恋姫†無双  南韓志   作:人中の蝮

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第60話、椿、恋姫たちと話し合うのこと

自分はそれからも罠の可能性が非常に高い事を承知で進んでいた。

 

どうしたら良いのかと思っていると天の御使いさんが安心しろ、俺が孫堅軍を一人でなんとかするから韓武殿たちは黄祖軍だけ何とかするだけで構わないからと笑顔で言われた。

 

本当に元気そうだよな、今から虎口に入るような気分なのにこの人はまるでそんな事は気にしていないように気が楽そうだと感じていた。

 

そうしていると風ちゃんから話がありますのでお時間を取れますか〜と言われたので構わないですよと言って自分は風ちゃんと誰もいない場所で話し合いを始めた。

 

それにしてもこんな場所に移動して話す必要があったのかなと思いながら聞き始めた。

 

「椿お兄さんはあの天の御使いをどこまで信用しているのですか〜?」

 

「天の御使いさんの事?それは滅茶苦茶に信用していますよ。色んな知識なども教えてくれたり力を強くさせてくれたりと本当に色々と助かっているから」

 

「でもですよ、もしもその天の御使いさんが裏切るような事をしたらこの軍は壊滅をしてしまいますよね〜」

 

「風ちゃん、そんな怖い事を言わないでほしい。それに天の御使いさんが裏切るようなことをする理由もないだろう」

 

そう第一に天の御使いさんが裏切るようなことをする理由もないしと思っていると確かに天の御使いが風たちを裏切る理由は分かりませんが〜・・・真名を受け取らない事に名前など一切明かさないのはおかしくないですか〜椿お兄さんと言ってきた。

 

でもそれはそうかも知れないけど何かしらの理由があると思うはずだからそれに天の御使いさんは今までいろんな人を助けたりしてきたけど報酬なんて貰おうとせずに善意で助けていたのではないかと言った。

 

すると風ちゃんの考えはこんな答えであったのだ。

 

「それももしかして風たちを騙すためにしているのかも知れませんよ〜、だってあそこまで他人の為に頑張れるなんて普通に考えておかしい話ですから〜。もしも本当に何も裏がなく助けているのであればそれはそれで怖い話ですからね〜」

 

あまりにも酷いことを言い過ぎじゃないかと思うけど風ちゃんの言う事にも一理ある。確かに何も考えが分からない人に背後を任せたくないという気持ちも理解はできるけどなら他に方法はないでしょうと伝えると風ちゃんはそこが問題なのです〜と言っていた。

 

でも良く考えてみれば自分たちはあまりにも天の御使いさんの事を知らな過ぎるよな。どんな人なのかどんな事が好きなのか、どんな事が嫌いなのかと何も分かっていないのだ。

 

ただ、色々な力を使って人々を助けていることぐらいしか分からず本来ならばあんまり使わないほうが良いと言われるのも分かるけど天の御使いさんの力がないとこの先の戦いに勝てる見込みはないから今は信じるしかないと考えていた。

 

それでも風ちゃんの言う通りに戦いが終わったら天の御使いさんの事を調べておかないとならないなと感じたので落ち着いたら一緒に天の御使いさんに関して二人で調べようと言うと風ちゃんは少しばかり赤くなりながらもう、少しばかりは言葉を選んで下さいねと言っていた。

 

そうして密会が終わって帰ると栄華がとても不満そうな顔をして風ちゃんと二人きりで何を話していましたのと聞かれて相変わらずだなと感じながらも普通の話だよと伝えた。

 

それを見て風ちゃんも苦笑いをしていると遠くから問題の天の御使いさんが現れて自分たちに対して話してくるのだった。

 

「韓武殿、程昱殿。二人で密会したいのは分かりますけど状況が状況なのでそんな軽率な行動は控えてください。敵が潜んでいるかもしれませんので、でもそれが終わったら好きなだけ密会をしても良いですから。それでは俺も元の位置に戻りますのでこれにて失礼致します」

 

そう言ってからまた元の場所に戻ったけど相変わらずに分からないなと思いながら天の御使いさんを見ていた。

 

そんな事をしていると糜竺が話しかけてこられた、この子は完全に天の御使いさんの事を信じているらしく。ここに居るのも自分ではなく天の御使いさんがいるから居座っているらしい。

 

その証拠に真名を未だに貰っていない、それだけ自分に対してはまだ信頼されれていない。

 

その為に天の御使いさんの事をよくなく思っている人たちとは仲良く出来ずにいるのだ。実際に風ちゃんとは仲良く出来ずにいたのだけどそれは天の御使いさんに対する思いの違いで対立みたいな事になっていた。

 

「韓武さん、もしかして天の御使いさんに対して悪いことを思って密会をしていたのですか」

 

本当に何かとこの娘は勘が良いと思っていたけどとりあえず、そんな事はなく天の御使いさんは不思議な人だなと言ってからこれからの事を話していただけだよと伝えた。

 

するとそれで一応、雷々は納得しておきますねと言って立ち去ったけど明らかに不満そうな顔をしていたよなと思いながら溜息をつくのだった。

 

家臣をまとめるって本当に苦労するな、昔は父上はこれぐらい出来ないのかなと思っていたけどこれは想像以上に難しい。

 

実際にやってみないと分からないやつだと思いながら自分はこれからしっかりと家臣たちをまとめることが出来るのかなと不安になっていたが今は目の前のことに集中する事にした。

 

黄祖軍、そして孫堅軍。これらを同時に倒して江夏を救わないとならない。

 

それに孫堅軍があまりにも強いから見過ごしているかも知れないが黄祖軍だってこれまで討伐軍を倒しているのだ。

 

すなわち向こうに強力な武将がいるに違いないと考えていた。それが誰なのか全くも見当がつかないのだ。

 

これ程に討伐軍を倒しているのに名前が上がらないのはおかしいと思いながらも自分は少しでも先に多くの情報を集めないとならないと感じて母上の事を思い出していた。

 

母上ならこの状況をどう切り抜けていくかと側にいない母上の事を考えながら江夏に向かっていた。

 

けれどもしっかりとそろそろ考えておかないとならない、天の御使いさんに対する事を色々と教えてくれたりして手助けもしてくれるけど情報とか何よ教えてくれないのは流石に良くない。

 

少しばかり強気で聞いてみることにしよう、そうでもしないと他の者たちも納得できないだろうから。

 

自分はそう考えてことを進めることにしたのだった。

 

 

そんな様子を遠くから天の御使いが見ており天の御使いは何をするのか何となくであるけど理解をしたのである。

 

「・・・・っち!これは全力で武功を立てないとならなくなりそうだな。それにしても程昱め、余計な事を言いやがって。大人しく寝ているばかりを繰り返していれば可愛げがあるものを余計な一言を言いやがる」

 

そう、普段の対応とは全くも似つかない表情と言葉を出して天の御使いは怒りそうな感じをしていた。

 

けれどもまだ武功を立てれば良いだけだなと言いながら椿たちと共に進むのだった。

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