでいくからお供はいらない・・・まあ、着いてこれる椿だけと思うけど」

 

 

そう言って俺は舞空術を披露して飛んでいくところを見せると愛沙ちゃんたちが猫ミームのはぁ?はぁ!?と言う猫みたいな顔と行動して見ていたけどそれはそうだよなと思いながらも椿にお供しろと言うと椿は分かりましたと言ってから一緒に飛んで敵陣営を確認に向かった。

 

 

それを見届けた愛沙と豹に穏、春は何が起きたのと何も理解できておらずにしていると星がおやおや、長い付き合いをしているだろう関羽殿たちが知らないとは意外ですなと嬉しそうに話してきたので愛沙はなにか知っているのかと聞いてしたので星は答えた。

 

 

「そうですな、お酒やメンマなど用意をしてくれたら色々と話すかもしれないけどこの場にないのでは・・・」

 

 

「分かりました、この春が用意をしますから教えてくれませんか」

 

 

「なるほど、約束をしてくれるなら話しましょう。主は昔に私を助けるために白虎との戦いの時に飛んでいたり空から雷を振り落とした事もこの目で見ていたので知っていただけで御座いますので最も椿までもその様に飛べるとは知らなかったけど」

 

 

そう説明しても愛沙たちは何を言っているのかわからないと言うのが本音であったがこれだけは言えた。うちの大将は常識が通用しないお方であんな事までしてくるなんて考えられない上に対応もできないと思っていた。

 

 

帰ってきたら聞かないといけないことが増えたなと愛沙ちゃんたちはそう思うのであった。

 

 

その頃、連合軍の方でも逃げている韓広軍を追いついてどのようにして殲滅をするべきなのかと話し合いが始まっていた。そこにはもちろん陳珪・・・燈ちゃんも加わって会議に参加をしているのだった。

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