それから宴も終わってから翌日は毎日の様に江夏郡の安定化をする為に奮闘をしていたけど相変わらずに天の御使いさんがやる仕事量が信じられないほどに多かった。
本当にこれを一人でと思っていたけどそう言えば黄忠とその娘さんの看病に自分たちの修行にも付き合って頂き・・・あれ?天の御使いさんはいつ休んでいるの?
ずっと起きて行動をしていませんかと思って休んだらどうですかと親切に伝えると天の御使いさんは笑みを出して答えるのだった。
「韓武殿、俺は別に平気ですから気にしないでください。これよりも辛くて危険な状況を嫌になるほどに乗り越えてきましたのでこれぐらいは大したことではありませんから」
そう言って仕事をしてくれていたけどこれよりも危険な状況って・・・考えたくはないなと思いながら見守ることにしたのだった。
そんな事をしてもやはり天の御使いさんの人気はあんまりなく周りからは失敗すれば蹴り落とすつもりな人が多いのにと思っていた。
それで落ちてくれる事を祈っている時点で人のことは言えないかもしれないけど。
それにしても本当に一人でここまで出来るよなと感じていた。普通に恐ろしいのですけど一人で何でも出来るって・・・・逆に何が出来ないのですかと尋ねた。
その返事が競馬と競輪で三連単を当てることと悲しそうに教えてくれたけどだから競馬とか競輪とは何なのですかと思っていたけどあんまり良くないことだけはなんとなく理解した。
まあ、とりあえずできない事もあるから安心をした、そうしているうちに自分はこれまでの功績が認められて正式に江夏郡の太守に任命された。
本当に素晴らしいほどの出世でありこれならば多くの人の助けになるなと思いながらこれまで以上に頑張らないとならないと思っていた。
するとお祝いとして天の御使いさんが料理を作ってくれる事になったのだ。天の御使いさんは料理が得意であり何度も食べているが料理人よりも上手いというほどで楽しみにしていた。
すると今回は天の御使いさんが大好物であるあるものを作ると言ってくれていたので楽しみにしていた。
それを聞いた式神たちが現れてこの野郎!死人を出すつもりかと天の御使いさんに怒っていたけど流石に料理で死人は出ることはないだろう・・・だぶん。
そんな事もありその後に現れた料理の一つが激辛麻婆豆腐で悲鳴上げてしまったのは言うまでもない。
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それから平和になってある日に天の御使いさんに対して女性とか興味がないのですかと尋ねてみた。
それは黄忠さんと糜竺ちゃんからのお願いでさり気なく聞いてほしいと言われていた。
あの二人は完全に天の御使いさんに対して恋愛感情むき出しになっているのは知っているので少しばかり可愛そうなので聞いてみた。
「女性に対して興味か・・・昔に心の底から愛した女性がいたな。彼女との生活がとても楽しい日々だったのは今でもそう思うよ」
へえ〜天の御使いさんにも好きな人がいたのか・・・・って!?黄忠さんと糜竺ちゃんが絶望な顔をしている!!
好きな人がいたとして二人がこの世の終わりだと顔にしていると天の御使いさんは悲しそうな顔をしてでもその愛した妻はもう亡くなってしまっただけどなと教えてくれた。
するとならばと言って何か二人ともやる気が満ちていたけどそれよりも天の御使いさんが愛した女性はどんな人なのですかと気になったので尋ねてみた。
「そうだな、己の欲望に素直な子でありながらも優しい女性で彼女との日々は毎日が楽しくて良かったな・・・ごめん、思い出したら泣けてきた。すまないな」
そう言いながら天の御使いさんは思い出しながら泣いていた。天の御使いさんから見た感じに若いのに死別してしまったのかと思っていた。
すると何か感じたのか説明をしてきた。
「その若くして死別したと思っているのか同情はしなくても良いから、妻とは80年間ほど共に過ごしたからな。人間で100歳近くまで生きられたのだ、文句が言うものがないだろ」
・・・・・うん!?百歳!?、すみません!天の御使いさん、貴方の年齢はいくつなのですかと恐る恐る尋ねてみると天の御使いさんは当たり前のように答えた。
「そうだな、今年で俺の年齢は・・・1821歳になるかな、もしかしたら少しばかり違うかもしれないがだいたいこれぐらいかな」
天の御使いさんでは当たり前なのか・・・そもそもこの世界の人間ではないのでこれはある意味当然なのかも知れないなと感じ取った。
そしてどうしてそこまで生きているのですかと尋ねてみると天の御使いさんは助けを求めている人達がいるからかなと笑みを浮かべて答えてくれた。
本当にそれだけで生きているのであれば聖人かなにかですよと言うと天の御使いさんは自分はそんな聖人とかではないから人助けが好きな悪人だからと言っていた。
普通に人助けが好きな人は悪人ではない気がするのですけどと思いながら自分は天の御使いさんに関して少しばかり理解が深めることが出来たような気がする。
そうして天の御使いさんが自分に対して話してくるのだった。
「だからね、韓武殿。好きな人との時間は大切にして下さい、韓武殿で言えば曹洪殿との時間を大切にしてほしいのです。業務とかは俺がやっておきますので無論な事に遊び過ぎもだめですから。ここの太守としてその辺はしっかりと考えて下さいね。出来る限りは応援しますので」
そう言いながら天の御使いさんは全力で仕事をしてくれていた。そうか、天の御使いさんは好きな人にもう会えないから余計に頑張ろうとしているのか。
可愛そうだなと感じるけどこれはどうする事もできないとしてならばせっかく作ってくれた時間を無駄にしない為にも俺は昼過ぎから栄華と平和になった江夏の町を歩く事にしたのだった。
そうして一人取り残された天の御使いは空を見上げて一人呟くのだった。
「・・・・なあ、桜香。お前がもしこの時代を見ていたらどうする?俺たちが作り上げた漢室を助ける。それとも民に対して非道なことをする国に成り下がったからここで終わりにするのか?もしも桜香がこの現状を見ていたら・・・・」
天の御使いは誰もいないところでそう言葉に出して返事など返ってくるはずもない質問を天に向けて問いかけるのであった。