私の名前は糜竺、真名は雷々。裕福な商人の娘で妹の電々と共に旅をしていたのだけどある時に大きな盗賊の集団に襲撃をされて妹の電々だけでも逃げそうとして戦って私は瀕死になった。
最初は妹だけでも助かって良かったと思っていたけどやはり死の感覚が近づくにつれて恐怖を覚えて死にたくないと何度も必死に思っていた。
そんな時に死にたくないだろと誰に言われた気がしたので私は死にたくないですと必死に言うとならばキョンシーとして有効活用してやろうと言われて私は体に力が取り戻すのと同時に何か作り変えられて何も考えられなくなった。
ただ目の前の主の言うことを聞いておけば良いとその考えしかなく私は主の駒として活動をしていた。
そんなお先真っ暗な人生だったのにある日にこの状況を変えてくれた人・・・そして運命の人に出会えたの、そうみんなが天の御使いさんと呼ばれている男性に私は一目惚れをしてしまったのです。
私を人間に戻してくれた事もあり私はこの人が運命の人だと感じて真名をすぐに渡そうとしたのだけどそれを丁寧にお断りをされてしまって未だに渡せていないのだ。
そんなことは絶対に嫌だとして私は絶対に天の御使い様を振り返らせたいとして必死になってアピールをしていた。
食事を誘ったり、一緒に散歩したり、そして夜は男を悩殺できると言われている本に書いてあった服装で誘惑をしても部屋に戻されてからお休みなさいと言われて断れてしまっていた。
それでも私は諦めないとして周りの人たちに天の御使いさんが好みの女性はどんな人なのかと聞いて回ることにしました。
「天の御使いさんの好みの女性?あの人は元山賊三人組または張燕と一緒にいることが多いから分からないな」
「雷々ちゃん、そんな事よりも私といい事をしないかしら。あなたが良いならば私はいつでも部屋で可愛がってあげますわ」
「風は風水師として教えてもらっているだけなので分からないですね〜」
「天の御使い兄貴ですか?そうですな、別に兄貴は女に興味がなさそうな感じをしているからな。それよりもそろそろ波紋の訓練があるから」
「天の御使い?あれはむしろ男の方が好みじゃないか?男の方が圧倒的にいる時間も長いし」
そんな事でみんなに聞いて回りましたが全くも有力な情報は何一つも手に入る事はできませんでした。
私はどうしたら良いのかと思っていると天の御使いさんが目の前に現れて何か困り事ですかと聞かれてしまったので私は恥ずかしくなりながらも大丈夫ですからと言ってその場から離れた。
本当に恋愛的な思いが向こうにはまだないせいで距離感が近すぎるとしてそこだけは本当に困っていた。
「天の御使い様は本当に雷々に興味がないのかな。どうすれば天の御使い様に好意を持ってくれるのだろう」
そんなことを考えている日々を過ごしているうちにある日に町中で病に困っている人たちを助けている天の御使い様に出会って風水師の力は便利ですねと聞くと天の御使い様はこれは今までの知識を使って助けているだけだからと言って特にそんな力は使っていないと言うのだ。
そして集まってきた医師たちにはその方法を無償で伝えてひとりでも多くの人を助けてあげてくださいと言って教えていた。
もしもこれを有料でもしたらかなりの金額になるのに良いのですかと雷々が聞くと天の御使い様は話してきた。
「雷々ちゃん、良いですか。病で困っている人に俺は天の御使いとして人として見返りなど求めていませんから。もしもお礼をしたいという人がいれば困っている人を助けてあげてくださいと俺はそう言っています。雷々ちゃんだって大切な人が苦しんでいるのにお金など求めてこられたら嫌でしょう?」
それはそうですけどそれでもそれは天の御使い様が頑張って作り出した薬なんですよね。それを無償で教えるのはあまりにもやりすぎなのではないですか。
雷々がそう言うと天の御使い様はそれで助けられる命を助けられないのは一番嫌ですからそれに比べたらお金が手に入らないなど些細な事ですよととても優しい笑みを見て雷々はまた天の御使い様に強く惚れてしまった。
本当に理想の人でどうしたらと思っていると雷々ちゃんも手伝ってくれると聞かれてきたので雷々は分かりましたと言って天の御使い様の手伝いをするのだった。
そうしている内に夕暮れとなりその日は終えて戻っていると今日一日、付き合ってくれてありがとうと天の御使い様からそう言われて私は別に私も天の御使い様の役に立ちたいと思っただけですよと恥ずかしながらもそう返した。
「そうなのか・・・ごめんね、俺は昔から不器用だからさ。女性とか付き合いがとても下手でさ、君からの好意は何となく伝わってくるけどこんな男よりもきっと良い男が見つかるはずだよ」
「そんな事はありません、天の御使い様はとても優しいお方です。自分を信じて下さい」
「本当に優しいね、雷々ちゃんは・・・なら君にだけどうして名前を教えたがらないのか。その理由を教えてあげるよ」
雷々だけ教えてくれるのと聞いた雷々は自分だけ少しばかり特別扱いをされている気分でとても嬉しくなっていた。
それを見ていた天の御使い様が説明をしても良いかと聞かれたのですぐに大丈夫ですと答えると天の御使い様は話をしてきたのである。
信用の関係もあるけどそれ以上に名前がバレてしまうと下手にすると殺されてしまうということがあると言うのだ。
名前がバレただけでは普通は死ぬ事はありませんと返答した。
すると天の御使い様がそうだよな、普通はなと言ってから詳しい話をしてくれた。
どうやらこの世界ではないけど他の世界で簡単に伝えるとすると黒い書簡みたいな奴に名前を書くとその書かれた人物が死んでしまう恐ろしいものが存在しているらしい。
それだけでもなく他には呪いとかかけられてしまうとか色々と名前がバレてしまうと危ないというのだ。その為に名前を明かす事はせずに秘密にしているのだと教えてくれた。
とても信じられない事だけど天の御使い様が嘘をつくはずもないですからねと雷々は天の御使い様を信じる事にした。
それを聞くと天の御使い様が俺でも嘘をつくことはあるからそんな聖人みたいな扱いはやめて欲しいと言われたけど雷々からすれば天の御使い様はそんな感じですからと言うと天の御使い様は溜息をつくのだった。
「全くもそんな信頼はどこから出てくる事やら、それでもそこまで信用されているのであれば期待を裏切らないように頑張りますよ。少なくてもその様に信用されている間は」
そう言ってくれたのでなら雷々は死ぬまでその様に信用しますねと堂々と宣言をすると少しばかりは俺を疑いなさいと言われたけどそんなことを言ってくれる人は大丈夫だと昔から親の様子を見て学んできましたのでと言った。
そうですかと言ってから天の御使い様が雷々に対して最後に一言をかけてくれるのだった。
「そうだ、ここまで話をしてくれたお礼として少しだけ個人情報を伝えると・・・俺は髪の毛が長い女性が好みだとそれだけは伝えておく」
それを聞いた雷々はこれから妹の電々みたいに髪の毛を伸ばそうかなと心の中でそう決めるのでだった。
そして前よりも少しだけ天の御使い様と仲良く出来たなと喜ぶ雷々なのであった。