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俺たちはあれからしっかりと支度をした上で異民族たちが住んでいる地域に進んでいた。もちろんの事、出来る限りに軍隊は連れて行くことはしなかった。
それで警戒されて話し合いにならなかったら何も始まらないからなと考えていると俺に対して意見を言いたそうにしている最近、配下になった韓猛が心配そうにして話してきたのであった。
「殿、些か兵が少なすぎるのではないでしょうか。これでは万が一に異民族たちが襲ってきたら壊滅してしまいます」
「韓猛さん、俺は県令でこれ以上の兵力は持つと大変なことになるうえに相手から警戒されてしまうし、これぐらいの方が相手も安心するはずだ」
「それはそうかも知れませぬが、万が一に異民族が襲い掛かってきたらひとたまりもない」
大丈夫、しっかりとお土産もあるからいきなり殺されることはないから交渉に失敗する可能性はあるけど誰だってお土産などを持ってきている相手を殺そうとは思いもしないだろと返答すると韓猛さんはそうですなと返事をした。
まあ、確かにこの時代は異民族との問題が多くありその因縁も浅くはないから韓猛さんの話も分かるけどそれで警戒をしていたらいつまでも問題は解決しないからそろそろこちらから動くべきだと思って向かっていた。
しばらくして異民族たちがよく目撃される場所までたどり着くと噂通りに異民族たちが弓矢をいつでも撃てるように構えながら何が目的でここまで来たと言われたので俺は素直に話し始めた。
「俺は辰陽県を治めている県令の韓広と言います。この度はここに住まわれている者たちと仲良くしたく参りました。お土産なども用意をいたしましたのでどうか責任者と面会をさせてくれないでしょうか」
そう伝えると向こうもお土産などのやつを見て敵対心がないことが分かると弓を下ろしてくれて案内をさせてくれた。
その様にして向かうと他の異民族よりも明らかにオーラを出しているのを見てこの人はもしかしてと思いながら見ていると俺に対して話を始めた。
「ようこそ、ここの頭領をしている沙摩柯と言う。敵対するつもりがないのであれば歓迎するよ」
「こちらこそ、それと私は辰陽県で県令をしております、韓広と言いますのでどうか覚えてもらえたら幸いで御座います。それと本日はお土産なども持参して参りましたのでどうか受け取って下さい」
そう言いながら俺はお土産などを渡すと先程よりも明らかに明るい表情になった沙摩柯が俺たちを歓迎してくれて宴を開いてくれた。
やはり異民族と言っても同じ人間だから話し合えば分かる人は分かってくれるし分かってくれない漢民族よりもかなりマシだなと思いながら楽しく過ごしながら俺は沙摩柯たちに対してある提案を出してみた。
「沙摩柯殿、いきなりで申し訳ないが我々とはかなり息が合う仲だと俺はそう感じました。なので俺が管轄している辰陽県に移住でもしてみませんか。もちろんのこと嫌でしたら構いませんけれど、もし移住なされたら沙摩柯さんたちの待遇を他の漢民族と同じ様にさせて頂きます。興味がありましたら質問でもしてください」
そう聞くと沙摩柯たちは色々と俺に対して質問をしてきたのだった。
農業の事とか商売方法も他の漢民族と同じようにしてくれるのかと聞いてそれらをすべて答えると沙摩柯がそれが本当なら移住をしても良いかも知れないが保証をしてくれるのかと聞かれた。
「はい、この韓広、真名は雅の名前に置いてこの身をかけて約束を致しますのでどうか信用して下さりませんか」
それを伝えると沙摩柯も分かった、お前を信じることにしようとして辰陽県に移住する事になり他の仲間たちにもそれを伝えた。
それからしばらくして沙摩柯が率いる異民族たちの流民が3万人を超えて辰陽県は総人口が8万人以上となった。
これを見た燈ちゃんが雅、貴方は郡都をここに移動させるつもりなのかしらと言われてしまった。
そう考えると確かにこの武陵の中でも辰陽県が一、二を争うほどに繁栄していると聞いているのでそうなってしまうかもなと言うと、燈ちゃんはならそれでいきましょうかと何か意味深なことを言っていたけど何を考えているのかと思いながら過ごしていた。
そんなある日に朝廷から俺に洛陽まで来るように勅命を言い渡されたので何があるのだと思いながら俺は一千の兵で上洛を開始したのだけど道中で山賊や水賊などが多く遭遇しては倒して遭遇しては倒しての繰り返しで予定よりも時間がかかってしまうかもしれないと焦りを覚えながらも何とかして洛陽に辿り着くことができた。
道中でいろんな品物を運んでいる商人たちや輸送部隊などを護衛しながらで流石、洛陽だけに量も多いよなと関心をして見てから町の様子を確認を始めた。
しかしながらここに来る途中でもそうだったけど俺が治めている辰陽県よりも賑わっている場所がなかったですけど世も末じゃないですか。
まあ、だからこそ黄巾の乱が起きたとも言えるけど。それにしてもこの時代にはまだ賄賂が横行してるよな。俺も身を守るために献上金として持ってきたけど……全く、早く良い世の中になってくれないかなと考えながら俺は洛陽の街を見た後に朝廷に足に踏み入れた。
行きたくないなと内心でそう考えながらもまずは権力者たちに対して保身の為の賄賂を贈りこれで今回は何も問題はないと思いながら聞いていると上の立場の人間からとても信じられない事を言われたのであった。
「韓広は洛陽に必要な物資を無事に届け賊を討ち取り更に統治も素晴らしい上に異民族を戦わずに帰順をさせた功績として貴殿を武陵太守、並びに偏将軍を任命する」
・・・うん?何か知らない間にとんでもない事になっていませんか。俺が武陵太守に偏将軍だって・・・いやいや、俺はまだ14歳の若造ですよ!?
実際は転生前の記憶があるから爺かとしれないけど俺にはまだ早すぎませんか。いくら辺境地だからと言っても異例の出世の早さでしょう??
別に俺は普通にしたいだけなのに何か目立ち始めていませんか。
下手に目立つと怖い人たち(三国志の英雄たち)に目をつけられてしまうのですけど!!それだけは真面目に勘弁してほしいのですけどと内心では必死に断る方法を探していたが見つからずに受け入れる事になった。
まあ、俺にはこれ以上の才能はないから出世ももうあんまりしないよなねと思いながらこれからの事を考えるのだった。